天上天下唯我独尊

2016年07月31日(日) 大体1と4分の3歳

1週間の子守終了。
ここ何回かは隔週で出張らなければならなかったが、次回まで1箇月ぐらい休めるので嬉しい。
暫くは羽を伸ばして思いっ切りぐうたらする所存。

妹の仕事が忙しくて大変なので、今回も公共交通機関で、甥っ子を連れて実家に身を寄せた。
乗り換えの時に、歩きたくないからスーツケースの上に座らせろ、そして押して運べと言う(喋れないけれど、そう指示する)のでそのようにしてやったら、急な方向転換でバランスを崩してスーツケースから落ちた。
でも泣かない。保育園で鍛えられているからか、案外強い子である。
実家では、家の中で遊んだり散歩に行ったり。一応絵本やクレヨンも持って来たけれど、疲れさせてぐっすり眠って欲しいとの思惑から、なるべく体を動かす遊びをさせていたが、付き合うこちらも一緒に消耗するという諸刃の剣。
家の中で、冷房の効いた居間で遊んでいるうちは良いのだが、何故かそこを出て遊ぶのが困りもの。暑いよ……。
甥っ子は実家に身を寄せている間、夜は祖父母である私の両親と川の字になって寝るのだが、階段を上って布団を敷きっ放しの寝室に行っては、そこでマット遊びをしたがる。
監督として見張っているだけならまだいいが、私にも一緒に遊べと要求する。仕方が無いので布団の上でゴロゴロ転がる。そうしているうちに眠くなるので、甥っ子も眠ってくれないかなと思うのだが、私が眠りかけて動かなくなっていると、怒って頭の下に手を入れて起こそうとする。
今度は東向きの出窓の棚部分に攀じ登り、腰を下ろして、「ここ、ここ」と自分の隣に座れと指示する。ええとそこは午前中のこの時間帯、家の中で最も暑い場所なんですが、なんで選りに選ってそこなんですかね……と思うも、甥っ子は滝のような汗を流しながらもとても楽しそうである。
仕方ない付き合ってやるか、と腰を下ろした瞬間、「やっぱ無理。暑くて無理」と弾けるように立ち上がってしまった。障子では太陽の光を防げない。勿論甥っ子は怒ったが、無理なものは無理なのである。
丁度2階に上がって来た母に後を任せて、私は居間に引っ込んだ。あの子に付き合ってたら、こっちが汗疹だらけになってしまう。

散歩で近所の公園を通りがかると、綺麗に草が刈られていた。実家のある古い住宅地では少子高齢化が進んでいて、今ではここで遊ぶ子供もいないのだ。そう言えば、私が子供の頃よりも、遊具が減っている気がする。
草ぼうぼうの時は甥っ子が遊びたがっても「蚊がいるから駄目ね」とスルーしていたが、折角誰かが刈ってくれたので、遊んで行く事にした。甥っ子は滑り台に一目散。
途中まで滑り降りたが、真ん中でべったり付いたまま乾燥した鳥の糞を指差して、「ばっちっち」と言う。どうせ汗まみれなんだから服なんて汚していいよ(暑さと疲労のために投げ遣り)と思ったが、適当にティッシュで擦り取ってやったら、満足したようでやっと下まで降りた。だが慎重派なので、勢い良く滑り降りる事は出来ずに、恐る恐るブレーキをかけながらの滑り台遊びである。
逆から上る事も出来るようになっていて、成長を感じた。そして天辺に辿り着くと、得意気に叫ぶ。近所迷惑。
帰りに、無人の広場で、庭で採って来た椿の実を投げて遊んだ。
甥っ子が投げた実が乾いた側溝に落ちたので、自分で拾いなと甥っ子を下に降ろしたら、面白がって側溝の中を走って行ってしまった。呼んだらちゃんと戻って来たけれど、子供には楽しかったらしく、わざと椿の実を側溝に落とすようになってしまった。それを阻止する私との攻防が繰り広げられたが、お仕事の車が広場にやって来たので撤収。

