闇の底に...Cuckoo

 

 

瞳の中の湖 - 2004年09月30日(木)

鏡の中のボク
まっすぐ目を見つめたんだ

その瞳の奥深くにまるで
湖のようにゆったりと波が立つ

もしキミがその中に
小さな小船を出して浮かんでいたら
ボクは溢れ出す水を流れないように
そっと力を入れるだろう

だけどキミは居ないんだ

鼻の奥がツンとした
ボクの瞳にキミが映らないのは
キミの瞳にボクが映らないという事

遠い記憶の湖にすら
キミは居ない

深く沈んでしまったのだろうか

水の中は冷たく悲しく暗い
もがいても何も手に触れない
救い上げてくれる腕も無い
だけどきっとボクは満足だろう
キミの記憶の湖に沈めるなら
だけどボクは
ボクの記憶の湖に沈んでしまいそうなんだ

キミの居ない記憶の湖に


静かに鏡を見た
見慣れた顔がそこにあった
瞳の奥に見えた湖は
錯覚だったんだろうか
沈む事すら
許されないのだろうか



             水鳥。


...

浅はか - 2004年09月29日(水)

憂鬱と嫌悪感の境目は
意外と近いのかもしれない


彼氏がアタシのパソコンを触るのがイヤだ。
だけど言えないから傍で見ている
やめて 触らないで
クッキーで残っているものを見られるのも憂鬱

自分の領域に踏み込まれたくない
それだけかもしれない
憂鬱。

自分の形にはめたがる
自由がいいの!って思う
それはきっと『アタシの自由』という形に
彼をはめようとしているからに違いない
それは自覚している
だから彼の行く場所についていく
けど楽しくない
好きな音楽が違う
好きな映画が違う
好きな食べ物が違う
だけど拒絶はしない
その全てに付き合う
けどアタシの好みにも付き合ってもらう
彼が拒絶したらその分だけアタシも自由にする
それでいいと思う

アタシの全てを自分のものにしたがるのは
若さゆえだけでは無い
人間なんてものは誰だって
相手を支配しようとするものだから。
『我慢している』という人に限って
その我慢に酔っている
だったら投げ出せよ

何度も投げ出した
そのたび戻ってくるからそれは放り投げただけとも言う
そして又投げ出す
又戻る
繰り返す

それはアタシの我侭に過ぎないって
それもわかっている
相手を支配できないからのイライラか

なんて身勝手なんだろう
ばかばかしい
それで自分は一人で生きれると思っている
そんな浅はかな人間がココに。


なんだか惨めだ



         水鳥。


...

離婚年月日 - 2004年09月26日(日)

人にはどうでもいいことが
自分には大切な事
人には笑い話が
自分には心臓をえぐられるような事
人の気持ちなんてものは
誰にもわからない。


アタシは離婚をしています。
ってのを前提にしているのですけど
浮気ですか?と聞かれた
違います。アタシ独身です。
子供が2人居ます
2年生と3年生で
両親と同居ですけど 生活は苦しいです。
父が自己破産したからです。
母子手当はやっともらえるようです
ちなみに 元だんなは養育費を1円もくれません
払ってくれていたのは離婚して1年弱まででした。
あいつの悪口を書き出すと1ヶ月埋め尽くしても足りないだろう

子供がゲームをしながら
『くっそー 殺してやる!』
と熱くなってゲームの敵に対して言ったとき
すかさずゲームを勝手に切って怒鳴りつけたんです
『殺すなんて言葉を気安く使うな!』と。
『死ね』『殺す』
こんな単語は気安く使う言葉ではありません
ちなみに
『命をかける』と約束を子供がしているのを見て
『勝手にママが大変な思いして産んだ命をかけるな』
と 怒ったこともあります。
自分の主張を正しいと認めさせる為とはいえ
アタシの許可無しに命はかけるな という事です
生命を生み出す神秘と苦労と苦痛を説明するのは難しい
29歳にしては硬い考えでしょうか?
自分の命は自分の物という考えを彼らにはさせません
けど何故かアタシ自身はそう思ってしまっているのが痛いですね
殺すとか死ねとか言う言葉を禁じているアタシが
唯一その言葉を発する相手は
この世の中でたった一人です
元旦那
早く死ねばいいのに
死ねないのなら殺してあげてもいいのに


