日々是迷々之記
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2005年08月31日(水) それが幸せ

朝起きたらちょっと吐いた。頭の左側がずきずき傷む。ああ、だめだ、と思いつつ会社に休みますと電話をした。それから淡々と眠る。淡々と、という表現はおかしいかもしれないが、そんな感じ。トイレに行きたいときに目が覚めるだけ。結局夕方4時まで眠った。

外は雨が小降りだった。まあこんな機会でもなかったら行かないし、と思い、地下鉄で母親の入院する病院へ向かう。驚いたことに快適だった。電車は涼しいし、駅のホームもほどよく風が吹いている。バイクなら50分くらいかかるのに、地下鉄だと30分ほどで着いてしまった。

入院代金の支払いを済ませ、エレベーターを待っていると、花束を乗せたベッドを運んでいる白衣のおじさんがいた。誰か亡くなったのだろう。神妙な表情でエレベーターを待っている。地下の霊安室へ向かうようだ。

母親の病室へ向かうと、今から食事だった。食事と言っても口から食べるのはちいさなゼリーひとつだ。ほとんどは鼻に通した管から胃に流し込まれる流動食で栄養を採っている。左手だけを使って器用に食べる。その様子を見て、何だかほっとした気持ちになった。

食べながら話し始める。話に一貫性はない。おばちゃんが持ってきたすいかが美味しかった。JRの事故で誰かが亡くなった。銀行に行きたい。暗証番号を考えて欲しい。半分は意味をなしていて、半分は意味がない。

でもこの人はこれで幸せなのかもしれないと思った。涼しい部屋。優しい看護婦さん。お金の心配もせず、テレビを見て、来た人間に好きなことを話して眠る。小さなボロアパートでせこせこ暮らしていたころとは違う。何も心配することのない世界で、母親は幼児のような顔で話しながらゼリーを食べている。

この人にはもう、人を恨む気持ちがないんだ、と思うと不思議な感じがした。生きているときはまるで他人を持ち駒のようにして動かし、小さなお金に右往左往していたのが嘘のようだ。楽しかった頃の思い出、知っている人のいい部分だけを反芻して日々暮らす。

幸せならそれでいいかとも思える。子供のような顔を見ていると、私も生き方を変える時期なのかなと少し思った。33年間、私は少しあきらめた気持ちで生きてきたように思う。親だって私のことが好きではないのに、他の人が私のことを好きになるはずはない。ずっとそう思っていたから、なるべく気持ちを見せるように、人を嫌な気持ちにさせないように、と思い、その反面、誰にも嫌いとも嫌とも言わずに来た。他人をけなすのはこの日記の中くらいだ。

しかし、私のこんな性格の原点を作った親はもう、そこにはいない。死んだりボけたりして、子供の頃の親ではない。私が縮こまる必然性はもうない。

地下鉄のホームに立つ。電車が来ると風に吸い込まれそうになる。吸い込まれるように落ちてゆけば楽なのかなと思うことはよくある。が、どうせきれいには死なないのだろうな、とも思う。

でもこれからは落ちることを考えなくてもいいかなと思った。母親が過去を忘れてしまえば、わたしさえそれに縛られなければなかったことだと思える。その他の悩みは自分でどうにかできる。仕事だって嫌なら辞めればいいからだ。でも、生きてきた人生自体をやめることはできない。

「忘れる」っていう解決方法もあるんだな、と思った。明日は今日よりちょっと自由だ。きっと。


2005年08月30日(火) 生きていくために引いた線

大阪は朝から涼しかった。久しぶりにカブでなく大きい方のバイクで通勤した。加速がいいから気持ちがいい。しかしいい気分なのはホンの数十分で、会社は居心地が悪かった。Aさん(43歳・女性)の機嫌が悪いのだ。

いつのまにか外は雨。事務所の中も不穏な空気だ。夕方ぼちぼち帰る準備をしていたら、いきなり、「今日の午前中寝てたやろ。」と来た。今日の午前中は検数といって、数をかぞえる仕事をしていた。例の、2,3,2,3で10というやつだ。手でめくりながら数えているので手は動いている。それでどうやって寝ろというのだ。やんわりと寝てません、手を動かしながら寝ることはできませんのでと、伝えた。するとテキは無言になり、今度は今日何部仕上げたか訊いてきた。普通に何部と答えると、「仕事、遅いわ。スピード、ちょっと問題やから○○さん(人事の人)と相談させてもらうわな。」と来た。

その物言いにさすがに苛立つ。するならすればいいし、わざわざ私にそれを予告して何になるのだろうか。私は分かりました、とだけ伝えた。やりかけの仕事があったので、どこに置けばよいのか尋ねたら、無言であごをしゃくって帰れという仕草。その瞬間終業ベルが鳴った。

ふざけんなよ、クソババアと思いつつ、にっこり笑って失礼しますと言ってその場を離れた。

激しくいらいらしながら着替えて病院に向かう。今日はメンタルクリニックで薬をもらう日だ。途中で涙みたいにはらはら雨が降ってくる。むかむかしつつも涙が出そうだったが、泣かない。

雨模様のせいか、病院は珍しく空いていた。ほどなくして名前が呼ばれたので診察室に入る。先生はいつものようにやわらかい物腰で私の話に耳を傾ける。母親の言動、そして今日の出来事について話してみた。そしてAの人となりを表すエピソードとして、口に出すのもはばかられるが、「なあ、何で子供おれへんの?作ってるのにできひんの?それともせえへんの?」と下卑た質問を投げかけられて言葉に詰まってしまったことも先生に話した。(しかし、字にしてみると本当に下品だ。)

