闇の底に...Cuckoo

 

 

遠いところにバラバラに - 2003年05月30日(金)

心が離れていく
一緒に苦しんだ仲間も
1人 また1人と離れていく
まるでずっと一緒だと錯覚していたけど
こうやってボクらは
また1人になっていくんだね


バイト先の皆の心がバラバラだ
話し合いを そう言われても
まだ決意がつかない

また前みたいに楽しくなるんじゃないか
また前みたいに彼は仕事をがんばれるんじゃないか
そういった期待がアタシの中にある
他の子は
もう見切りをつけなって
もうその程度なんだって早く思いなって
そう言うけど
馬鹿みたいだけどアタシは
小さな希望にしがみつく
期待?

そうだ
そんなものいつも
叶ったためしなんてなかったのに。



今日は子どもの誕生日だ
元旦那からメールが入った
金が無いからプレゼントはいつかでいいかな
別にいいんじゃない
そう思った
なんだかどうでもいい
そうだ
もう2ヶ月養育費貰ってない
あいつの優先順位はいつでも
まっさきに自分だった
今更何も思わない

ケーキを焼こう
毎年だけど
もう8年は作っている
年に2回 子どもの誕生日に
でも一向にうまくなる気配は無い
どうしても硬くなる
カチンコチンケーキなんて言われちゃうくらい
買ったほうがおいしいけど毎年作る
仕事に追われても関係無い

子どもってね
小さなうちにどれだけ愛されたかなんて
覚えてるわけも無い
人生で哀しい事の方が多く思えるのはきっと
楽しい事も嬉しい事も同じくらいあったはずだけど
記憶に残るのは哀しい事の方が多いからだと思う
愛されなかったって言う人は多い
アタシだってそう思ってた
鍵ッ子でいつも家にはだれも居なかった
小学生の時の土曜日の昼
だれも居なくて一人でご飯に玉子をかけて食べてた
淋しくなって電話をかけまくった
昔日記にも書いた事があるね
電話の先に母がいると思ったんだ
間違って警察にかかって あとから警察が来たんだよな
外で車を眺めてた
後5台の内に帰ってくる
そう自分で決めて数えてた
5台走り去った後には
後3台
後7台
日が暮れるまで外で1人
車を数えてた
兄弟が欲しいって泣いて困らせた
兄弟が居れば淋しくないと思ってた
そんな記憶ばかり残る

毎年ケーキを焼くの
大きくなって彼らの記憶にちゃんと残るように
誕生日にはケーキを焼いてくれたねって
たった一つの記憶しか残せなかったとしても
それは自己満足だとしても
きっとこれからも
硬いケーキを焼くんだろう
小さなダーリンが言うわ
『ママのケーキはおいしいよ ちょっとだけ固いけどね』
そして笑うの
それがちょっとだけ
幸せ。


半年に一度のカチンコチンケーキが
ママの味だなんて
大人になって笑ってくれるかしら



                 水鳥。


...

違う人 - 2003年05月27日(火)

キミがボクに見せてた姿は
本物か偽物か
大嫌いになればいいのに
そんな事他の人に言われても
それでもボクはまだ
キミがカワイイ気持ちを持っていると
信じてしまう


バイト先で話し合いが行なわれる
いつかは未定
すごく嫌だ。

みんなが店長に不満がある
だから言われるのが彼とわかるから
アタシの好きだった人
あの人は
受け入れられるだろうか
潰れてしまうだろうか
切れてしまうだろうか
分らないけど
彼を心配してしまう。


今の彼女との話しを時々聞く
でもアタシはその話しを
まだ信じられないでいる

洗濯を彼女にさせている
コインランドリーのお金を彼女に払わせて
アタシに昔洗濯を頼んできた事がある
けどすぐに
汚すぎて申し訳無いって言ってきた
どんなにお金が無くても
アタシに借りたり何かを買わせたことは一度も無かった
でも今の彼女は
5万くらい貸していて
更に毎日タバコを買っているらしい
食費はほどんど彼女持ちらしい
外食してもいつも奢ってくれたよね
アタシが自分の分は払うって無理やり渡したよね
付き合った期間は短かった
けどすごく大切にしてくれた
今の彼女とはまだ1ヶ月ちょい
もう3回も他の女と会ったって?