母子手当の申告
やっと受理されたようで 来月からは医療費も無料になりました
正直ありがたいです。
不思議なのは
離婚してからいろんな書類を提出しなきゃいけません
んで やっと縁が切れても
母子手当の申告の時
『離婚年月日』の記入欄がありました。
これから離婚する方 考えている方
もし離婚したら 結婚記念日や元旦那の誕生日なんて
さっさと記憶から削除していいのですがね
『離婚記念日』だけは覚えておいた方がいいです
何かと出てくるのです 離婚年月日という欄が。
正直覚えているわけないじゃないですかね
できる事なら記憶の片隅にでも残したくないのに。
それで困ったんです 覚えていなくて

ふとココの日記を思い出しました
アタシ 離婚前から日記書いているのです
だからココの日記をさかのぼって離婚した日を探しました。
でも今はもう忘れています
どうやら覚えたくないらしいです
体が 心が。
この離婚年月日
これから先いつまでも付きまとうのでしょうか?



         水鳥。



...

- 2004年09月23日(木)

何を見て真実と言えるのか
何を聞いて満足できるのか
どうしてなのか
そんな質問は無意味であると
知っているくせにね


覚えている方はいるでしょうか
日記を書き出してしばらくして
ネットストーカーのような事態に出会ってしまったのを。

我が県から電車で2時間もの遠くの人が
電車で15分の所まで大学に在学中なのに引っ越してきた
その人からメールが来ました
まるで旧友にメールを送るように
元気?って。

うるさい
お前の知った事か。

体中に刺が生えたみたいに機嫌が悪く
その今の時期にメールが来たのが耐えられなくて
だけどそのメールは
届いていないという事にした。


怒りの矛先をどこに向けようか



         水鳥。


...

青くはれた空 - 2004年09月17日(金)

空が高い
秋が来る
緑は紅色に変わる
アタシは何色に?


空は高いと不安になる
置いていかれたような気分

夜眠りについて
メールの音がして目が覚めて
一応見てみるけど返事はしない
アタシは寝てるんだ
そう 相手にも自分にも思わせる為。

悲しい時は違う話をする
そして笑う
悲しくないんだと
相手にも自分にも思わせる為。

偽物の感情を
目の前に居る人は受け取る
それって変なの
だけどそれでいい。


小さな子供が二人殺されたね
ニュースを見るたび悲しくなる
写真を見た?
かわいらしい顔
きっといい男になっただろうね
それで いろんな恋愛して
泣いて笑って怒って
でも現実は
冷たい川の中。

お父さん
なんであのおじさんの家に又連れて行ったの?
いつも一緒に居てくれないのになんで?
おばあちゃん
どうしてボク達を手放したの?
泣かないで教えてよ
きっと生きていても聞けなかっただろう
言葉とは受け取る人が居てくれるから
発することができるんだと思う
受け取る人が居ないなら
何も言えない

幼い二人が憎む相手は
誰だと思う?



               水鳥。


...

眠りの海 - 2004年09月16日(木)

目が覚めているのか寝ているのか
分からない瞬間がある
それは寝起きじゃなくて
寝付く瞬間じゃなくて
真昼だったり
飲みに行った先だったり
体温じゃなくて周りの空気が
丸く丸くほんわか熱くて
1歩足を出すとちゃんと歩けるのに
立ち止まると浮き上がる感じ。


おとつい別れた彼氏が
昨日の夜やってきて
窓の外の道端で
泣きそうな顔しながら立っていて
何度も何度も謝って
なんで謝っているのかあたしがわかんなくなって
深夜1時に外に行き
そのまま車に乗せられて
ファミレス行ってお祝いのケーキを食べると言われて
なんのお祝い?なんて聞かなかったけど
そういや付き合って11ヶ月目なんだと思い出した。

