天上天下唯我独尊

2006年12月31日(日) 躁鬱憂鬱年末年始 その2

さて、テンションが高いままに主人の実家入りした私は、到着後暫くして、アレルギー性鼻炎を発症した。
原因はハウスダスト。これは検査済みである。
「ちゃんと掃除したんだけどなあ……」
と済まなそうに言う義父。
ごめんなさい、でもホント駄目なんです、絨毯って。
それに掃除機かけただけでは完全ではないんですよ、あちこち埃だらけですもの、この部屋。
年寄り夫婦2人暮しの家にお邪魔するのだから、掃除用具持って行って自分で掃除した方がいい?と主人に訊いたのだが、それも却って失礼じゃないかと言うので、無防備で来てしまったのが敗因か。
私の実家なら好きなように出来るのだが、そうではないのが辛いところだ。
実子である主人が何とかしてくれればいいのだが、彼はこの環境に慣れているので全く平気らしい。
彼に言わせれば、義母は家事が苦手で仕事も忙しいから掃除まで手が回らないんだそうで。
親を庇いたい気持ちはわかるが、悪いがそれは言い訳に過ぎない。
どんな御殿に住んだって住人が片付け下手なら、じきにゴミ屋敷になるよ。
馬鹿亭主にはムカつくが、私もハナからいい嫁を演じようなどと思っていないし、それを期待されてもいないので、鼻炎による体調不良を理由に何もしない。

主人の実家のいい所は、嫁に労働を強要しないところである。
主人と義母が台所仕事をやってくれている間、私は炬燵でTVを見ながら、義父と話しをしている。
後片付けは食器洗い乾燥機がやってくれる。
具合が悪かったら休め、眠かったら寝てていい、というのは有難い。
義父母も朝はのんびりしていて、起床は10時頃だ。というのも、義母が夜中まで「チャングムの誓い・総集編」を観ているかららしい。

でも、お風呂が直っていないのには驚いた。
夏に来た時、湯船の水は沸かせるが、洗面所では水もお湯も、お風呂ではシャワーも使えないという状態だったのだが、何と4箇月経ってもそのままだと言うのだ。
主人も驚いていたが、私はそれを知った時、眩暈がした。
何故そんな所に平気で我々を泊めるのだ。
両親の事を、風呂に入らなくても平気な人達だから……と彼は言うが、私は平気じゃないんだよ。
1日目の夜は、風呂場で顔と下半身だけ洗ったが、2日目は主人が見兼ねて、主人が近くの温泉へ連れて行ってくれた。
しかしこの温泉がまた微妙。
大晦日のせいかいつもより混んでいて、お湯の使用量が限界を超えたらしい。
シャワーがちょろちょろとしか出なくなりました……。
温まったけれどシャンプーは合わないし、シャワーは順番が来ないしで、命の洗濯には程遠いものだった。

私もアレルギー2日目になると、もう鼻がヒリヒリして、クリスマスも過ぎたのにトナカイさん状態で、精神的にもかなり参っていた。
布団はふかふかだったが、タオルケットやシーツがかなーり微妙。
一応洗ってあるという事だったが、もうこっちは疑心暗鬼だ。
だって、タオルを借りようとしたら、義母はタオルの山から「確かこれは洗った筈」と言いながら選別するんだもの。
何故、洗った物とそうでない物が一緒にあるのだ??
タオルもシーツもタオルケットも何もかも、持って来れば良かったのだろうか。
でもそんな面倒な事をするぐらいなら、来ない方がまし。
そう、来ない方が良かったのに、何故来てしまったのだろう。
そんな事をストレスで眠れずに一晩中ぐるぐる考えていれば、おかしくもなるってもんだ。

また埃臭いタオルケットに包まっていると、こんな所で年を越さねばならない自分が、何だか可哀相に思えて来た。
もう2度とここには泊まらないぞ……。
何とか2泊を乗り越えた元旦、私は起床するなり、さっさと帰り支度を始めた。



2006年12月30日(土) 躁鬱憂鬱年末年始 その1

今日は朝からハイ・テンションだった。
だって、そうでもしないと、やっていられないからだ。
主人の実家に泊まりに行くのだ……今までは私が譲歩して日帰りだったのが、やがて1泊2日になり、それが何故か今回は2泊という事になっていたのである。
「えっ、2泊(も)するの?」
と私が驚いて訊き返すと、主人は
「だってこの前シオンが言ったじゃない、この年末は1泊でも2泊でもしたら〜って」
とムッとしたように言った……そうだっけ?
記憶の糸を辿ると、確かに言った気もする。
しかし、それは主人に親孝行して来たら?というつもりで言ったのであり、私も一緒に2泊すると言った覚えは無いのだが、主人の中では2人一緒にという事になっているらしい。
「えー私は嫌よ。貴方だけ2泊して来たら?」
と言いたいところだが、これを口にしたら確実に彼は気を悪くする。
嘗て、あの家には泊まりたくないと私がはっきり言ったら、彼は思いっ切りムッとしたのだ。
夫婦の間で隠し事はいけない。だから私は正直に言っただけなのに。

因みに、私が嫌いなのは主人の実家であり、彼の両親ではない。
彼の父は物知りで、話はためになるし面白いし、彼の母は嫌味ったらしくない大らかな人だ。
ただ、大らか過ぎて、私には細かい所が気になるのだ。
家の中を歩けば3年も前に死んだペットの毛が今でも靴下の裏にくっ付き、棚や抽斗の取っ手はうっすらと埃を被り、食卓の上には爪切りが放置され、鉛筆立ての中に筆記用具や耳掻きと共にからしやわさびのチューブが無造作に立ててあるような家に、私は泊まりたくないだけなのだ。
主人から見ると、そんな私は神経質で我が儘だという事になるらしい。
だが反対に私に言わせれば、よくそんな所に泊まれと無神経な事を言えるな。
そんなに泊まって欲しいなら、アンタが先に行って完全に掃除しておいたら?
そう言ってやりたいが、実際に言ったら険悪になるのは目に見えているので、今回だけは、私が大人になって譲歩してやる。

まあ所詮私はコドモなので、結局無理だったが。
盛り付け用に出された食器が汚かったので、一旦回収して台所で洗っていると、義母が言った。
「シオンさんがこっちに来て一緒に住んでくれたら、色々と私にはいい勉強になりそう」
義母にしてみれば、苛々する私に気を遣っての発言だったのだろうが、私には余裕が無かった。
反射的に「遠慮します」と勝手に口が……。
ごめんなさいでも本当に無理です、一緒に暮らすなんて。
やっぱりねえ、適度な距離があるから優しく出来るって事もあると思う。
同居なんてしたら、私のストレスが爆発して、義父母に嫌な思いをさせてしまうもの。



2006年12月29日(金) 下には下が

鳴り物入りで就任した安倍首相。
しかしその支持率は、確実に低下の一途を辿っているらしい。
就任早々、閣僚の核保持論が噴き出し、タウン・ミーティングのやらせ問題が発覚し(発覚したのが安倍総理就任後であり、実際に行われたのは小泉時代の事だと思うのだが)、教育基本法改正、官舎で愛人と同棲していた本間税調会長辞任等、ゴタゴタが絶えないからなのだろう。
しかし支持率などというものは、単なる国民の期待度に過ぎない。
安倍さんの人気に火が着いたのは、北朝鮮による拉致問題で、安倍さんが家族会に肩入れする様子を見せたからだ。
それに引き換え当時の小泉首相は冷たく、この人ならやってくれるかも知れない、と皆が安倍さんに期待したのだ。
それだけの事だ。
そして、悪いが、安倍さんは余り頭が良く見えない事も、支持率低下に繋がっているのではないだろうか。
小泉はその点で、賢かった。
彼の答弁は国語的には0点だが、ソフィストとしては優秀で、彼より馬鹿な国民達は見事に騙されてしまった。
勿論、これは馬鹿な国民が悪い。