今回の甥っ子
・「あちい」を覚えた。「熱い」と「暑い」の両方。
 湯舟に浸かって「あちい」と言って、窓を指差して「ん、ん」と私を見る。「暑いから窓を開けろ」の意味
・「もも」「デザート」も覚えた。桃を見ると大興奮する。自分の口に入ると信じて疑わず、大人が食べるのを見て泣いて怒る。お前さっき食べたばっかりだろ……
・セロテープを気に入ってしまった。金具で手を切るといけないので、自分でやっちゃ駄目ねと言ったら、ちゃんと持って来るように。適度な長さに切って渡すと、ペタペタと床に貼り付けるので、床がセロテープだらけに。しかし、もし断ったら自分で切ろうとして手を怪我するだろうし、ジレンマ。仕方ないので、なるべく目に付かない所に隠すしかない。
 時々裏表がわからずに裏返しに貼ろうとして、上手く貼れなくて癇癪を起こす
・相変わらずよく食べる。カレーの皿も、迷わず大きい方を選ぶ。それ、私のなんだけど……
・「お祖父ちゃん大好きな人ー」と言うと、「ハイ!」と手を挙げるが、「お祖母ちゃん好きな人ー」と言うと、無反応。「お祖母ちゃんの作るごはんが好きな人ー」だと「ハイ」と言うのに。因みに「お祖母ちゃん嫌いな人ー」と言うと、それは駄目だと察しているようで、明後日の方を指差して誤魔化す
・虫刺されの薬を塗ってやると、「ここ」「ここ」と刺されていない所にも塗って欲しがる

私はと言うと、クタクタに疲れて戻って来たというのに、体重が減っていないのは何故だろう。
多分この体重計、壊れているんだわ。新しいのを買わないと。



2016年07月19日(火) ポンコツ亭主

従妹が未亡人になった。
歳の差結婚でうんとこさ年上の相手だとは聞いていたが、結局私は彼女の夫とは一度も会わないままだった。
聞いた話では、以前から病院と縁が切れなくて、闘病の末の死だったらしい。
実家の援助もあるだろうし、夫も少しは何か遺してくれただろうが、まだこれから教育費がかかる子供もいる。若いのにこれから大変だろう。
それにしても、何だってそんなポンコツ亭主と結婚したのかねえ。
と言ってみて気が付いた。

うちの亭主も相当ポンコツだったって事に。
いつもどこかしら体調悪いよね!



2016年07月17日(日) 殆ど1と4分の3歳

1週間の子守を終えて、実家より帰還。
今回もきつかった。
気温はさほど高くないのに、湿度が高いせいで、洗濯物が一向に乾かないだけでなく、一寸動いただけで汗だくになるのだ。アトピー持ちには厳しい季節である。
一方甥っ子は、汗をダラダラ流しながらも、それを全く意に介さずに、階段の上り下りに興じていた。
なんでそんなに元気なんだよ、お前……。
元気ではあるが、息がゼエゼエしていたので、実家近くの小児科に連れて行った。ただの風邪であった。
抱っこをせがまれたが、少しでも体力を消耗してぐっすり眠って欲しいという伯母心で、途中まで強制的に歩かせた。これって虐待になるんだろうか。

今回の甥っ子
・大好きの対象が、シッチ(=ピタゴラスイッチ)→パーシー(きかんしゃトーマス)だったのが、更にマンマン(=アンパンマン)に移行していた。前回まで全く興味を示さなかったのに!
 でもストーリーに付いて行けているかどうかは不明。アンパンマンよりバイキンマンが好きなようで、雑魚キャラしか出て来ない回だと、そっぽを向いて他の遊びを始める
・験しに炭酸飲料をほんの少しだけ与えたところ、味を占めてしまった……嫌がるかと思ったのに。顔を顰めながらもチビリチビリと飲んで、おかわりを要求するのだ。青汁かよ!
・近所のおばさま達のアイドル。散歩に出ると、「あらぁ、まもちゃん(仮名)!」と取り囲まれる。そして警戒して私の後ろに隠れる。
 「赤ちゃんの頃は抱っこされてくれたのに、今はもう駄目かしらねえ、すっかり人見知りするのねえ」と残念がられる
・雨の中でも、散歩に連れて行けと要求する。しかも抱っこで。いや、重くて無理だから歩けよ!
 眠いらしく泣いて煩いので、じゃあ負んぶしてやるからちゃんと寝なよ!と紐で背中に括り付けて傘を差して外に出たが、「あっ、にゃんこ」と野良猫を見付けてしまい、後を追えと背中から指示を出す……そして寝ない
・階段で遊びたがる。居間の方が冷房ついてて涼しいのに……。甥っ子一人を階段に残すのは大変危険なので、誰かが付き合わざるを得ず、それは大抵私である。
 そして階段に座り、「ここ、ここ」と言って、隣に座れと指示する。言う通りにしてやると、ニコ〜と満足そうに笑う。甥っ子が「ちょうちょ」を歌い始めたので、口笛で合わせてやると、自分も口を窄めるがまだ吹けない。「ちょうちょ」と言うので歌ってやると、「ううん」と首を振って「ふーふー」、口笛でちょうちょを吹けと言う事らしい。
 指笛をやってみせると、真似して指を咥えてふーふーしていた。勿論まだ音は出ない

