先日わうわうで、乃南アサ原作のドラマ「結婚詐欺師」を観た。 原作既読だったので、加藤雅也は最後に禿げるのかと期待していたのに、外れて一寸残念だった。 主役の内村光良は悪くは無かったが、加藤雅也に比べると力不足。本職の役者を使って欲しかった。 そして原作と違って主人公が離婚経験者という設定なのは、さてはこの脚本は男が書いたんだろうと思ったら、まさにその通りだった。 この辺が、男と女の考え方の違いなのだろうか。 シーツに包まった鶴田真由の、黒子がエロかった。
先日は「クヒオ大佐」が公開されて、最近なんだか詐欺師づいていると思ったら、大物登場。 流石に殺しはまずいだろう。 しかし、女も男も脇が甘いなあと思った。 車内で練炭自殺を装うなら、マッチやライターと車の鍵は、持って逃げちゃ駄目だろ。
ネットで知り合って結婚した身からすると、 「まずは疑ってかかれ」 である。 矛盾すると思われるかも知れないが、「人は信ずべし、信ずべからず」が鉄則である。 10年ほど前だったか、出会い系で知り合った女性に睡眠薬を飲ませて財布を奪い、放置された被害者はその場で眠ったまま凍死するという事件が連続して起こった。 私が主人と出会ったのは、その犯人が逮捕された頃だったと思う。 インターネットこええ、と思った。 だから主人と会う事になって、私は最悪の場合を考えつつ行動した。 流石に親には言えなかったので、パソコンにメモを保存し、親しい友人に話を付け、連絡が途絶えたら後は頼むと言い残しておいた。 自分に危機管理能力があるとは露ほども思わないが、基本理念は「人を見たら泥棒と思え」というのは行き過ぎか、でもそれに近いものはある。 やはり、ネットは怖い。 勿論、ナイフもそうだが、物が悪いのではなくて、それを使う人間が悪いのだ。 自分はちゃんとしているつもりでも、他の人間がどうかはわからない。 安全な所なんて、どこにも無いのだ。
という話を主人にしたら、 「そっかあ、それで初めて会った時、シオンあんなに緊張していたんだな。僕はシオンに騙されるかもなんて、思ってもみなかったけど」 と、のほほんとした答えが返って来た。 だからアンタは騙されるんだよー!!(いや、騙してないけど)
今年は主人の実家から栗が来る事はなかった。 主人が頑張って断ってくれたのだろう。
とは言え、折角の季節に栗無しでは可哀相なので、出掛けた先の道の駅で栗を買い、主人の好物・栗御飯を作ってみた。 虫はいたが、主人の実家から貰う物に比べれば、虫食い率は低く、栗の粒も大きめで剥き易い。 何より、嫌々するのではなく、自発的に買った栗なので、精神的にも作業はとても楽だった。 虫食いのある物は栗御飯に、大丈夫そうな物は渋皮煮にしてみた。 私は断然、甘露煮よりも渋皮煮の方が好き。 実家にいた頃は毎年母が作ってくれたが、結婚してからは自力で作らないと手に入らないので(買うと高いので)、久しく食べていなかった。 夜中までかかったが、煮崩れた上に、酒臭くて甘くない物が出来上がってしまい、激しくがっかり。 料理に自信がない私は、普段は作り方の本に忠実に作るのだが、レシピが自分の手書きで、以前作った事があるものだから、読み飛ばして勝手な解釈をしていたのだ。 栗の重さを量らなかったものだから砂糖は目分量だし、棚を探してもブランデーが見当たらなかったのでラムダークを入れたら、瓶を傾け過ぎて結構な量がドバーっと……。
本によると、栗の美味しい時期は、9月中旬から10月上旬までだとか。 来年に持ち越しか……と思っていたら、デパートの地下で美味しそうな栗を発見した。 1回目に見た時は、1パック980円。流石に高くて買わなかった。 それが今日は500円とちょい。980円の栗とは別物のようだが、これならもし失敗しても、臍を噛むほどではないと思えた。 今度こそ、しっかりとレシピを読んで渋抜き。ネットで探した作り方も参考にした。 前回は「水から茹でて、沸騰したら火を止める」の箇所をすっ飛ばして煮崩れたため、ずっと火の傍で待機する。 途中で重曹が足りなくなったので、主人にお使いを頼んだら、すごーく嫌そうな顔をされたので、舌打ちをして仕方なく自分で車を飛ばした。おめーには食わせねーよ。 今度はヘネシーを入れてみた。 この小瓶、ホットミルクを飲む時にちょいと垂らすために買ったのだが、表のラベルには「COGNAC」と書いてある。 だから前回はこれを使わずにラムを入れたのだが、それを主人に話すと、コニャックはブランデーの一種だよと言われた。 知らなかったよ! しかも瓶を引っ繰り返してみたら、裏ラベルにはちゃんと書いてあった。「ブランデー」って、片仮名で。 栗も砂糖も量ったし、今回は完璧だなと思いつつ、煮崩れに注意して作ったら、気にし過ぎたようで結構硬かったため、更に20分落とし蓋で煮た。 それでも硬い。しかも甘い。 水を減らして砂糖を多くすれば、甘くなるのは当たり前かー。 硬いのは、鍋のせいもあるか。 おでんが入っていたから別の鍋で煮てしまったが、やはりビタクラフトじゃないと駄目ね。 流石に今年の栗はお終いかな。 来年こそ頑張るぞー!と言いたいところだが、来年の今頃、私にその情熱が再び宿るかどうか、甚だ疑問である。
