日々是迷々之記
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2004年08月31日(火) (ダメ)主婦的な一日

昨日は台風の中、一度も休憩せずに大阪に帰ってきた。だんなさんはこれから中部地方を襲うであろう台風を警戒して早朝に大阪を出発した。

さて、と私は一人の部屋を見渡した。やることてんこ盛りなんである。昨日はゴミ出しの日だったのに家にいなかったのでゴミが置きっぱなしだ。外出中に玄関に置かれたままの某通販の巨大なカタログを一応開いてそのへんに放りっぱなしだ。そうそう、洗濯もしないと。通帳記入もせないかんわ…。と考えれば考えるほどめんどくさくなってきた。

とりあえず雑誌類を片づける。といっても、もはやしまう場所はないので整理して並べるだけなのだが。途中脱線して読み入ってしまう。いつものパターンだ。気が付くと正午を過ぎていたので、テレビをつける。福留のおっさんの「ベストタイム」を見るのだ。が、やってない。代わりに長嶋一茂が目を泳がせながら訳の分からないことをコメントしていた。調べてみると、「ベストタイム」はとっくの昔に終わっていたのだ。「幸せリフォーム計画」「お財布救助隊」とか、下世話で好きだったんだが。

とりあえず一時間「はぴひる!」を見たが、何も印象に残らなかった。うーん。やはり「みの」か「タモリ」を見た方がましだったのか。

続けて森尾由美の出ているドラマを見た。大家族ものである。大家族ものって今どきの子供達にはどう見えるんだろうか。おとぎ話くらい現実味がないんだろうなぁと思う。数日前の日経産業新聞に家族向け商品は時代遅れであるというようなことが書いてあったのを思い出した。シャンプー、歯磨き粉なんかは、家族一人一人が自分のものを使うようになりつつあるらしい。そういう空気の中で大家族ものはきっとファンタシーだ。

だらだらテレビを見ていたら、しんどくなったので意を決して外に出ることにした。だらだらしすぎてしんどいとは罰当たりな気もするが…。銀行で通帳記入をして、郵便局で振り込み。文房具屋に行って、最後は本屋へ。

昼下がりの町は親子連れでいっぱいだった。みんな元気やなぁと思わずにはいられない。会社にいると昼の気温が34度でもそんな時間に外に出ることはないので、あまり感じない。でも、親子連れたちは台風一過、炎天下の下元気はつらつである。本屋で文庫本を1冊買い、家に帰った。

ぼちぼち洗濯でもするかと思い、洗濯機を回すと、文庫本を読みながら寝てしまった。や、やばい。日が沈んだら市場に行こうと思っていたのに、外は思いっきり夜である。仕方ないので冷凍庫の骨付きチキンと、トマトの水煮缶、大豆でチリビーンズもどきを作った。

なんか、時間あっても何もしないもんやなぁと思いつつ、貴重な夏休みは過ぎ去っていった。


2004年08月29日(日) クジラ料理を食べに

最後の最後で夏休みを取ることができたので、和歌山県は太地町にクジラ料理を食べに行くことにした。珍しくキャンプじゃなくて宿泊まりである。

台風が近づく中、家を6時半に出て駅まで歩く、7時15分に最寄りの駅から電車に乗り、天王寺、和歌山、御坊、紀伊田辺と乗り換えをして本州最南端の駅である串本駅に到着したのは12時25分だった。

このJR紀勢線は無人駅が多い。しかも半分以上が特急列車で、そういった無人駅には2時間に1本程度しか電車が来ない。その普通列車も2両編成のワンマン列車である。2両目は駅に着いてもドアが開かず、1両目の一番前のドアからのみ乗降できるようになっている。面白いのは車掌さんが、駅に着くとこっちを向いて、料金箱の番をしていることだ。なんか市バスみたいやなぁと思った。どの駅から乗ったらいくらという電光掲示板があったのもバスっぽい。

串本駅でだんなさんと待ち合わせをしたわけだが、まだ来ていなかった。ので、近くのスーパーを物色する。魚売り場に知らない魚が売っている。寿司売り場には「めはり寿司」や「さんま寿司」が売っている。南紀に来たなぁという気持ちになる。

ほどなくしてだんなさんがやってきたので、ここからは車で太地町に向かう。途中、那智勝浦の漁港の近所で食事をした。「まぐろうどん」なるやけくそ名物的メニューがあやしい光を放っていたが、無難に「ざるそば寿司セット」にした。ざるそばにマグロ、えび、いか、そして中トロが1かんづつ付いて、1050円。しかもおいしいのでよかった。

3時過ぎたので宿に向かう。今日の宿は国民宿舎「白鯨」。宿に着くなり、大浴場へ。ここは温泉なのがうれしい。海に向かって開けているのでときおりざばーん!と窓に波が当たる。窓の上の方に赤い海草がへばりついている。

