| 闇の底に...Cuckoo |
命の際 - 2005年04月28日(木)
末期だ。
愛犬が数週間前から死の瀬戸際を
行ったり来たりしている。
覚悟を決めた夜
母に抱かれて眠った愛犬は
翌朝歩き回っていた
安心した2日後
体が硬直して倒れていた
ずっと体をさすっていたら
生気が戻った
そんな日々が続く
愛犬の彼女は
アタシが小学6年生の時に産まれた
そしてアタシは今29歳
なんと17年の歳月を共にしている
もはや目も見えない 耳も聞こえない
私達を気配だけで察知するしかない彼女
撫でられる事が大好きで
子供が大好きな彼女は今
立ち上がる事すら出来ない。
毎日家族で介護している
ミルクをあげて
少しばかりの食事を与え
小さな我が家の門を閉め 彼女は
その小さな敷地内を自由に歩く
だけど今日は起き上がる事も出来ない。
彼女の頭を撫でながら呟く
お願い 一人にしないで。
姉妹のように思う
17年という歳月は
ペットという域をとっくに越えている。
目がうつろで焦点が合わない
そう分かっているけれど
なぜか優しく見られている気がする
これ以上生きるのが辛いのか幸せなのかわからない
だけどアタシのエゴを言えば
ずっとこのままそこに居て欲しい
両親が家を空けがちな小学生の時
ずっとそばに居たのは彼女だけだった
いつもそこにいた
だからこれからも
そこに居て欲しいだけなのに
水鳥。
一人にしないで
...
- 2005年04月25日(月)
君に逢いたい
そばに行きたい
君に逢いたいよ
...
- 2005年04月21日(木)
無気力
脱力
五月病かしら
人間って年を重ねると
自然に大人になれるんだと思ってた
誰だって一人で朝起きれるようになって
男の人だったらネクタイしめれるようになって
女の人だったらマニキュアがむらなく塗れるようになるって。
人の男盗ったりしなくって
毎日働いてて
夜になるとビールを飲みながらワイワイ
そんなんが大人だと思ってたのは十代後半
小学生の時には
大人って何でも知ってるんだと思ってた
ママはどんな料理でも作れて
パパは寝る間も惜しんで働いているって。
現実は遠い
常識と非常識の境界線が実に甘いのと同じで
大人と子供の境界線なんてどこにも存在していなかった
無理やり引いた20歳の線は
偽物だなんて成人式のニュースを見ていたら
誰だってわかった
見かけとは違って
式の最中騒ぐ大人と 式の壇上で語る大人は
たいした違いはなかった
親戚のおじさんにおこずかいをせがむ小学生
通りすがりのおじさんにおこずかいをせがむ高校生
飲みに来たおじさんにおこずかいをせがむ水商売
授業中居眠りをしてしまう小学生と
寝坊して遅刻する高校生と
営業という名で帰宅して眠りこけるサラリーマン
年をとると自然に大人になれるとおもってた
だけど実際は違った
子供みたいなおじさんやおばさんが溢れてて
子供が子供を産んで
深夜には酔っ払った年を取った子供がふらふらしてる
世の中そんなものだと知った
だからどうって事もない
大人を過剰評価してただけだから
早く大人になりたい と願う子供が
一番かわいらしくて
子供に戻りたい と願う大人は
愚でしかない
何もやる気が起きない
だけど仕事はする
大人になりたいと願う我が子が
大人になれる協力をしなきゃいけないから
アタシも大人になりたいな
強くて 何でも知ってて
なんでもできちゃう大人になりたいなぁ
水鳥。
...
4週間前も - 2005年04月06日(水)
朝になれば消える夢
そんなものを怖がって
眠れない日々があった
そんなものを求めて
眠りたいと願った日々があった
逃げる場所にもならないし
恐怖にすら成りえないはずなのに
人は夢を求め
夢を恐れ
夢に生きる
最近よく本を読む
毎回図書館で借りてくる本は
1冊は現代小説
2冊は歴史小説
2冊は海外小説
計 5冊。
ビデオを借りた
借りるのはいつも
ホラー系のえぐい物
近未来系のパニック物
アタシは恋愛物の本も映画も見ない。
いつの頃かずっとだ
昨日の深夜に見たビデオは
動物愛護団体が不法侵入して研究に使われていた猿を逃がしたら
その猿が 感染力の強い保菌者で
28日にして人間が感染していくというお話
入院していて28日後に目覚めた男が
どこに行っても人が居ない という現状
暗闇に 保菌者達が蠢くという状況
保菌者たちに感情はない
彼らが感染したのは
『暴力』
その中で登場した人物が言っていた
『4週間前 人間が人間を殺しあったが
その4週間前も人間が殺しあったし
その4週間前もだ』
そう 人間は細菌に感染されなくても殺しあう
戦争に人を殺しに行く仕事をしている人と
そうじゃない人がいただけ
それが一緒になっただけ
人が人を傷つける
悲しいことにそれが人間の本性。
補食の為でなく保身の為
下等な生きものといわれてもしょうがない
水鳥。
...
迷子 - 2005年04月03日(日)
何事も経験だと言う
だけど知らなくても良かったことばかり
ううん できれば知らないほうがよかった事
大人になるにつれ
保守的になるのは悲しい経験から。
口うるさいママは
経験してきた苦しい事を少しでも
子供に経験させたくないから。
だけどそうはいかないのは
『楽しい』と『辛い』が
あまりに近い距離にあるから。
ママのいう事が正しかったと知るのは
傷ついてからでしかない
外が寒い
小さな子供の時 ママが教えてくれた
暖かい服を着なさいと
外は怖い
少し大きくなって ママが教えてくれた
だけど外に飛び出した
そして知る
外は広くて魅力的で猟奇的だと。
知らない世界を知る
恐怖よりも好奇心が勝つから
そして傷つく
過去のたった1日を後悔する
だけど進むしかない
だって帰り道が分からないのだから
あたし達は迷子だ
帰り道を知らない
だけど 行く先も分からない
ただ 現在を浮遊するだけなんだろうか
明日を知れば安心なのだけど
知らないからこそ
明日を迎える事ができるんだろう
水鳥。
...
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