:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年10月31日(日)  最終結果

なにを望んで 失って また 拾って
繰り返すうちに 最良の結果が手に入ると信じていたかったのは 傲慢
品切れだらけで 空になった棚を眺めていると わたしは笑った
 
もう どうしようもないくらい泣き出したい空
 
どこに連なって 歩いて 海 悟り
わたしが細胞を失って 抱きしめていようとしていて なくなる
それも たぶん間違いなのだと 気付いて拾い上げた砂が流れる
 
透明度が増して 名前をなくしたら ねぇ
「答えてくれますか?」
 
一人の矛盾が膨らんで 伴なった罰を忘れようとしている
身体を侵した幾つかの実態のないものは  膨らんでいる?
 
今 どうにもならないくらいはちきれそうな未来
 
そんなものは嫌いだと わたしの首に回した両手に
いっそもっと 強い力を込めて下さい


2004年10月12日(火)  眠りの残滓

眠りの残滓と厭な夢の手触りがわたしの中でまだくすぶっている
煙草の煙のように曖昧に舞い上がる感情を
表現する手段をわたしは知らない
手に入れたものは全部影に吸い込まれてしまった
 
瞼が重い
手離せない薬の束がわたしをまたどこかに連れ去ろうとする
ひどい空虚な感情が鈍い頭痛を伴って笑う
 
空を見上げて口を開けている人みたいに天気の良い日は
ひどい肩凝りに魘され身体は強張り上手く動かない
月並みな事を月並みな風に伝えようとしてみるけれど
正確な言葉が分からなくなってしまって胸が痛む
 
音を立ててうるさいからと
こたつの中に入れて忘れたまま二匹の鼠が死んでしまった
 
馬車はもう 従者はもう 王子ももう何処にも居ない
 
わたしはただ眠りの残滓の中で
曖昧な感覚だけを手探りで掴み出そうとしていただけだ


kei ☆メール ☆少女カタルシス



マイ追加