闇の底に...Cuckoo

 

 

生まれて初めてみた景色 - 2005年12月20日(火)

いつかどこかで
貴方が振り返る程の輝きを持ちたい
いつかどこかで
貴方があたしの名前を
見かけるほどの輝きを持ちたい


毎日毎日何をしているのかっていうと
驚くほど集中してアクセつくりをしている。
母の店で 年末プレゼントとして出した
好評なようで嬉い。
夜も出かけないでがんばっているといいたいところだけど
実は雪がすごすぎて出れないだけでもある。
毎年雪が降るたび悲しい思い出で苦しむのだけど
今年はあまりの積雪で あきれるばかり
なんでそんなにがんばるのさ?と空に向かい呟くけど
返事は大粒の雪でしかなかった
朝起きて雪かきをし 1時間半遅れで出勤したら
その30分後にはまた職場で雪かきをしているこの生活は
作る物にも影響するのか
白と黒のピアスばかり出来上がる
それは元々の心のせいかもしれないけれど。

日曜日
とある人のコンサートに行ってきた
帰宅する時 名古屋の栄で友達とご飯を食べていたら
電車止まるかもよって電話が入った
なんとか帰ることはできたけど
家の近くまで行くバスはもう無く
遠くから歩いて帰った

中規模の公園の中
その日から始まったイルミネーション
誰も居ない大雪の午後10時

アタシは生まれて初めて
幻影のような光と雪の世界を見た
本当に綺麗だった
人に荒らされていない雪の世界に
そのイルミネーションは
言葉では言い表せないほどの美しさだった
それをあたしは
独り占めしたのだ。
誰の声もしなかった
見えるのは光と雪

凍えながら帰宅したあたしは
そのままお風呂に入って
寝室に行って
でも眠れなくて
雪も捨てたもんじゃないと呟いた

きっと
あたしの悲しい雪の記憶は
美しい雪の記憶になるのだろう

なんだかそんな気がした

あたしもそうなりたい
光輝くあの景色のように…



              水鳥。


...

- 2005年12月08日(木)

長い夢の続きは

幸せとは程遠く

違う道だとわかっていても

求めてしまう場合もある。


昨日あの人からメールが来た
昨日再会した人じゃなくて
数年前に物凄く大好きだった人

彼はある資格をとる為学校に通いだした
仕事の後なので夜9時まで学校なはずだ
その彼から近状報告が入った

昨日はまるで
再会の一日のようだ

学校は調子がいいらしい
だからアタシも
自分のやりたいことを見つける為努力していると答えた
実はまだ何もないくせに
せいぜいアクセ作りに専念してるだけのくせに
そう言ってしまったのは
昨日あった昔の男のせいだろうか

彼は今日レスをくれた
1日1通
離れてしまって1年後くらいしてから
時々メールをくれて返事を出すと
次の日また返事をくれるという
のんびりしたペースでの会話が始まる
それは数日で終わる
その間交わされるメールの数は
片手で足りる。

そして今日届いたメールは

『一緒にやるか?』

それはまるで
砂糖いるか?
とでも聞かれてるようで
あまりに自然だったので
余計に不自然だった
あの人とそんなに自然に接しれていたときはない
雲を掴むような
霧の中を歩くような
雪の舞う空を一人で眺めるような
そんな関係だった

グラグラ揺れる
揺れる






           水鳥。


...

記憶との対面 - 2005年12月07日(水)

時間というものは過ぎ行くもの
過去というものは美化されるもの
その過去に現実を交えると
なぜだか空しくなるときもある
過去は過去のまま
過ぎ行く季節は戻せない
そのほうがよい時もある。


いらっしゃいませ
そう振り返ったら見たことのある顔がありました
遠い記憶を探して出てきたのは
まだ幼い10代の記憶でした
むか〜しここにも書いたことがある人でした
アタシを変えた人と言える相手

アタシは16歳だった
堕落した高校生活を半年ほど送り
結局は辞めてしまい
もっと堕落した日々を送っていたあの頃
年上でバーのマスターなんてやってた彼が
かっこよく見えたのか
それとも そんな彼氏が居るという自分が
ちょっとよく見えたのか
その人にパトロンのおばさんが数人居るだとか
フィリピン人の女が数人居るだとか
同性相手が50過ぎのおばさんだったとか
そんな事知っても一緒に居た相手

彼がアタシに教えてくれたのは
笑顔を見せて金を稼ぐ方法
物のねだり方
オールディーズの曲に
数十種類のカクテルの味
少しのタガログ語と見慣れない妙なダンス
やたら高いブランドの数々
酔ったヲヤジの対処法
鼻から吸い込むラムネの粉
そして
信じる事は愚かなる事だということ

十五年近くたった今日見た彼は
まるで浮浪者のように見えた
彼の行動で一喜一憂していた幼いアタシは
話しかける彼を
周りが驚くほど無視して歩み去った

もう単純で幼いアタシじゃなかった
アナタが教えてくれたことは意外と無駄じゃなかった
たかだか半年の訓練で
強制的に大人になったようなアタシだった
その間に知り合ったフィリピン人の数人は
気がついたら居なくなってた
強制送還にあったといわれても
よくわからなかった
アタシはまだ大人じゃなかった
けど今はもう
子供じゃない

立派な大人になれたかというと
なにやら不安定で
自分ですら苦笑してしまうけれど


バイト仲間が言った
昔の彼氏とかと再会して
相手が成功してたらうれしいけど
落ちぶれてたらショックだよね

あぁその感情なんだろうか
なんだかショックだった
アタシを変えたあの人は
あのままなのか変わってしまったのか
アタシがさらに変わっただけなのか
よくわからないけれど
なんだかショックだった

アタシ もっと成長しよう


           水鳥。


...

無音の騒音 - 2005年12月06日(火)

初雪が降った
降って降って降って降り積もった
何かの音がした
それは音とはいいがたいものだった
そうして窓を開けたら
純白だった
けどその間から
文明が毒を噴出していた
白に染まることのできない現実

最近 ピアスつくりに凝っている

3作目くらいのピアス

真夜中の教会に雪が降り積もる感じ
やっぱり作り上げる物もそんな暗い感じになる
これでいいんだろうけど

これから年末年始と忙しくなるだろう
仕事も生活も
頭の中まっさらにしてしまいたくても
無理なんだろう
無とはなんともうるさいものだし。
めんどくさい事があまりに多すぎて
逃げ出した事がたくさんあって
それを深く後悔した事柄もたくさんあって
そうして成長しているんだと信じたいけれど
これからも同じ過ちを繰り返す事はわかっている


あまりに静かな夜だった
いつものように車の音もしないし
いつものように夜中に騒ぐ子供の声もしない
不気味な静けさ
けど何かに圧迫されていた
何かが重く音を立てていた
それは羽のように軽いはずの
雪の舞う音

純白の重圧に他ならない


             水鳥。



...




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