:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2007年12月27日(木)  造成

継ぎ足し続けた
欠けた部分を埋めようと懸命に
まだ帰らぬ彼の疲労を汲む
酌量すべき情状も無いのに
明日になれば、明日になれば、
それさえも無謀な事だ
 
優しくなれれば
怖がらずに歩めるなら
這い出しては喧嘩別れの日々に
終わりをあげよう


2007年12月25日(火)  奇怪

なんだ、そんなこと。
考えるまでもないじゃない。
とても簡単。
間違えようもない話。
そうじゃない?


2007年12月24日(月)  降雪

窓の外 舞う雪の様に
落ちるにまかせて墜ちた日々
戻る事など考えた事さえなく
冷えた身体を重ね合わせて生きた
 
シロップの甘さが溶け合う
口先だけの愛が欲しかった
それだけが確か
 
曲がり角の先にはもうあの人はいない
失ってまた泣きながら抱き合って
繰り返した過ちをまたいつか重ねるのだろう

その致し方ない事実に触れても
もう涙すら出ない


2007年12月23日(日)  鍵穴

聞こえないまま来たるは 朝
高速道路の光を遮る轟音
耳朶に残る舌の感触
明日は泣いて居るかもしれない
ギリギリの線で 息衝くのなら
 
去るならば濁らせないで
暗闇に落ちた赤い悪魔
滲む時間にこじつけた情報
 
舌先に残る肌の感触
忘れたいだけなら簡単なのに
 
渋滞の果て 続いて行くなら
戻りながら
見つめながら
掴まえた手を
離して
激しく
揺さぶられ
眠りを貪ろう


2007年12月17日(月)  箱の中

忘れてしまいたい凡てを引き摺り出してズタズタにされてしまう
涙が出てもそれはきっと寂しさからではないのだろう
 
傷は思っていたよりもずっと深く
わたしの気持ちは抉り出されようとしていた
冬の夜
ちっとも温もらない足先を憎む
 
弦楽器が聞こえてくる
誰かとつながりたい
狂おしい迄の欲望に目を背けながら
帰ってくる答えを拾うよ
 
あの日のわたしたちを否定なんてしないよ
あの温度は本当
あの温もりに本望
 
行き着かなくても良いよ
忘れた振りなら今直ぐするよ
本当のわたしを見なくていいように
 
深く不様な求め合いの日々は
いつしか箱の中で腐ってしまった


2007年12月13日(木)  狂おしい愛

愛してる愛してる
吐き気がするほど愛してる
その眼で見られると眩暈がするわ
狂おしい程求めて居たい
 
気が触れた様に
捩れた身は聯想する日々を
想起させて縮まる
 
違うのに違うのに
何が違うか分からない程混乱しながら
貴方の背中の世界に呑み込まれても良いわ
それもまた一つの本望
 
やつれた歪みを質す事も無い
乖離した日常をあげる
瞑想してくるまる
身体をくくり付けて 話して


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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