先生は、その人は確かにちょっと立ち入りすぎだが、普通の人同士でも10人いたら5人は気が合わなくて当たり前だと言った。そんな中では「当たらず、触らず、従わず」の精神でやってゆけばいいらしい。「仕事の現場では仕事をこなすだけでもう評価は80点になっているのだから、それだけで十分ですよ。それ以上のことはしなくてもいいです。」とのこと。そこからの20点は人によって評価が違って、人の輪とか、仕事の成果とか、はたまた扱いやすいかどうかなど、色んな評価方法があるから、それは気にしなくていいらしい。「仕事をしただけでもう80点」その言葉はわたしをほっとさせてくれた。

そうだ線を引こう。帰り道でバイクにまたがってそう思った。たいがいの人は私のことを「おっとりした人」だと思っている。確かにその一面もあるが、それだけではない。しゃきしゃき動くこともあるし、怒りを表すこともある。世の中には、そういう「おっとりとした人」など一見強い意志を見せない人を踏み台にして自分自身を強く正しいように見せようとする人たちがいる。

会社のAがそうだ。本人は姉御肌でざっくばらんなつもりのようだが、私には言動に品がなく、思慮が浅くてその場の感情で物を言い、しかも「私は女の人ってちょっと苦手やねん。」「よく相談をもちかけられるねんけどな、」「若いときはやんちゃしたけどな、」などの言動に見られるようにナルシストの傾向がある。まさしく私が苦手なタイプでこうは絶対なりたくないタイプでもある。

このように軽薄な人というのはわりとどこにでもいて、私のように一見とろそうな人間をおとしめることによって自分の偉さを誇示してくる。

そういう人間は、反逆すると水をぶっかけられた犬のようにおとなしくなることが多い。はむかうとは思っていないからだ。

ここらへんで線を引こうと思う。黙って観察するのはここまで。ここからは私のやり方でやることにした。まず派遣会社の担当者に電話。派遣先の社員の態度があまりにも失礼なので仕事を一所懸命とりくめないと伝える。担当者はびっくりしていた。重ねて仕事内容とその他の人たちとは円満にやってゆけていることを伝えた。前述した「子供を作る作らない」の話はその担当者もちょっと引いていた。まぁ、若い男性だから女の世界のそういった開けっぴろげな話には免疫がないのだろう。今週中に一度訪問するので、とりあえず今までどおり勤務してくださいと言われた。

私は別にやめる気はない。Aがその品のない口を閉じてくれればそれでいいのだ。私はおっとりしたただのデブキャラではない。


2005年08月28日(日) どんどん離れてく

土曜日はずうっと寝ていた。夕方起きだして一週間ぶりにバイクを出し、母親の病院に向かう。が、入院代金の支払いはできず。夕方5時までしか会計が開いていなかったのだ。私が病院に着いたのが5時5分。しょうがないので次回にする。

看護婦さんから要らない物を持って帰ってくれと言われた。紙おむつと尿取りパッド。前の病院では病院から支給されずに患者側が用意した物を使うようになっており、転院の際に荷物ごとこっちへ来たときに持ってきたものだ。最初は二人部屋だったので置く場所もあったのだが、今の3人部屋には置く場所がないとのこと。しょうがないので持って帰る。横で母親が入れ歯の入っていないくしゃくしゃの口で何か言っている。前の病院に変わったらまた使うから持って行くなということらしい。前の病院に帰るなんてことはありえないので、適当に流して病院を出る。紙おむつは隣の公園のくずかごに捨てた。バイクで持って帰れないし、持って帰っても使わないし。

少しも心が痛まない。ああ、うざいなと思うだけである。10人兄弟とかなら良かったと思う。それなら一人くらい親を無視しても別に構わないだろうし。

夕暮れの中バイク屋さんに寄って家に帰り、外食しにいく。駅の近所の飲み屋。安いし、食べ物も気がきいているのだが、常として若い人が多い。座敷に話し声がわんわんと反響して疲れてきた。隣の座敷のカップル未満?みたいな男女が思いっきり恋愛論を闘わせているのが痛い。追いかけるほうか、追いかけられるほうか、という話で、「うちは追いかけられる方やねん〜。」とか言っている女が、レーサーバックのタンクトップの下からブラジャーのヒモ丸出しで、サラミソーセージのような体をしていたので気分が悪くなった。

もしわたしが飲み屋を経営するとしたら、30歳未満、ヤンキーお断り。一人当たりテーブルチャージ1000円(1ドリンク付)くらいやるだろう。当然子供は入店禁止。すぐ潰れそうだ。

そこまでしなくても、だんなさん曰く、ソフトドリンクはウーロン茶だけ。ご飯物は極力少なくして、酒のあてみたいなもんしかない店にすれば、若い騒ぎたいだけの奴らや、家族連れは来にくくなるという。なるほど。

結局ビールを2杯だけ飲んで帰った。最近世間からのずれを感じる。人のたくさんいるところで耐えられるなぁと思えるのは、本屋とパソコン関連の店くらいで、日曜日のスーパーマーケットとか行くとムカムカして帰りたくなってしまう。何故か私の前には桃に指を突っ込む子供とか、キレたように子供を叱りつけるババアとかが出現するのだ。

何だかさえない休日だ。まぁ会社には子供産め産めおばさんとかいて鬱陶しいので、どこに行っても息苦しいわけだが。どっか行きたいなぁ。


2005年08月25日(木) 母親語録

先日、面倒だなぁと思いながら母親の入院している病院に行った。目的は入院代金の支払いである。が、ベッドサイドのテーブルに請求書がなかったので、母親に聞いたら奈良に住んでいるおばちゃんが払ってくれたと言った。私は、じゃあ、お礼言っておくわと言い病院を後にした。

その晩、奈良のおばちゃんに電話をした。入院代金を払ってもらってありがとうございます、で、なんぼでしたか?振り込みをしたいんですが、と言うと、「なんで?そんなん払ってへんで〜。」と言われた。どういうことなんだろうか。「そんなに現金持ち合わせてるわけないやんか。」と言われてしまった。確かに。

