知らないうちに年が改まり、また新たな一年を迎えた。らしい。 どうも最近はそんな移り変わりはどうでもよくなってきた。 と言うか、どうでもよくなってきたのではないだろう。 年々何か大切なものをどこかに置き忘れていくようなそんな気がする。 特にこの仕事を始めてからは。
こんなはずではなかったと一人思う。 ときおり、学生時代を思い出しては不覚にも涙がこぼれるときがある。 確かに学生時代は夢のような時間だった。 もう絶対に二度とは訪れないだろう。
気が付くと夜はどんどん更けて行く。 そこには永遠に覚める事のない闇が広がっているような錯覚に襲われる。 いつかきっと日の出はあるのだろうと自分に言い聞かせる。 言い聞かせ続けて2年。
本当に闇は明けるのだろうか。
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