彼が休みの日は
アタシがバイト終わって彼の家に行くと
ご飯を作って待っててくれたね
逆だよなぁっていいながら
ご飯ついでくれたよね
寒いって言うとウーロン茶暖めてくれて
喧嘩して もういい なんて言われたから
いいんだ?って言うとすぐ
「嫌だ」ってすねた顔して言ったよね
かわいらしいキミが大好きだったのに

今は違う人?

アタシが知ってる彼はいないのだろうか
仕事の面でもプライベートの面でも
アタシの好きだった彼がどこにもいない
聞く話は
耳を疑う話ばかり

違う
そんな人じゃなかった

付き合ってた頃を知ってる人には
何度そう言っただろう
だけど
「中身だけ入れ替わったとか」
そんな事言われちゃうくらい
全然ちがう人がいる


今でもまだ
彼が前みたいに
楽しく働いて
かわいらしい生活をしていると
そう思っていた


まだ信じられない

もしかしたら彼の背中には
チャックがついていて
開けたら違う人がでてくるかもよ
もしかしたら彼には双子の兄弟がいて
知らないうちに入れ替わったのかもよ
そんなふうに友達と笑う

そうでも思わないと
状況の変化についていけない


哀しいのか疑わしいのか
この心境を口にするにはむつかしい
アタシの前で作っていたのだろうか
ううん
あの笑顔は本物だった
甘えた態度もすねた顔も
くそう主導権握りたいのにって
悔しそうに言った言葉も
すぐに怒る短気な部分も
ごめんねってすぐ誤る素直さも









そう思いたい。





色褪せた彼
もう昔の姿は無い

ほんの一ヶ月と少し前の話なのに













           水鳥。


...

- 2003年05月26日(月)




























やけに淋しい夜がある























              水鳥。


...

長い憂鬱 - 2003年05月24日(土)

長い憂鬱が続く
いつ終わるんだろうと空を眺める
晴れ渡る空が又
憂鬱を誘う
いつものファミレスが
メニューを変えたって聞いた
真夜中に友達と行ったら
相変らずなメニューだった
ボクの憂鬱を消すけしごむは
どこにも無い


何をしてても気が晴れない
何かを悩んでいるのかっていうと
そうでもない
何も考えてないんだろうって言われると
やっぱり そうでもない

幸せだろって聞かれると
バカじゃないのって思う
不幸なのって聞かれると
腕の時計の重みとか
胸に光るお揃いのネックとか
指にあるSWEET ON YOUの文字とか
耳にあるピアスとか
急に気になりだして
そんな事ないんだろうなって思う
だったらこの憂鬱はなんだろう

バイト先に行くと胃が痛む
全ての原因がココにあることは自覚している
だけど逃げ出せない
理由なんていっぱいありすぎてわからない


晴れない霧の中にいるとして
やみくもに歩き回っている気がする
だけどもしかしたら
人生なんてそんなもんかもしれない
先が見えないのは当たり前
見えた先にたどり着けないのも当たり前

毎日同じ事の繰り返しで
狭い金魚蜂の中にいる気分になるけど
本当は
もっと自由に泳げるのだろう

問題は
その勇気が無いだけかもしれない
そのことを自覚しない限り
憂鬱は永遠かもしれない




日がたつのが随分早い
だけどボクは
時間に追いつけないでいる





              水鳥。


...

