:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2004年01月31日(土)  電線自殺

冷たくなった珈琲を喉へ流し込む
始発電車
虚空に響く鳴き声がわたしの何かに触れている
連なる家家も田園風景も
遠くに見える山も真っ青な青空ですら
わたしに何の感慨も抱かせはしないまま
事実は時に残酷に眼下にはっきり突きつけられる
古い駅の朽ちかけた柱
 
人をごみのように詰め込んで終点まで走り抜ける電車
靄のかかった情景に無感覚だ
電線の黒に親しみを感じる
そこに吊り下げられ
流れる電流を感じ
窒息し息絶えるのはどんな気持ちがするのだろう
 
醜い烏は見えず窮屈そうな人が
不審を以てわたしを見ている
クリーニング屋の看板に視線を移し
すべての雑音からの保身のために
ヘッドフォンを耳に当てる
綺麗な声の男の歌声
 
差し込む陽の光に酸素を奪われながら
それでもわたしは何かを掴んだ
それが
死人のように冷たい
誰かの手のひらだったのか
フェイクファーのように温かな
誰かの足首だったのかも判らぬままに


2004年01月29日(木)  病人

消毒液の臭いのする清潔なベッド
白いカヴァーに覆われて あたしは白い病人となる
今日も 虚無に襲われて やり場のない悲観を覚えた
明日が 報ってくれるのは 今日の延長にはならない
 
地下鉄の衛生的な色に似た 青い空が隠れてく
どんなに何かを尽くしても 消せない事実と消えない虚構
いつも望んで居たことは 虚無だけ残して 消えていく
どんなに言葉を尽くしても あたしはベッドに横たわる
 
点滴の透明な管 銀色に光る針
やり場のない気持ちだけが 病室中に溢れて泣きたくなる
自由な空気も もう飽きた
あたしは何にもなれはしない
哀れまれるだけの それは小さな病人のまま


2004年01月25日(日)  流転

なにも感じずなにも許さぬ明け方に
ちらちら粉雪の舞い降りる
朝靄の中苦悶が揺らげば
嘲りに似た想いを感じる
故になにも語らずに君の背中に希望を尋ね
 
寒さに震え癒えた傷口をじっと眺めた
やるせなさが溶けだした
雪はまだ溶けて往かない
寂しさが溢れ止めどなく流れ
夏の小川のせせらぎを探す
 
白い息 白い雪
明日はまた同じ色をした朝がくる
 
気分を害され万物は流転す
いつしかと呼べる勇気があるのなら
現実を何処に置き去りにしたのだろう
漏れてくる音楽も
暖房のごうごうと云う音も
あたしになにも教えない
 
疲れは極限に達し
張り詰めた糸はぷつんと途切れそうに見える
どんな辛苦を尽くそうと
理解されずに終わりはきてしまう
あたしが掴んだのは誰の腕だろう
答えもなく悴んだ指先は震え
掴んだ腕を離してしまった
 
もう泣くこともない
悲しみは何かに似て
そっと雪の中にとけ込んでいく


2004年01月24日(土)  もの想へば

不条理な夜更け
飲み干したグラスに唇を残して
弾き飛ばした夢は雪の中に混じる
爪の先で触れた頬の冷たさ
現実の色を帯びたすべて
 
此処には居たくない
何処にも居たくない
気持ちは同じ道を逡巡し
抜け道を知らず廻る
誰かに抱かれたい
誰かに委ねたい
独りで泣く夜にはもう
別れを告げてしまいたいのに
 
今日20本目の煙草に火を着けた
窓の外 雪景色が沈み
宵闇は優しくない風を誘い出す
乾いた髪が頬を擽る
徒な現実を此処に想う
 
あなたの望むものすべてに
応えたいとそれだけを願うあたしは
他に興味も示すことなく
行く先は決めぬままで
歩いてゆけるだろう
 
朝を越え昼に泣き夜は繋ぐ
明日へと繋がる
結局すべては無へと向かって
忘れがたき現実を忘れゆく
つながるのはただ歴史だけ
 
忘れて下さい
月日は流れ荒み行きあたしは何処へ流れ着く?
どうすれば
どうすれば良いのですか?
どうすれば良いのですか?
どうすれば良いのですか?