温泉から出ると、早速ごはんだ。普通の夕食に、くじら竜田揚げ、くじらベーコン、くじらの味噌和えを追加注文。ビールで乾杯して、地酒「太平洋」を熱燗に切り替える。おかずがめちゃくちゃ多いので最後はめちゃくちゃ満腹になってしまった。食後にもう一風呂浴びたら、すぐに寝てしまった。

本当ならカヤックを出して釣りでもしようかと思っていて、台風でお流れになったわけだが、これはこれでまぁいいやと思える一日だった。


2004年08月27日(金) 買っちまったよ!iBook

ついにiBookを買ってしまった。

昨日、会社帰りにソフマップの実店舗はどんな感じかな?と見に行ったのが運の尽き。在庫はあるわ、メモリは本体と同時購入だと取り付け無料だったわ、店員さんは真面目だったわでその場で買ってしまった。もちろん財布に14万円など入っているわけではないのでデビットカードでびゅっと購入したのだ。

ソフマップの店員さんはとても誠実で、これなら買ってもいいかなと思わせるものがあった。アップルケア(アップル社がやってる製品保証)とソフマップワランティ(ソフマップ独自の補償)との違いの説明もわかりやすかったし、プリインストールしてあるソフトもちゃんと説明してもらえたのでほっとした。今使っているeMacから設定を引き継ぎたいのだけれど、と相談したら、firewire(IEEE1394)ケーブルで接続して、まんま引き継ぐことができて、詳細を記載したパンフレットが同梱してあるので、それを見たらできますとのことを教えてくれた。

「ウィンドウズからマックへ」の乗り換えはさかんにアップルのサイトでも勧められているが、「マックからマックへ」の移行は意外とあまり書かれておらず、ネットでさっと検索した限りではわからなかった。

5分ほどの間にメモリを増設してもらい帰路へつく。会社を出て、1時間半後にはiBookを抱えて家に帰り着く。この時点で疲れる仕事のことは忘れ去って、iBookのことで気持ちが一杯だった。

即firewireケーブルでつないでデータを移し、早速DVDを見てみた。今流行のぴかぴか液晶ではない昔ながらの普通の液晶画面なので、寝転がって見るにはほどほどでいい感じだった。

データも完璧に移っており、当たり前のことだけど感動した。てんこ盛りのゴミバコまでしっかり引き継がれていたよ。

というわけで今とても幸せだ。


2004年08月25日(水) iBook購入に向けて・その1

当分こういうねたで日記を書くことになりそうな今日この頃。

会社帰りにビックカメラに行ってみた。ここは定価販売、ポイントは5%(現金購入時)だったので、まぁぼちぼちやなと思いつつ在庫を確認した。すると数台あるという。これは心が動いた。というのは、sofmap.comもamazon.co.jpもヤマダ電機も在庫無しで1,2週間かかるようだったからだ。

とりあえず心の中のメモ帳にしっかりと書き留めて店を出た。ここまでの調査結果をまとめてみる。

ヤマダ電機 125,000円 ポイント10%(現金購入時) 在庫無し
ビックカメラ 125,790円 ポイント5% (同上) 在庫有り
sofmap.com 125,790円 ポイント5990ルピー(本体価格の5%)在庫無し

なんかどれでもええんちゃうのという気がしてきた。昨日決めようかなと思っていたamazon.co.jpは今回はなし。初期不良とかのときがめんどくさそうだからだ。

と、明日はソフマップの実店舗でも行って来るかと思ったら、マックな友人から「アップルストア心斎橋店で買うかと思った。」と言われてしまった。おお、そうだ。そういうものができるのだ。当然在庫もあるだろうけど、どうなんでしょうね?

上記店舗で買えば512MB増設するつもりのメモリの半額くらいのポイントはもらえる。しかし、アップルストアでは当たり前のように定価販売だ。「できたばかりの日本に2軒しかないアップルストアで買い物をする。」快感も分からないではないが、それが5000円は高いと思うのはあれなんだろうか?

明日ソフマップに行って決めようと思う。


2004年08月24日(火) 人生はマックとともに

「iBookを買おう。」今日はそう決めた。

何故かというと、書く仕事をし出すと思いついたときに書けたらいいなぁというのが一番。でも、それだけのために愛機eMacを手放すのは忍びなかった。なんか深追いすればまだ食べられる骨付きフライドチキンを途中で捨ててしまうときの気持ちに似ている。

そんなとき、ひさしぶりに故郷の(といっても二つ隣の区なんだけど)の友達からメールが来た。彼女もマックユーザーで確か5色iMacのブルーベリーを使っていた。その彼女が、メールをやりたいというお母さんにiMacを譲るので、eMacを買おうかなと思ったら、OS9で起動できないので(アドビの)イラストレーターを買い換えるかと思うと、ものすごい出費やわ〜というような事を書いていた。