かわいらしいあの人 - 2003年05月22日(木)

甘い甘いケーキを食べましょ
きっと心も甘くなれるから
疲れた夜は何も気にしないで
とろけるチョコなんてどうかしら
甘い夢が見れるかしら


3日ほど前だった
彼から電話があった
真夜中の電話
もちろん彼とは
遠くに住むいとしい人

ケーキを食べたって話しをしたの
きっとストレスからだろう
アタシ最近甘い物を多く食べる
ううん
甘い物に限らない
今日もすごい食欲
食べても食べても何かを口にしてしまう
食べ過ぎて気持ち悪いのに
それでも何かを食べないと気がすまない
どうしてしまったんだろう


彼は甘い物が苦手だ
それでもあたしと居る時は必ず
おやつを食べる
おやつって言うと少し笑える
歩き回るから休憩する
そして二人でなぜかぜったい
ケーキを食べる
そんな習慣いつからついたのだろうね
チーズケーキしか食べれない彼だけど
いつも何かを頼んでは
甘いってブツブツ言う
それでもちゃんと付き合ってくれるわ

そう
夜中の電話
ケーキの話になった
甘い物が嫌いって知ってたけど
「もったいない 人生損してるよ」
そんなふうに言って笑った
次の日メールが来た
「プリン買って来た 人生損してるって言われるからな」
それから毎日
今日は何しようって。
夜勤の仕事がおわってから
コンビニでデザートを買ってくるらしい
すごく痩せてるから
きっとどれだけ食べても太らないだろなぁ
そんな事をおもいながら
彼が少しかわいく思えた
丸ごとバナナなんてどう?
そう言ったら
それはまだ強敵過ぎるからって

バイトに行くと疲れちゃって
気を使って
目線を気にして
元彼氏の年下の彼は
なぜかアタシを遠くから眺める
気がつかない振りをしている
彼なりに気をつかっているんだろう
そうは思うけど
精神的に疲れる


バイトが終わる
今週夜勤の彼からメールが入る
心が温かくなる




甘い言葉はいらないの

そんなのコンビニで買ってくるわ

たった一言

おやすみを頂戴



            水鳥。


...

人を悩ます「かまって欲しい病」 - 2003年05月21日(水)

人は一人で生きられない
誰もが知ってる
言い古された言葉


飲み会の次の日
元彼氏の空気が変わっていた
がしかし
もう一つの問題が
大きく大きくなっていた

バイト先の今の2つの問題
1つは「店長」である元彼氏
もう1つは「Mさん」

なにやら急に
アタシはいらない人なんだ なんていいだした
そう 唐突に。
彼女がおかしくなってきてるのは気がついていた
ある日突然アタシにメールが届く
長い長いメールが7通
さすがに面食らう
言っている意味がわからないところが多い
支離滅裂だったり

彼女の言う所と
他の人の言う所が大きく違う

なんて説明するべきかわからないから難しいなぁ・・。
ある事件があった
メニューが変わったからその内容についての些細な問題
それに対して彼女が小さな失敗をした
そして彼女いわく オーナーが口を聞いてくれなかったと。
オーナーの意見は違う
間違いは間違いでいいけど
嫌だという表情や態度に出る彼女に怒っていた
随分前から彼女の態度については悩んでいたのだけど。

彼女にその自覚は無い
バイトの子が彼女に気を使っている事も
言ってもわからない
アタシは何もしていない
アタシは大丈夫

飲み会の2日後
とうとうオーナーが投げ出した
そしてアタシが借り出されたというわけなんだろう。

年上の彼女にアタシが意見するのは勇気がいる
元彼氏の件もありアタシはまだ自分をコントロールするのが難しい
それでも夜中 彼女と話し合った


例えばアタシ達 接客をする人間は
お客様に常に笑顔は言うまでも無い常識だと思う
まぁ彼女にはそれも出来ていないのだけど
そしてアタシや彼女は
オープン時から居るのだから
新しく入ってきたバイトの子など全てのスタッフにも
笑顔で接しなくてはいけないと思う
そう彼女に言った
それがあたし達と新しい子の唯一の立場の違いなんじゃないだろうかって

自分で自分を見つめなおさなきゃいけない
人が態度に出てるって言うのなら
自分で出てないと思っていても出てるんじゃないかって
だとしたらまず自覚していかなきゃって

そんな話しをしながらあたしは
自分の態度を思い返す
彼と別れた時の自分はひどかったなって
そう
彼女に話しながらあたしは
自分を見ていた。


オーナーと二人で話しをした
なんでこんなコトに?
そう聞いたらオーナーも理由が分らないらしい
唯一思い当たるのが

アタシがおかしかった4月
みんながアタシを心配した
みんながアタシを気にした
そしてその直後から彼女がおかしくなってきてた
彼女はかまって欲しいんじゃないか
そう言う

