♡母親と息子♡ |
2005年03月16日(水) |
私は、母親と息子の絆に弱いみたいです。 まだ幼い頃は、息子が母親に甘えるという事は、 ごく当然の事なんだけど、特に私がほほ笑ましく 思えるのは、大きくなってからの絆です。
そもそも、女性の身体から、 男の子が産まれるという事自体、 不可思議な現象なんだけどね…
成長するにつれて、母親も息子も、 照れ臭いせいか、敢えて疎遠な関係に なっていくものだけど、それでも、 お互いに心の中では意識し合っている、 その思い遣りの気持ちが温かくて好きだよ。
母親が、遠くにいる息子の事を心配してみたり、 普段は無関心な息子が、ふと、遠くにいる老いた 母親の事を気遣い、親孝行をしてみたり…等々。
もちろん、父親と娘の絆でも同じ事が言えるけれど、 同じ男女関係でも、息子の立場である男性と、 その産みの親である母親という女性との関係は、 何となく未知の世界で、興味が湧いてくるんだよね☆ミ
よく、男の人にとって、恋人は母親の延長線上、 つまり、それまでは甘える対象が母親であったのが、 自我に芽生えると、恋人という立場の他人である異性に 移り変わり、それが恋愛関係として発展するのだと 言われるけれど、その通りなのかもしれない。
中には、いつまで経っても、母親との愛情から 卒業できずに、マザコンと呼ばれる男の人も いるけれど。。個人的にマザコンは苦手です(*・_・*)ゞ 私はヤキモチ焼きなので、例え血の繋がった 母親が相手であっても、妬いちゃうと思うから。。
男の人と接していると、なぜか、 その背景に、その人の母親の姿を 思い浮かべてしまうよ。 それで、何となく胸が熱くなるんだ。
今まで、お母さんに、どれくらいの愛情を注がれたんだろう… お母さんに対して、どれくらいの愛情を抱いているんだろう… 私は今、お母さんの代わりになれているのかな…??
…なんてね(・・。)ゞ やっぱり、男の人にとって、 母親という存在は、永遠にずっと、 特別なんだろうなぁ・・・
|
♡努力♡ |
2005年03月06日(日) |
私は、昔から粘り強い性格でした。 決して天才的な才能は持ち合わせていなかったけれど、 その代わり、持ち前の粘り強い精神で埋め合わせていました。 だから、私の中では「何事も努力で補う事ができる。」という仮説が 自ら保証済みの確定的な事実として存在していました。
ふと、テレビでマラソン競技が行われていて、 ぼぉ〜っと眺めていたら、過去の自分が頭に浮かんできました。 私は、小さい頃から鈍臭くて運動神経がゼロだったけれど、 長距離のマラソンだけは得意でした。本当は大嫌いだったけど… 陸上競技の中でも、マラソン競技は特別のように感じます。 小学生の頃の話だから、競技と呼べるほどのものでもないけれど。 当時は、マラソンなんて、全身の筋力が成せる技というよりも、 「持久走」という名の通り、長距離&長時間における忍耐力を試す スポーツだと思っていました。だから、全身疲労に伴う苦しみに 打ち勝つ強ささえあれば誰でも好成績を修められると信じていました。
そう思うと、努力って、なんて孤独で地道で過酷な試練なんだろう。。 生得的な能力と較べると、はるかに多くの苦労を要するものだから… それでも、容易ではないにしても、努力に費やした分だけ、 結果に反映されるのだと思うと、頑張らずにはいられない性格でした。 努力に耐え抜く事ができるほどの粘り強さが備わっていたみたいです。
そんな、努力をする事しか能のない生真面目な私に限って、 持続力を失わせてしまうような病気に掛かってしまうなんて… やっぱり酷使しすぎていたからなのかな… もうこれ以上、頑張らなくても良いよって。 でもね、早すぎだよ。まだまだこれからっていう時期だったのに。
努力ってね、目標に向かって頑張っている時期が全盛期で、 少しでもブランクが空いてしまえば、何の意味も持たないんだよ。 あれ??って思うほど、すっからかんになってしまうの。 努力は、継続する事に意義のあるものだから… マラソンだって、途中で諦めてしまえば、ゴールに辿り着く事はない。
努力によって残される財産は、ほんのわずかなものでしかない。 才能とは違って、もともと存在するものではないから、 努力による生産物の全てが、先天的な能力に結び付くとは限らない。 中途半端に残された財産は、不完全な能力であるがために、 時に、絶望と葛藤をもたらす原因となる事もあるだろう。
私にとっての、ピアノという存在… 全盛期だった、あの頃、病気にならなければ、 今でも弾き続けていたのに。 当時の記憶は、全くそのまま残っているのに、 今では、もうメロディーに仕上げる事ができない。 弾けば弾くほど、そのギャップに苦しむ事になるから、 目を背けて遠ざかっていく事しかできなくなる。
ピアノだけじゃないよ。 あの頃の私にあって、今の私にないもの、全てだよ。
全盛期にプツンと途切れてしまった能力は、 大きな葛藤に虐げられ、もう二度と目を覚ます事はないだろう。 もう生きていく自信をなくしてしまったから。 もう生きていく居場所を失ってしまったから。 ただ、過去の美しい栄光だけが、儚くも記憶の中で輝き続けている。
今の私にできる事は、 新たな自分を築いていくしかない。
|
|