しかし、まだ悲観する事は無い。
安倍さんの支持率は、下がったとは言え、まだ5割を下回ったところだ。
森さんを思い出してみろ、支持率1割だったのに、1年ももったんだぞ。
海の向こうでは、ブッシュも支持率低下に苦しんでいるが、まだまだ下には森さんがいるのだ、安心しろ(笑)。
まあブッシュは単なる傀儡なんだろうし、見るからに馬鹿っぽいだけでなく、言っている事も馬鹿だけれど。

そう言えば、政治資金収支報告書に不適切な処理があったとして、行政改革担当大臣も辞任したんだっけ。
佐田玄一郎に代わり、新しい行革大臣に就任した渡辺喜美を見て、詐欺師や嘘吐きに共通する雰囲気を感じた。
この人って、渡辺ミッチーの息子だったのね。
私の第一印象が当たらない事を祈る。



2006年12月28日(木) 多分今年最後の大きな買い物

前々から欲しかったのだが、とうとう買ってしまった。
たとう紙サイズの桐箪笥である。
尤も、よくある通販の合板製なので、2万円ちょいの安物だが。
まだまだ数は少ないものの、新しい物を買ったり、母の着物を作り直したりしたので、以前よりも着物の数が増えてしまい、今までの衣装箱に収まり切らなくなって来たのである。
しかも衣装箱は、押入れの天袋に置いてあるので、中の物を取り出すのが大変難儀だ。
勿論そんな所に置いたのは私なのだが。だって、サイズが丁度良かったんだもの。
押入れに上るのも大変で、先日は勢い余って、頭を鴨居に思いっ切りぶつけてしまった。
「さっきさ、ゴオンという音の後に、ぐおおお〜って声が外から聞こえたんだけれど、あれはシオン?」
面白い事に、押入れの壁の音は中で響くが、声は窓を通して外から聞こえるらしい。
……という事は、私の呻き声は他の部屋にも丸聞こえという事なんだろうな。キャー。

毎回不便な思いをするので、天袋に入るような、衣装箱とほぼ同じサイズの箪笥を買ったのだ。
自宅に届いたので、まずは抽斗を全部取り出し、箪笥の外側と抽斗の中を乾拭きした。
主人の帰宅後、手伝って貰って、天袋に引き上げた。
さて、ここに抽斗を嵌めれば……とよくよく見ると、どうにも抽斗を嵌められるほどの空間が無い。
しまった、抽斗をつけたまま天袋に納めるべきだったか。
「ごめん、一旦下ろして抽斗を入れるわ」
「でもシオン、これ、抽斗を付けたとしても、どうやって中の物を取り出すの? 抽斗だって途中までしか開かないでしょ」
「……うーん。まあ、手探りで取り出せば大丈夫!」
「シオンの大丈夫が大丈夫だった験しが無い。下ろすのは手伝うけれど、上げるのはもう手伝わないよ」
それは困るが、このまま下ろせないのも困るので、取り敢えず下ろしてみた。
「どうしよう、これ。買ったけれどこれじゃ使えないじゃない。ねえねえどうしよう〜」
と主人に泣きつくと、
「本当にシオンは計画的なようで無計画に大きい物買って失敗するよね」
と私を扱き下ろしつつ、向こうの部屋の押入れの下段に入れればよいとアドバイスをくれた。
なるほど、それなら天袋よりもずっと出し入れが楽だ。

魔窟下段の掃除は思わぬ大仕事だったが、年末の大掃除をしたと思えばまあいいか。



2006年12月27日(水) 凄いぞナンシー・マイヤー

今週は、一昨日昨日と、私の好きなTV番組が目白押しだ。
今日は水曜日なので「デスパレートな妻たち」があるし。
なんて良い年末なんだ!

で、昨日の「FBI超能力捜査官」によると、エイチ・エス証券の野口さんは他殺らしい。
前々から他殺説は流れていたけれど、やっぱりって感じだな。流石超能力捜査官!
とある組織の人間とか言っていたけれど、どうせならどこのどういう組織だとか、コメンテーター達はぼーっと突っ立っているだけでなく、細かく突っ込んで欲しかったなあ。
お金貰って仕事してるんだから、それぐらいやって欲しかったよ!
これで沖縄県警の面目丸潰れだが、暴力団とべったりの沖縄県警に事件の解決を望むのは、無理なんだろうか。
このまま有耶無耶になって欲しくないなあ。
実行犯の似顔絵が公開されちゃったから、今度は実行犯が組織に消されるのかしら。
その前に自首したらいいのにー。
あっでも沖縄県警に自首した所で、べったりの組織に始末されちゃうから、別の警察に自首したらいいと思うよー。
んで、洗い浚い喋っちまいな!

「天国からの手紙」も見た。
野口さんの奥さん、こっちにも出ればいいのにー。
フジに断られた?
それとも江原氏に断られたか。
下手な事喋ったら命が危険だし、嘘は吐けないし、依頼があっても最初から断って、ヤクザの手の及ばない遠い外国にいる超能力捜査官に任せた方がいいやと思ってるのかしら。
この件に関して、はっきり他殺だって言い切っている人は、TVではあんまり見かけないもの。
日本の霊能者も、危ないものには近付きたくないのかなあ。
死んだ人間より生きている人間の方が怖いというのは、こういう事なのか。



2006年12月26日(火) 利用者責任

妹を駅まで送って帰宅、ワイドショーを見ていると、こんなニュースをやっていた。

 23日午後6時20分頃、大阪市の民家でカセット焜炉のボンベが爆発し、8人が火傷を負った。
 事故のあった部屋では近隣住民による忘年会が開かれており、カセット焜炉2台の上に金属製の板を置いて牡蠣を焼いていたところ、1台のボンベが突然爆発したという。
 火災は発生しなかったが、熱せられた板が原因で加熱したボンベが爆発したと見て、淀川署はカセット焜炉の使い方に問題が無かったか調査中。

まあ、問題はあったんだろうな。
番組コメンテーターも一様に、使う側の問題だと言っていたが、こういう事故は大抵、使う側に原因があると思う。
夏頃に大騒ぎになった、シュレッダーで幼児の指が切断された事故も、やはり使う側の問題だろう。
あの時は、報道側はこぞってメーカー側の責任を追及していたが、今回のカセット焜炉の事故と同じではないのか。
勿論、幼児はシュレッダーがどういう物か判っていないから、指を突っ込んだのだ。
責任は、親にある。
子供の手の届く所に危険な物を置かないというのは、基本中の基本だと思うのだが。

最近漸く、飲酒運転に対する風当たりが強くなって来た。
本当に漸くである。飲んだら運転しない、という当たり前の事をわからぬ奴がこの世に存在する事が、全く驚きだ。
酒飲みの端くれとして言わせて貰うが、そんな奴には酒を飲む資格など無い。そんな馬鹿に消費される酒が可哀相だ。
飲酒運転撲滅に向けて、アルコールの気配を察知して、飲酒した人間には運転出来ない仕様の車まであるらしい。
……何かに似ている。
この嫌な感じ、何だろうと思って考えてみると、おせっかいトイレと同じなのだ。
行き過ぎたサービスは、果たして親切なのだろうか。
モノに機能を持たせ過ぎると、使う人間はモノに頼り過ぎて、馬鹿になる。
「何て素晴らしい! 全メーカー、この機能を取り入れるべきです! 法律で義務付けて欲しい」
などと呆れた事をぬかす、馬鹿コメンテーターもいた。
確かに飲酒運転が無くなる事は、皆の悲願である。
しかし、それを機械だけに頼って良いのだろうか。法律も同じだ。
作れば良いというものではない。
結局は、使う人間の問題なのである。



2006年12月25日(月) 「のだめカンタービレ」最終回

今日は素晴らしい日だった。
数日前から友人が教えてくれて楽しみにしていた「TVのチカラ」が19時からあったのだ。
そして、その後はドラマ「のだめカンタービレ」の最終回を、アマチュア音楽家達と観た。

