みかんのつぶつぶ
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毎冬マラソン大会が開催される小学校に6年間、息子は通った。 そして毎冬、息子は一番最後にゴールをしていたようだった。
一枚だけ、そう、あれは4年生か、先生が横に並び息子に何か叫んでいて、 紅白帽子を白にしてかぶり、上下白い体操服姿の息子が、 ほっぺを紅くしてうつむきながら必死に走る姿の写真が、ある。
あの顔は、息子が何か小難しいことに夢中になっている表情だ。
毎年ビリなのに。 嫌だって、言わなかった。
きっと、今年こそはって、 がんばっていたんだろうねえ。
遠い遠い、抱きしめたくなる日々。
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