少し納得した

だったらかまってやろう
アタシが目一杯気にしてあげよう
一人じゃないって自覚するまで話しに付き合ってあげよう
甘やかしてるんじゃない
孤独を感じてたアタシに
みんながそっと側にいてくれたんだから
アタシもそうしてあげよう


間違っている事は間違っていると言った
自覚して努力するように言った
がんばるように言った
その代わり
アタシにできるフォローはなんでもするとも言った








今でも眠れない
異常なまでの過食
10日も遅れる生理
バイト先に行くと胃が痛くなる
こんなアタシに
何ができると言うのだろう

自分で自分が情けなくて
言葉も出ない



             水鳥。


...

見えなくなる時 - 2003年05月20日(火)

周りが見えない
誰かが泣いていても
誰かが傷ついていても
何も見えない時
きっとそんな時は誰でもある
それによって
人が更に苦しんでいても
気が付く訳も無い
だからキミに
ボクの血は見えない。


毎日が忙しくて日記すら書けなかった
毎日悩んでいた
だんだんバイト先で頼られるのが重荷に感じてきている
まってよ
アタシまだ自分の感情さえコントロールできないの
もう少しそっとしておいてよ
いっぱいいっぱいなんだから
こう笑っている事が
今のアタシの全力なんだから
ねぇお願い




17日にバイト先の飲み会があった
アタシともう一人の女の子が幹事だった
飲み会 カラオケ
何をするにもいつもアタシは関わっていく
遊びたがりや
そう思われてるだろう
店の仲間が離れかけてる
そんな時にいつも開いているって
気が付いている人は数人だけど
それで十分。

17日の飲み会には元彼氏は来ないはずだった
その日にもう一人の子に彼は
「今日はボクはちょっと・・・ごめんなさい」
なんて言ったくらいだし
その女の子はアタシに
「ご丁寧にお断りしてきた」
なんて笑っていた。

理由はわかっていた
誰もがわかっている
今の彼女が土曜日にいつも泊まりに来るし
その彼女は飲み会に来ないし。

来ないって最初からわかっているけど
いつも「俺だけいつも仲間外れ」
なんて言うから
もう一度誘う
これで後から仲間はずれとは言えないだろう

今日は無理だからって言われた
その後 他の子の掃除の手伝いをしていた
先に皆は居酒屋に行っていて
夜中の1時半に後から行く4人が事務所に居た
着替えを済ませ出発しよう
そんな空気の中
その事務所の4人の隣りにちょんと座り
ダンボールを崩しだす元彼氏
一瞬でオーナーと目が合い
さすがにこのまま行く訳にも行かないともう一度誘う
「店長 本当に行かないの?」
そしてアタシはすぐコンビニにタバコを買いに行く
戻ってきたら裏に居た友達が出てきて
「店長行く気なんだけど 大丈夫?」
友達はアタシが付き合っていたことも
沢山泣いた事も
今でも苦しんでいる事も知っている。

彼が行く気になる事なんて思いもしなかったから
すごくびっくりしたけど平然とした顔をした
すぐさま先に行ったメンバーに電話して謝る

最近の彼は周りが見えていないせいで
すごく怒りっぽく他のバイトの子からも嫌煙されていた
どうしてこうなったんだろうね
みんながそう言う
前はもっとフランクに話せたのにって
仕事が雑だって
彼が行くって電話したら
「えぇ〜」
なんて嫌そうな声が聞こえた
どうしてここまで彼の評判も評価も落ちてしまったんだろう

それから30分後
5人はみんなの居る場所についた。

割かし広いお座敷で
みんなは少し酔っていて
後から行ったメンバーはすぐお酒を注文して
車を出したオーナーは沢山食べ物を頼んで
いっきに明るい空気が包む
でもみんながちらちら元彼である店長を伺う