最終回は豪華ロケ、福岡&サントリー・ホール。
いいなあサントリー・ホール! 結婚してから行ってないぞ……。
玉木君の指揮も、大分表情が出て来て、様になっていた。
以前は左手が全然だったもんなあ。
「いいなあ、ドラマのロケとは言え、ちゃんとプロについて教えて貰って、サントリー・ホールで振れるなんて!」
とアマチュア達の羨望炸裂。
楽器の運指もちゃんとしていたし、皆それなりに見えるよう訓練はしたのだろう。
しかし、一寸気になる箇所はあった。
コンサート・ミストレス役の女の子、左耳にもイヤリングだかピアスだかしていなかった?
普通、バイオリン奏者は、左の耳飾は演奏の邪魔になるからしないものだと思っていたけれど、私の見間違いかなあ。
それと、残念ながら私は見逃したのだが、クラリネットのマウスピースにとんでもない事が。
「ちょ、今のクラ、マッピがヤマハのカスタムだったぞ! 6Cか?」
「YCL-650辺りかなあ」
「ええっ、ヤマハのマッピなんてウンコだって聞いたぞ? 高校生でも有り得ないのに、セミプロが使う訳無いだろ〜」
「リガチュアもだったよ……有り得ねー!」
見る人は見てるんだな……私は気付かなかったが。

細かい事はさておき、ドラマとしては良かったと思う。
私にとっては、非常に楽しい3箇月だった。
これを観ると、またピアノを弾きたくなっちゃったもん。
あーあ、これで来年から「TVのチカラ」が復活してくれないと、楽しみの無い月曜日になってしまうなあ。



2006年12月24日(日) お姉様ファンド

遊びに来ている妹は、来春の就職が一応決まっている。
連日、ウィンドウ・ショッピングに、大型立体商店街と百貨店を梯子して回っているが、
「ほら、ほわ〜んなセーターだよ。あっちにはコートが!」
と私が指差しても、彼女は
「あっ本当、可愛いなあ……でも欲しがりません勝つまでは!」
と必死で物欲を消そうとしている。
そして、
「就職したら、あれもこれも買いたい物があるなあ〜」
と夢を膨らませるのだ。
「一寸、その考えは危ないと思う。お金を稼げるようになったら、物欲が爆発する危険性があるよ。そうだ、ドビーが無駄遣いしないように、お姉ちゃんがお給料を預かってやるよ!」
と私が親切で言ってやるも、
「えっ……それって横領されそうでイヤ」
などと言う。
怪しからん奴だ。
「そうだ、村上ファンドならぬ『お姉ちゃまファンド』に預けたらいいよ。利回り確実だよ!」
「え……利回り『確実にマイナス』とか言われそうだから、止めとく〜」
チッ、余計な知恵が付いて、やり難いったら無いよ全く!



2006年12月23日(土) ゲーム狂姉妹

試験の合間を縫って、屋敷しもべ妖精がやって来た。
次の試験まで暫くあるらしいので、妹が息抜きに遊びに来たのだ。
勿論、私としては大掃除を手伝って貰うつもりだ。

屋敷しもべ妖精の朝は遅い。
主人が出かけてもまだ寝ている。
痺れを切らして私が部屋に入ると、彼女は目覚まし代わりの携帯電話を握り締めて寝ていた。
どうやら、目覚ましで起こされたものの、切ってそのまま再び眠ってしまったらしい。

顔を洗うのに異常に時間がかかるので、先に朝食を食べさせて、それから洗面所に追い遣る。
顔を洗ったら掃除をさせる。数日泊まるのだから、最早お客ではない。
それにしても、しもべ妖精は本当に便利だわ〜!
自分で雑巾がけしなくていいってのは、なんて楽なのかしら。
掃除の後は、しもべ妖精は只管PCのゲームで遊び続ける。
今嵌まっているのは、shockwaveのZUMAだ。
放っておけば、1日中でも飽きずにやっている。
その様子を見て、主人は
「本当にきょうだいなんだね……」
と呆れていた。

多摩市で元東京都職員の自宅から死体発見のニュースを見た。
元職員は一人暮らし、息子は東京大学を出たものの、自殺したらしい。
自慢の息子だったろうにねえ……。
「東京大学じゃなくても、生きててもいいんだよ」
と妹の頭を撫でておいた。



2006年12月22日(金) 大人のいじめ

滋賀県高島市職員で、市内の学校給食センターで働く調理員の女性(52)が自殺したのは、職場内でのいじめが原因だとして、22日に長女(24)ら4人が市内で記者会見し、遺書を公開して市の対応や真相を知りたいと訴えた。
遺族によると、21日午前1時頃、市内の女性宅を長女が訪ねたところ、女性が首を吊って死んでおり、居間に遺書があったという。
遺書には「仕事場でいじめがあり、私をターゲットにし、毎日の様に言われた。もう疲れました」などと記されていた。
21日の通夜の席などで遺族が同僚に尋ねたところ、1人が「『皆と同じ事が何でお前は出来んのや』と言った事がある」と答えたという。
市職員課によると、女性は10月に市内の別の学校給食センターから転勤し、今月8日から21日まで、不眠等の理由で休暇を取っていた。
課長は「いじめに悩んでいたというのは初めて聞いた。現在、上司や同僚から事情を聴いている」と言う。
遺族は「市がきちんと対応してくれれば、こんな事にはならなかった」と話している。

「市がきちんと対応してくれれば」って……コドモか!?
いい歳こいた大人が、しかも52歳が、自力で対処出来んでどうするよ。
そういや少し前にもあったな、23歳の女性教員が、校長の厳しい指導に耐えかねて「苛めだ」と訴えた遺書を残して自殺した事件が。
しかも、その遺書の中で校長に宛てて、「ウザいんだよ」などと書くあたり、それは大人の文章として如何なものかと、読んでるこっちが恥ずかしくなったものだ。
苛めによる自殺連鎖の発端となった、どこだかの小学校6年女子の、便箋6枚に渡る遺書の方が、よっぽどしっかりした文章だったぞ。
子供の自殺と大人の自殺は、一寸違う。
子供は人生経験が少ない分、困難に対処する能力が著しく低いが、大人が苛めを苦にして死ぬのは恥ずかしいぞ。
しかもその遺族が「市がきちんと対応してくれれば」などとほざくのは、もっと恥ずかしい。
大体、市はその事実を知っていたのか、知っていたとして、どういう対処を求めているのか、そこがよく判らぬ。
大人なんだから、自分で何とかしようよ……。
何でもかんでも他人のせいにすりゃいいってものではないのだから。



2006年12月21日(木) 本間税調会長辞任

政府税制調査会の本間正明会長が、やっと辞任した。
その昔、愛人を囲っていたというピンクザウルス宇野が、退陣に追い込まれた話を思い出す。
本宅に本妻を置いて、単身赴任先で愛人と同棲というのは、他の人も一般人でもやっているのだろう。
本間氏の場合、官舎に愛人を住まわせたという事で、国民の怒りを買ってしまった。
これが、本間氏が自分のお金で借りたマンションに愛人と同棲というのだったら、ここまで批判されなかったかも知れない。
国民の税金を遣って何をやっとるんじゃ〜と、貧乏な国民をマスコミが煽って、大騒ぎになった。
個人的には、ここはお仏蘭西ではないのだから、愛人がいる事自体、普通に糾弾されるべき出来事だと思うんだが。

税調会長辞任についてインタビューされた安倍総理、
「一身上の理由です」
と答えていたが、一身上の理由とは?と訊かれても尚、
「一身上の理由です」
と答えるのって、国語の問題なら確実に×だぞ。。
始球式練習の映像を見る限り、ああこの人は体育の出来ない子供だったんだろうなあと容易に想像出来たが、国語も出来なかったのだろうか。
そう言えば、先日も、
「今年1年を漢字1文字で表すと?」
と記者に訊かれて
「責任」
と答えていたな。一遍脳味噌を調べた方がいいのではないだろうか。
他にも東京国際映画祭でのスピーチで、映画祭を音楽祭と言い間違えるあたり、この人には、フジテレビアナウンサーの笠井信輔と同じ頭の悪さを感じてしまう。
因みに笠井は、私としては全然面白くなかったお笑いコンビ・カンニングの片割れ・中島忠幸の訃報を伝える際、「なかしま」を3度も「ながしま」と言い間違えていた。
番組の司会者もコメンテーターも、呆れているのか、無駄だと思っているのか、誰も何も突っ込まなかったが、見ているこっちは非常に苛々させられたのだった。
人の名前を間違えるのはとても失礼な事だと、あの酒鬼薔薇聖斗も言っていたではないか。
この人はきっと、頭の中で漢字を思い浮かべる事無く、音で判断するだけなので、似たような音をそのまま口に出してしまうのだろう。
このような低脳を雇っているフジテレビなんて、ホリエモンに乗っ取られちゃえば良かったのに。