ということはもう一度支払いをしに病院まで行かなければならないのだ。バイクで片道1時間はかかるんだけど。めんどくさい。

おばちゃんは、「あんたのお母さん、また突拍子もないことを言ってたでー。」と報告してくれた。あーまたか。ボケが加速しているなぁと感じる。今回の母親のトンデモ発言は以下の通り。

・母親の腹違いの姉が小泉首相に抜擢され選挙に立候補した。

・今すぐTを呼んでほしい。(Tとは3年くらい前に亡くなった父親。母親とは20年前に離婚して音信不通だった。)

・Tが亡くなったというのは一族の作戦。ウソなので所在を確認して欲しい。

・家に帰れば東京のおばあちゃん(Tの母親。もう亡くなっているらしい。)が面倒を見てくれる。今すぐ帰りたい。

などなど。出てくる人物が皆、もめていた人物だったというのが興味深い。腹違いの姉とは財産争い。Tとは根本的に相性が悪く私が小学生の時は毎日のように流血の夫婦げんかをしていた。Tの母親は新興宗教にはまっており、変なものを我が家に売りつけたり、坊さんを勝手に呼んでお祓いしたりしていたので、母親は毛嫌いしていた記憶がある。

結局母親はこれらの人と仲良くしたかったんだろうか?老いて、体の自由が効かなくなり、ボケるというのは哀れなものだ。もっとも本人は何も分からず感情を垂れ流ししているだけなので、悲壮感も何もあったもんじゃないのだろうが。

私は自分の母親の事ながら、あまり可哀想とも思わない。今までやってきたことを考えればしょうがないような気がする。人に恩を売って見返りがないと文句を言ったり、お金の匂いがするほうにふらふら引き寄せられて行ったり、しょうもない情報を鵜呑みにして極端なまでに傾倒してみたり。そのたびに私と妹は右往左往していた。

「京大生と合コンできるから。」という理由で私が京都にある大学を志望していることを歓迎していたし、妹はプロゴルファー、将棋の棋士など「一発当たれば大きい」プロにならされそうになっていた。(もっともそんな経済力はないのだが。)あの人は、どこか他人を持ち駒、利用するものだと思っている傾向がある。

あんな生き方だけはしたくないと思う。利用する、される。だます、だまされる。そういう人間関係とは無縁の世界で生きていたい。心やすらかな人たちがいて、必要な物だけに囲まれて、淡々と生きる日常。

そんなものあるだろうか。


2005年08月22日(月) 気にしすぎな人

あー自分は気にしすぎな人なのだと改めて思った。会社にいまいち波長の合わない人がいる。関西風に言うと突っ込みがキツイのだ。身体、外見などプライベートな部分をネタに突っ込んでくる。「肥えてても血圧高いとは限らんからなー。」、「ダンナさんえらい年上やん。甘えたやろ?」、「子供おれへんうちが楽やで。しっかり貯めときや。うちみたいに3人もおったら…。」まぁそんな感じである。私はこういうネタが苦手だ。

しかも今までまわりにここまであからさまにこういうタイプの人はいなかったので、会話のピンポンが難しい。「はぁ。」「そうですねー。」「いや別に。」さすがに向こうも腹が立つみたいだ。相手Aさんは自分自身のことを腹を割って話すさばさばしたタイプだと思っているように感じる。

が、同じ職場で働く者から見れば、「物言いがきつくて、気分屋。」に尽きるらしい。うちのグループで一番おとなしいBさんが、腹立たしげに言っていたことがある。「さて帰ろうかと思ってバッグ持ってトイレ行ってん。そしたらAさんが、どばーん!と大きな音でトイレのドア開けて、個室のドアの向こうから、『Bさん!トイレはタイムカードを押してからにしてくださいね!』やて。むちゃくちゃ気ぃ悪いからほっといたってん。」だそうな。

うわ、Aさん、キョーレツ…。そんなことようやるよ。あんたは学級委員の小学生女子かっ!とわたしは激しくひいてしまったが、AさんとBさんは外面的には友好的に仕事をしている。ただ、一切雑談のようなことはしないように見受けられるが…。

それだけの気分の悪い出来事があっても普通に心をざわざわさせずに仕事のできるBさんを尊敬してしまう。まぁ、Bさんに限らず、職場の人は一度はAさんと一悶着あったようだったが。その中で私一人がどうしてもAさんに対して構えてしまう。特に仕事の指示をもらうのがAさんなんで物言いには気を遣ってしまう。「今手が空いてるんですけど」というと機嫌がいいときは、何か出してくれるが、機嫌が悪いと「いつも人に訊いてばかりじゃアカンで。進んで仕事やってもらわな。何のために来てもらってるのかわからんわ。」と来る。そこで、進んで納期の早い物で自分で進められるものがあったら、やり始める。すると、時として、「こっちはこっちでやってもらおうと思ってたことあるんだから、勝手な判断で動かないで!」と来たりする。

ほなどないせっちゅうねん!と言いそうになるが相手は元ヤンキー風43歳、元漫研33歳(笑)が勝てるわけないのでぐっとこらえてその仕事を元に戻す。

こないだあまりにむっとしたので、相手がひととおりまくしたてたあと、何も言わずに黙っていたら、「契約いつまで?○○日?ふぅん?」と言われた。これにはさすがに「クビ切りたかったら切れやヴォケ!」と言いそうになってしまった。後日この部を仕切っているCさん(60歳位)にそんなことがあったと話したら、「まぁ、あの子が言いそうなことや。気にしたらあかんで。あの子はなんも考えんとその場で物言うタイプやから。言うたらもう次は忘れてるで。その程度のもんや。」