すっかり眠る気だったアタシは
部屋着のまま
タバコすら持ってなくて
そのままついていったファミレスの中で
『千円しかなかった…』
情けない顔して言った彼に苦笑した

前から約束していた日帰り旅行まで1週間
別れたことで中止になったけど
次の日から旅行だけは行こうとメールで言われてて
それはどうかと思っていたけど
夜の懇願で行くことになる
結局そうして元に戻ったってわけだろう

些細な事ですぐ逃げ出そうとするアタシは
『継続』という言葉を忘れているのかもしれない
自分の事で一生懸命な彼は
離れようとすると必至で繋ぎとめようとする
そんなアタシ達は常に不安定で
もう1年にもなろうとする付き合いは
常に別れがつき物で
下手したら週に何度も別れては戻る
そんなときは深夜に必ずやってきて
不安そうな顔をしてアタシを見上げる
そして次の日は必ず
アタシは眠くて立っていられない。


眠たい
ベットにもぐりこんで
全ての音を遮断して
ただ眠りたいだけなのに
こんなにも騒がしい世の中は
アタシを眠らせてはくれない
テレビをつけたら
人が人を殺す話ばかり
夜になれば
寝不足という代償を土産に
彼がアタシを抱きしめにくる

静かな時間はどこにも存在しない

海の中にしか。




               水鳥。


...

1センチ動いた星 - 2004年09月14日(火)

なにやら心ココにあらず
現実なんだけど非現実な空気
いまいち自分の感情が理解できないような


なんとか流星群が来た日
東京から舞い戻った友達が夜中に
景色の綺麗な山に登ろうと誘ってきた
彼氏を含め4人で向かった先には
沢山の人が居て
皆が空を眺めてた深夜1時
ふと
近くなのか遠くなのか分からない距離から
『あ 星が1センチ動いた』
そう聞こえ思わず吹き出した。

この地球から見ていて
星が1センチ動いたら
実際はどれだけの距離を移動することになるだろう
その距離感がわからなくて
不思議な気持ちとおもしろい気持ちと
寒さと眠さが入り混じったその時間は
なんだか神秘的で滑稽だった。

そこに居る誰もが空を見上げて
星が一つ流れると歓声を上げた
ほんの500メートル先に行けば
何も見えない暗闇の山の中には
まだ野生の鹿が居た
体が冷たくなり心が洗われるかと思いきや
山の中なのに火のついたタバコを投げ捨てる馬鹿が居て
夢と現実が混ざったような
美しいものと汚いものの混ざったような
なんとも形容のし難い状態

それでも綺麗だと感じる星と
それでも汚いと感じる人間は
理想と現実の距離だけをはっきり示した

星は1センチ前に動いた
人の心は1センチ後退した
ただそれだけの事かもしれないけど
遠く遠くかけ離れたのだろう。




               水鳥。


...

低い空 - 2004年09月12日(日)

泣きたい夜は一緒に泣かないかい?
淋しい夜は抱きしめあわないかい?
孤独を感じたら星を見よう

空には雲がいっぱいで
何も見えないよ
何も聞こえないよ
でもね
空が近く見えるんだよ
手を伸ばせば届きそうだよ
低く重い空だけど
心は晴れないけど
それでもボクは
空を見上げるんだ
キミはきっと
この同じ空を見上げてなんていないだろうけど

届かないね
繋がらないね
キミはいったい
どこにいってしまったんだい?
こんな重い空
ボクには飛ぶこともできない


               水鳥。


...

