Stage Diary
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Yoshimi.Aが観た舞台の感想です。
レポートではなく感想だけを載せてたりすることが多いかも…。(^-^;


2003年01月12日(日) 『ジャック・ブレルは今日もパリに生きて歌っている』

シャンソンっていうから、もっと優雅なひとときを想像してました。

のびやかな歌声と音に包れてたゆとうような時間を神戸でまったりと過ごそう…って思ってチケットを取ったんです。

…なんですけど、のびやかな歌声と音は間違いではないけれど…シャンソンっていう言葉の固定観念に裏切られました(苦笑)。
シャンソンとは綺麗なメロディラインにのせて愛だの人生だのを語るものだと思ってたんですが…優雅じゃないとは言わないけれど、そんなにのんびりとしたもんじゃなかった!

流石、『シャンソンの異端児』、『シャンソンの革命家』って言われていただけのことはありました。

最初の『マラソン』からブレスがロクに取れなくって「キツそうな曲だな〜」と思ってましたが…出演者の方々ものっけから『キツイ』って言ってましたが…最後までそんなカンジ…ちょっとでも気を抜いたら曲に呑まれる…そんな曲ばかりでした。
最初から最後まで力が入りっぱなし。
いくら難しいミュージカルでもこれほどきつくはないだろうと思ったほどです。

Q.何故、それがわかるのか?

A.それは、出演者の方々の『眉毛』です。(^▽^)

綺麗に微笑んでいても、何処か眉毛にきりりと力がはいってる。
(眉を顰めているという意味ではなく…)
『マドレーヌ』の時も、『息子たち』の時も、『アムステルダム』の時も…
でも、それだけに今まで歌の上手い人ばかり出ていたことに納得。
そして、歌だけじゃない表現力も必要とされることを…知りました。
だから、ミュージカルの出ている人が多かったんだということに納得したのです。
もう、終るまで圧倒されっぱなしでした。

ただ…ジャック・ブレルという人はペシミストと言ってもいいのか…詞がつらいと言うか、シビアなものが多いので、日本語での詞を知らなければ上辺だけで曲を聞き流すだけで、単純に楽しめたかもしれない。
2幕の最初はジャック・ブレル氏の歌声から始まったのですが、フランス語ならいろいろなことを考えなくてすむので、この方がいいなと思ったり。日本語の詞は…それでも意訳なのでしょうが、キツかった。
ただ、何度も上演されるほど愛されているのは、ハードなばかりでなくブレル氏にとっても人や世界は愛しいものだったのだな…ということが窺い知れるからでしょうか。だからこそ、多くの人がジャック・ブレルに夢中になったんでしょうねェ。

それにつけても、出演者の方々は面白かったです。
初風緑さん…男役15年だけのことはあって、客席に降りてきた時とかでも女性に目がいくのかって聞かれてました。
今ちゃんと喋ってる時とかはそうでもないのに…麻乃さんと組んだりしてる時や一人の時は男の顔や仕種になってるのがおかしかったです。(今回はそういう『役』なわけではないのに…)習い性なのかな…。

堀内さん…歌ってれば可愛いのに…(^-^;口を開けばなにかが違う。
この人の素のトークを聞いてみたいかもって思いました。とんでもなく面白い時間が過ごせそうな予感がします。

今ちゃんは…ちょっと太ってたのが…背中と腰にお肉が増量…そういうお年頃なのか、それとも幸せ太り?(笑)
う〜ん、でもこのままの方がヴァルジャンのボリューム(苦笑)に負けないですむのか…?

麻乃さん…もっとちんまりと纏まっている人だと思ってたのに、間近で見る(2列目でしたから)とぜんぜん違いました。この人も素がとても面白そうな気がします。

本当は、もっと内容もミュージカルっぽく歌とともにジャック・ブレルの人生を振り返るような内容で構成してあるかと思ったんですが、歌だけで振り返ってました。
あまりこういうのも観ないので、楽しかったです。
しかし、会場で感じたあの湧き上がってくるような感情を表現できない…(;_;)


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Yoshimi.A. [MAIL] [HOMEPAGE]