2010年03月03日(水) |
新編 クロノス・ジョウンターの伝説 |
「新編 クロノス・ジョウンターの伝説」梶尾真治 朝日ソノラマ
先日、コミック版の「クロノス・ジョウンターの伝説」を読みました。 時間旅行をテーマにした、SFです。 私にとって梶尾真治といえば「エマノン」でした。 中学生の頃、生意気にも毎月購読していたSFアドベンチャーに掲載された 連作シリーズを、楽しみに読んでいました。 でも、不思議と他作品には縁がなく、長いことエマノン以外を知らないできてしまいました。 「黄泉がえり」だって、TVの地上波放送で映画を見ただけ。 原作とはかなり違うのは知ってて、原作はどんなかな〜と思いながらも読まずにそのまま。 思いがけず読んだのは、「サラマンダー殲滅」で、これはエンピツでも書きました、確か。 とても良かった。中学生の頃、心躍らせたSFの世界がありましたから。 今回、この本は、コミック版がとても好みだったので読むことを決めた本でした。 図書館で借りてみました。というのも、なかなか一般書店に並ばないラインナップ だったからです。 SFというのはだいたい、一部のビッグネームを除くと、既刊はなかなか見つからなかったり するんですよね。絶版になるのも、意外と早いような気もしますし。 で。 コミックは展開も早いし読みやすくてわかりやすくていいのですが、ゆっくり考えながら 読みたいときは、文章の方がいいよね。 連作集なので、クロノス・ジョウンターという物質過去射出機を使って、過去へ行き 未来へ引き戻される人々の、それぞれの事情が全部違っていて興味深かったです。 どうも、機械自身の性能がぐんぐん上がっている様子で、1番回数を跳んだ吹原氏の ラストが気になるところ。 どこかにその話もあるのかしら? とりあえず、さっき新しくリクエストを出したところです。 また違う「クロノス・ジョウンターの伝説」を読みたいと思います。
☆☆☆☆(星よっつ)
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