- 2004年09月11日(土)

時として泣きたくなる瞬間には
隠されたわけがある
あまりに遠き記憶のせいで
そのわけは
自分にも分からなくなって
ただ 涙だけが知るものとなる。


夕暮れの公園で
女の子が1人
ブランコから飛び降りて去っていった
誰も乗っていないブランコが
しずかに揺れている様を見て
なぜか泣きたくなった
なぜなのかは分からない
去っていった女の子にか
淋しく揺れているブランコにか
それすらもわからない
ただ 涙が出そうで
目の淵で零れ落ちぬよう力を入れた

例えば
どこかで聞いた事のある曲だとか
誰も居ない川原とか
むかし売られていた復活お菓子とか
遠い記憶があまりに遠すぎて
せつなさだけが残る事

アタシはあの人の中でそんなふうに残りたい
いっしょに見た映画が何年後かにテレビで放送された時
いっしょに歩いた道をほかの誰かと歩いた時
クリスマスのサンタの格好をした女の子を見た時
大雨の中に一瞬
アタシの姿が目の前を駆け抜けてほしい
アタシという存在じゃなく
アタシという空気をふと感じて
そして思い出せないまま日々を過ごす
そんなの素敵だと思う
アタシが願う精一杯の
彼の中のアタシの記憶

アタシはそれで涙を流す
あなたはそして 明日を生きる。



          水鳥。


...

人魚 - 2004年09月10日(金)

目を見て心を見た気になれますか?
愛している人の本当の気持ちはわかりますか?
明日が来ると信じれますか?



夜中に目が覚めた
何度目かの地震だ
手が震える
トラウマなんて持ち合わせていないくせに
なぜか心がざわめく。

最近毎日の地震
日本が沈んじゃうんじゃないかと思う

『キミは生き残れる?』
『沈んだらどうする?』
『泳ぐよ』
『いったい何キロ泳いだらいいんだろう』

そう笑いあったあの人は
今何を思っているんだろう
今でも笑いながら
泳ぐって言うだろうか
そう言ってくれるだろうか

もしキミが溺れたら
アタシは人魚になってキミを救おう
その為に両足を無くしてもいい
泡になって消えることも無く
ただ海にさまっているだけでいい
キミがピンチな時だけ助けに行こう

そう思っていた
そうしたかった
だけどキミは求めなかった
アタシを求める言葉をくれなかった


アタシは人魚になった
ただ 海には居ない
人生をただ彷徨うだけの人魚
無くしたのは足ではない
求める心
信じる心






                 水鳥。


...

生きる - 2004年09月08日(水)

命が消えるという事は
そんなに簡単じゃない
必至の抵抗は
無駄じゃない時の方が多い
生命とは儚げだけど
実は何より強い
生きる事は苦痛だけど
それでも命あるものはしがみつく


愛犬が死にかけた。

台風がやってきた昨日
ガランガランと外で何かが転がる音がした
子ども達は学校を午前中で終わらせ帰宅
なかなか治らない風邪のせいで頭痛が治まらず
愛犬と寝ていた
熱っぽい。
母が仕事を終わらせて帰宅
5時だった。
台風の影響でお客なんて来ない為の閉店
大型の台風の日に化粧品を買いに来る人なんて居ない。
駆け寄る犬の舌が熱い
いいかげん病院に連れて行ってあげてとお願いする
アタシにはお金も無いし車は母が乗っていってたから。
そのまま 吹き荒れる風の中
子どもと母が動物病院に行った
1時間半後帰宅した時には
犬は居なかった。
『入院になった』
そう言った母の目は赤かった

子宮の中に膿みが溜まっていたらしい
しかも膨大な量で。
その膿みが血管を伝い全身にまわっていた
体力はなくなり食欲もなくなっていた
その日の九時に手術だそうだ。

『これだから動物を飼うのはイヤだ』

そういう我が家には2匹もの犬がいるのだけど。
むかしから動物はいつも居た
ペットと呼ぶには余るほど
態度がでかいやつらばかりだった
過去飼った動物は
インコ20匹ほど 初めは2匹だったのがどんどん増えたのだ
ねずみよりも立ちが悪い
犬も今の犬で4匹目
ウサギが3匹
猫1匹
今 もう1匹いる犬は前回の犬の子ども
4匹生まれて1匹もらわれた
後の2匹は家の目の前で アタシの目の前で車にひかれて死んだ
小学生の時。
あの瞬間を今でもはっきり思い出せる
でも書きたくない心情はわかってもらえるだろう。