さて、辞任させられた本間正明に、巻き返しのチャンスはあるのか。
ほとぼりが冷めた頃に復活して、「これが安倍政権の再チャレンジだ!」という事になるのだろうか。
学習する人間なら良いのだが、こういう類の人は何度も同じ失敗を繰り返す傾向にあるような気がするが、どうなのだろう。



2006年12月20日(水) 近未来通信破産決定

「近未来通信」という言葉は、少し前の社長の失踪騒動以前にも聞いた気がするのだが、気のせいだろうか。
こういう詐欺事件は後を絶たないが、どうして皆、自分だけは大丈夫だと思って騙されてしまうのだろう。
私の座右の銘は「人は信ずべし、信ずべからず」なので、大金を他人に賭ける人の気が知れない。
騙されているのかもと疑いつつ騙される人は多いが、騙す方は上手に騙すのだろう。
投資って、怖いなあ。
あ、村上ファンドの200万円/年は魅力的だったけれどー。

近未来通信は、3,000人から400億円を集めたという。
1人あたり13,333,333円という事か。
お金って、持っている人は持っているのねえ……。
そう言えば、平塚5死体事件の岡本千鶴子に1000万だか3000万だか貸していたという老夫婦がいたが、ある所にはあるもんだと吃驚した。
それより吃驚したのは、どうして全く返済しない人間に、乞われるままに次々とお金を貸したのかという事である。
普通、前のお金を返して貰わない事には新しく貸さないというのは、基本だと思うんだけどなあ。
人が良いのを通り越して、馬鹿じゃないのと思ってしまった。
そしてまた、金があって貸してくれそうな人を嗅ぎ分ける能力を持つ人間がいるものなのだ。
自分の身は、自分で守らないとな。



2006年12月19日(火) 功名心

倫理観は、困った事に、人それぞれだ。
意見や見解が人によって異なるのは当たり前だが、倫理観だけは統一しておいた方が便利だと、私は思う。
その最低基準が神様や閻魔様の存在だった訳だが、「閻魔様に舌を抜かれるよ!」などと言って子供を躾ける親は、現在では稀なのかも知れない。

宇和島徳洲会病院の替え玉腎移植で一躍有名になった泌尿器科医・万波誠は、前任の私立宇和島病院でも13件の病気腎移植を行っていたという。
これは記録が残っている分だけなので最低でも13件という事であり、実際の数はこれより多いのだろう。
聞いたところによると、万波誠という人は、泌尿器科学会では昔から問題視されていたらしい。
警察にも以前からマークされていたという話も出ている。
因みに主人は、「この人は患者のためというより、自分が名を上げるためにやっているという感じがする」と霊視(?)していた。

普通の人間にしてみれば、病気の腎臓なんて気持ち悪いが、それでも欲しいと望む患者もいるのかも知れない。
問題は、それが患者に伝わっていたかどうかである。
万波氏の手術を受けた患者達で作る「万波先生を支援する会」というのが、2400人分の署名を集めて、厚生労働省と日本移植学会に対して、万波氏が今後も移植に取り組めるように嘆願した。
勿論万波氏だって、普通の腎移植も行っていただろうし、腎移植を受けて感謝している患者も多いだろう。
私としては、病気の腎臓でもいいから移植して欲しいと患者が望むなら、それでもいいんじゃないかという気はする。

でも、患者が望むなら何をやってもいいとは思わない。
諏訪マタニティクリニックの根津八紘みたいに、祖母に孫を産ませるのは如何なものかと。
あの人はあの人なりに信念を持っているのだろうが、依頼人の頼みだから何でもやってやるというのはどうなのさ。
患者が頼むなら、盗みもするのか? 人も殺すのか?
尤も、産婦人科は堕胎も請け負うのだから、人殺しはあり得るが。
人間として踏み越えてはならない一線というのがあると思うのだけれど、科学者・研究者にはそれが判らないらしい。
祖母による代理出産について、主人に訊いてみた。
「シオンのお母さんが代わりに産んでくれるのならアリ。でも、僕の母親が代わりに産むのは絶対嫌。気持ち悪いもん」
……どっちの祖母が産むにしても、充分気持ち悪いと思うんだけれどな、私は。



2006年12月18日(月) 未来予想図

寒くなったので、主人が趣味のお菓子作りを再開させた。

よくTVで、ご主人が趣味で料理や蕎麦を作るけれど、片付けはいつも私の仕事……などと愚痴るご婦人を見掛けるが、何故きちんと片付けさせないのか、不思議に思う。
以前にも書いたが、小学校の頃に先生から言われたように、「家に帰るまでが遠足」なのだ。
「料理を作るのは結構だが、片付けまで責任を持ってやりなさい。それが出来ないのなら作らなくても良い!」と躾ければ良いだけの話だ。
主人の片付けは雑だから、自分でやった方がましというのなら、付きっ切りで片付けの仕方を指示して教え込めば良いだろう。
他にも、美味くも無い蕎麦を大量に打つので、片付けるこちらも大変……という愚痴も聞くが、それならはっきり不味いと言ってやれば良い。
他所から貰った蕎麦なら本人の前で不味いとは流石に言い難いが、何故家族なのに要らんところで変に気を遣うのか、私にしてみれば実に不思議である。
世の奥様方は、何と遠慮深いのだろう。
でも、我慢して無理にストレスを溜め込むよりは、夫を上手く教育し直した方がずっと賢いし、精神衛生にも良いと思うのだが。

主人の作る菓子は大抵美味しいが、私が頼んだ訳ではないので、今回は最後の片付けまでが主人の仕事である。
2つ作って、見栄えが良い方を職場に持って行ったら、いつも通り好評だったらしい。
まあ、只で貰った物を不味いと言う人も、そうそういないだろうが。
「美味しいから、また作ってって言われちゃったよ♪」
と上機嫌で帰って来た彼は、夕食後にまた作り始めた。
すっかり乗せられちゃって……と呆れる私を尻目に、
「『お店開かないんですか』って言われちゃった。『それは退職しろという事か?』って返しといたけどー」
と彼が言うので、私はすっぱりと言い放った。
「お店なんて、私は嫌よ。お店を開いたら、いつかは潰れるじゃない。趣味は趣味で続けるからいいのよ。それに貴方がお店なんて始めたら、私も手伝わざるを得なくなるでしょ」
「シオンは客商売には向かないもんなあ。僕だって勿論、お店なんてやるつもりないけどさ」
その言葉に、私は安心した。
「嗚呼良かった。私、人間相手の仕事って苦手なんだもの。お店の看板娘にはなれそうにないわ」
「看板娘というより、名物意地悪ばあさんになりそうだな……」
何よ、結婚する前には「シオンさんは可愛いおばあさんになるよ、僕が保障する」って言ってくれたくせにー!!
でも、意地悪ばあさんという予言が成就しそうな予感……私の理想は、ミス・マープルなんだけどなあ。



2006年12月17日(日) いまどきの学生

「たったひとつの恋」が昨日で最終回だった。
ちょこっと観ただけだったので、最後ぐらいは全部観てみようかと思っていたのだが、フィギュアスケート・グランプリシリーズ・ファイナルを観て、お風呂に入って、エンタの神様を見て……すっかり忘れていたのだ。
まあ、私にとってはそれぐらいどうでも良いドラマだったという訳だが。