我ながら小さな事で躓いていると思う。どっかに仕事だけやっとけばいい職場ってないだろうか。そんなことを思ってしまう今日この頃だ。


2005年08月21日(日) 再生づかれ

昨日の日記を読み返してみると、なにげに痛い。が、あれから13時間連続睡眠、夢を見ることもなく爽快な目覚めだった。正直な行動は時に痛々しいってことなんだろう。とりあえずすっきりした。

外は雨。大きな鍋で蕎麦を湯がきながらアジアについて書かれたルポ本を読む。相方は朝の7時に帰ってきたので夕方の3時にまだ寝ていた。ひとりでざるそばを食べる。

ずっと本を読み続けた。活字に飽きたら次はマンガ。外は雨。

いつの間にか夜になってしまい、夕食の時間だ。めんどうだなぁと思いつつ、枝豆を茹で、豆腐を皿に乗せ、適当に冷蔵庫の物をかき集め夕食にする。

食事中、何度か眠りに落ちてしまった。とにかく眠いのだ。13時間も寝たのに。どっか悪いんだろうか…と思いつつ、食事を終わらせた。

「皮膚が再生して行ってるから、体力使ってるんちゃう?」と相方が言った。そうかもしれない。今、肩先や胸元がドえらい事になっている。落っこちた桃とひからびたスルメの中間くらい。(どんなんやねん。)で、痛くてかゆくて、ぱらぱらと皮が剥ける。プーケットの皮膚病の犬なんか目じゃないくらいの醜さだ。犬をバカにしたバチが当たったのかもしれない。

結局掃除も、写真の現像にも行けなかった。タイの出来事をまとめようと思っていたがそれもできなかった。ああ〜。

まぁ、平日の晩にがんばろう。


2005年08月20日(土) ダメな土曜日

木曜日、金曜日は会社の棚卸しをさせられた。在庫をひとつひとつ数えて、50枚(印刷会社なので)にして、残りは捨てる。A1サイズで850枚の束なんか棚から下ろすだけで死にそうになる。最初は床にしゃがんでいたが、だんだんだるくなり、床に捨てる紙を敷いて座り込んで紙を数える。3,2,3,2で10枚。それを5回で50枚。それほど冷房が効いていないので半日で自分がクサくて嫌になった。

生産性ゼロ、いや、こんな仕事で給料がもらえるんだからと前向きに考えようとするがなかなか難しい。3,2,3,2とやっているうちに脳の違う部分は人生について考えてしまったりして死にそうになっていた。

その怨念が通じたのか、帰り道でだんなさんから電話があった。今日は焼肉を食べようという提案だった。私は合意して、7時15分に焼き肉屋の前で待ち合わせた。生ビール、サンドミノ、赤セン、レバ刺し、ツラミ、バラ、ハラミ。韓国の酒、マッコリもボトル一本飲んでしまった。

家に帰ってからもまたビールを飲む。そして10時間くらい寝た。途中6時くらいに起きてしまった。睡眠薬を飲まずに寝たので、寝続けることが出来ず、必ず何度か目が覚めてしまうのだ。いつものように変な夢。

私は法律事務所に勤めている。今週いっぱいで退職という設定のようだ。高層マンションの上層階にあるその事務所には藤岡弘似の人情にあつい上司がおり、下の階には(お笑い芸人の)オセロが住んでおり、私はオセロ松嶋にマンガを借りており、返しに行くとオセロ中島が「ほな渡しておくわな。」といいつつ受け取ってくれた。

もっと下の階には40歳当時くらいの母親が住んでおり、近くに勤めているのだからもっと顔を出しなさいと異常に現実味のあることを言っていた。あーうるさいうるさいと私は退職を前にして、ロッカーや机のガラクタを登山リュックに押し込んで、ゴルフ場のような芝生の真ん中に突っ立っているそのビルをてくてくと後にするのだった。

わけがわからん。なんで藤岡弘、オセロなのだ。また寝た。

起きてネットのニュースをチェックすると気になるニュースが。認知症や痴呆老人の財産の搾取のおおかたは親族によって行われているという。そういえばうちの母親もその種類に入る。要介護5やし。

「財産の搾取」とは、不動産の売りとばし、年金の搾取、家財の売りとばし、などが相当するらしい。あーということは私がやっていることもそれに当たるかもしれない。実家(賃貸アパート)を引き払ってしまった。家具やその他は売れるものは売って、その他は廃品回収に出してしまった。(売れる物、といってもボロ着物が10着で3000円くらいだった。あとはこっちがお金を出して引き取ってもらったのだ。)

別に自分のやったことを正当化するつもりはないが、どーしょもない。帰るあてのない家の家賃を死ぬまで払い続ける財力なんかないし、貯金は下ろさないと病院代も払えないし、貯金て言っても40万円かそこらしかなかったし、となると、年金の手続きを取って、それをこっちで使い回すしかないではないか。他の人たちはどーしてるんだろうと思いつつ、朝から憂鬱になる。くそっ。

法的に親子の関係を断絶することとかできるんだろーか。できるんならしても別にいいんだけどと思う。しかし、外面は事務的にでも親の世話を見るのが人の道みたいになっているからしょーがなくやっているだけだ。

あんなに人に恨まれている人も珍しい。「あそこの土地は値上がりする。」とか言って、田舎の友人や、自分の姉妹にお金を出資させて(自分の出資はゼロ)田舎に土地を買い、その土地が値上がりせずにちまちまと姉妹友人に借金を返していたが、50万円くらいで返済は滞り、友人達からは無視、姉妹達からは返さないのなら縁を切ると言われていたらしい。それでもすぐ下の妹さんは近く(奈良)に住むという間柄もあって、土地話で踏み倒された後もつきあいを続けていたらしい。