入院した犬は生まれて2年目の犬
真っ白で 紀州の血が入っているせいか
気性が荒い
短気なんだけど 耐える事も知っている
何より散歩が大好きで
けどここ1ヶ月 散歩を嫌がっていた。

原因は 生理後に菌が子宮に入ったからだそう
『運が悪かった』
という先生。

夜10時半 電話が鳴った
母が出て 泣きながら笑った
手術も危ないと言われていたけど
無事終わったらしい。
安心したら涙が出た
生命の力ってすごい。
妊娠したのかと思うくらいパンパンに膨らんでいたおなかは
全て膿みが入っていたらしい
そんな彼女(犬)は今朝大騒ぎだったらしく
病院から電話があって
『処置できないので迎えに来てください』と言われた

母が迎えに行った
貧乏な我が家には手術代の7万円が途方も無くたいへんだけど
それでも彼女には変えられない
仕事が終わったらすぐ抱きしめてあげよう
きっと迷惑な顔をするだろうけどね


何度も死のうと思った
何度も手首を切った
けどこうして元気なのはアタシの生命力も
たいしたもので
泣いてばかりだけど実は強いのだろう
2年の間に離婚して 親の会社が倒産して
自己破産して引越しして
2回も事故にあって
毎月月末になると死にたくなる支払いの山で
好きな人と離れて
付き合った人が1ヵ月半で知り合いと浮気して付き合いだして
なんで笑えるの?俺なら自殺してる
と前のバイト先のオーナーに聞かれた

うーん そうだね
それはきっと
明日に期待してないからかな

今しか生きれないから
今を生きるしかない


              水鳥。


...

- 2004年09月06日(月)

いずれ消え行くなら
いっそ存在さえしなければよかったと
そう嘆いても現実は
生きて呼吸して笑って泣いて
だったら思うように生きていきたいけど
それもなかなか難しい


愛犬が死にそうだった
食事もしないで目は充血して
一日中眠そうでいや寝ていて
動くこともろくにせず
病院に行こうと思っていたけど
日曜日でいけなくて
だけど今日なぜかげん気を取り戻した
気まぐれじゃなければいいけど。

風邪で倒れそうだったんです。
本気できつくて
でもやらなきゃいけないことばかりで
休むことすら出来なくて
彼氏は深夜に逢いに来て
眩暈を起こしながら車に乗り込んだ
行った先はお洒落なバーで
お洒落なケーキとドリンクは
アタシの胃にはきつくって
こっそりトイレで吐いたりしてた
弱みを見せるのを極端に嫌うのは
きっと生まれつきだろう。
次の日も
子供の為に動き回り
夕食を作る気力を無くしてしまって
吐き気がするからと父に食事の用意をお願いしたら
なぜだか天ぷらが出来上がっていた
それはもう
泣ける光景だった。

夜に布団にもぐりこみ
撮りおきしていたビデオを見て
そしたらバイト帰りの彼氏が又逢いに来て
そのビデオを渡すために会い
2時間くらいでギブで帰った

深夜にメールが来ていて
目が覚めてみてみたら
『おれが生きている中で水鳥。が居ない日はないんだよ』
だなんて どこかで聞いた台詞だ。
少し笑い それでも本気でそう思ったんだろうと思い直した

そんな毎日。


     水鳥。


...

駒のプライド - 2004年09月03日(金)

怯えて泣くのは弱虫かい?


いっつもルールを意識していた
待てよ これはアタシだけのルールかな?
結婚していた時は相手のルールに従った
それが苦痛だから逃げだした
今はどこから逃げ出そうとしている?

