夕暮塔...夕暮

 

 

柚子の香 - 2004年12月30日(木)

柚子の香の霞まどかにけぶるころ 雪は降る きみの鼓動を模して




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頂きものが沢山あるので、毎晩柚子湯。実をくるんだやわらかいタオル地の袋をすくい上げると、肺の内まで澄むような香気が寄せてくる。壁と天井の檜が柚子の香りの湯気にあたためられて、何ともやわらかないい香りが広がる。




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磁針 - 2004年12月25日(土)

こわいでしょう それでも磁針は揺れていて先へ進めといつも急かせる




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左目の下数センチの所に小さな擦過傷、その傷どうしたのと尋ねられて「シャンパンのコルクが」としぶしぶ答えてみれば、同僚はいつまでも楽しそうに笑っている。あれは本当に痛かった。それはいいとして、今冬はあまりに暖かくて実感が湧かない感じだけれど、いよいよ年の瀬が迫っている。誰よりも自分のために長い冬休みを設定した上司はインド豪遊の旅、私はしばらくの休息を。


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渦の中に - 2004年12月18日(土)

渦の中にいる時はきっと気づかない そういう仕組みに皆できている



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雪の香 - 2004年12月17日(金)

午前2時の銀杏並木は雪の香に満たされて淡きひとひらを待つ




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深夜の街角は突然に真冬の匂い、驚いて空を見上げれば、仄かに輝くような濃紺の清夜。もうじき雪が降りてくるだろうか。疲弊しきったようなのに、どこかあきれるくらい澄んでいる。


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虹色に - 2004年12月03日(金)

虹色に透き通る泡のただ中に沈んでくような夕暮れが降る




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