3日前の天気予報では、金曜日は「暴風雨」と表示されていた。 それが昨日は普通に「雨」に変わっており、少し安心した。 昨日は夕方から風が強かったが、それはやはり台風のせいで、当初の予想より少し早く来たようである。 用事があって街中に出たが、外を歩くと凄い風。 雨が横から降って来るのだ。 傘を差しても、すぐに風向きが変わるので、持って行かれないようにするのが大変だった。 家の中にいると、風の音が凄い。 主人の職場は近いが、この雨の中を徒歩で帰って来るのは大変だ。 体重があるから飛ばされる心配はないが、スーツが濡れてしまう。 と、主人よりもスーツの心配をする私。 だって、濡れた服の後始末をするのは私なのよ〜。 という訳で、車で数分の職場まで主人を迎えに行くと、彼は建物の外に出て待っていた。 約束の時間に5分遅れてしまったので、ごめんねと謝ると、 「まあ、シオンが遅れるのはいつもの事だから」 と言うので、私は理由を言った。 「うんこ」 「……何だよ、ソレ。小学生男子か、『うんこ』て」 「違うの! 遅れた理由を述べたの! 『うんこしてた』って言いかけたのが、途中で言葉が詰まっちゃったの。出掛ける前にトイレに入ったら、突然便意が」 と言う私の言葉を遮って、主人は静かに言った。 「わかったから、もういい……」 私には、よくある事なのだ。 出掛ける前に突然の便意に襲われて、出掛けるのが遅くなってしまうのが。 きっと、そういう星の下に生まれたのだ。 うんこの精に呪われているんだろうなー。
帰宅してTVをつけたら、ニュースをやっていた。 神社の境内で銀杏拾いをしていた69歳の男性が、強風で落ちて来た大枝の下敷きになって死亡したと聞いて、何とも言えない気持ちになった。 私は銀杏が大好き。子供の頃から、毎年この時期が楽しみだった。 実家に住んでいた時は、朝早くから近所の神社に拾いに行った。 早起きは苦手だが、銀杏のためなら何のその。 風の強い日は最高だ。 人から見れば、台風の中を馬鹿だなあと思われる行動でも、危険を顧みずに拾いに行ったこの爺さんの気持ち、私にはとてもよく解る。 ご冥福を。
座敷童子で有名な、岩手県の旅館が火事になったそうだ。 あの辺りには主人の親戚が住んでおり、旅館の敷地内に入った事は無いが、私も通りがかった事がある。 あれが座敷童子で有名になった旅館だよと言われ、嗚呼そう言えばTVで内部を公開していたのを見た覚えがある、という会話をしたのを思い出した。 今回の火災で死者は無く、たいした怪我人も出なかった事について、座敷童子のお陰ではというコメントをTVで見て、思わず 「いやいやいや、それは無いから」 と主人が突っ込んでいた。 座敷童子は、もう何十年も前に出て行っちゃったらしい。 緑風荘に勤めていた人が、その様子を目撃しているのだとか。 それなのに未だに座敷童子で売ってるんだぜ、幾ら普通の人間の目に見えない存在だからって、それはどうなのよ?と、何故か憤慨した様子の主人。 どうやら、別館(新館)が建てられた頃の話らしい。 それでも繁盛し続けていたのは凄いと思うが、普通に考えれば、童子が出て行っちゃったから火事に見舞われたと考えるのが相当だろう。 流石に、童子を騙って商売を続けたから罰が当たったのだとまでは言わないが、純粋に、古い建物が焼失するのは残念である。
ところで、座敷童子って、どんな所に生息するのだろう。 ウィキペディアで調べてみると、座敷や蔵に住み着くらしいが、学校はどうなのだろう。 友人が、勤務先の小学校で、赤い着物を着た低学年ぐらいの女の子を見たと言うのだ。 今時、着物を着た児童なんていない。この世のものではない、子供の姿をした何かだろう。 座敷童子だったら単純に凄いが、単にあの世に行けない子供の霊だったら……と思うと、一寸背筋が寒くなる。 友人によると、悪い感じはしなかったらしいので大丈夫だろうが、同じ赤い着物の子供でも、座敷童子と幽霊とでは、やはり受ける印象が大分違うものである。 で、もし座敷童子だったら、学校は繁栄するのかな……そこは廃校寸前のど田舎だって聞いたけれど(笑)。