なぜかアタシの真正面に座る彼
気まずい空気に気が付かない振りをして
アタシはみんなと話しをする
乗り気じゃなかったはずの彼は
焼酎のボトルキープをしようなんて言い出して
久しぶりのお酒を楽しんでいた
アタシはなぜか必死で
笑ったりお酒を作ったりしていた

誰かが彼に言った
「お酒ずっと飲んでないんですか?」
酒が原因で入院した事が彼にはあったから当然の質問
彼は答えた
「ちょっと前に飲む機会があって
 ひーたんって人とかとね」
そしてチラリとアタシを見た
ひー君
そうだねアタシの友達だ
一度その子の誕生日とかで一緒に付き合いで飲みに行った
アタシ達が付き合っていたときだ
そんな時の話しをするとは思わなかった
アタシと彼だけが分る話し
もう過ぎた昔の話。

視線を逸らしてアタシはまたお酒を作る
ビールを3杯飲んでも酔えない
酒が弱いはずなのに
1杯で酔えるはずなのに。

笑っているのに心がキリキリする
楽しそうにしているのにトイレで鏡越しにボーッとしてしまう
アタシはまだ自分の心が癒えていない事をしる


みんなが笑っている
彼が楽しんでいる
元々彼はノリがいい人だった
まだ付き合っていたときはみんなの遊びに必ず参加していた
ファミレスにも一緒だった
付き合っていたからだろうけど
アタシがいる場所には必ず彼もいた
別れてから全てのことに参加しなくなっていって
その原因を知らないほかの人にしてみれば
不思議でしょうがなかっただろう


遠く離れていた「店長」と「バイト」の距離が
ほんの少し縮まった気がした
よかった
一緒に行ってよかった
そうつくづく思った
アタシと彼の間にあった
気まずい空気も少し薄れた
後は昔の話しを出さないでいてくれたら
そしたら又笑えるのだろう。

明け方
みんなで別れる
大騒ぎの後
一人部屋に戻ると
どっと疲れが出た



次の日
彼の出していた空気が変わっていた
ピリピリした空気が薄れていて
久しぶりに仕事場で彼が楽しそうにしていた
あたしと笑って話していた





よかったね
アタシが好きだった頃のキミが
少しだけ戻ってきた気がするよ
ほんの少しだけ。




              水鳥。


...

パラサイトな人達。 - 2003年05月14日(水)

人間は生きる上で
必ず何かに依存しているもので
それを悪だと決め付ける必要はない
ただそれでも
正しいか間違っているかで見ると
間違い なのかもしれない
そしてそれに
気が付かない人間は数少なく無い


バイト先の人で
おとつい書いた人
彼女は社員並みの給料を貰っている
そのくせ
「米を買う金も無い」
そう言ってたらしく
元彼氏が昔
「節約すればいいだけの話」
なんて言ってた
実際貰ってたお金は彼と変わらないくらいで
彼はサラ金に金を借りてたからそう言ってたんだろう

バイト先のその彼女は×1で
4年生の子供が居る
アパートに母親が転がり込んできて
養っていた
お兄さんがいて
34歳のそのお兄さんは仕事をしてなくって
その人も彼女がやしなっていた
信じられないお兄さんだと少し腹がたったことを覚えている
そして最近彼女がいったことは
もうひとりお兄さんが居るって事。
あたしはびっくりした
そのお兄さんも働いていないって事に。

どうやら母親が呼んだらしい
彼女は自分の子供と母親
二人のお兄さんの面倒をみているのだった。
お母さんに光熱費を振り込むようお金を渡したら
お兄さんに渡してしまいパチンコで使ってしまうらしい
お母さんはバイト先にまでやってきて
お金を無心する
時には電話をしてきて
「○○の母ですが 今月苦しいので前借させてください」
そんな事を言い出す
彼女に依存して生きる家族
お母さんはもう働けないってほどの年でもない

彼女は家に子供がいるけど
家に帰らない
朝早く5時半に起きて掃除をし(家族は誰もしないらしい)
そのまま仕事場に7時半過ぎにやってくる
そして夜中の2時過ぎに帰宅する
体を壊すんじゃないだろうか
そう誰もが心配している
がしかし
家に居る方が苦痛なのかもしれない
毎日財布を抱きしめて眠るらしい
でないと家族がお金を盗むから
誰よりも早く起きてみんなが寝てから帰る
でないと眠れないって

