日々是迷々之記
目次


2001年08月31日(金) もとどおりの場所

久しぶりの飲み会に参加した。
集まった面々は以前デザインの仕事を志していたときに、奉公していたお師匠と入会したMLで知り合った人たちだ。
皆、独立自営の人なので、オーラが違う。
自分の名前でがしがしと生きて行っているヒトはやっぱかっこいい。

最初は仕事つながりだったが、何度か会う気心も知れ、話のネタは、海外旅行、弦楽器、バイク、女の気合い、男のプライドなど、多岐に渡り、時間はあっという間に過ぎて行く。

本当に久しぶりの感覚だった。2年ぶりだったので。

入院中、体のこと以外に心配な事があった。退院したら、世界は全然違うものに変わっているのではないか。と思うと、首の後ろの方から暗雲が立ちこめてきた。漠然とした不安だ。

それは半分当たっていて、勤めていた職場には別の人が派遣されており、オフ車で林道に行くこともなくなり、何より体重が減ったので人相まで変わってしまった。

しかし、その飲み会はもとどおり、そのまま私の知っているままだったのだ。私は「足の悪い人」ではなく「お気楽デザイナー」(師匠の命名)として、居ることができた。

半分は変わってしまい、半分はそのまま。今思えば、生きていくというのはそういうものかもしれないと思う。入院して区切りができてしまうので、変わったことが際立っただけなのだ。

なぁんだそうなのかってことで、お酒が進み、日記は一日遅れになってしまったのでした。


2001年08月30日(木) たかが100円、されど100円

100円のもうけのためにどどどっと疲れてしまったというお話です。

Yahoo!オークションで家にある使わないものを譲っており、今日はヘッドランプとねこぢるのマンガを発送する予定だった。ねこぢるのマンガは冊子小包扱いで送料310円也。ヘッドランプはうまいこと梱包して文庫本より心持ち小さいくらいの箱に収まった。

郵便局で重量を量ってもらっているときにそれは起こった。
「お客さん、これ、小さすぎて郵便では送れませんよ。」といって、ヘッドランプの箱を指さす。下には大きさを記した下敷きがある。確かに1センチほど縦方向が小さいようだ。

「どうにかなりませんかねぇ。」と言うと、「封筒があります。一枚110円です。」とのこと。「がぁぁん。」と心の中でつぶやいた。そのヘッドランプはいわゆる安物で、落札価格110円だったのだ。それを110円の封筒に入れられるわけないやんかぁ!って素早く思った。

「このまま送ってもらえませんかねぇ。封筒入れたらアシ出ますわ。」というと「ムリです。」とのこと。そりゃそうかもしれないけど、悲しい。

とりあえず家に持って帰るより仕方がないので自転車にまたがった。
「どないせゆうねん。梱包バラしたら包むのめんどくさいやんか。いっそのこと、発泡スチロールを箱形に切って、梱包の外に貼りつけたろか。いやブサイクやなぁ…。」とボヤきながら家路に着いた。

で、結局梱包をむいて、使い古しの封筒に入れ、先に梱包していたモノに貼っていた記入済み、切手貼りつけ済みの紙を封筒の外側に貼りつけた。荷姿は発送前なのに、満身創痍になってしまった。

で、今度は家の近所の郵便局へ。やっと私の手を離れた。
結局110円を手に入れるために2回梱包し、2回郵便局へ行ったことになる。

いやはや、もうけるためにやっている訳ではないけど、110円でこれはちょっと疲れてしまった。まぁ、HPでちゃんと確かめたらいいんだけど。大きさの限界はあるだろうけど、小ささの限界までは考えていなかった。

帰りに雨が降り出したのはきっとトホホの雨に違いない。


2001年08月29日(水) 体は使ってナンボ

といっても使っておこづかいを稼いじゃお!っていう方面のことではないです。

朝から曇りがちで微風状態だったので、今日はロードレーサーで病院へ。
何故か路上駐車の車も少なくて、順調、順調。
いつもどおりリハビリをこなして、帰り道。気持ちがいいのでパン屋さんでサンドイッチを買い、河川敷で食べることにした。