基本的にくっついたの別れたのというただの恋愛ドラマに興味は無いが、北川女史の脚本だしもしかしたら面白いのかも知れんと思って、第1回だけはちゃんと観てみた。
しかし続かなかったのは、やはり私にとっては詰まらん話だったからである。
お金持ちのお嬢様が貧困少年と恋に落ちるという話自体に無理があると感じた。
しかも少年の弟は可愛いが、母親はどうしようもない女で、万が一結婚したとしてもこんな姑は面倒見切れん、絶縁してもしつこく金を無心し続けるであろうというタイプ。
お嬢様の父親は、少年の母に金を要求された事もあり、2人の交際に大反対。父親としては、普通の反応だ。
基本的に、親は子供の幸せを願うものであり、子供よりも人生経験の長い親の方が、人を見る目は肥えている筈である。
周囲に祝福されない結婚は、大抵不幸な結果に終わるものだ。
ところがジュリエット気取りのお嬢様は、反対されればされるほど、この恋を貫くのよ!と手に負えない状態になり、仕舞いにゃ家を飛び出す始末。
今晩泊めてと急に訪問される友人も、いい迷惑だと思う……しかも風呂の支度をしてやっている間にふらりといなくなっちゃうし、本当に大迷惑である。

一旦別れたものの、最終回では再会してくっつくらしいが、振り回される周囲はたまったものではない。
特に心労をかけられた親は気の毒だ。
若気の至りだか腋毛の左だか知らないが、恋愛でも宗教でも、そればっかりしか目に入らないというのは、非常に怖い事であると思ったのであった。
自戒を込めて。

そうそう、第1回でたまげたのは、大学生のパーチー。
私は田舎の大学に通っていたので、近隣の大学生との交流なんてものは無かったし、新入生歓迎コンパに至っては学食が会場というしょぼい環境で、そりしか知らないのでそれが普通なのかと思っていた。
ところがこのドラマでは、お嬢様学校の学生と有名私立大学の学生による合同コンパが、お庭にプールに室内楽生演奏までついている高級レストランだかホテルだかで行われていたのだ!
自分で金を稼いだ事も無いような餓鬼共が、親の金で贅沢をしているというこの現実(ドラマだけれど)。
お前ら全員親の会社が倒産して、路頭に迷うがいい!と思わず呪ってしまったことだよ。



2006年12月16日(土) 日本音楽コンクール2006

TVを付けてみたら、NHK教育で、日本音楽コンクールをやっていた。
毎年この時期にやるのは知っていたが、どうにも覚えていられない。
生憎主人は午後から出張だったため、途中からは録画しておいた。

今年の管楽器は、クラリネットとトランペット。
バイオリン部門とピアノ部門では、オーケストラをバックに協奏曲を演奏するのに、クラとラッパはやっぱりピアノ伴奏だった。
不公平だ!とも思うが、今年のラッパを見る限り、ピアノでいいのかも……失礼ながら、レベルがさほど高くないように思えた。
クラ部門の上位2人は学生で、3、4位はプロだったのだが、私としては3位の女性プロの方が良かった気がする。
わざわざバセット・クラリネットを使っている人もいたが、そこまでする必要があるのだろうかと思ってしまった。どうせなら、リガチュアも糸巻きでやったら面白いのにーとは主人の言。
作曲部門は、私には相変わらず面白くなかった。
しかし主人はワーイとか言いながら、またTVに齧り付くようにして見るのだろうな。

圧倒されたのは、バイオリン部門。
1位は1990年生まれの男の子。
これは受賞した日のNHKニュースでも見たけれど、凄いわ。
演奏直後に、ニヤリと笑う余裕さえあるんだもん。
こういうのを、天賦の才能というのね。
2位の子は頑張ってここまで来たけれど、1位との差は歴然で、何だか可哀相だった。
凡人と天才の差か。

私は弾けないけれど、見ているだけでも楽しかった。
ではまたらいねーん!

追記:録画したはずのビデオが出て来ない……!
   どこに行っちゃったんだろ?
   後でゆっくり見ようと思っていたから、ピアノや声楽をちゃんと見てなかったのにー!



2006年12月15日(金) 真理子の亡霊

石原真理子の暴露本騒動も、1週間以上経って、すっかり下火になってしまった。
時々、関係を実名で暴露された男の名前が出る程度か。
とっても盛り上がった記者会見で、
「実名を公表された側の事情は全く考えないんですか」
と何故か必死な芸能レポーターがいたが、芸能人・有名人の醜聞を食い物にしている人間が何を言うか。
片腹痛いぞ、石川敏男。

「ふぞろいの林檎たち」を知らない私は、石原真理子もよく知らない。
改名しただの渡米しただのプッツンだのという話は、リアルタイムではなく後のワイドショーなどでちらりと見た程度だ。
「ふぞろいな秘密」も勿論読んでいない。
買おうとも思わない。
しかし私は彼女に対して批判的ではない。寧ろ、もっとヤレーという感じである。
だって、私には全く関係無いのだから。
主人は、暴露された側に対して同情的だったが、私に言わせれば、そんなの自業自得だ。
そんな女と付き合った男が悪いのだ。
人を見る目が無かったのだから、どっちもどっち。

やっぱり婚前交渉したのが間違いの元でしょう。



2006年12月14日(木) Songs from L.A.

TVで、Every Little Thing デビュー10周年記念ライブの話題が出ていた。
今では流行歌に全く疎くなってしまったが、以前はよく聴いていたなあと、TVを見ながら思い出していた。

7年も前の物だが、「ELT Songs from L.A.」というCDがある。
ELTのヒット曲を、英語でカバーしたアルバムだ。
メロディー譜とコード進行のみを渡されたLAのミュージシャン達が、思い思いにアレンジしたそうで、はっきり言って、オリジナルよりも断然こっちの方がいい。
これだけいいものが出来たのは、元の曲の骨組みが素晴らしいからであろう。
(逆の言い方をすれば、オリジナルELTは、アレンジとボーカルがイマイチという事になるが……)
特に私がお気に入りなのは、5曲目「Future World」。
ラテン系のノリと、アース・ウィンド&ファイヤ風のアレンジが好きだ。
洋楽は殆ど知らないが、こういうのっていいなあ、かっこいいなあと思ってしまう。

でも英語なので、どんなにかっこ良くても一緒に歌えないのがかっこ悪いんだけどな。



2006年12月13日(水) 国債デビュー

ボーナスが少し余って、普通預金がある程度貯まったので、定期預金をしようかと主人に相談した。
返事はいつもと同じ、
「シオンに任せる。好きにしていいよー」
という事だったので、じゃあ纏めて定期にするかと銀行に行ってみた。
窓口で書類を書いていたら、隣りの窓口の客が、
「国債を買いたいんですが」
と言っているのが聞こえた。
そう言えば、以前国債を買おうとしたのに、買えず終いだった事を思い出し、窓口のお姉さんに訊いてみた。
「国債って、いつ頃発売ですか」
「あ、今日からですよー」
なぬー!
何という偶然であろうか。
これはきっと、買えという天の声に違いない。
「ええと、国債も買いたいんですが、どうしたらいいですか?」
と言うと、ではあちらのお席に〜と隅っこの応接椅子に通された。
係りの者が参りますのでと言われて待っていると、副支店長登場。
そんな偉い人に話を聞かなきゃ、国債って買えない物なのか。
窓口のお姉さんが良かったのになーと思いつつ、渡された書類を見ながら、国債の説明を聞いた。
こちらとしては、利率と保障について聞ければそれでいいんだけれど、国債には預金保険機構の保障が利かないという。
つまり、国債の発行者である国が破産したら、元手も返して貰えないという事らしい。
「プロの銀行マンから見て、如何でしょう。日本国は10年以内に破綻すると思いますか?」
と私が訊くと、副支店長は苦笑いした。
「まあ……大丈夫だと思いますよ」
そうですね、危ないですねという返事をする銀行マンもいないだろうが、こちらは素人なので、肝心な所を教えて欲しいのだ。
考えた末、5年と10年の国債と、定期預金を同額ずつする事にした。
そうしたら、来週から定期預金のキャンペーンがあって、少し金利が上乗せになるという。
んじゃ取り敢えず、今日は国債を買って、定期については来週また出直すと言う事で、結局何枚も書類を書き直す羽目になった。

帰宅して、国債を買った事を主人にメールで報告すると、
「ハァ?」
との返事。
意味が通じなかったかな?ともう1度ちゃんとした文章で送ると、
「ハァ? ハァ? ハァ?」
……何故だ、何故解ってくれない。
私の文章、そんなに理解不能だった?と帰宅した彼に訊くと、
「いや、だってシオン、定期預金にするって言ってたじゃん。それが国債買ったって、どういう事?」
「えー、だって貴方、私に任せるって仰ったでしょ。それに、国債買おうかなーって前から言ってたし」
「うん、聞いたのはずーっと前だったけどな。まあ買ってもいいけど」
そうか、1年以上経つとリセットされるのか。
「んでね、日本って破産すると思う?」
と1番気がかりな事を質問した。
「そうだなー、危ないかもな」
ガーン……それは困るわあ〜。



2006年12月12日(火) 生きてこそ?