安心できる場所が無い
バイト先では長くいるせいで周りの動きが気になって
だんだん鬱になってきてるようで
周りも彼女に気を使い
そのせいで疲れていく
そんな悪循環が今バイト先であって
できれば彼女がバイト先で
せめてもの楽しみを味わってくれれば
そう思っていたけど
難しい。


恥ずかしく無いのかなぁ
妹に金をせびる兄たち
娘に金をせびる母親

パラサイトな人達
彼女達に
人を思いやる気持ちがあるのだろうか
自分の娘が苦しんでいる事を
気が付いて上げれないのだろうか


真夜中の3時過ぎ
家に帰れない彼女と
仲間でファミレスに行った
アタシが哀しかったとき
そうやってみんな側に居てくれたよね
アタシにできることは
他には無いのだから




何に依存しているか
それはなかなか自分ではわからない
でもせめて
人の哀しみくらいは
気がつきたい



          水鳥。


...

1歩 - 2003年05月12日(月)

人は何故思いをうまく言葉にできないのだろう

人は何故言葉の意味をうまく受け取れないのだろう

人は何故思い違いをして

人は何故悲しむのだろう



「哀しい」
この一言がどれだけ沢山の意味を持つか
それは本人しかわからないだろう

彼女の哀しみは
アタシには理解できないかもしれない
けれどアタシに
そう告げた彼女は
アタシに理解してほしかったからだろう
アタシにしか告げなかったって事は
アタシなら理解できると思ったからかもしれない
精一杯の彼女の言葉を
アタシはどう受け取るべきか
よく考えなくてはいけないのだろう



今のアタシに
人の哀しみを受け取れる事ができるだろうか
自分の哀しみと苦しみに
周りが見えなくなっていたのに
心も体も全てが
周りに壁を作ろうとしていたのに



立ち止まったらもう動けないって分ってたのに

アタシは止まってしまった

たった1歩踏み出すのが

すごく怖い



きっとみんなそうなんだ

重い足を引きずって

そうやって歩いているんだ


                 水鳥。


...

N to M - 2003年05月10日(土)

ボクとキミ
隠れた想い
隠れた文字
ボクの想い
キミの意図
全てが分からなくても
たった一つ事実があるとしたら
あるとしたら?


昼前に目が覚めた
洋画を見ていたアタシは寝たのが明け方
なのに彼より先に起きていて
彼は『寝たの?』なんてびっくりしてた
用意が終わり部屋を出て
近くの喫茶店で昼食を取る
起きて1時間くらいしかたってないのに食べたオムライスが
少しおいしくて
少し胃には重くて
彼がふと腕時計を見ようと手をあげて
ついてないことに気がつき
二人で笑った
アタシは彼を真似て
彼の腕にあったはずの時計を見た
昼の一時前だった。

そのまま前に彼と見つけたアクセサリーショップに行く
彼の誕生日プレゼントを買う約束だった
彼に聞いていた
何が欲しい?
彼はなぜか『リング』と言う
アクセサリーなんてつけないくせに
そう思いながらも分かったと答えていた
そしてショップに。

アクセ好きのアタシはついショップで見入る
きっと何時間でも見てられるんだ

彼のなの?
それともアタシのもなの?

心で問いかけながら見ていたら
あるリングを彼は選んだ
文字だけのリング
それが男っぽくて
これはどう?って聞いた彼に
それでいい?って聞き返えすアタシ
嫌?って聞き返す彼
アタシのもいいの?