未だにOS9の需要ってあるねんなぁと思ったが、よく考えたら、うちのeMacはOS9で起動するタイプだった。年賀状の時期しか起動しないOS9。そういえばほとんど使ってないよなぁ…。そこで、うちのはOS9で起動できるねんけど、要らん?と持ちかけてみた。すると、えー!ほんま!かめへんの!いやーうれしいわ!と非常に喜んでもらってしまった。

ということで私はeMacを手放すことに決めた。手放すというよりは、里子に出す感覚に近い。以前使っていたiMacボンダイブルーも妹の所に遠路はるばるもらわれてゆき、「ボン子」という立派な?名前まで付けてもらっているようだ。

マックは人から人へと、必要なところへ回るようにできているような気がする。どこかでなんしか需要があって、非力ながらも細々と生きながらえてゆくようだ。

明日からは「どこでiBookを買うか?」で頭がいっぱいになりそうだ。実質価格(送料とかキャッシュバックとかその他もろもろを考慮した価格)ではAmazon.co.jpが一番お得そうなのでそれに決めてしまいそうだが、それもつまんないような気がする。


2004年08月21日(土) のんびり土曜日

土曜日だというのにいつも通りに目が覚めてしまった。洗濯、そうじなどやるべきことをやってもまだ10時である。昼過ぎまでテレビを見て、お昼過ぎに家を出た。目的地は四天王寺のお大師さん。四天王寺というお寺で毎月21日に行われるフリーマーケットのようなものなのだが、21日がうまいこと週末になることはあまりないので、行ったことがなかったのだ。

でも今日は土曜日で21日。行く気まんまんである。が、暑い。自転車で家を飛び出したはいいが、汗が流れる。四天王寺までは自転車で40分くらいか。思わず道中のまんが喫茶に飛び込んだ。

ちょうどランチタイムでメニューが全て100円引きだった。カツカレーを注文し、ウーロン茶をグラスに入れて席へ。ここは2階で景色がよいので普通のまんが喫茶の閉塞的な感じは全くない。わたしは「ハチミツとクローバー」を1巻から3巻までを手にした。

今までちょこちょこと読んでいたが、まとめて読んでみたらこれまた不覚にもはまってしまった。いいよ、これ。せつなくて、楽しい学生生活みたいなもうとっくの昔に忘れてしまったもんがどどーんと訪れる。1時間半ほどかけて6巻まで全部読んでしまった。

カツカレーは思った以上のカツカレーだった。ボリュームもちょうどいい。私が思うにロイヤルホストあたりより絶対にバリューが高い。ファミレスのカレーは1000円オーバーのくせに大してどうでもいい味のような気がする。(ちなみにこれは280円でした↓)



気を取り直して四天王寺へ向かう。上り坂で立ちこぎをしつつ。もうぼちぼち片づけモードに入っていたが雰囲気を満喫。中古の着物が1000円など激安だったので、これで和柄のアロハなんか作ったらおもろいやろなぁと思った。高いねん。和柄のアロハ。

帰りにバイク屋へ寄った。注文した部品を引き取りに行ったのだが、「ジュースじゃんけん」が待っていた。その場にいる全員でじゃんけんして負けた人が向かいのコンビニでジュースを買うというじゃんけんだ。ちなみに私はほとんど負けない。モノがかかると強いのだ。今日も最初の一発目で勝利。午後ティーをゲット。

そうこうして家に戻ったのが8時過ぎだった。ああ、図書館の本を返すん忘れたわ…と思いつつ11時頃眠ってしまった。

図書館はまた今度なのだ。


2004年08月17日(火) 酢豚で現実逃避

ありがたくも文章を書く仕事は順調で、今月はちょっと長めのものを書かせていただくことになった。書くのは別に苦痛じゃないんだけど、問題はそれがHTML納品なのだ。

Webサイトに載せるもんだからそんなもんかもしれないが、私はこれがめっちゃめんどくさい。miというエディタで一文字一文字打っているのだが、未だにテーブルタグとかで頭をかきむしったりするレベルなんである。

今日も結局6時間くらいかかってしまった。とほほほほ。

会社から帰ってシャワーを浴びて、お茶を飲みつつこつこつやっていたのだが、10時頃、どうしても飽きてきて、何故か酢豚を作ることにした。野菜はないので肉部分だけだ。

豚肩ロースをとんかつ用に厚めに切ったものを冷凍してあったのを取り出し解凍。それをひとくちサイズに切り、塩胡椒、片栗粉を全面にまぶし付けて、ごま油でこんがり焼く。焼いている間に黒酢、砂糖、醤油、水を同じ割合で混ぜて焼き上がったお肉にからめるのだ。弱火でとろりとするまで暖めてできあがり。

