【読書記録】長野まゆみ「天然理科少年」

ストーリー:父と共に、また新たな町へ移り住むことになった。今回は山間の父の故郷。バスは駅まで日に3往復の町で、岬は小柄な少年に出会う。「君じゃないの?」残念そうにそう告げる少年は、あまりに小柄で自分と同級である中学二年生には見えなかった。


『少年アリス改訂版』を連想するような、わくわく楽しい雰囲気が漂う和風ファンタジー。
心にほんのちょっとだけひっかかる「?」が、ゆっくり、ゆっくりと解けていきます。ちょっと古ぼけた町で体験した不思議な出来事。それはほっこりと暖かかった。
NO.25■p162/角川書店/96/12
2009年10月22日(木)

【読書記録】長野まゆみ「あめふらし」

ストーリー:都心の一等地に居を構え、大して儲かりそうにない仕事を請け負う橘川のもとでアルバイトをすることになった市村。「蛇を捕まえに行く」そういわれて向かった家で、なぜか入浴させられ清掃を用意され、そして衝撃の内容を聞かされる。

『よろづ春夏冬中』内で出てきた橘川氏と、魂を持ってゆくというあめふらしのお話。そこに『天然理科少年』の岬が登場する、という展開でいいのかな。最初は、ファンタジーなのやらSFなのやらよくわからない感じで始まりますが、少しずつ現実とも浮世ともいいがたい世界が姿を現します。特に通貨さえ違う時代へもつながる扉なんてとてもわくわくしますよねvv大正っぽさを感じるところが、この上なく雰囲気としては気に入っています♪
そうやって、少しずつ岬は置かれた現状を理解して、周りの人間が落ち着いた半ば過ぎ。事態は急転する。岬が同居している兄、そして岬少年という存在がゆっくりと何者かによって侵食され始める。それは橘川によるものなのか、はたまた他の…。
最後まで読み終わると、はわぁ…となんとも言いがたい気持ちになりました。あんなに兄さん兄さん!と騒いでた岬と、正体不明の兄、それに岬がなぜ橘川の店でアルバイトするようになったのか、なぜその依頼者が橘川の元を訪れたのか。混乱気味ですが、お兄ちゃんを慕っている様子の岬を見ていたので、ラストでお兄ちゃんの一面を垣間見てしまうと、なんともいえない気分になるものです。ほんわかファンタジー風味で終わると思ったのに、最後にそういう人間関係を絡ませるのか〜と思った一冊。

ところで、巻末広告に『よろづ春夏冬中』『天然理科少年』の二冊が紹介されており、よろづ〜の方は既読で内容的に合致するので、こういうつながりなのかと考えたわけですが、気になって読んだ理科少年の岬とこの本の岬がイコールで結ばれるような何かは見つからず、だけど明らかに同じ名前で、困惑気味です。同じなのかしら・・・?
NO.24 p217/文藝春秋/06/06
2009年10月21日(水)

今日の日記

勉強しに行ったはいいけど、帰宅時間がそんなに遅くなるなんてなー…と思いつつも、グループ課題も自分の課題その1も終わったしまぁ妥当かな?なんて思いつつ帰宅。今頃になって、「勉強する」の意味がわかってなかったなぁとじわじわ感じているところです。自分でとりに行く意味も、理解することに対しても出来てなかったなぁと。高校生と大学生と社会人の違いを肌で感じる秋の夜。(語呂が悪い…)

そんなわけで。適度に忙しいです。特に今週。課題の締め切り一覧を作ったら、毎日のようにひとつはあって、簡単なものはちゃちゃっと終わるわりに、できないものは基本から理解することから始めないといけないので大変。そもそもは、先生が頭良すぎる授業をするから、ついていけなくなったりするんだよねぇ…。(=w=)特に理論が必要な場合は、これがああなってこうなって、さらにいじくって…なので、根本的理解が求められてくるわけであります。悔しいので参考書を買って自学自習です。
そんなわけで、忙しい日々においての読書は専門分野書籍オンリー。それも二週間かかってやっと一冊読み終わった…。汗 専門書籍は知識的に知っておきたいことなので、気になったらふらりと借りてみたりするのですが、筆者の自論の展開や考え方等、主張を読み解きながら自分の意見を考え、賛同したり訝ったり、疑問を感じたり。そうやって読んでいると、やはりこれまた頭を使うので結構時間がかかるのです。それでもまだ浅いなぁと思うし、勉強不足だな〜。
…こうやって書くと、何を勉強している人なのかよくわからないかもしれませんね…。論文を読んでそれに対する〜とか、そういうタイプではなく、常に自分の考え方が求められるし、考えること、追求することが大切な分野だと思います。

そんな中、久しぶりに文芸書についてお話しする機会があったので、気になって図書館に。普段、自分が発信するばかりで、受信形態としては閲覧中心なので、お話しするというのはいい刺激になります。基本的に忙しいと「読む。読み終わる。感想を書かなきゃと思いつつも読み終わった本が次々と山になる。返却期限が来てしまう。焦りつつも手がつかない。やむやむ返却(最悪未読で返却…)」という流れで、気になる本はあれど、そのような状態はちょっと…と思っているうちに遠のいていました。今回見に行ったら、結構ジャンルばらばらにいろいろ借りられて、久しぶりに楽しめそうかなとニヤニヤvv今は、ピーコさんと山田詠美さんのファッション対談集を読んでいるのですが、さくっと読めてファッショナブルで結構楽しい一冊になっています。これならすぐに読み終えられそう…♪他にもいろいろあるのですが、読書メモの更新自体はなんとも言いがたい状況です。

と。新OPになった鋼の錬金術師を見たら、聞いたことがないのになぜか異様なほどのデジャヴが…!「絶対に聞いたことがある…!」という妙な確信でざわざわしつつさわりを聞いて、「あの時に!」とシチュエーションが浮かんで、半ばのクレジット(歌:スキマスイッチ)に納得して、最後まで聞いてやっぱりうまいなぁとなぜか私が悦に入りました。…笑 雰囲気が似ているのは確かだったと思うのですが、新曲だったのに一年前以上の昔の事をリアルに思い出しました。髣髴とする、どころではなかった…!お元気ですかね〜…?
2009年10月20日(火)

私の基準

楽しくやっているものが負担になってしまうのはすごく不本意だし、それについて相手に気遣いをさせてしまうのはさらにだめな事なのではないかと思うわけです。
サイトにしても、日記にしても、読書にしても、やっぱり趣味であって、それが何かになるわけではないから、今を生き抜く事が何よりも大切だけど、だけどそれだけで生きてるわけでもないから、それだけやっていればいいっていうわけでもない気がする。
だから、適当なバランスを取って、適切な距離感や感覚を作っていけばいいなと。
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久しぶりに友達に会って、やっと精神的ないろいろが落ち着きました。さらっと会ってさよならだったけど、感謝してるよ!ありがとう友人!^^ちょこまかとメールも返信できたし、また自分のペースで生活しようと思います。そろそろ衣替えしないと!!
2009年10月09日(金)

ワタシイロ / 清崎
エンピツユニオン