そんなババアのたわごとを信じて金を出す方もバカだが、そんな身近な人間まで金儲けのネタにする母親はみにくい。私や妹がお金に執着しなさすぎるのはそんな母親の愚かな姿を見て大きくなったからだと感じる。私が高校生の時、近所の中古マンションの部屋を買うという計画が持ち上がった。当時1000万円、築20年くらいのマンションだった。妹の転校手続きも取り、さあ引っ越すぞという矢先に頓挫した。住宅金融公庫のローンが下りなかったのだ。ローンの審査は確定申告の結果を基に財力を測るようだったが、当時自営業だった母親は経費を激しく水増しし、年収200万円くらいにして、扶養家族二人なので、ほとんど税金を払っていなかったらしい。養ってもらっていてナンだが、オロカだなぁと思った。ごまかすにしてももっと真実味のあるごまかしかたがあるんじゃないだろーか。

こんな感じで一気に色んな事を思い出した。正直私は親なんか欲しくない。母親は金の亡者の愚か者。父親は子供には甘いが嫁には暴力を振るうアル中でナルシスト気味だった。キャベツでもコウノトリでもなんでもいいから湧いて出たらよかった。それを突き詰めれば生まれなくてもよかったかもとすら思う。あーいかんいかん。

じゃあ、夜釣りに行って来るよとだんなさんはクーラーボックスと釣り竿を持ってバイクで出かけてしまった。ちょっとほっとする。異常にいらついているのでこういうときはいてくれないほうが楽だ。とりあえず洗濯をし、干す。夕日を見ながら2週間ぶりにバイク(カブじゃないほう)の火を入れる。きゅるきゅるとセルがまわり、何事もなくエンジンがかかる。

夕焼けの高架道路は気持ちがいい。アロハシャツをばたばたさせながら走ると涼しかった。停まると暑いが、アクセルを開けると気持ちよく加速し、気持ちよく鬱陶しいクルマを抜き去ってくれる。いいなーバイクは。

友人にタイのみやげと借りていた漫画を返しに行く。タイガーバームのサロンパス(なんだそりゃ)をあげたのだが、香港にもタイガーバームガーデンなるものがあるとのこと。タイガーバームはタイの製品ではないのだろうか?その子の話だと創始者は香港人らしい。謎だ。

家に帰って血圧を測ると90前半と60前半だった。あー疲れたなぁと思いつつ、ネットの巡回。早く寝ようと思いつつ、また母親の夢を見たらうざいなぁと思いつつこの日記をしたためる。

ろくな一日じゃないなぁ。


2005年08月18日(木) タイボケの日々

プーケット島から帰ってきて3日経つが、未だにぼーっとしている。ホンの5日くらい日本を離れただけで、色んな事が起こっていた。酒屋に行くと知らない発泡酒が発売されていたり、飛行機関連の事故が起こっていたり。会社に行くと、「飛行機大丈夫やったん?」ばかり訊かれたのはこのせいだったのか。

日焼けの皮が剥がれてきた。土台は色が白い方なので、日焼けをして白→赤→皮むけというパターンである。二の腕の皮が5センチくらいつながってむけた。このまま上手く剥いたらリストバンドくらい作れそうだなぁと思って真剣に剥いたが、残念。体に接している側が焼けていないので剥けなかった。

そんなことをしていたら一時間くらい経ってしまった。色々とやらなければいけないことがあるのだが、急いてやらなくてもいいかぁなどと思い、プーケット島のスーパーで買ってきた、3in1コーヒーを飲む。インスタントコーヒーと砂糖とクリープみたいなもんが一つの小袋に入っているもので、甘いがうまい。砂糖がきび砂糖か何かうまみのあるものなのだ。

タイの人はのんびりしてたなーと思い返す。パン屋の店員さんはパンの値段を少しも覚えておらず、大きなデスクマットのようなものにパンの写真とバーコードを挟んだものを持っており、私がトレイに載せたパンを見て、そのパンと同じ写真を見つけて、「ああ、これこれ。」という感じでバーコードをぴっとなでる。それを袋に入れ、テープで留める。これが3人がかりでまったり進んでゆく。大きなデスクマットを持つ人。バーコードリーダーを持つ人。パンを袋に入れテープを貼る人。日本の百貨店の夕方のベーカリーで、似たようなベーグルを見るなり俊敏に126円、158円、147円とかレジに入力しているお姉さんが神に見える。

今日の夕食はタイカレーである。カレーのミックススパイスが4人前くらいで8バーツ(25円くらい)だったので、鼻息荒く全種類買ってしまった。炒めた鶏もも肉、ココナッツミルクと合わせてバジルを入れるだけでできあがり。日本のカレーのように煮込んで味を出す物ではないので、気が楽だ。煮込み系の夕食で相方が早く帰ってくると、妙に焦ってしまう。焦ってもできあがるのが早くなるわけではないのは分かっているのだが。

夕食後用に「白くま」を買ってきた。鹿児島風ミルク金時果物入りだが、カレーの後に氷菓子ってのもタイの影響かもしれない。

来年もプーケットに行こうかなぁ。日本の離島も好きなんだが、行くのが大変だし、そんなに食べ物が美味しくないしなぁ。あ、また30分くらいがぽーんと過ぎてしまった。


2005年08月14日(日) 明日帰るわけですが

久しぶりの更新。プーケットからである。ここへ着いたのが木曜日の早朝でその日からワゴン車で観光。金曜日はダイビング。土曜日は昼からビール(笑。そして今日日曜日やっとパソコンを開いている。

ロビーに大きな吹き抜けの六角堂のような場所があり、ここはパブリックエリアと呼ばれ、無線LANが無料で使える。もっとも、パソコンは自分で用意しなければならないが。隣のプールサイドからでもアクセスできるので、今はプールサイドでおなかにiBookを乗せて寝ころびながら書いている。