そのリングをやめて
二人でもう一度探す
アタシの好きそうなやつでいいって

新作のコーナーでかわいいものを見つける
おそろいの
一つは青い石のついたもの
一つはピンクの石のついたもの
書かれた文字は
『SWEET ON YOU』

店員を呼んで出してもらう
彼の指のサイズをはかる
店員は笑顔で言った
『リングの裏に文字が刻めますけど』
少しとまどって断ろうとする彼に
彫ってもらおうか
笑って言うアタシ

何を彫るかで少し時間がかかった
そして
アタシの名前と彼の名前

『N to M』

なんだか恥ずかしくて
そして嬉しくて
掘ってもらう間にピアスを見ていた
いいよ って言う彼に甘えてピアスを買ってもらう
青いハートの上に
シルバーの天使の羽
それはまるでアタシに似つかわしくなくて
綺麗で
かわいらしくて



二人で手を取り歩き出す
新幹線はすごく混雑していた
アタシの手には真っ白のかわいらしい袋
アタシとアナタの小さな秘密
休暇を終えた家族連れが
電車を待つ
溢れる人ごみ
ホームに電車がやってくる
そしてキミを連れ去る。
そしてアタシはまた
現実に引き戻される
夢だったのかしら
そう思ったとき
左腕の重みに気がつく
あぁあの人がココに残っている。



キミのくれた羽のついたピアス
ねぇこの羽で空が飛べるかしら
キミの元に?
ううん
だれも居ない世界に。
だれもだれも居ない世界
キミとの思い出だけの世界に
何も悩まない
幸せなんていらない
だから苦しみも与えないで





ねぇこの羽ははばたくかしら
何事もやってみないとわからない
そう誰かが言ってたわ

そうでしょ?



               水鳥。


...

重み - 2003年05月06日(火)

キミの側で眠むる
小さな寝息がボクを包む
この誰も居ない空間で
キミを独り占めしたい


3日の日
真夜中まで働いて帰宅した
すぐにはいつも眠れない
朝の5時くらいに寝て
9時におきた
ボーっと用意をしていたら昼になる
慌てて駅に向かって電車に乗り込んだ
この街を離れると安心してしまうのは
いったいいつからだろう
いつからアタシは
県外に行く時に
『逃亡』する気分になっていったのだろう

待ち合わせの駅で彼が待っていた
ふたりで昼食を食べた
混雑した店内
彼の話す声が聞こえない
何度か聞きなおしたりもして
それでも彼は嫌な顔をしない
彼と初めて二人で旅行したのは
そういえば去年のGW
1年経った今でも
こうして二人で遊びに行けるなんて
全然思いもしなかった。

方向音痴なアタシ達は
電車を乗り換えるだけでも結構大変で
それがまた少し面白いと思える相手でよかったって
そう思った
これが元旦那だったら
機嫌を損ねてたかもしれない

初めて二人で行った県だった
初めて乗った電車で
初めて降りる駅
初めて見る景色
電車の中で少しくっついてみたら
珍しく離れなかった
この間あったときからなんだか
少し優しい。

目的の場所についた
すごい人ごみでいろんなショップを見てまわる
アタシの好きそうな雑貨屋を見つけ
あんなん好きじゃない?
なんて言って一緒に入る
こうやって
時々会うだけだけど
それでもあの人は
アタシの好みを知って
アタシの考えを知っていってるんだな
だからアタシは
あの人に戻っていくんだろうな
そう思った。
二人で食事して
二人で買い物して
珍しく彼が欲しがる物があって
悩んでた
時計だった
あまりお金持ってきてないからなぁ
なんて言いながら
結局カードで買っていた
腕時計
今してる腕時計を外してつけてみた
真っ黒の時計
外した時計をアタシが持って
しばらく眺めてあたしは言った
これ 欲しい。
新しい時計を買った彼
もう今までのはいらないでしょ?
少し悩んだ彼は
いいよ
そう言って
男物の大きな時計をアタシに手渡す
そうしてアタシは
ごつい彼の時計を腕にした
重くて
大きくて
すごく嬉しくて。

そうしてアタシ達は夜を迎える
キミとアタシ
二人だけの夜
何も考えなくていい
二人でテレビにて
つかれたぁって言って

そうアタシは
久しぶりに
彼のコトだけを想って夜を迎えた
ほかには何も想わない
憎まない
悲しまない
孤独にならない
そんな夜は
久しぶりだった



腕には彼の重み

今もずしっと

彼の存在。



帰りたくない

戻りたくない

そう

呟けない。



        水鳥。


...