最近聞かないけれど、苛めによる子供の自殺は、一段落着いたのだろうか。
それとも、報道機関が規制でも敷いているのか。
毎日ニュースで聞いていた頃には、
「子供の好きなようにさせてやって欲しい。学校に行きたくなければ、行かなくてもいいではないか。親としては、子供が生きてさえいてくれればそれでよい」
などと頓珍漢なコメントを耳にした事もあった。
聞いていて、こんな事言う奴は、碌な子供を育てられないな、と思った。

私には子供はいない。
しかし、
「子供もいないくせに、偉そうな事を言うな」
という人には、そりゃ違うだろと言いたい。
子供がいなけりゃ教育を語っちゃいけないのか?
それじゃあ子供のいない人間は、教職に就けなくなる。
逆に、子供はいるのに満足な人間に教育出来ていない親だって、ごまんといる。
産んだだけが偉い訳じゃないだろう。

さきほどのコメントに戻る。
何が頓珍漢なのか、客観的に考えてみた。
大切なのは、子供の好きなようにさせるのではなく、子供の話をよく聞いてやる事ではないだろうか。
その上で、考え得る限りで最善の方法を提示し、状況を打破出来るようにしてやる事だと思う。
「学校なんて、行かなくたって死にゃしない」のは確かだが、だから行かなくてもいいというのは明らかにおかしい。
「したくないからしない」では、「働きたくないから働かない」大人になってしまうぞ。
ただでさえ、ニートだの引き籠もりだのが社会問題化しているのだ。(個人的感想としては、社会問題というより、元は家庭の問題だと思うのだが)
登校拒否の延長で引き籠もっているのだって多いのだ。
「生きていればそれでいい」などというのは、親のエゴに他ならない。
そのエゴだって、いつまで続くか、見物である。
現代社会で普通に生きるには、お金がかかる。お金をかけずに生きる方法だって勿論あるが、何も生み出せない人間には、到底無理な芸当だ。
いずれ親は歳を取り、引き籠もりの子供は重荷になる。
親が面倒を見切れなくなって、生活保護でも受けるようになれば、社会のお荷物だ。
(面倒だが一応断っておく。生活保護受給者全てが社会のお荷物ではない。甘えてばかりで、自分で何とかしようとしない、気概の無い奴の事をここでは指している)
親は子供の幸福を願うものだ。
しかし、「この子さえ幸せならそれでいい」というのではいけない。
気持ちはわかるが、「この子さえ」と願われた子供は、「自分さえ良ければ」という、自己中心的な子供になってしまう。
最近は、他人の迷惑を考えない親子連れが多いように思う。
自分の幸せは、他人の不幸の上に成り立ってはいけないのである。



2006年12月11日(月) 「続・氷点」

テレビ朝日スペシャル・ドラマ「氷点」の2日目の録画を観た。

なので、全体を通しての感想。
まず、配役について。
飯島直子の夏枝さんは、思ったよりもずっと良かった。
啓造さん役の仲村トオルは泣き過ぎ。演出のせいなんだろうけれど、すぐ泣く男は嫌いだよ!
不思議な事に、最初は「ええーっ、この人がこの役??」と不満だった岸本加世子@辰子さんも、陣内孝則@高木先生も、北村一輝@村井先生も、観ているうちに馴染んで来たし。
ただ、大きい徹君だけは最後まで慣れなかった……いちいちカマっぽいんだもん。まさか社長にカマ(以下自粛)
北原さんは、奇行師窪塚洋介の弟だったのね!
知らないので、全然わからなかった。兄ちゃんは綺麗な顔してるのになあ。

ストーリーについて。
あちこち話が改竄されているのが残念だったが、時間的制約もあるし仕方ないのか。
ルリ子ちゃんの名台詞、
「おかあちゃまキライ、せんせキライ、誰もルリ子とあしょんでくれない!」
が飛ばされていたのは、原作ファンとしては残念である。
この台詞、私は実際、よく使っている。主人が構ってくれない時に言い放ち、うわああーんと走り去るのだ。
それと、ナナカマドの木を見た時に、
「ルリ子ちゃんが、ほら、あのナナカマドの木の下に……!」
というのも使える。
原作の船の難破を地震に変えて、足を失くす話とくっ付けたのは上手いと思った。ただ、それだと陽子ちゃんの、加害者の身内としての負い目というのが無くなっちゃうんだけど。
しかし、三井氏が妻を許した経緯が省かれていたのは残念だなあ。あそこは結構重要な場面だと思うので。
それと、ラストをわざわざ平成の世まで引っ張る必要は無かったのでは……。
老北原さんとして津川さんが出て来たのには、がっかりしたよ。確かに豪華キャストだが、あの人はイメージじゃない。もっと優しそうな人が良かったなあ。

まあでも全体的にみて、上手く纏まっていたと思う。
これなら原作ファンとしてもOKだ。
夏枝さんの改心は原作とは違うけれど、それはそれで良し。
2月にDVDとして発売されるらしいが、観て損は無いと思う。
いいドラマだったので、主人にも見せたいのだが……どうやってだまくらかすかな。



2006年12月10日(日) ボーナス祭り終了

昨日は私の誕生日ではなかったけれど、誕生日を祝って貰って贅沢をしたので、今度は主人の願いを叶えようと、2人で出掛けた。
セーターが欲しいと言うので探しに行ったのだが、これがまた難しい。
何せ、彼の体型は規格外。
(彼の名誉のために言っておく。すんごいデブという訳ではな。縦にも横にも大きいのだ)
そして、そのサイズの服はなかなか見付からない。
やっと見付かっても、色が嫌だの形が気に食わないだの、なかなか首を縦に振らないのだ。
自分の服を選ぶより面倒くせえ。
結局、やっすい綿混のセーターを指差して、これで良いなどと言い出した。
待て。その値段は昨日買った私のスカート2着の10分の1ではないか。
そこまで差が付いたら、流石の私も良心の呵責を覚える。
もう疲れたから家に帰りたいとごねる彼を宥め、最終手段の百貨店に行った。

本当は百貨店なんて高い物しか置いていないから、行きたくなかったんだけれどさ。

私も何を血迷ったか、スカートどころではない値段のセーターを彼に買ってしまった。
う……ま、まあいいか。
彼が汗水流して稼いでくれたボーナスだもの、彼のためにこそ遣わなきゃ、罰が当たる。

しかし、私はそれをすぐに後悔する事になった。
最近敷き布団がへたって来たと彼がぼやいていた事を思い出し、布団売り場を覗いてみる事にしたのだ。
本当に覗いてみるだけのつもりだったのだが、即決で買ってしまった。
13万円↑(!)のマットレス。
先に布団を買っていたら、あんな馬鹿高いセーターなんて絶対に買わなかったのに……!