これは黒酢がポイントだと思った。これを普通のミツカン酢とかでやるとすっぱくてつーんと来るだけだが、黒酢だとまるい感じの酸味になる。冷蔵庫から作り置きのモロヘイヤのおひたし、ひじきの煮付けを取り出し、冷凍ごはんをレンジで温める。変な時間の晩ごはんだ。

結局酢豚の肉は、3つだけ食べて弁当用にしまっておいた。いくらなんでも深夜に酢豚は犯罪でしょうってことで。(うまいんだけど。)

最近料理でストレス解消している傾向がある。すじカレーに続き、今日は酢豚の肉のみ。そのうち太巻きとか作り出しそうで恐ろしい。

しかしまぁ、まだ火曜日の深夜というか、水曜日の明け方というかなので、まだまだ会社に行かなければならない。

早く寝なければ…。


2004年08月16日(月) 他人のことだけど

ひさびさの会社ねたである。

私が働く会社には大雑把に分けて3つの部署がある。私のいるところが仮にAとすれば、Aは一番取扱量が多い。なのでうちの部署Aで電子メール、郵便、DHLなんかを開封してしかるべき部署に振り分けている。月曜日は私の担当だ。

午前中一杯仕分けをして、お昼にやっと一息ついた。すると、部署Bの女の子が、書類を持ってやってきた。「うちのじゃないんですけど。」んん?そうか?確かに「過去のAとCを元にしたBの新規申請」って書いてあるから、Bの担当でいいと思うんだけども、と言うと、「違います〜。」とのことだった。

違うんならしゃーないなってことで、別フロアの他の部署も聞きに行ったら、やっぱりB部署でいいとのことだった。結局B部署の別の社員さんが受け取ってくれた。

Xさんは自分で違うと判断して私に返してきたようだった。私はそれを知って、ちょっと自信過剰じゃないのかなと思った。

この会社は基本的に部署内でペアを組んで仕事をするようになっている。仕事を始めて日の浅い者と詳しい者がペアになる。わたしも当然、勤続10年の女性と組んでいるし、そのXさんもベテランの女性と組んでいる。迷ったらまず聞け、が基本なのに、彼女は今で3か月目。ちょっと慣れてきたみたいで、基本的なことをないがしろにしつつあるようだ。

でもまぁこの場合、誰に何を言うべきなのかいまいち分からない。本人に、「自分で判断すな!迷ったらペアを組んでいる先輩社員にまず聞け!」と言いたいのはやまやまだが、それでは絵的にどう見てもババアのギャルいびりだ。かといって、彼女がペアを組んでいる先輩社員(私と同じ歳)に言うと、告げ口してるかのような感じかもしれない。何も言わずに付箋紙に「B部署で処理して下さい。」と書いて回すのもイヤミったらしい。

こんなことで色々考えてしまう方がおかしいのだろうか?Xさんを見ていると、感覚の差、考え方の差をしみじみと感じる。「わかりました!」「ありがとうございます!」極めつけは、書類を持ってくるときの「○○になります!」彼女のしゃべりはデニーズなんかのファミレスっぽい。「麦トロ御膳になります!」みたいに、「客先控え用のコピー3部になります!」とか言う。

あいにくここの会社は堅い会社で真面目というか地味な人が多いので、妙な感じすらする。よく言えば天真爛漫、悪く言えば頭をスリッパで叩くとスパ〜ンといい音がしそうなタイプだ。

しかしまぁ、彼女自身別に悪い人ではないので、これからも戸惑ったり、衝撃を受けつつ、毎日彼女のいる職場で私は淡々と働き続けるだろう。


2004年08月12日(木) 入魂!夏のカレーは牛すじ肉が命

うーん、うーんとうなり続けて懸案のコラムはOKを頂き、お盆明けのサイト更新に間に合うことになった。結果としてOKになったからヨカッタけど、ならなかったらどーなんだ、自分と思うのも事実。プロの道というのは当たり前だけどきびしい。会社勤めと違って、定時までいればお給料をもらえるわけではないのだから。でもほっとした。

そんなこんなでこの2、3日、ろくなものを食べていなかった。ということで、今日はカレーを作った。牛すじ500グラムをゆでこぼし、圧力鍋で10分。ぷるぷるな牛すじと、おいしいスープが取れた。傍らの鉄フライパンにはたまねぎ4個を飴色になるまで炒めた物がスタンバイ。薄切りにした人参と飴色たまねぎを圧力鍋に入れ、少しだけ加熱。そしてカレールーを入れる。

最近のお気に入りは「コスモ直火焼カレールー」(中辛)。ケンタロウ氏のエッセイで出てきたので、という単純な理由。使ってみたら素直にうまかった。溶けやすいし。これか、「ゴールデンカレー辛口」が好きだ。麦ごはんを炊いてごはんを準備。