夏休みだと言うのに河川敷には犬の散歩の人がちらほらいるだけで、遊ぶ子供達は見かけなかった。静かでいいけど、こんなに広くて気持ちいいからもったいないよ〜、遊びに来ればいいのに〜、等と思ってしまった。
いつものぐちぐち体質とは何故かちょっと違う。

それからアウトドアショップ、レコード屋(というかCD屋)でウィンドウショッピング。しかし、今のCDは安い。新譜でも1800円やら、2500円やらである。中学に入ったとき、お祝いにコンポを買ってもらい、RCサクセションの「シングルマン」のLPを買ったときは確か3200円だったはずだ。あれから16年。「シングルマン」はきっとCDになって再販されているだろう。あのころより安い値段で。

それからはゆっくりと帰路へ。寄り道をしながら、10キロほどを30分で帰れた。やっぱりロードレーサーはラクだし速いなぁ、と思わずにはいられない。

そして家に帰ってシャワーを浴び、禁断のビールを。プシュ!クプクプクプ。うぐうぐうぐ。プハ!

ううううまい!正確にはビールじゃなくて発泡酒なんだけど、関係なし。
焼酎もバーボンも好きだけど、こういう瞬間はやっぱりビールだ。
汗で排出された分をビールで補給。
運動した体にビールでごほうび。
わかりやすいシアワセだと思った。

明日もロードレーサーで走って、美味しいビールを飲もう。


2001年08月28日(火) 今日は我が身を振り返る

最近他人への文句が多いので、というわけではないが久しぶりに我が身を振り返ってしまった。

駅の構内をてくてくと歩いてきたら、前方から壁紙のような極彩色のオバチャンがのしのしとやってきた。「…いかにも関西のオバチャンやなぁ。」とふと横を向くと鏡があった。そこには無国籍で怪しげな女が1人。言うまでもなく私であった。

都会人とは思えないほど真っ黒に日焼けして、黒地にフラダンスのおねえさんと真っ赤なハイビスカスの柄のアロハシャツ。インナーに白のTシャツにGパンスニーカー、モンベルのヒップバッグはいいとして、肩に下げたお買い物袋はインド綿のゾウの柄で、オマケに長ネギがびょ〜んと飛び出している。「いやはや…。」足早に家に帰ったのは言うまでもない。

若かりし頃は水泳の岩崎京子ちゃん、酔っぱらいのおっさんにはテニスのマルチナ・ヒンギスに似てると言われたこともあったのに、今では無国籍の怪しげな女…。

数年前の夏に友人Sに言われた言葉を思い出した。
「なんかハワイ帰りの怪しい日系人って感じやなぁ…。」

21世紀になっても変わらないモノは変わらないようだ。(しくしく)


2001年08月27日(月) デコラ娘

デコラ娘とはデコラティブ娘の略で今日地下鉄の中で思いついた言葉だ。

イメージとしては上は浜崎あゆみ、下はモーニング娘。の人たちのような感じ。しかし、向こうは芸能人。こっちは一般市民。置かれた環境が違うので、おのずと磨かれていくセンス、資質も違うから、「デコラ娘」たちはただケバいだけなのだ。4人揃って、茶髪、ちょんまげをボンボンで止め、サンバイザー、ヘソ出し服。ゴールドのメイクのノリ悪しの中学生。

それが4人組でどかどかと昼下がりの地下鉄に乗り込んでくる。1人はゴマキ系を意識している。彼女がリーダー格のようだ。しゃべりでわかる。いきなりしゃがみ込んで鞄から携帯電話を取り出す。びびった。ヒップハングのジーンズの腰からパンツが出まくっている。それもいかにも中学生らしい、木綿系のプリントパンティ(履きこみ深し)なので服装とのアンバランスさが凄い。私のとなりのオジサン目が釘付け。その気持ちもわかる。スケベ心というより、「唖然」としてしまうのだ。しかもカプリパンツなのでふくらはぎはびちびち。上はキャミソールでボンレスハム腕の下に脇肉がモヨンとぶら下がっている。