あーもうこっそりセーター返品しちゃおうかしらなんて暫く悶々とした日々を過ごしたのだった。
もうボーナスなんて半分ぐらい遣っちゃったような気がする。
心が寒い。
お金の余裕は心の余裕。その余裕がちょっぴりなくなってしまったのだった。
勿論お金に無頓着大らかな主人はそんなの全然気にしていないが。



2006年12月09日(土) ハッピー・デー

ボーナス&私の誕生日記念という事で、2人でコンサートに出かけた。
うーん、やっぱりプロの演奏はいいなあ。
1音目からして、全然違うもの。
ピッチも完璧だから、ストレスも感じないし。
久し振りに生でいい音楽を聴いて、大満足だった。
「そう言えば私、クラシック系じゃないコンサートって、行った事が無いなあ」
と主人に言うと、
「じゃあ今度行くか」
わーい。
「でもシオンはどんなのがいいんだ? ジャズも好きじゃないだろ」
「ええとね、B’zとか」
「……」
その歳でB’zも無いだろ、と一蹴された。ガーン。
ハッ、そういやああいうコンサートって、体力を使うと聞いた事がある。
そうすると、廃人まっしぐらな私には無理かも。
観客も立ちっ放しでなきゃいけないのかしら。
それならわざわざ客席のあるホールでコンサートを開く意味は、一体どこにあるのかが不思議なんだけれど。

コンサートの後は、ホール近くの洋品店に行った。
予約していたスカートを受け取りに。
カラー診断を受けたものの、実際の買い物は主人と行って見立てて貰うので、余り役に立っていないような気がする。まあいいけど。
でも専属スタイリストがいるのは、とっても楽だし、安心出来る。
自分をわかってくれる人がいるのって、いいねえ。
割引セールに合わせて買ったので、元は1着分のお値段で、2着買ってしまった。ほわ〜ん♪
何だか、年々誕生日プレゼントが豪勢になって行くような(汗)。

その後はレストランへ。
贅沢にも、私のリクエスト通り、おフランス料理ですよ。ドキドキ。
高いだけあって(結婚前の私からは考えられない。2人で1万円↑なんて!)、なんて美味しいんだ。
幸せの味だなあ〜とうっとりだったが、1つだけ残念な事が。
折角のお出かけだし〜と、着物で来ていたので、食事の半分ほどで既にお腹イッパイ。
ううーん、帯が苦しい……腰紐の位置が高かったか〜。
高い物を残すなんて考えられないので頑張って完食したけれど、満腹感は翌朝になっても消えなかったのだった。



2006年12月08日(金) 「氷点」

午後から、先日義妹に録画して貰った「氷点」のビデオを鑑賞した。
本当は主人と2人で観て、彼の感想も聞きたかったのだが、ちょこっと観ただけでもう嫌だと抜かしやがったので、昼間に独りで観る事になった。
何故観たくないのかと問うたところ、誰かが辛い思いをするような話は嫌いなのだそうで。
……ええと、登場人物全員が不幸じゃない話なんて、そう無いと思うんだがな。
確かに陽子ちゃんが夏枝さんに苛められるのは、観ていて辛いけれど、でもこれはフィクションなんだよ、と私が説明しても、彼は嫌だの一点張り……コドモか?
詰まんない男だね、全く!

「氷点」の原作は、学生時代に読んだ。
誰かが読んで面白いと勧めたら、仲間内でブームになり、陽子ちゃん派と夏枝さん派に2分された。(少数派では、1人だけ由香子派がいたが)
陽子ちゃん派というのは、「健気な陽子ちゃんを苛めるなんて、夏枝さん酷い!」という読者である。
私は普通にこちらだったが、一方の夏枝さん派に聞いてみると、
「夏枝さんは、自分の感情に正直な人で、共感出来る。それに比べて陽子は、『良い子』過ぎる。自分が貰い子であるからと耐えているが、同時に周囲の同情を買おうとしていて、実に計算高い。そして卑屈さは、傲慢の裏返しである」
と懇々と説明してくれた。
当時の私は、何て捻くれたものの見方をする人なのだろうと驚いたが、今なら解る。
何を隠そう、陽子ちゃん派のくせに、私の性格は夏枝さんに近い。
それでも、私は夏枝さんや啓造さんのように、遠大な復讐計画を実行出来るほど、気長ではない。
私だったら、何でなのっっと相手に問い質さずにはいられないだろうな。
あの夫婦のどちらかが私のように短気だったら、あのような悲劇は起こらなかっただろうから、それでは物語として成り立たなくなってしまうが。
まあ、我が家の場合、気長な夫と短気な妻という、実に釣り合いの取れた夫婦だと言える……のだろうか。

で、ドラマの感想。
徹君と北原さんが駄目!
あんな中途半端にカマっぽいジャニーズや、違う方に日本人離れした役者なんて使わないで、もっと男前の役者を使いなさいよ!!
全く、がっかりだよ!>テレビ朝日
石原さとみはイメージ通りなので、余計に腹が立つわ。



2006年12月07日(木) アガサ・クリスティー特集

今週と来週は、BS2でアガサ・クリスティー特集をやっている。
主人と一緒にミス・マープルを観たが、ミス・マープルの被っている河童のような帽子以外はどうやらお気に召さなかったようで、
「何だよこれ。伏線も何も無いじゃないか。これじゃあ推理のしようが無い!」
とうんざりしていた。
何よ、伏線があったらあったで、すぐに犯人が解って詰まらないとか言う癖に。
「いいの、私には面白いの」
と言い返すと、主人は鼻で笑った。
「シオンは殺人事件が面白いんだろ。そのうち『いいな、いいな。シオンもやる〜』とか言い出すぞ」
「言わないよっ!」
「因みに『やる』は『殺』の字ね。『シオンも殺る〜♪』……ぷっ、面白いな僕」
自分で自分の言う事に受けてりゃ世話無いよ。
「全く、私の事、何だと思ってるのかしら」
とプンプンすると、彼は答えた。
「奥さん」
「嘘だ! 丁度いい玩具だと思ってるでしょ」
奥さんだと思ってたら、もっと大事にして下さい!



2006年12月06日(水) またリスト追加

前髪が鬱陶しくなって来た上、頭の天辺に比べて横のボリュームが多くなってしまったので、散髪に行く事にした。
寒くなって益々出不精に磨きがかかって来たが、自分では散髪出来ないので、仕方ない。
美容院に電話すると、前回切ってくれた美容師さんは、別の店舗に異動したという。
連絡もくれなかったのが一寸引っかかったが、別の店に電話をし直すのも面倒なので、取り敢えず誰でも良いからと電話を切った。

約束の時間に5分ほど遅れて美容院に着いた。
頭の天辺にボリュームが出るように、と口に出してから気付いたが、これではまるで女性用鬘のCMみたいである。
いずれ私もああいうのを買わなければならなくなるのかと思うと、少し鬱になった。
担当してくれた美容師さんは、腕は悪くないのかも知れないが、非常に気になる点が幾つかあった。
まずシャンプーの際、お湯を出しっ放しのまま、道具を取りに行くのだ。
何故お湯を出す前に取りに行かない?
お湯を出してから気付いたのなら、お湯を止めてから取りに行くべきだろう。
私は、こういう無駄な事をする奴が大嫌いなのだ。
人間の一生で使える水や電気の量がひとりひとり決まって割り当てられているのなら、無駄遣いする本人が困るのだからこちらは一向に構わないが、全体の資源という考え方の出来ない奴は、存在自体が非常に迷惑である。
それとこの美容師、物を取りに行く時も、店内を走るのだ。
何故歩かない?
そんなに忙しいのか?
私が5分遅刻したのが、そんなに仕事に差し障ったのだろうか。

「取り敢えず、一旦洗ってから、長さを見てまた少し切りますね」
と言われてシャンプー台に立った。
ああ良かった、ちゃんとお湯で流してくれるんだわ、と安心したものの、シャンプー台から戻ってからも少しどころかうんと鋏を入れられたので、途中の洗髪は全く役に立たなかった。
私は、仕上げ直前に切った髪の毛を洗い流して欲しかったのだが。

帰宅して洗面台で頭を振ると、短い毛が落ちる落ちる。
これが嫌なんだよう!
服に着くのも背中に入るのも嫌いだ。
仕方が無いので、そのまま風呂場で頭を洗ったのだった。
あの店にも、もう2度と行かない。



2006年12月05日(火) 痛恨のミス

何という事だ。
20時からBS2で「名探偵ポアロ・青列車の秘密」をやっていたというのに、

知らずに見逃しました……!

つまんない細木番組なんて、見ている場合じゃなかったのに〜!
もう、泣いてもいいですか?