ひとりだけれど、とりあえず、いただきますと言う。作り手にというより素材に対して言ってることが多い。で、カレーを一口。自分で言うのもなんですが、おいしかったです。特に牛すじサイコー。牛すじのカレーに手を染めてしまうと、「徳用カレー、シチュー用角切 100g 258円」などには目もくれず、売り場片隅の「牛すじ肉 100g 128円」に心が踊る。なるべく脂肪が少なくて、筋ばった物を選ぶようにするとプルプル感の高いカレーになると思う。

下ゆでの終わった時点で、数切れのすじ肉を冷凍庫に取り置きした。後日、キムチ、茹でたニラ、ごま油で和えて、「すじニラキムチ」を作るのだ。これは私が勝手に考えた料理だが、お好きな人にはたまらない系でうまい。まぁ、品がない味なんだけれど。

というわけで、仕事のストレスは料理して食べることで発散する。これに尽きる。問題は圧力鍋にどっしりと重いカレー8人分。こういうときは大家族っていいなぁと思う。


2004年08月09日(月) さじ加減の難しさ・甘だれのもんだい

半年くらい前から、友人のお誘いを受けとあるサイトで小さなコラムを書かせてもらっている。それは、ドラマやまんがの感想文とイラストなのだが、今月はそれがむちゃくちゃ難産なんである。

今までは自分でも好きだったドラマやまんがについてだったので、書くのは苦じゃなかった。むしろとても楽しく、原稿用紙2枚分くらいを10分くらいで書いていた。それが、今回は話題作の人気作なんだけれど、わたしにとってはものすごい駄作な漫画について書かなければいけなくなり、書き直しの連続なのである。

いやー、これはつらいっす。その漫画は「○○界に一石を投じる!!」みたいな作品なんだけど、私から見れば、主人公にどうしても感情移入できなくて、読み進めるのすら大変で、ついでに絵も好みじゃないし、ドラマ化されたその俳優さんまで好みじゃない(というか、顔を記憶できない平板な顔の人)なので、全面的にどうでもいい作品だった。

それでも書くのがプロというものなのは重々承知なのだが、どうもキーボードを叩く指が遅い。自分の意見を曲げる必要はないけれど、好きな人が見ても、途中で見なくなった人が見ても「あ、そうそう、そうなんだよね。」と思えるような軽い物を書くことが必要とのこと。私の書くトーンだと否定一色になってしまうようだった。ふがー。

というわけで、この2,3日はこれに悩み続けるような気がする。当たり前だけどプロの道は厳しい。いっそのこと好きなふりをして褒め褒め文を書く方が楽なのかもしれないが、それは絶対に誰にも響かない。名前を出す出さないに関わらず、大きくても小さくても、読み手に響く物、届く物を書きたい。それがあんまりない私のプライドのひとつかもしれない。

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せっかく今日は変な人に遭遇して、その人のことを書こうと思っていたのだが、重い話になってしまった。

忘れないうちに記しておくと、その変わった人=トミフェブ似のお嬢さんは回転寿司「あきんど」で、ねぎとろ軍艦に「甘だれ」をかけて食べていた。間違って、ではない。何故なら彼女ははまちのにぎりにも、たまごのにぎりにも、甘エビのにぎりにもしっかり甘だれをかけて食べていたのだ。

マヨラーならぬ、甘ダラーなんだろうか。オマケに、「蛤の赤だし」の「蛤」(はまぐり)が読めなかったようで、彼氏とメニューの写真を指さしながら、「これってカイって読むの?」とか会話していた。カイって貝かよ。「炙りトロ」なんかも悩んでいたようなので、そのうち寿司屋はぜんぶひらがなになるかもと思ってしまった。「おおとろ」「ちゅうとろ」ってなんか違う物みたいだ。

うーん、世の中にはまだまだ難しいことがたくさんある。


2004年08月08日(日) 自分だけの旅

今日は5時に起きて、青春18きっぷの旅に出た。目的地は香川県。大阪から鈍行列車を乗り継いで、寄り道をしなければ4時間くらいで到着する。

4時間て!って普通の感覚だと長いと思う。が、そのゆっくりさが私にはぴったりだった。大阪を出て、兵庫県の真ん中(姫路くらい)まではうとうと眠りながら。それから目を覚まし、田んぼの景色を見たりしてぼんやりすごす。岡山駅からは四国に渡るため、快速に乗ったが、本州最後の駅でとなりの鈍行列車に飛びのった。そっちのほうが列車が古かったからだ。