そして得意げに携帯の着信音を品定め。おきまりのじゃかじゃか和音モデルだ。こんな2万円前後もするものを持っている扶養家族。大したもんだ。

こういう人たちがノホホンと生きていく事ができるわけだから、やっぱり日本は平和だと思う。「ニッポンの未来は〜イェイイェイイェイ〜」とかモーニング娘。が歌うのを聞いて、「お前に未来なんか語られたくないわい!」と憤慨していたが、ああいう世代のヒトが消費を先導しているのは事実。「流行り」を指針に買い物をするのはあの世代だけなのだ。

しかし、「流行」は残酷だと思うのは私だけだろうか?本質は変えずに表面だけ繕うから惨めなのだ。デコラ娘もそういう格好がしたかったらシェイプアップをして体を作り、群れずに輝ける絶対的な自分を持つべきなのだ。そうすればかっこよくなれる。似たようなもんが集まってしゃべっているだけなら、オバチャンの寄り合いとなんら変わることはない。

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最近の日記はこういう卑近な話題ばっかりになっていることに、ちょっと内省的になっている。なにかぐっと視線が伸びるような、気持ちのよい話題を書きたい。

今週末は1人でどこかへ行こうと思う。


2001年08月26日(日) カレー納豆インプレ

今日は2パック目のカレー納豆を食べた
普通に食べるのはやめて今日は焼きめしにすることにした。

材料は、ヒヤゴハン、納豆とカレーのたれ、じゃこ、タマゴ、ごま。ネギ類はないので省略。肉類もなし。まず納豆をざるに入れて水洗いし、粘りけを取る。以前はこの技を知らずに納豆チャーハンを作り、「納豆からみ飯」を作ってしまった前歴があるので、この技には感謝している。フライパンにごま油と、ごま、じゃこを入れて軽く煎る。そこにごはん投入。ぱらぱらしてきたら洗った納豆をいれてさらに炒める。そして味付け。カレーのたれを投入。味見をしたら薄い!それもそうだ。たれはめちゃ小さい。ってことで、しょうゆと胡椒で味を調える。最後にフライパンの片隅にタマゴを割り、炒り卵にしてからごはん部分と混ぜる。できあがり。

お味は、そのまま食べるより美味しかった。まぁ、ごはんでカレーの風味が薄くなっているからかもしれないが。

カレーハウスCOCO壱番屋には「納豆カレー」なるメニューがあるらしいので、それにもそのうちチャレンジしてみなければ…。

さて、残りの1パックは何にするか思案中。
良いアイディアがあったらBBSで教えていただけると嬉しいです。


2001年08月25日(土) てくてくモード

いつも通りリハビリメニューをこなして、ダンナさんと待ち合わせることにした。待ち合わせは病院のある駅より2駅先、リハビリが終わった丁度1時間半後に待ち合わせだったので、歩いて行くことに。

日差しはだいぶ弱まったけれども、やはり気温が高い。歩く方角の関係で、背中がじわじわと照らされて、汗が流れてくる。日陰を求めて、のんびり歩く。

普段も見ていたんだろうけど、気づいていなかった物が目に入ってくる。たわわに実ったイチジクの木、そして大ぶりの芙蓉の花が影を落とす。国道はトラックや自動車が我先と疾走して行く。ほんの少し、速度を落とすだけで、見える物は変わるのだ。

杖で歩き出した頃の事をふと思い出す。普通なら行って帰って7分ほどのパン屋さん。杖をつき、歩いて行くとそうは行かない。信号は青になったとたんに歩き出さないと渡りきれなく怖い思いをした。パン屋さんではトレーとトングが持てないので、口で言って店員さんにお願いして取ってもらう。周りとの関わり方が変わってくるのだ。

いわゆる体の不自由な人に対してどれだけ余裕を持って接することができるか?そこにその人の資質みたいなものが見え隠れする。あからさまに動揺している人、子供に言うみたいに過剰に世話する人、「かわいそう」と言っておけばいい人になれると思っている人。もちろん普通に接する人もいる。

違う速度で歩いている人には、自分には見えない物が見えていることを知らずにいる。きっとそれはつまらないことだ。
イチジクの実が熟す頃、またその道を歩こうと思う。


2001年08月24日(金) 怒りの夏

今日もまだ夏空。
不謹慎だけども台風の風が恋しいくらいの日差し。
そして今日もまた起きたら11時。
さっと身支度をして、ロードレーサーで病院へ。
最近は車道を走ることに慣れてきた。最初はこわかったけれど、自転車を購入してから約2ヶ月。やっとそれらしく走らせるコトができるようになった。