別れ話を切り出す時
それとなく逸らされるのに慣れてきた
今日も話しがあるから昼電話するとメールしたら
そのレスが
おはよー☆
その星が聞いてない事をしめす。
次の言葉がオート○ックスついてきて
ってくらいだから間違いない。

自分にうんざりしている
何に飢えているのだか
求めてばかりだ
そのくせそれを口に出せないが為に
与えてばかりいる気分になって
疲れ果てる
もと彼が言った
愛してくれた分だけ愛する
ケースバイケースだ
確かにそうかもしれない
口に出してはいけない事実
お馬鹿な彼は口に出してしまった
それは
アタシが愛をあたえなかったからなのはわかっているけど。

全ては微妙な位置関係
彼氏も親子も友達も
うまくバランスを取れなくなるとそれは
儚くも粉々に崩れ去る
国も政治も学者も
力関係を推し量る
緻密な計算の上で世界は回る
なんてめんどくさいんだろう
大きな世界も小さな世界も
全てのバランスは個々にあるようで
個々に無い
アタシがココに居ることは
意味があるようだし
意味がないようだし
アタシはただの駒なのかもしれないし

それでも今は
駒なりのプライドを持つしかないのかもしれない
それがアタシに課せられたルールなら。


              水鳥。


...

子猫の死 - 2004年09月02日(木)

涙は綺麗だと
誰が言ったんだろう


朝仕事に行く前に
車の下で子猫が死んでいた
身体に傷は無く
ただ静かに横たわっていた
今にも動き出し逃げ出しそうなのに
もう身動き一つしない

死とは不思議だ
その直前まではこの世にいるのに
次の瞬間には居ない
確かに生きた証を残しながら
存在そのものは無い
まるでマジックを見るかのように
一瞬で違う世界に行くのだろうか
死んだその後 
どうなるのだろう
この意識は
この感情は
この記憶は
いったいどこに行ってしまうのだろうか
行き着く先は
あるのだろうか
ないのだろうか
無なのか虚無なのか
アタシにはわからない

小学校の時
それで悩んで眠れなかった日々があった
考えるのを止めただけで
今でも結論は出ていない
それは
経験しなければわからないのだろうし
経験した時にはもう
忘れるのだろう

もう死んでもいいと思う時
その先を考えない
考えると
死の恐怖に怯えることになる

いつもよりも死を意識するのは
小さな命の無くなった姿を見たせいか
あの子猫が
アタシを呼び寄せているのか
引き離しているのか
今はそれもわからない。




             水鳥。



...

わがままで淋しがりや - 2004年09月01日(水)

ずっと愛して
忘れないで
あなただけのアタシでいるから
アタシだけのあなたでいて

もう一つの日記を見ている人がいるでしょうか
自分で笑える
アタシ二重人格かしら
どっちも本音で
どっちもウソかも
一つの事柄を二つの面で見る
それはアタシがずっとそうしてきた事
昔 ココで知り合った人が言ってたんだ
おもしろいって
いろんな人がいろんな目で見る
アタシはそれを一人でしているのかもしれないよ。

せか中見てますか?
映画も見たしテレビも見ている
彼氏の影響
邦画は見ないのに見に行ったのも
せがまれて。
目をうるうるさせて泣きそうだったという彼に
そうだねと答えながら
どこで?と心で思ってた。

悲しいお話
けどアタシには一つだけ嫌な所があった
大好きだった愛してた人が亡くなって
でも最後は新しい道に進む
他の人を守る事にしてしまう
アタシが死んだらどうだろう
愛している人を幸せには出来ない
逢うことも
だから忘れていいよ
幸せになってね
そう言うかもしれない
だけど本心は
アタシだけを想ってて
その優しさと愛情を
他の誰にも教えないで
きっとそう思ってしまう
そう考えるだけでも自分が汚いと思う
なんて醜い考えだろう
なんて自分中心なヤツだろう
そんなことはありえないのに
かならず忘れてしまうだろうに
ううん 忘れなくても
切なさも恋しさもきっと
遠い記憶になってしまう
アタシは死んでしまったら
記憶の中の住人にしかなりえない
だからこそ
物語の中では
永遠の愛を誓って終わって欲しかった

わがままで淋しがりやな気持ち
きっと誰もが持っているでしょ?
アタシだけじゃないでしょ?

でももしかしたら
こんな醜い考えをするのは
アタシだけなのかもしれないね


      水鳥。


...




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 また読んでくれますか?マイ返しはしない事にしてますが必ず読ませていただきます。

 

 

 

 

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