4両編成でがらすきだった。窓が開くタイプで、しかも駅に着いてもドアは開かず、降りたい人が自分で開ける。何だか楽しい。

四国最初の駅で一応降りた。目的地は高松駅周辺だったので乗り換えようと思ったのだ。乗り換え時間が30分。駅の回りを散策しようと外に出たら、いい雰囲気だった。入道雲がもくもくしていて、でも、日陰は涼しい。大阪の邪悪な暑さとはちょっと違う。結局、駅の周辺地図を見て、さぬきうどんの店に片道30分てくてく歩いて行ってきた。

お店の人は、「よく歩いて来られましたね。」とよく冷房のあたる、景色のよい席を教えてくれた。私はそこで大根おろしの乗っかったぶっかけうどんと天ぷらを2種類食べた。高校野球を見ながら、うどんを食べ、私はとても充実感があった。帰りも同じ道を歩き、高松まで再び鈍行列車に乗り、今度は高松からフェリーで本州に渡り、帰ってきた。全部で14時間ほどかかったようだ。

行き当たりばったりで電車に乗ったり、降りたくなったら降りたり、という些細な非日常がとても心地よかった。毎日、ほぼ同じ道を同じ時間に走り、かわりばえのしない仕事をする毎日。私の神経は5ヶ月たった今でも麻痺することなく、脱線するチャンスをうかがっている。

あと青春18きっぷは4回分。9月10日まで使えるので、またどこかに行こうと思う。


2004年08月07日(土) さえない夏の日

会社で上司が長期療養のため休みになってしまった。何でも、体調が悪くなり、来週早々にも手術をするそうだ。多分一ヶ月くらいは休まれるようだ。ということで、毎日が忙しい。社員の人たちは9時や10時まで残っているらしいが、私はそんなに長時間、根性も体力も続かないので残業はほどほどである。

家に帰ってごはんを食べて、すぐ寝て、起きたら即出勤の繰り返しってどんなもんなんだろう。なんか、大いなる人生の無駄遣いというような気がする。自分の時間は生まれた瞬間から終わりに向かって近づいて行っているのに。

遠くに住む友達からメールが来た。皆、結婚して海外に住み、赤ちゃんがいる子たちだ。みんな大変そう&楽しそうで、とても充実している感じがする。一人の友人は、秋から大学に復学するそうだ。だんなが日本でいう正社員でなく契約社員。で、赤ちゃんがいるのに大学に復学できるというのは社会が豊かな証拠だと思う。うーん、生まれる国を間違ってしまった。

最近どうも働くことと得る物のバランスが取れてないことに気が付いた。会社勤めだと、休みが土日しかないわけだが、ふと思いついて今週末どっかに行こうと思っても予約ができない。それでもどっかに行きたければ、自力移動&野宿しかないってのも疲れる話だ。青春18切符で四国でも行って、夜はどっかのビジネスホテルでマッサージ椅子に座りながら、テレビ映画を見るのもいいなぁとふと思ったがそんなのムリだった。夏休みいっぱい予約が埋まっているのだ。

ということで、いつものように早寝遅起き、家でぼんやりしている。夕方になって日が陰ったら外出しようかなと思う。コレもある意味奴隷のように働くことと一緒で、人生の無駄遣いかもしれない。


2004年08月05日(木) 5分づつずれた世界

今日はコンビニなどで振り込みのできない振り込み用紙で振り込みをする必要があった。つまりそれは銀行や郵便局などに行かなければいけないということである。毎月の事なので、今日もお昼に行こうかなと思ったが、朝に行くことにした。

昼の郵便局というのは精神衛生に非常によろしくない。食事を抜く覚悟をして来ているものの、とっくのおなかは空いている。振り込み用紙を扱う窓口は2つしかなく、一つの窓口は簡易保険の相談に来ているおばあさんが陣取っている。こういうときに、「保険の相談なんか、郵便局の人に家に来てもらえばええのに。」などと思ってしまう自分が貧しくて嫌だ。あと、コンビニでも支払いのできる振り込み用紙を持ってきているおばちゃんに対しても、「コンビニ行けや。わざわざ昼休み時間帯に来るなや。」と思ってしまう。こういうところが、自分に全然精神的余裕のないことの現れだと思うが、現実に私のお昼は45分しかなく、郵便局では忍の一時で運を天に任せて待つことしかできない。

ということで朝に行くという選択をした。が、いろんな兼ね合いもあって遅刻するのは許されない雰囲気。なので30分早く出社してやるべき事をやり、9時から30分もらって抜けることにした。結果、そんなにうまく行かなかった。朝の内にやるべきことが多く、会社を出たのが9時5分。ATMに並んでお金をおろして、今度は窓口に並ぶ。会社に戻ってきたのが9時33分。最も、フレックスを採用している会社なので、出社している人はあまりいない。が、何故か私は焦ってしまう。派遣社員なので、結局は時間なんぼの労働者だもんで。結局お昼休みになってもすぐに食事に行かないで、自分の中でかみくだいて飲み込むことにした。

