「よつばと! 7」あずまきよひこ メディアワークス
未就学児・小岩井よつばを主人公に、よつばのとーちゃん、隣の三姉妹、とーちゃんの 友達などなど、個性的な登場人物の日常を描いたコメディコミック、その7巻。
1巻で、世間の夏休みに合わせるように離島から引っ越してきたよつばととーちゃん (かーちゃんはいないし、本当の親子でもないらしい。よつばは日本人でもないっぽい。 でも、マンガの中身とは全然カンケーないんだな、これが)ですが、長かった夏休みも 6巻(だったと思う)で終わり、7巻も秋の始めの日常です。 いやー、夏休み終わったら、連載も終わってしまうのじゃないかと危ぶんでいたのですが、 そんなこともなく、うれしい限りでございますね〜。
7巻の見所は、やはり「牧場へ行く」でしょうか。 夏休みはお隣のえなちゃんや風香お姉ちゃんなんかと出かけることが多かったのですが、 今回はとーちゃんとその友人、ジャンボややんだが一緒です。 後輩のやんだは大人げなくて、よつばにつっかかるのがしょっちゅう。 それだけで「しょーがないなあ〜」とクスクスしてしまったりするのですが、やはりよつばの 反応が極端で楽しいですよね。
☆☆☆☆(星よっつ 子供の出番がもっと多ければいつつだったのにな〜)
2007年09月06日(木) |
1/2ヒーロー & 1/2ヒーロー 土蜘蛛の巻 |
「1/2ヒーロー」「1/2ヒーロー 土蜘蛛の巻」七穂美也子 集英社コバルト文庫
久々の新規開拓。 大雑把に分類すると、バケモノ退治ものです。
主人公、瑞垣聖は高校1年生。「人生はギャンブルだ!」と口癖もあざやかに、さまざまな賭けを仕掛ける毎日。そんな聖の前に、6年ぶりに現れた従兄の鷹矢。代々瑞垣家のものが巫子をつとめる百目神社では、折りしも夏越の祓えが行われるが、今年は鷹矢が巫子をつとめると言って・・・。
口八丁で世渡りする聖が、鷹矢を助けるために命を張って神様に対峙するところが、かっこよかったですよね。でも、カッコいいより何より「大丈夫かな」と思ってしまうのは、私の親心なんだと思います。 それにしても、本家の鷹矢さんってば、わかり辛いヒトですよね。 いとこの中の紅一点・譲葉ちゃんは、ホント好みです。鷹矢にも聖にも、可愛い妹分で、こういう役どころには自分もなりたいです。もうトシなのでなれませんが。 ところで。 普通のライトノベルだと思って読んでいたのですが、最後の最後でそうでもないことが判明しました。BLの苦手な方は要注意です。
土蜘蛛の巻では、いとこ三人、鷹矢のガイドで東京に繰り出します。 百目さまとの契約を破棄することに成功した「神殺しの巫子」は、良くも悪くもその世界の有名人になってしまい、地下鉄の中から土蜘蛛に誘拐されてしまった聖です。 うっかり迫って聖に逃げられた鷹矢は、間抜けです。もうちょっと聖のことを勉強したほうがいいのでは??
あいかわらず、武器は度胸と己の口八丁、な聖ですね。今回も、バケモノ相手に、いろいろ策をめぐらせています。希代の陰陽師・安倍晴明によってかつて封じられた土蜘蛛マスターの、封印を解けと囲まれて、やっぱり最後はギャンブルもどきに妖怪退治なのね。
挿絵が片山愁です。
☆☆☆☆(星よっつ)
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