2009年10月04日(日) |
死んだら皆「惜しい人」 |
一緒に買い物から帰って、早速TVを付けた主人が、 「中川昭一死んだって!」 と驚いていた。 中川?誰だっけ?と訊くと、自民党の前議員だとか。 自民党の中川と言われても、何人かいた筈……さてどれだ?と考えていると、 「ほら、あの酔っ払い」 あーあ! Gなんぼかの会見で、寝そうになっていた人ね。 あれは本当に、見ていて可哀相になった。まるで拷問(笑)。 上下の瞼が仲良しなんだもん、会見なんてもういいから、早く寝かせてやれよと思った。 国際会議の会見という、国内だけの問題ではなく、日本という国に関わる場での事なのだから、誰か周囲の人が、体調不良などを理由に会見の場に出さないという選択は出来なかったのだろうか。 勿論その「周囲」が、彼の失脚を狙っての敢えての会見だったら、それはそれで成功した事になる訳だが、日本としては恥かしい話である。 それはそうとして、元からお酒に纏わる騒動が絶えないくせに、何度も同じ失敗を繰り返していたのだから、困った話である。(←一応死人相手なので、とても柔らかい表現にしてみた) 自分で危険水域がわからぬ奴は、同じ酒飲みとして私は許せない。 睡眠薬を服用していたようだが、こういう人は酒も飲んでいたのだろう。 遺書が無いから明確に自殺とは言えないが、自殺行為である事に変わりは無い。 親父さんは、ホテルの一室で自殺という、ホテル側からしたら最高に迷惑な死に方を選んだが、息子は自分の持ち家で死んだのだから、自殺だとしてもその点では評価出来る。 ま、最後まで好きな酒を飲めたんだから、本人は良かったんでないの? でも、あの奥さんは怖いな……落選して項垂れている亭主の背中に向かって「頑張れ、日本一!」はないわ〜。 伴侶なんだから、そっと寄り添って背中を摩ってやりなよ……と思ってしまった。 まあ他所の家庭の事だからね、それで上手く行っているんなら他人が口を挟む事じゃないが、気になってしまった。 もし亭主が鬱だったら、あれで一気に悪化しそう。
ぼそりと主人が呟いた。 「睡眠薬か〜。ずうっと2世議員で先生先生って言われていたのが落選して、いきなり無職になったら、そりゃ眠れなくなるよなあ。僕だって大会で予選落ちした日の夜は、一睡も出来なかったぐらいなんだから、人生懸かっていたら尚更だ」 そんなん比べるなよ(笑)。
2009年10月03日(土) |
東京五輪は本当に必要だったのか |
石原慎太郎が、東京にオリンピックを!と言い出した時、 「ハァ? どうして?」 と思った人が殆どだったのではないだろうか。 東京オリンピックは過去にも行われているし、東京マラソンだけで毎年都民は迷惑しているってのに、五輪を招致するですって? 全くこのジジイはどこまで……。 私は東京人ではないので、東京の人はどう思っているのだろうと、聞いてみた事がある。 勿論対象は、私の友人や親戚なので、範囲はとても狭い。 しかし皆、異口同音に言ったのだ。 東京にオリンピックは要らない。必要ない、と。 はじめは、民放TV各社もそうだった。 それがいつの間にか、景気回復のためにも東京にオリンピックを!と石原を後押しする論調になっており、あれ?と感じたのは私だけではない筈。 日本が嘗て太平洋戦争に突入して行った時も、こんな感じだったのだろうか、と思いながらTVを見ていた。
そして昨晩深夜。 2016年のオリンピック招致合戦に、東京が破れた。 皇太子殿下まで担ぎ出そうとしたのにねー。 ま、皇室をこんなのに巻き込まなくて良かったよ、ホント。 政治に口出し出来ないからって、自分の意思に関係なく、担ぎ出されたりしたら気の毒だ。 応援したらしたで、反対派の恨みを買うだろうし。 TVを見ていたら、東京都民達が街頭インタビューに応えていた。 いいなあ〜私もインタビューされてえ! そして言ってみたい。
石原、ざまあ〜 って! 「そうだ!今日街中に出たら、私もインタビューされないかな?」 とわくわくして振り返ったら、 「ないない。ここ東京じゃないし。それに話したがっている人間にインタビューはしないもんだ。万一マイクを向けられたとしても、カットされて、絶対オンエアされないよ」 と主人にあっさり否定された。 そりゃそうよね……残念だわ。 さてこの後石原都知事には、これまでの招致活動に一体全体幾らの税金を投入したのか、きちんと報告して欲しいですね!
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