2004年01月23日(金)  酸化窒素

疲労 困憊の 月夜 宛ら 理由は 明白 繋がりに 結果は 醜悪
 
朝日を見上げて
 想い出に酸化
  苦笑いに寄せて
   薔薇が散る
    醜悪な日々
 
デジャヴ?
 
嘘は凡て 何かに帰依 消失と懸念 死と死と死
 
言葉に寄せて
 背中の雨
  病める羊
   葬列の指
  絡めた線
 奇の柳眉
嗚呼無に帰依
 
サナトリウム?


2004年01月22日(木)  拒食症の少女

出発点にも到着しないまま
遠い終着地を見つめてた
暗い夜の闇に似た痛みで
空の上へとかけてゆける
 
空想癖のある少年が
空を見上げて星を数える
際限の無さに疲れて瞬きをひとつ
拒食症の少女が
男の子と手を繋いでシーソーに跨る
傾いたシーソーで足をぶらぶら
そして空を仰ぎ見た
 
中途半端な色彩の配置に
両目が痛んで目を閉じた
光が遠く瞬いて月並みな言葉が
ほら 夜に舞う
 
目を開いて空を仰ぎ見た
少女が空に舞いながら
絶対零度に曇り硝子に
不揃いな夜の粒子が
瞬いて
眩しさに眩んでまた目を閉じて
 
少女が空に舞っていく
錯覚に似た事実に寄せて
夜空に少女がとけ込んで
 
シーソーに跨る拒食症の少女
男の子と手を繋いで夜道を歩く
藤棚の下のベンチに
誰もいない公園に
風で揺れたブランコに
どこまでもどこまでも
すべりだいの黄色
シーソーが右に傾く
空はほら 沈んでく


2004年01月21日(水)  瘡蓋

毎日同じ場所に座り込み
書く、と云う血生臭い動作を続ける
わたしの傷口は時と共に完治することも、ない
瘡蓋ができたら瘡蓋を剥いで
また滲み出す血液に顔を歪ませる
 
何時まで経っても治らない傷は
感傷を呼ぶこともない
爪先立ちで歩かなくてはと
喪いを畏れて逃げ纏う羊の群と重なる
 
治らない傷は痛みを増して
ただ、わたしに苦しみを
捕まえた腕はもう此処になくて
ただ、わたしは悲観の飢えに
 
ただ血を流して終わりを待っていた
わたしは…わたしは
死にたい、と望んだのに
 






 

 
剥げた瘡蓋
痛みには
もう
捕まえられない影


2004年01月19日(月)  明け方の空

粉々に砕いてガラスの欠片みたいにキラキラ輝かせたい
 
君の骨片を僕の傍で寝かせていたい
所有裡テがぐんぐん嵩んで権化の僕はケラケラ笑う
 
可愛いと形容される人間の本質が判らない
崩れた笑顔は人形のように正確に
美しいと褒められる事に理由を見いだせない
何一つつながる言葉が見あたらない
 
僕に何かがあるのなら 笑顔を乗せたケーキを君に
風に乗せて ふわり届けよう
 
感受した総ては掴めないまま消えかける
足掻いただけでも未来が変われば
僕はいくらか救われるだろう
 
振り向いては前を向き
躓いては振り返る
動作に何か意味があるなら
いくつもの錯乱した未来を
僕はいつか作り替えてしまうだろう
 
無意味な嘲笑 涙を乗せて
君の骨片を僕の傍らに横たえさせたい
 
多分と絶対に差異があるなら
その差異だけ僕に尽くして見せて欲しい
笑いながら愚弄しながら
飽きることなく僕はそれを眺めるだろう


2004年01月18日(日)  うたかたのおもい

心地よい疲労感 言い訳にもならない涙色
どんな夢を誰に渡せば
誰かが其れを開いて花にしてくれる?
 