今日は上司が病欠で、なまけようと思えばなまけても誰も見ていないわけだが、何となくそうできないのは貧乏性なのかもしれない。何だか5分の借りがあるような一日だった。

帰り道で家の近所のレンタルビデオ屋に行った。毎月5のつく日は5本以上レンタルで半額になるのだ。今日は「フライド・グリーン・トマト」を見ようと思ったが小さな店ゆえか置いていなかった。うーん、何にしようと悩んで結局、「ドライビング・ミス・デイジー」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」「パルプ・フィクション」「ペイ・フォーワード」までは決まった。パルプ・フィクション以外は見たことがないのにした。残り1本。これがなかなか思いつかなかったが、そこらへんにぽんとあった、「ガチャピンチャレンジ」にした。ポンキッキのガチャピンが、スポーツに挑戦するアレである。

なぜか青春18切符も衝動買いしたし、山田電機でメタハイ2400(充電できる単三電池)も買ってしまった。今週末は荒天ならガチャピン&映画三昧、いい天気なら18切符でどっかに行こうと思う。やっぱ、四国かな。


2004年08月03日(火) 悩める弁当

学校や会社に弁当を持って行き続けてもう20年。小学校は給食だったが、中学校はお弁当だったのでもうそれくらいになるだろう。私はそのころから自分で弁当を作っていた。というのは母親がかなりアバンギャルドな弁当を作ってくれるので、それが耐えられなかったからだ。

ただのタッパーにごはんを押し込んで、上に焼いためざしを川の字に並べてお終い。中一の私はとりあえず食べたけど、すごく嫌だったので家に帰って文句を言ったら、次の日は「彩りに」焼きたらこが追加されていた。この日から母親の弁当とは決別したのだ。

ということで弁当を作り続けて20年。夏場は最大の山場だ。というのはとにかく何でも腐るのが問題なのだ。先日、朝炊いたごはんをお弁当箱に入れ、残りをジャーに入れたまま会社に行って、帰ったら腐っていた。もったいないおばけに襲われて、地獄に堕ちてしまいそうだ。なので今日は早起きして、ごはんをうちわで仰いで冷まし、冷凍庫に入れてから家を出た。め、めんどくさ…。昔の人は一体どうしていたのだろう。

ついでに晩ごはんが弁当に入れにくい物だったときの弁当もめんどくさい。いくらなんでも、そうめんや、ざるそばを弁当箱に入れるわけにもいかないし。あら炊き、鰹のたたき、ささみの湯引きのときなんかも困る。翌朝、弁当用の調理をしないといけないからだ。

なので最近は新しい弁当の様式を構築しつつある。(大げさ)まずサンドイッチ。普通の食パンを半分に切り、その厚みを半分にするように切り込みを入れる。耳の方はつなげたままだ。そこに適当になんでもはさむのだ。きゅうりの薄切り、両面焼きの目玉焼き、薄切りの唐揚げにタバスコをからめたもの、などなど。それらの物体を、ごはんと一緒にお弁当箱に押し込むよりは見栄えがする。

もう一つは、天丼である。スーパーなどで見栄えのする天ぷらを一つ買う。この時期はあなご天がうまい。弁当箱にごはんを入れ、上に大ぶりに切った天ぷら、ネギの小口切りを乗せる。そして、もう一つ、液体が漏れないタッパーの小さいのを用意して、その中に天つゆを入れる。これを会社で電子レンジでぬくめてからつゆをかければナニゲに豪華な天丼ができる。

どっちもほとんど料理らしいことをしなくていいので私は好きだが、会社でそういう物を食べていると、「美味しそうだけど、変わってるネ!」などと言われてちょっと困惑してしまう。私にしてみれば、コンビニでエクレアとおにぎりとDAKARA(飲み物)を買ってきて食べる方がよっぽど変わった組み合わせだと思うのだが。

とにかく弁当は悩ましい。毎日外食できるだけの経済力と飽きない精神力があれば、やめてしまうかもと、思うこともなきにしもあらずだ。


2004年08月02日(月) 自分の中のダークサイド

最近妙に小心者だ。まず、朝会社に行くときに一度で出ることができない。家をでて、鍵をかける。すると、「あ、コーヒーメーカの電源落としたっけ?」と思い、再び鍵を開けて家に入り確認。そして家を出る。マンションの廊下を歩き出すと、「あ、全部窓締めて鍵かけたっけ?」と思い、再び確認しに帰る。その他、「アイロンの電源」「ガスコンロの火を消したかどうか」「蚊取り線香はちゃんと消火したか」などなど、家を出て、鍵をかけてから思い出す。今日は何故か全て思い出したので、5回家に帰った。結果、どれも大丈夫だったのだが。(今までに心配していたことが当たったことは一度もない。)