さっそく友人数名にメールを送る。が、携帯メールはパソコンからのメールを着信拒否にしているのか、戻ってきてしまった。残念。

しかし、ほんまにええんか、というほど快適である。大阪よりよっぽど過ごしやすい。暑いが、風があれば涼しいし、夜はエアコンを1時間くらいかけた後なら閉めきったままで朝まで快眠できる。食べ物は美味しく、ビールも安い。

全体的にこっちのひとははっきりとした味を好むようだ。ビールは苦くて、アルコール度数が高い。アイスクリームはどかっと甘い。そして料理は辛くて甘くて酸っぱい。

スーパーに行ったらライムが1個1バーツ。3円くらい。が、四国のかぼすみたいな形のライム。日本のライムはレモンの形で緑色なので一瞬ライムだとわからなかった。

ドリアン1個29バーツ。60円くらい。ほんとにむっちゃくさいので買わなかった。死ぬまでに一度は食べておきたいが。勇気が出ない。

とりあえず、ダイビングや買い物の詳細は日本に帰ってから書くとして、今日はこのへんで。今からプールで泳いで昼からは巨大ショッピングモールに行く予定。

風がそよそよして気持ちいいなあ。


2005年08月09日(火) ほんまに行けるか?海外旅行

さて、明日の夜中には出発するわけだが、準備はまだまだである。一番の問題は海外旅行保険。最近はインターネットでらくらく加入!と思いつつ、直前まで放っておいた。で、昨晩加入しようとしたら、生まれてから今までで一ヶ月以上入院したことのある人はネットで加入できないらしい。

がぁぁぁ〜ん!!前回(4年前)は航空券を購入した旅行代理店で加入したので気が付かなかった。今回はネットでツアーを探し、電話で申し込みをしたので、「ついでに加入する。」という考えがなかったのだ。

うちは両方とも交通事故で1年近く入院したことがある。交通事故と海外旅行保険がどういう関係があるのかは不明だが、だめだというからしょうがない。まぁ、とりあえず未加入であることはだんなさんには黙っておこう。言うとうるさいし。(どうして前もってやっておかなかったのか?とのび太のママみたいな怒りかたをするのだ。)

ということで最後のオプションは出発前に空港で入るというやつだ。これで入れなかったらどーすんだろうと思ったりするが、思ってもしょうがないのでまあいいことにする。

この日記を読んでいる方で、一ヶ月以上入院したことがあり、海外旅行をする予定にしていて、なおかつネットで保険に入ろうとしている人。できないのであきらめてください。

ここで一つ人様のお役に立ったわけである。めでたしめでたし。(爆


2005年08月08日(月) 掃除の神、降臨

会社帰りに日本橋の喜多商店でタイでiBookを使うとき用の変換プラグを買った。タイは電気のプラグがA型、C型、BF型が混在していて、日本と同じA型が一番多いらしい。CとBFと両方買おうかなぁと思ったけれど、色んなサイトで見た結果、とりあえずCだけ買った。満充電で4時間くらいは使えるのでいざとなったら充電してある分だけでいいことにする。

家に帰って、シャワーを浴び、颯爽と(?)部屋の掃除をする。よく考えるとだんなさんが丸一日家におらず、私がヒマという機会は一年に2,3日しかない。この隙にカオスと化した家を掃除するのだ。

今日はやる気に満ちている。土日でたくさん寝たおかげだろう。雑誌、まんが、ゴミなどをささっとかたづける。途中でチャットしながらも今度はテーブルの上を片づける。

しかし、タバコのパッケージにはムダが多い。あの外のセロファンがジャマだ。そこら中に落ちたり、挟まったりしている。前も一度ちゃんとゴミバコに入れろと言ったことがあるのだが、あれは静電気や風で意図せぬ所に落ちるらしい。セロファンも銀紙も要らないから紙箱に入れるだけにしてくれれば捨てるのが楽なのだが。あと吸い殻もジャマといえばジャマだ。全部燃えてくれればいいのだが。

ぶつくさ言いながらも部屋は片づいた。まぁ、やればそう何時間もかかる物ではない。単にやる気がないから極限まで放置しているだけなのだ。

昨日、テレビ東京系の番組に出演していたフラワーデザイナーの女性が言っていたが、きれいな物に囲まれていると、自分の中のイマジネーションが鍛えられ、気持ちよく、はつらつとしていられるとのことだった。確かにそうだと思う。が、テキはそんなことなどお構いなし。枕に髪の毛がひっついてようと、布団カバーがちゃんとはまっていなかろうと、柿の種が転がっていようと平気なのだ。それでも元気ハツラツマイペース。こういう人もいるのだ。

が、今は部屋がきれいだ。なんか空気まで清浄された気がする。ぷしゅっとビールを空けて飲む。いつもより美味しい気がする。

しかししかし、明日会社から帰ってきたら家は元通り散らかり放題なのだろう。昼過ぎのフェリーで境港に着くらしいので、夕方には帰ってきてキャンプ用品をぶちまけてあり、山のような洗濯と、海用品の塩抜き(水道の水で塩と砂を洗い流す)、キャンプで使ったコッヘルや鍋を洗うなどの作業があるのだろう。

まぁ、とりあえず今日一日片づいた部屋で眠れるのは幸せだ。

●今日の驚愕の事実
「牛丼ちちの屋」でYahoo!検索するとこの日記しかヒットしない。(^^;;


2005年08月07日(日) よるのかぜ

ひらがなに意味はないけれど、そんな感じでよるのかぜはやさしく涼しかった。

エアコン効かせた部屋の方が涼しいんちゃうん?と普通は思うのかもしれないが、私はそんなにエアコンが好きではない。壊れているが修理する気も、買い換える気もない、そんなものである。