しかし、道路は税金を払っている物に対して造られている事を痛感してしまう。途中、川を越えるのだが、そこは国道で、車道はいわゆる普通の道路、歩道は階段で高架道路まで上がるようになっている。自転車はどこを通るか?道交法上は車道であるべきなのだが、そこは高速道路と柵をへだてて併走になっているので、一般道にも関わらず、80キロくらいで流れている。スーパーカブあたりで走るとかなり怖い。ということで、ロードレーサーといえども歩道を走ることを余儀なくされる。

階段の縁にタイヤを乗せて、階段を押し、そして歩道はゴミ捨て場状態。骨だけになった傘や、道路工事のコーン、破壊した荷積み用のパレットなどがうち捨てられている。ペットボトルや空き缶は言うまでもなく。そして、歩道は舗装がヒビている。普段道路工事をやりまくって舗装し直しまくっているのは実は車道だけだと気づく。この辺が日本が「遅れた先進国」である証拠だと思う。まぁ、死ぬまでこの国に住むつもりはないのでいいけど。

今日はカレー納豆についてノホホンと日記をまとめるつもりだったのに、つい社会派的になってしまった。この国ではちょっと人がやらないことに手を出すと、思いも寄らないところでくだらない目に遭わされる。素潜りについてはまた後日。つまんないことがいろいろある。


2001年08月23日(木) 夏空に身悶え

蚊にぶちぶち刺されて寝苦しい夜が明けると、
これまたどかんと晴天。
テレビの天気予報によると本日の予想最高気温は36度とのこと。

気合いを入れてロードレーサーで出発。
病院に到着すると既にぐったり。
そこで肩に電気を当てる治療。
余計暑くなって、バンダナで汗をふきふきしていたら、うちわを貸してもらってしまった。ふ〜。

今病院のリハビリ室には学生さんが実習をしに来ている。
みんな一年生ということなので、18才くらいなのだろう。
みんな髪の毛が黒いのでなんだか新鮮な感じがした。
まぁ、黒いのが当たり前なんだけど…。
1週間という短い期間の中で、ケガをしている人に関わっていくのは心の持ち方が難しいと思う。でも、何か仕事をしよう、何かを学ぼう、という姿勢を感じることができたので、これから先もそういう姿勢を忘れないでいて欲しいと思った。

今日のリハビリメニューは、右肩に電気を10分当て、手術した右膝にホットパックを15分、そして先生による膝曲げが10分前後、そして超音波治療器のような物で手術して切った部分をナデナデする。

膝の曲がらない原因は、膝の中の出血が固まっていわゆるかさぶた状態になり、癒着していることなので超音波治療器でナデナデして、血行を促進させるようだ。

全て終わるとお昼過ぎ。これでもメニューは減った方だ。入院中は午前中と午後の二本立てでどうにかこなせるほど忙しかった。

「カレー納豆」については明日の朝も食べてみてからインプレをすることにする。一度食べたくらいでどーのこーの言うのも何だかなぁと思ったので。第一印象はカールのカレー味を食べながら納豆を食べるとこんな感じかな?ってことです。


2001年08月22日(水) 謎の食べ物

起きたら既に11時。
ごはんにぬくめた「韓国風納豆汁」をかけて食べ、
さささっと身支度をして、ロードレーサーで病院へ。

台風一過でばきっと正しい日本の青空が眩しい。
入道雲の存在感に「夏はこれじゃなくっちゃ」と1人にこにこ。

帰りに某スーパーで買い物。
そこに燦然と輝く「カレー納豆」3パック100円也。
説明を読むと、「カレー風味のタレ」が添付してあるようだ。
とりつかれたように買う。

明日の朝が楽しみ。
でも、納豆はベーシックが一番!のような気がする。
マヨネーズ入れるとまづいし。


2001年08月21日(火) HPアップ記念日

懸案の入院生活公開サイトができあがりました。
そのためにGoLIve!Cyberstudioをヤフオクでゲットしたのですが、
結局手書きで作ってしまいました。
いやはや。


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