2004年03月16日(火) |
みんなたち、ありがとう!(照) |
いろんな人に支えられて生きていることを実感した今日この頃。
2003年8月、沖縄。
朝早くに着いた那覇新港から荷物を引っ提げその足で向かったのは本島の最南端、「ひめゆりの塔」の近くの戦闘跡だった。祈念館と名付けられたその建物は、まさに海に向かって静かに佇んでいた。
京都から持って行ったバイクを駐車場に停め、一人で歩いた。空はどこまでも青く、澄み渡っていた。
日差しが皮膚を刺す。暑いより痛い。さらに歩くと、道端に搾ったばかりのジュースを売る人がいた。
歩く。歩くと、海が見えた。海は透きとおっているより青かった。どこまでも青かった。ただ日差しがぎりぎりとてめえの皮膚を焼いた。どこかで子供の笑う声が聞こえた。墓標に向かって静かに祈っている人たちがいた。美しく刈り込まれた芝生は限りない太陽の陽を浴びて真っ直ぐに伸びていた。
そこは有り得ないほど平和だった。あの夏、この場所で、多くの人間が自ら命を絶ち、また異国民に命を絶たれた場所とは思えないくらい、空は澄み渡り、海は青かった。静かな小波が聴こえた。
有り得ないほど平和だった。
距離を空けておくだけのヒマはある? 眼を背けるヒマもあるかい? 頭を垂れるだけの余裕はある? なんとかやり過ごす日々の余裕もある?
化粧をするだけの時間はあるかい? 髪を切る時間は? ウィンドウショッピングする余裕ある? 今度着るドレスも見つけた?
彼女は来るんだ、ぐるりと周りを見渡して 彼女は来るんだ、王冠を脱ぐために
避難所を探す時間はある? キスして話をする時間は? いろんな色を探す時間はある? 読めないような名前の人を探す時間は? 礼拝の時間はあるかい? 東経17度への時間 メッカに向かう時間は? そして美しい女王になる時間は?
彼女は来るんだ、美しさが無駄なことを示すため 彼女は来るんだ、ありえない王冠のために
Is there a time for keeping your distance A time to turn your eyes away Is there a time for keeping your head down For getting on with the day Is there a time for kohl and lipstick A time for cutting hair Is there a time for high street shopping To find the right dress to wear Here she comes, heads turn around Here she comes, to take her crown Is there a time to run for cover A time for kiss and tell Is there a time for different colors Different names you find it hard to spell Is there a time for first communion A time for East 17 Is there a time to turn to Mecca Is there a time to be a beauty queen Here she comes, beauty plays the clown Here she comes, surreal in her crown
2004年03月02日(火) |
A tale of two girls |
A tale of two girls
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