朝から早起きするつもりだったが、目が覚めたら10時。バイク用品屋でガレージセールをやるのでオープンと同時に駆けつけるつもりだったが、オープン時間に目が覚めてしまった。待ち合わせをしていたので、これはいかんいかんと、歯を磨いてお茶を飲んでバイクで出る。今日はカブではなく中型の方。ついでに阪神高速まで使ってしまった。リッチだ。というより、ハイカなのでプリペイドなため、お金を払っている実感がない。15分で700円。安いか高いか。

結局赤いリストバンド(伸縮するタオル地で出来ている)を購入した。夏用のメッシュグローブを買いたかったがサイズが無く断念。帰りは下道で帰った。

シャワーを浴びてDVDを見ていると眠気が。起きたらもう7時だった。多分2時くらいには寝てしまったと思うので、普段の平日と同じくらい寝てしまったわけだ。

夕日の中ママチャリでクリーニングを取りに行く。ついでにスーパーで買い物。だんなさんのスーツ類をぶら下げて帰ってきた。そよそよと風が吹き、歩くほどのスピードで自転車を漕いでいると汗も出ず快適だ。はなうたまで出てくる。

家に帰って一人の食事。カツオのたたき、冷や奴、万願寺とうがらしの焼いたもの。汗をかくのでビールではなくムギ茶を飲む。ふと、部屋を見渡してみると、この部屋にはだんなさんの気配が満ちている。

ぶちまけられたバイク雑誌、アウトドアメーカーのカタログ、テーブルの上に放りだされたのど飴の包み紙、キャンプに行く直前でやっぱりいらないや、とカバンから出されたアウトドアグッズ。そういうものが投げ出されている。ただの散らかった部屋。

こういうものを見ると、この人の人生は楽しいんだろうなぁと感じる。私は本人の前でこういうものを目にすると、「放っといたらいつか片づけてくれると思ってるんやろ?」と言ってしまう。もちろん相手がそんなことを考えていないことは分かっている。簡単に言うとイヤミだ。

多分この人は何も考えていないのだろう。考えるのは興味のあること、わくわくすることだけなのだ。考えていないのだから悪意さえない。

私のパソコン机には小さな飾り棚がある。そこにUSBのメモリ、エッセンシャルオイル、メモ帳、ビオフェルミン、セロテープなど雑多な物を並べているのだが、その横に携帯の充電器が置いてある。先日だんなさんが会社から帰ってきて、自分の携帯を充電しようとして私の充電器に乗せようとしていた。(同じ機種なのだ。)すると、コードの長さの関係で微妙な位置にある充電器になかなか電話を乗せることができず、がっと充電器をひっぱった。そしたら棚が倒れたのだ。棚に立てかけてあったマックの本もついでに倒れた。

私が怒ると、暑いのに狭いところで腰をかがめてやらなきゃいけない状況が気に入らなかったと言う。自分の充電器をなくしたくせに、とか、別に一息ついてからやってもいいんちゃう、とか、暑ければエアコン買えば、とかいろいろ言いたいことはあるのだが、「一を言えば十返す」みたいで嫌だったので、「明日充電器買ってくるから、わたしのはもう使わないで。」と言った。大人だから金で解決するのだ。

するとむっとしながら自分のがらくたの山から3分で充電器を発掘してきた。そんなにすぐ出てくるって無くしたんじゃなくて、真剣に探してなかったからでは…と思った。

こういうときはつくづく疲れる。が、テキは何もなかったようにリビングのコンセントに充電器を差し、フロに入っている。もう忘れているのだろう。もちろん私の棚は倒れたままだ。ただの「暑くていらついてる。」という気持ちだけでこれだけ不愉快な思いをさせられる。何も考えていないから、こういうことができるのだ。

今目の前に本人がいなくても、思い出しただけで腹立たしい。行き先が圏外なので電話がかかってこないのもほっとする。水曜日からタイに行くので24時間一緒にいるわけだが、果たして大丈夫なんだろうか。ダイビングをやるとか、釣りをやるとか、鼻息が荒いが、私はただたくさん寝て、マッサージをしてもらいたいだけなのだ。

いればいたで、いなけりゃいないでその気配にいらつかされる。他の夫婦もそんなもんだろうか。テレビCMなどにありがちな仲良し友達夫婦です〜なんていう夫婦は実在しているのか。

家の中に吹く、蚊取り線香の煙漂うよるのかぜのなかそんなことを考えた。考えてもどうなるわけではないけれど。


2005年08月05日(金) 真夏の昼の夢

朝起きたら節々が痛み、頭痛がするので汗だくになりながら体温を測った。うちの体温計は昔ながらの水銀が入っているものである。デジタルのぴっと音のなるものはどうも信用できない気がするからだ。

じっくり3分かけて測ったら37度ちょい越え。会社に電話をして休むと伝える。眠くなってきたのでじんわりと眠りに入る。暑いが扇風機はなし。

夢を見た。地元の私鉄と地下鉄が交差する駅に謎のラテン系ショッピングモールができており、私は友人に導かれその店を訪れる。テラコッタのタイルが涼しそうなので私は思わず寝転がってしまった。場面が転換し、天井高1メートルくらいの狭くて真っ白いタイルで覆われた地下道をしゃがんで進むと、そこは何故かヤマダ電機の駐車場で、私はそこにテントを張って、布団を敷いて暮らしているようだった。傍らにはカブがあって、そのバッテリーにibookを接続している。