愚鈍な解答を 彫刻の様な正確さで
どこで誰に縋って泣けば
其れは何かの救済と成り得る?
 
忘れてしまいたいと望んで
全部忘れてしまったら
悲しみにうち拉がれて
あたしはきっと泣き出すだろう
壊してしまうことに慣れて
総て省みずに壊してしまえば
いつか大きな後悔があたしを壊してしまうだろう
 
何も望まず
何も願わず
絶望しかない未来があるなら
そんな未来は欲しくない
凍り付いた感情に
張り付いた笑顔に
叶うべき明日が来るなら
あたしは明日を等しく生きるのに
 
どうして虚無に溺れたままで
浮き上がれずにいるのだろうか
水面から顔を出せばそこには酸素が溢れているのに
どうして水面下にあたしは居るのだろう
 
疲れは果てて
あたしは果てる
崩れ落ちた果実に似た甘い香りが漂っている
いつか此処から顔を出し何かを認められるだろうか
あたしは其の答えが見えるのを

今でも此処で待っている


2004年01月17日(土)  フィルター

寂しかつたのです
ずつと、ずつと、ずつと
それを貴方に知つて欲しかつたのです
くだらないと一笑に臥されても構わなかつた
それでもずつと知つて欲しかつたのです
 
言ひ訳をさせてください
貴方に縋つたのは
貴方に誰かを重ねたからではなく
貴方が欲しかつたからなのです
貴方と結んだ契りが水に溶けてしまふ事が
涙を誘ふやふな悲しみに変わつて行きます
ねゑ、の呟きを傍でまう一度聞かせてくださゐ
 
貴方と見た海へと今年も一人向かひます
待つて居ます
だからわたしを探してくださゐ
何時か認めるべき事実なら早い釈明を与へてくださひ
今宵も一人彼の海で佇んで居ます


2004年01月16日(金)  拝啓 太宰治

残された匂いの淀みの中に止まっていたのが不思議です
二つの鼻緒の切れた下駄に
託された決して優しくもない糸は無惨に解かれ
懇ろで良いのなら幾らでも与えたであろう
幾つもの麻酔が紐解くように途切れ途切れで
つながりを失いながら求めていた
古びた等式はいつかイコールを結びますか?
 
離された二つの躰
つながりを失ってもつなぎ止めていた何かの余韻
切れた鼻緒の先 淀みの中の匂いは染み着いて
離れることなく傍にいます
ねえ、と呟いては掻き消して
ひるがえる彼女のスカートの裾は
此の眼に焼き付いたままで
消えることなく流れてゆきます
 
岸辺に辿り着いた二つの下駄は
二つの躰に似て何かを教えて居たのでしょうね


2004年01月15日(木)  或る事象

『此の路を歩く為に―。』
果敢無い願いは水泡の様に消えました。
わたしは友達で居たかったのです。
 
爪先が熟れながら果実の如く腐敗を見せます。
わたしの犯した罪にあがらえる程の言い訳が在るのなら、
其れを教えて欲しひのです。
 
体温、或る事象、唇、
ちっとも似通う理由の無い物達がしっかりと結び付き、
其れ故わたしは叫びに似せた、
冷たい声で捕まえるのです
 
どうか離さず居て下さい。
此の声が、指が、背中が、胸が、
あなたの温度に慣れるより先に。
突き放して下さい。
さようならと真実は何処か似ている気がしているのです。


2004年01月13日(火)  あなたへの祈り

知らないよ、あなたの事なんて。
判らないもの、あなたの内部の変化迄。
どんな繕いをしても、あなたはあなたで、
どんな繕いをしても、あたしはあたしなんだよ。
 
その呟きが向かう果ては何処なのか、
それもあたしには判りはしないけれど、
あなたの外側に溢れる、
喜び、感動、悲しみ、怒り、憎しみ、
―いくつもの感情は、少しでもあたしに読みとれるから。
さらけ出しても構わないよ。
甘えたかったら甘えなさい。
内に秘めてばかりじゃ、判るものも見えなくなってしまうから。
 