実家への往復は公共交通機関を利用したのだが、今回は慣れたのか、初回のように泣き叫ぶ事も無く、大人しく眠ってくれた。
乗る前にちゃんとうんこも済ませてくれたし! 本当にお利口さんであった。



2016年07月04日(月) 最近の成長纏め

ここ1箇月の甥っ子について、ちらほらと書き忘れた事など。

・甥っ子を連れて実家に行こうかどうか迷っていた時の話。お迎え帰りに運転しながら何の気無しに、
「明日からどうしようかねえ。まもる(仮名)はお祖父ちゃん家行きたい? それともこのまま保育園に通いながらお母さんと私と3人で暮らす?」
と殆ど独り言のつもりで話しかけてみたら、間髪を入れず「じーちゃ」と返事が。
思わず振り向いて、「えっ、お祖父ちゃん家に行く?」とチャイルドシートの甥っ子に確認すると、「うん」と言いながら頷いたため、私も実家に行く決意が固まった。
初めてはっきりと会話が成立した瞬間であった

・実家にて。偶々チャンネルをかえたらAKBが出ており、それを見て嬉しそうにTVに駆け寄る甥っ子を、思わず咎めてしまった。
「そんな音痴のブス共の歌なんて聞いちゃ駄目でしょ!」
ええ……(´゚д゚`)という顔をされて、ハッとした。
母がすぐさま「だって綺麗なお洋服を着た女の子達が、お歌を歌って踊ってるんだものねえ。楽しいわよねえ」とフォローを入れてくれたけれど、しまったと思った。
子供に好きなものを強制してはいけない。反省。
AKBは下らないけれど、ジャニタレ共を見て喜ぶよりはいいじゃないか。男の子なんだから!

・風船を怖がる。目の前で息を入れて膨らませてやったら、怖がって物陰に隠れてしまった。
でも、膨らんだ風船の口を縛ったものは平気。「ポンポン」と呼んで、普通に楽しそうに風船遊びは出来る。
形が変化するのが怖いのだろうか

・庭の椿の実も「ポンポン」。結構弾むので、投げて遊べるのだ。
遠くまで上手く投げられるなあと思いながら見ていると、驚いた事に甥っ子は、手首のスナップを利かせて投げていた。
私なんて、「スナップを利かせる」の意味がずっと分からなくて、投げるの下手だったのに。
1歳児に敗北感を覚えた、ショッキングな出来事であった

・「駄目」と言われるのが嫌い。言われると癇癪を起こして、手にしていた物を投げる

・「可愛い顔してみて」と頼んでも、なかなかしてくれなくなった。
む〜と下唇を突き出すのが可愛い顔なのに、ねだると寧ろ逆に上唇を突き出す天の邪鬼っぷり

大体こんな感じで、なかなか面白い。



2016年07月02日(土) もうすぐ1と4分の3歳

子守より帰還。毎度の事ながら、ヘトヘトのクタクタである。
今回は妹の仕事が立て込んでいたため、私が甥っ子を保育園に迎えに行って夕食を食べさせて風呂に入れて寝かし付ける事になったのだが、一晩の予定が二晩、更には三晩と延長されたために、もう無理と思って実家に逃げた。甥っ子を連れて。
本当は車で行きたかったが妹が仕事で使うため、公共交通機関を使ったのだが、これがまた大変だった。
大きな荷物と、眠いのに上手く眠れなくて大声で泣き叫ぶ甥っ子と、針の筵の私。
周囲の乗客に多大なる迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ない気分になった。
今回の経験は、子連れは社会に出てはいけないという私の持論をより強固なものにした。
子連れであちこち出張るんじゃないよ。迷惑なんだよ!