当然5分くらいは費やしているので会社に着くのはぎりぎりの時間だった。意味なく朝から疲れてしまった。

その他にも、明け方4時過ぎにたまに目が覚める。ぱかっと目を開くと、「あ、ここは病院じゃないや。なんでやろ。あ、もう治ったから退院したんだ。」と3年前に交通事故にあって入院したことを思い出す。

それとか、「あ、百人一首を暗記しないで寝てしまった。今日はテストなのに!」と一瞬で学生時代に引き戻されたりする。実は高校生の時、遅刻が原因で古文のテストで0点を取ったことがある。欠席ならテスト追試なのに、遅刻して名前を書いたら試験を受けたことになるという訳の分からないルールで0点を取ったのだ。そのことが30過ぎた今でも忘れられないらしい。

自分で言うのもなんだが、私はかなり気楽な立場だと思う。30過ぎて独身だと嫌なプレッシャーを感じることもあるだろうが、私は既婚者だ。といっても、一人暮らしなので主婦らしいことはほとんどしない。振り込みの類と、牛乳パックのリサイクルくらいか。平日仕事に行って、家に帰るとごはんを作って、酒を飲んで、ネットをやって、本を読んで寝る。やってることは20過ぎのフリーターのころと変わらないのに、結婚しているというだけで免罪符になる。

「自分ちょっと病院でも行った方がいいんじゃないの?」とだんなさんには言われるが、それもめんどくさい。大体、初対面の人間にいろいろ話すのが気詰まりだ。話し出すと、笑いをとらなアカンという謎の関西人魂が頭をもたげてくるやろし。病院で笑いを取りに行ってどうするよ。

というわけでどうもぱっとしない今日このごろなのだ。(夏休みが2日しかないのでよけいとぱっとしないのかも。だんなさんのとこは9連休だってのに。鬱)


2004年08月01日(日) おしゃれ魂

少し日も陰ってきたので買い物に行くことにして外に出た。するとマンションのロビーに極彩色の固まりがあった。人間だ。祭りに行くと思われるお嬢さん二人組が浴衣を着てへたりこんでいるのである。

赤と白の大正ロマン風というかなんというか、簡単に言うとチェッカーフラッグ風の浴衣。それに叶姉妹の姉のようないかつい巻き髪。もうひとりはキティちゃんのじんべさんを着て、頭は噴水風のポニーテール。ご丁寧に造花まで突き刺している。

今更そんなものを見ても驚きはしないが、コロンというか香水のにおいがキツイのには参った。鼻の穴にフタがあったら…と思うのはこういうときだ。わたしがマンションから出ると、同じタイミングでこれまたそれっぽい車がやってきた。白い軽のローダウン車でステレオがずんどこ鳴っている。運転している男子はヒョウ柄のじんべさんか、浴衣を着ているようだ。お決まりの白ムートンの敷物に、ルームミラーにハワイのレイをぶら下げている。もうどこにでも行ってくださいとしか言いようがない。暑苦しい。

私は八百屋への道を自転車こぎながら昨日のことを思い出していた。例のオーサカキングに行くため、本町のあたりで信号待ちをしていた。すると、交差点を自由の女神風に髪の毛をおっ立てて、ゴスロリ風の黒&レースのワンピの上に、皮のロングコートを羽織った集団が歩いてきたのだ。

なつかしいな、バクチクのファンか。と思ったがもちろんそんなことはなく、ユニバーサルスタジオジャパンで北海道出身の有名バンドが10万人ライブをやる日だったのだ。

いくらファンでも32度の中で皮のコートはムリだと思うのだが、彼女らにとっては大丈夫らしい。

このへんが、若者と若くないものの差だと思う。ほんのひとときの何かのために、方向性はどうあれがんばってお洒落をする。これが苦痛であるか否かが踏み絵なような気がする。私はもちろんぜんぜんがんばれない方で、なんかいつも適当である。制服のブラウスのアイロンがけを襟と胸元と袖しかかけなかったらだんなさんにあきれられたりして。(見えないところはかけなくていいという考えのもとにそうしたのだが。)

「いくつになってもおしゃれ心を忘れない。」なんてことがちょっと年齢層高めの主婦雑誌に書かれているのを目にするが、元々おしゃれな人はおしゃれ心なんか忘れないだろうし、雑誌を見て「そうだ、おしゃれ心だ。」などと思いなおすもんだろうか?そういう人はそういう雑誌を見ないだろうし。私も美容院でしか見ないので縁のない世界のように感じる。(「セレブ主婦のこだわりお取り寄せスィーツ」とかってうすら白々しくはないだろうか。)

こうして今日も、野菜を自転車のカゴに積み、きこきこと家路を急ぐさえない週末だった。


nao-zo |MAIL

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