その長い睫の先に映る景色が、
どうか、美しくあるように、
ただそれだけを祈る権利はあたしに下さい。
あなたに幸福をゆっくりと、
粉雪のように降らせる権利は、あたしに下さい。
 
どうか幸せでありますように―。


2004年01月12日(月)  風葬

噛締めた唇から さらさらと血が溢れた
繋がりを求め 突き放されて悲しみをぎゅっと強く抱きしめて
離れないように繋いだ手 何処までも行けるような気がしてた
果敢無く消えゆく願いだとも気付きもせずに
 
ねえ 傍で囁いて
通り道を塞ぐだけでなく 抉じ開けて見せて
ねえ 傍で温めて
寒いのは心の奥だけじゃなく あなたが居ない空白凡てだよ
ああ あたしが叫んだって嘆いたって 何を言ってももう変わらないんだね
ねえ どうして突き放したの?
あんなに近付いた二人だったのに 今はもうこんなにも遠い
 
噛締めた唇から さらさらと血が滲んで
悔しかったことを もうこの胸に留めずに済む様に刺し殺そう
何処までも行ける気がしてた あの夏のドライヴはもう
風化し始めてしまったから 凡ての記憶を風葬しよう
心の奥が寒いのは あなたのせいだけじゃなかったのだから


2004年01月11日(日)  ベビィドォル

しゃがみ込んだ地面 傍で弾けた言葉
雑多な空模様 壮麗な雨ふらし
 
つけ睫の先 右に倣えをした雨粒が光る
蓄えた輝かしい現実が奪った心は
凍り付いた微笑みにうつろいゆく
 
どんなトリックで辻褄を合わせられるのだろうか
縋りついた肩 疲れた感情過多の顔
もう少しだけと望んだ声はただ宙を舞いながら
ひらひらと飛び散っては消えた
もっと上手な作り笑顔が君の処に届くなら
こんな腐心もどんな魔法も
役立たずだと切り捨てたのに
大事にし過ぎて見えなくなってしまったものや
無碍にし過ぎて消え去っていった人たちが
わたしを睨んで忘れていく
 
結末は誰も用意を周到にせぬまま
そこにただ結果だけを開示している
そんな理由やそんな答えや
赤い手紙や黒いオルフェは
ベビードールに紛れて消えた
呟いた 小さいさようならが
夜空に 舞ってる


2004年01月10日(土)  痩身の罪

欲求不満の犬が庭をぐるぐる回り続ける
大きな物音と流れる血色が耐え難い
わたしのために用意された神聖な何か
はねつけたら ほらまた痛みだしてる
 
汚れた窓の向こう
辿り着きたい場所とひどく遠い場所
わたしの胸はまだずきずき痛んでる
短いナイフのような尖ったセンテンス
行間に残された空白
 
わたしの中に残る狂気だけが 嗚呼 息を吹き返して
宥めるだけを総てにしないで
あなたに望んだのはそんなばかげたことではなかったはずよ
手の甲の血管が浮いて痛む
痩身のわたしに 嗚呼 終わることのない罰を与えて
罪はもう音をたてて弾けてしまって居るのだから