実家なら母が食事を作ってくれるし父が甥っ子と遊んでくれるから、私の負担は軽い筈、と思って甥っ子を連れて行った訳だが、ちっとも軽くならなかったよ……寧ろ、日中も面倒を見なければならないため、私は昼寝すら出来なかった。
妹のアパートで夜だけ面倒見るのとどちらが楽だろう。料理が苦じゃない人にとっては断然夜だけなのだろうが、私の場合は考えても結論が出なかった。どんだけ料理キライなんだよ私。

今回の甥っ子
・ちらほらと2語文らしきものを話せるように。ex.「ニャンコどこ?」「ブーブーいた」
・床屋さんで車の玩具を見て以来、TVのリモコンを引っ繰り返してテーブルの上で「ブーブー」と走らせる真似をするようになったので、流石に不憫に思って買い与えた。
 しかし形が気に入らなかったようで、コレジャナイ!と最初は癇癪を起こしたが諦めた模様。すぐにブーブーと言いながら遊んでいたが、早速指を挟んで泣いていた。色々と私の選択ミスである。週が明けたら販売元に電話を入れなきゃ。
・藪蚊天国の実家で足を何箇所も刺されていたので、薬を塗って、掻かないように&薬がその辺にペタペタ付かないようにと絆創膏を貼ってやったら、何故か大泣きした。
 そう言えば、卒乳させようと妹が乳首に絆創膏を貼っていた。それで嫌いなのか。
 普通の絆創膏だけでなく、リラックマの絆創膏にしても同じ反応だった。貼られたら自分の足も無くなっちゃうと思ったのだろうか。
 その上に靴下を履かせたら、ピタリと泣き止んだ。見えなきゃいいらしい。いつもは嫌がって脱ぎ捨てる靴下だが、今回だけは大人しく履いていた。
 因みに、絆創膏を剥がすという発想はまだ無いらしい。
・トイレトレーニングはさっぱり進まない。おしっこする?と訊くと「うん」と言うから便座に座らせても、「ちー」と言うだけで何も出さない。「終わり?」と訊くと「おわり!」と言うので下に降ろして、おむつパンツを穿かせようとしたら脱走、逃走先の納戸で放尿に及んでいた……何故、何故トイレでやらない。怒りより笑いが込み上げてしまった。

甥っ子も少しずつ分別が付いて来て、以前のようによくわからずに本をビリビリする事が無くなったので、妹の許可を得て、絵本を何冊か買い与えた。
絵本は沢山売られているが、どうせ買うなら良質なものを厳選したい。
甥っ子はノンタンが好きなようだが、あれは絵が可愛いだけで、文章も内容もまるで酷い。素人の私から見ても、プロの仕事とは到底思えない。
松谷みよ子なら間違いなかろうと思って、「いないいないばあ」と「いいおかお」を買ったが、あまりお気に召さなかった模様。赤ちゃん向け過ぎたかー。
じゃあこれならどうだ!と買ったのが「ねないこだれだ」。
読んだ事は無いが題名は聞いた事がある。ロングセラーなら間違い無かろうと思って買ってみたが、えっラストこれでいいの?と一寸した衝撃を受けた。
しかし甥っ子はいたく気に入った模様。何度も「これ、これ(読んで)」とせがむ。
翌々日には、私が読み聞かせるのに合わせて「ボン、ボン」とか「いえ、いえ」とか言うようになった。
同じ作者の本なら当たりの確率も高いので、次に「いやだいやだ」を買ってみたら、これも気に入っていた。
主人公の名前を甥っ子に置き換えて、「いやだいやだって、まもちゃん(仮名)はいうよ」と読み聞かせたが、効果は今のところ無い。イヤイヤ期はいつまで続くのか。


 < 過去  INDEX  未来 >


春 紫苑 [MAIL]

My追加