アナタならやれるから・・・ - 2003年05月03日(土)

みんな苦しみながら大きくなっていくんだよ
みんなどんなにつらい思いをしたか
わからないんだよ
ただそれを 言葉に ださず
じっと耐えてきたんだよ・・・
人間自分に負けるのが一番弱い人間なんだよ
苦しい時はみんな 苦しいんだよ
その時 明るく 笑顔で 生き抜くのが
強い人間だから
あなたなら 絶対やれるから がんばってごらん・・・。


Kさんからの手紙の一部
ううん 最後の部分。
Kさんはアタシの9個上の人で
×一の子持ち
今までで2回しか話したことも無いし
2回しかあったことも無い
ただバイトがオープンした時からそこにいる
いわば仲間のようなものかもしれない。
元彼氏の彼女もオープン当初からのメンバーで
Kさんとは一緒の時間帯
Kさんから手紙が来た時アタシは怯えた
何も話してないけど
彼女の方から何か聞いてるんじゃないか
そんな事を考えたりもした。

分厚い封筒のふうを切ると
3枚の紙が出てきた
一気に読んだ
『ゆっくり読んでね』
封筒にそう書いてあったけど。
長い手紙の理由はアタシを責める言葉では無くて
辛い時にKさんが読むという本の中から
いくつかの言葉をアタシにくれたものだった
そして最後の言葉が上に書いた言葉だった。
すごく優しい手紙だった
書いてある事は納得できることばかりだった
例えば

子どもは学校でどんなにいやな事があっても
辞められない
また次の日になったら行かなきゃだめでしょ

そうだね
ときどき子どもが悲しそうに学校から帰ってくる
お友達と約束できなかったとか
まだ一年生 二年生だからそれくらいなんだけど
これからたくさんの悩みに苦しむだろう
だけど逃げ出せない
アタシも逃げ出しちゃいけないんだろう。

アタシは笑っている
仕事先でさも楽しそうに笑っている
逃げ出したい瞬間は
遠くを見る
仲間と話をする
少しもたれかかる
そしてアタシは又
数週間前まで彼氏だった相手と一緒に
何事も無く仕事をする
彼にも対しての恋愛感情はもうほとんど無い
心は遠くのあの人に戻っていったから
彼女に対しての冷たい感情は日々膨らむ
それはなんだか矛盾してるようにも思えるけど

笑っていると元彼も笑う
ピリピリしているとか
怒りっぽいとか
自分の間違いを人のせいにするとか
そんな風に言われだした彼が
なんだか少し哀しく思う
だからアタシは笑う
何もなかったかのように




でも1人家に帰ると淋しくなる
そんなとき またKさんの手紙を読む
アタシならやれる
そう呟く。





疲れたとき
あの人のそばに居たいと思う
心が冷え切っているの
だから暖めて
明日からまた苦しい日々だから
一瞬の休憩をさせて


明日アタシは
心の休養を取れる
あの人と
また手をつないで歩こう


そう明日
アタシはまた現実から逃げ出して
あの人の元へ。





            水鳥。






Kさんの手紙より


苦しい事 辛い事 哀しい事を経験すると
いますぐ忘れてしまいたいと思う
でも、哀しい気持ちを打ち消そうとするのは
川の流れを90度曲げようとするようなものだから
無理をしないで、そのまま受け入れてみようよ。
そうして少しずつ少しずつ
心が変化するのを待ってみる
人の気持ちは変えようと思っても変えられない・
でも、変えまいと思っていても
いつかは変わるものなんだ。

それをどれだけ意識できるかが
心がへこたれない コツ。


...

戻る - 2003年05月01日(木)

真夜中に淋しくなって
すごく孤独で
そしたら
遠くからあの人が電話くれた
一時間も話しをして
明け方になって
そしたらちょっと
眠くなって
彼の声を頭の中で繰り返しながら
眠りについた

他にすごく好きな人ができて
振られちゃったりして
哀しくて淋しくて
それでも結局は
アタシ
アナタの元に戻っちゃうのね

きっとこれからも
アナタの元に心が戻るのね





              水鳥。


...




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