2004年01月07日(水)  暗闇花

凍り付いた表情は少し冷たくて
その冷たい頬にそっと指先で触れてみたいと思った
どんな形に欲望を変換したら君に伝わるんだろう
 
わき目も振らず遠くへ遠くへと願った欲望は
少しずつ何かに変換されるかな
あたしは夜の幕に沿ってひっそりと
足音を忍ばせ近づいてく
 
捨ててしまいたかったもの
片手で掬いあげて抱いたもの
どこか君に似通った断片は
まだあたしに残っているよ
夜明け前の少し寂しい暗闇が花開く
だからまだやめないで
 
苺の香りがそっとやさしく輪郭を縁どる
毒々しい血色をしたあたしのいくつもの苺は
君に渡すよ
 
離ればなれになった欠片
合わさったあたしと君だと信じていたのに
個別の個は形を崩さず やがて一人に落ちていく
 
儚く悲しい暗闇が花開く


2004年01月06日(火)  黒い天使

透明になりたかった
季節が流れる誕生日に天使を始めて見つけ
溶けだした氷山の一角は
あたしに染み込んではくれなかった
アジアの名残を残した「黒いシェパード」
海の彼方からあたしはそっと打ち拉がれ
 
ねぇ行き道より帰り道の方が寂しく暗いのはどうして?
優しさに反する言葉は冷たさではないのでしょう?
悲しみが滲んだ冬の夜空に似た冷めた色で抱いて
 
透明になりたかった
色のない世界はあたしの想像を越え遠く広がる
まだ足りないのなら言葉を足してあたしはずっと満たされたかった
どんなに狂った夜が明けようとも
あたしはきっと満たされなかった
 
終わり始めた音楽に短い言葉を繋げ
明日を待つことなく今日を生き
透明になれないままでいい
両手を広げた黒い天使に見えた烏は
どこかにまだきっといるのだ


2004年01月05日(月)  忘我

鋭さと硬質さを併せ持った激しい憤怒
誰に向かっているのだろう
柔らかい風が吹く並木道
忘れていたかったのはどんな形をしたキオクだった?
 
また季節が巡りやがてここに春がくる頃
わたしはここにはもういない
桜が新芽を萌芽する頃
枯れ枝のようなわたしは
囁きを脱ぎ捨てるから
惑わずにいけるから
 
坂道が終わりを見せるように
なにもかもにけじめがつく夢
どんな抵抗も否定も
いつか認める事実に変わる
 
やがてここにも春がくる頃を
わたしは待ちわびて居たいのだろうか
つま先立ちで歩んだキオクが
無に帰るなら笑ってみせる
 
我を忘れる激しい憤怒に
さあ 涙を一粒混ぜて中和を起こしましょう
柔らかな水がわたしを突き落としてくれるなら


2004年01月02日(金)  弱き願い

孤独に抱かれ座り込んで居た部屋に差し込んできた
優しい陽光はわたしの皮膚を柔らかく突き刺し
涙の痕を残している
かげりゆく部屋の窓辺はほのぐらい
辻褄合わせの自由はどこかに矛盾を抱え
不可思議なゆらぎを見せて戦慄く
 
もう少しだけおひさまをこの身体中に纏い
そのまま陽光としてとけ込んでしまいたい
弱い願い 強い祈り
わたしの中 大差のない感情がワルツを奏で
 
あせらないで
あなたには総てが在って
そして総てが無いことなど
当然に近い事象なのだから
笑わないで
わたしには影を踏まずに歩むことが
精一杯の努力となっているのだから
 
解け合って 時間は動くのをやめ
おどけていた子供たちは家に帰る
支えられ 爪先が見えなくなり
いつまでもこうしてここに居るわけじゃあない


2004年01月01日(木)  空の細胞

どこかでネジが狂いはじめ
あたしは調節不可能な機械になる
小さな粒を落として拾い集めた物は
何とも代替されたりしない
こんな空は不幸な夢とひどく似通う厭な手触り
こんな時に先駆けた物になにも特に書き留めない
 
さあと小さく呟いてそれだけで何か変わるのならば
すでにもう変えているだろう
あたしが拾った欠片はひどく砕け散ってしまって悲しい
なぜここにいるのだろう
当たり前に見えていた顔が失われても気付かずに
遠く遠くすぎてゆく事実だとしても
 
抱きしめたい背中に顔を埋めて泣いたなら
あなたに総て識らしめよう
あたしの細部も一つのこらず あなたの細胞になれば良いのに
 
疲労した肉体に詰め込んだ
何処まで行っても終わりなく
いつか終わりを願い始めた


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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