ことばのかけら
桜子



 向かい席

少しだけ
いえ かなり
怯えうつむき 眠る前のミルクコーヒー片手に
テーブルにつく
今の私

その
向かいの席に
明日の私が座っているなら
どんな顔をしているの
どんな顔でそこにいるの・・・

『救い』は
おそらく
私自身のこの手
他の誰でもなく

勇気の欲しい右手に
いま 握るものは
長針ひとまわりぶんの間
飲み干せなかったミルクコーヒーのカップ

2004年10月14日(木)
初日 最新 目次 HOME


My追加