こういう時こそ実家の親!とばかりにすぐ電話をしてみたが、今日に限ってリアルタイムで観ていて、録画していなかったという。
はう〜……。

悲しいけれど、明日明後日と来週、つまり残りの放送全部については、絶対に見逃さないぞ!
と固く誓ったのだった。

月に1度の資源ごみの日に纏めて捨てなきゃならないのが面倒で、新聞も取っていないし雑誌を買うのも嫌なんだけれど、こういう事があると悔しくて堪らない。
やっぱり、テレビガイドみたいな冊子でも買おうかしら……。



2006年12月04日(月) サッポロポテトJUMBO

サッポロポテトバーベQジャンボなるものを、スーパーマーケットで発見した。
私はこういう、通常より大きいお菓子が好きだ。
それで失敗した事もあるが、サッポロポテトならどこを齧っても味は均一な筈、買わなきゃ良かったと臍を噛む事も無かろう。
隣に並んでいた、かっぱえびせんジャンボとどちらにしようか、それとも両方買おうか暫く迷ったが、サッポロポテトを籠に入れて、私はレジに向かった。

帰宅した主人が、封の開いたサッポロポテトバーベQジャンボを目敏く見付けた。
「ずるいなあシオン、また1人で食べてるし」
貴方もどうぞと言うと、彼は1袋取り出して食べ出した。
「また大きいの買って来たのか……好きだねえ。でもこれ、もしかして」
と言いかけて、彼は何でもないと濁した。
「そういうのって、凄く気になるんだけれど。何て言おうとなさったの?」
と問い詰めると、まさかこれを行き付けのスーパーで堂々と買って来たんじゃあるまいな、と言う。
「え……堂々と買っちゃいましたが、駄目だった?」
と私が答えると、彼は笑い出した。
「わははは、ホントかよー! 遠くのコンビニでこっそり買って来たのかと想像していたのに。まさか、普通に買って来るとは」
別にエロ本買う訳じゃなし、堂々と買ってもいいではないかと思うのだが、彼にとってジャンボ菓子は、大人が買う物ではないらしい。
「まあでも、シオンがいいなら、それでいいか」
彼はそう言ってくれたが、私は首を振った。
「ううん、もう大きいサッポロポテトは買わない」
「どうして?」
「だって大き過ぎて、一口じゃ食べられないんだもの。普通のを買った方が良かった」
と私が答えると、彼はぷるぷるしていた……何故そんなに笑う。
「シオンは本当に、外してくれるよねえ。いいぞ、その汗!」
別に私だって、貴方の受けを狙って外している訳じゃないんですけれど!



2006年12月03日(日) ゲッツor死刑?

TVでフィギュアスケートNHK杯を観た。
ああやっと、NHKで安心して観られるのか〜と思っていたのに、滑走前に選手紹介を入れる構成が、まるでテレビ朝日のようだった。
がっかりだよ!
NHKなんだから、もっと淡々と放送して欲しい。
それがNHKの良さなのだから。

NHKだと、男子もアイスダンスもペアも全部見せてくれるのがいい。
テレビ朝日って、女子ばっかりに焦点を当てすぎ!
他のも観たいファンだっているのだから、放送局のエゴでファンの楽しみを奪うのは怪しからん。
もう、民放はフィギュアの放映から手を引け!
全部NHKに任せてくれよ。
こっちは折角受信料支払ってるんだしさ。

ところで、織田信成選手の決めポーズ、あれは何だろう。
見ていた主人は大笑いした。
「ガキデカか!」
知識として、そういう題名の漫画が昔あったという事は知っていたが、私は読んだ事が無いので訊いてみたら、彼が実演してくれた。
「死刑!」
「知らない〜! それはダンディ坂野の『ゲッツ!』のポーズでしょう。死刑って何それ、昔流行したの?」
「そうか、シオンは知らないのか……」
世代間の溝を感じた出来事だった。

村主章枝がフリーで使った曲は、作曲家カール・ジェンキンスに委託して作ったものだという。
それを聞いて、
「カール・ジェンキンスだって!?」
と主人が酷く驚いたので、誰?ソレ、と訊くと、知らんのか……という顔をされた。
ジェンキンスと言ったら、佐渡島の元脱走兵の人しか知らんがな。
「有名な作曲家だよ。しかし凄いなあ、あんな人に頼めるなんて、よっぽど政治力のあるバックが付いてるんだな」
そう言えば、荒川・村主・安藤にはロッテが付いていると聞いた事がある。
CMに出てたしね。
曲の雰囲気からして、あの曲に似ているというのが思い当たった。
NHKスペシャルや、オーラの泉で使われた、ザナドゥ〜とか言っている曲だ。
ところがそれを言ってみても、主人には通じない。
歌ってみせるのも難しい曲なので、自分で調べてみた。
当たり。同じ人の曲だった。
因みに、私が言いたかった曲は、「アディエマス」というらしい。



2006年12月02日(土) 不名誉な亭主

私は2ちゃんねるが嫌いだ。
「電車男」で一躍有名になったインターネットの巨大匿名掲示板だが、実際はあんなにほのぼのした所ではない。
私も時々調べものをするのに覗く事はあるが、どっぷり浸かりたくない。
あんな所にいたら、魂が腐る。
そう思えるほど、酷い所だ。
日常的に2ちゃんねるに出入りしている人間を、私は軽蔑する。
2ちゃんねる専用の言葉も嫌いだ。
自分達は2ちゃんねるという狭い世界でしか通用しない言語を遣い、それを理解出来ない者を小馬鹿にして自分達のコミュニティから排除しようという、下らない島国根性が勘弁ならぬ。
更に、その言語を2ちゃんねる以外の所で遣う奴も嫌いだ。
自分のブログに2ちゃんねるのリンクを貼るような奴も、2ちゃんねらーだろうから嫌いだ。
それなのに、

主人がノートパソコンに、2ちゃんねるの専用ブラウザを入れてしまった。

私が軽蔑の眼差しを送るも、全く気にしていない主人。
彼が仕事関係の情報収集に2ちゃんねるを毎日見ているのは知っていたが、専用ブラウザまで使うとは。
これで彼は筋金入りの2ちゃんねらーだ。
そして私は2ちゃんねらーの妻……駄目だ、悲しくなって来る。

でもネットゲームでは、2ちゃん用語は普通に遣われている。
遣っているのは、主に中高生。
子供が2ちゃんねるやったら駄目だろ!
大人なら情報の取捨選択が出来るが、あそこには子供にとって有害な情報が特に多い。
全国の親は、自宅のPCから2ちゃんねるに接続出来ないように設定するべきだ。(2ちゃんねらーである親も多いのだろうが、親なら自分の下らない楽しみよりも、子供の保護を優先しろ)
当然、公民館からの接続も禁止。
ネットカフェでは身分証の提示を義務付け、未成年者には2ちゃんねるを見られないPCをあてがうべきだ。
さっさと法制化して、罰則も付けたら良い。
防衛庁を防衛省に昇格させるよりも、こっちの方がずっと重要な案件だと私は思うのだが。



2006年12月01日(金) 怨讐の鰤大根

鰤大根を作ろうと思い立ち、スーパーで、鰤のあらと大根を買った。
後でやろうと放置したら、私の事だからきっと面倒になって嫌々取り掛かる事になるだろうと思ったので、帰宅してすぐに取り掛かった。
本を見ながら、お湯を沸かして鰤にかけ、きちんと洗った。
大根も、お米の研ぎ汁で下煮した。
調味料もちゃんと量ったし、後は弱火にして放置。

しかし、暫くして鍋に顔を近付けると、何だか怪しい匂いがする。
生臭いのだ……限りなくやばい。
試しに大根を取り出して水で洗い、齧ってみる。

べー。
大根には既に、ふた月前の悪夢が蘇るような匂いが染み付いてしまっていた。
ちゃんと洗ったつもりだったのに、鰤の洗い方が悪かったのだろうか。
これは、食べたら確実に吐くわ。
私は泣く泣く、鍋の中身を全部捨てたのだった。
勿論、袋の口はすぐに縛って、ジップロックに仕舞うという念の入れようである。

ぐれた私は、ダーリンが帰宅するまで何もせず、晩御飯は結局彼に作って貰ったのだった。


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