と、地面の砂利がごろごろしておしりが痛いなぁと感じたときに携帯メールの着信音で目が覚めた。将来を予見しているのだろうか、この夢は。

じっとりと汗をかいているのでシャワーを浴び、シャツを着替える。だんなさんが半分置いていったパンを食べながら、ゲッツ板谷の本を読んでいたらまた寝てしまった。

次の夢はよく覚えていないけど、タイのような景色が出てきた。何故かきれいなオカマのお姉さん(お兄さん)と目が合い、ほほえまれたような気がする。多分寝る前に読んでいたゲッツ板谷の「タイ怪人紀行」の影響だと思われる。

次に起きたのは夕方でぼんやりとニュースをチェックして大塚愛のライブDVDを見た。てんむすを食べているところが映ったが、お箸の持ち方がちょっと変だったけど、よく笑い、つっこみもテンポよく、普通にかわいい。彼女のように全く影のない明るい女の子、というのは憧れだ。って二十歳ちょいくらいの女の子に憧れてどうするということもないけれど。

すると7時になったのでだんなさんが帰ってきた。金曜日は定時日なのだ。ドアを開けるやいなや、玄関先に置いていたバイクのチェーンオイルを持って外に行く。今晩からバイクで隠岐島バイクキャンプ釣り素潜りツーリングなのだ。今晩中に300キロ走るらしい。若いな(爆

食事もせずにつむじ風のようにだんなさんは出かけたので一人ぼーっと無線接続を満喫する。昨日オープンしたiTunesMusicStoreにアクセスする。そこで今まで気になっていた曲の曲名とアーティスト名が分かってすっきりした。Def Techという人たちのMy Wayという曲だった。

気が付いたのだが、ここにはSME(ソニーミュージックエンターテイメント)とか、ポニーキャニオン所属のアーティストの楽曲はないようだ。aikoで検索したらいろんな「愛子さん」が出てきてへぇーと思った。でもaikoは出て来なかった。

でもこれでまた無駄遣いのネタが増えそうでこわい。明日もとりあえずソフマップに行って、ミュージックストアのカードとか、AirMacExpressに接続する用のスピーカーとか買ってしまいそうだ。あがががが…。

すると知らずに再びうたた寝していた。探偵!ナイトスクープは録画していたので安心したが、チャットで話しかけられていたのに気づかずに、目が覚めたら相手はもうログアウトしていた。済まない…。

そんなこんなで今日は一体何時間起きていたのだろう。パンと水と薬を口にしただけで、汗だらけで寝ていたので、体がひとまわりしなびたような気がする。熱は下がったが、両腕の肘から先と、両足の節々がぎくしゃくする感がある。

一体何でこんなに疲れてるんだろうと思いつつ、いつもどおりの時間に寝入ってしまいそうだ。

●明日の目標
早起きをする。
クリーニング屋にスーツを出しに行く。
だんなさんの部屋を片づける。(というか本を本棚に戻す。)
無駄遣いをしない。


2005年08月03日(水) 苦手な料理

毎日5時半に起きているので一日中眠い。さっさと寝れば?と思われるかもしれないが、夕食は相方が帰ってきてから。大体10時半くらいだ。それから片づけなどをしていると、ふと気が付いたら12時を過ぎている。ああ、早く寝ないととおもいつつも、洗濯物をたたんだり、お米をといでいるともう1時。それから寝て起きるのは5時半。何でこんなに人生とはいそがしいのだろう。

今日の夕食は厚揚げの焼いたの、きずし、豚バラの煮込み、煮卵である。買ったのは厚揚げだけで、きずしは冷凍、豚バラは週末の買い置きである。圧力鍋で柔らかくした豚バラ肉に、お酒、梅干し、黒糖、醤油で味を調える。そこに半熟のゆで卵をいれる。

ここが運命の分かれ道。(おおげさ)私はゆで卵の殻を剥くのが苦手だ。昔、喫茶店でモーニングを作るアルバイトをしていたのだが、その頃に習ったやりかた。「ゆであがったら氷水の中で激しくころがしてひびを入れて、よく冷えてから剥く。」それがなぜか通用しないのである。

というわけで我が家の煮卵はなぜかぼろぼろのじゃがいものようになる。料理教室でも通おうかなと思うくらいだ。

さて、ぼちぼち寝よう。今週はあと2日もあるのだから。


2005年08月01日(月) がんばれ無線LAN

先日ソフマップに行き、AirMac ExtremeカードとAirMac Express(ベースステーション)を衝動買いしてしまった。ベースステーションの方は中古だ。

タイで滞在するホテルが無線LANを自由に使用できると、サイトに書いてあったので、無線のカードだけ買おうかなと見に行ったら、思わず全部お買いあげしてしまったと言うわけだ。ついでに、相方のウィンドウズのノートパソコンに差す無線LANカードも買った。パーツショップで一番安かったものだが。

で、早速設定。すぐつながった。が、接続速度が異常に遅くて安定しない。ベースステーションから3メートル離れただけで電波を受信できないではないか。ということで、ベースステーションの隣でiBookをいじっていた。トイレの前で座り込むことになるので、非常にジャマだと思われる。

安定しない接続状況の中、いろいろと原因を探ってみた。すると、「アンテナをしっかりと差し込む。」というめちゃくちゃ当たり前な提案がされていたので、確認してみたらしっかりと差さっていなかった。2段階になっているような感じで、ささったな、と思ってからどっこいしょっと押し込むときちんとはまると感じた。うーん。

するとアンテナの感度が即向上。ちゃんとささっていなかったらつながらないのならまだ分かるが、適当に差しても遅いながらもつながるところが不思議である。

一方、相方のウィンドウズのノートは差して何もせずに、iBookで設定した無線のネットワークが見え、労せずして激速ブラウジングが可能だった。AirMac Extremeカードの方が4倍も値段が高いのに…(関係ないか。)

かくして我が家は衝動的に無線LANを導入することになった。ついでにタイからも日記が更新できそうだ。(だらけてやらないかもしれないが。)


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