ことばのかけら
桜子



 秋 最後の声

乾いた風に 秋を想った
訪れた新しい季節に浸っていたかった……のに

遅すぎる貴方の最後の声

季節を外し鳴く蝉に
恐らく人は苦笑いするだろう
涙が……出そうになる

追いかけても戻らない
戻れないよ…・・・
全ては移ろっていってしまった

尚も遠くで蝉がふりしぼるように鳴く
いつかフェードアウトしていくのも知らず

新しく生まれる風に また秋を想った
過ぎた声に耳を貸さずに……

2003年09月28日(日)



 最良の幸せ

この道を歩くよ
歩き続ける覚悟を決めたよ

踏みしめる事が怖くて
振り返り振り返り歩みを進めてた
何かを潰していそうな
罪悪感をともにして


恐れず選んだこの道
また貪欲に
周りを踏みつけ
なぎ倒して成り立った

だからこそ進み続けるよ
これが最良の幸せへと繋がるようにと祈って

2003年09月26日(金)



 よわっちい

そうね……
人なんて弱いね……

似たよで違う それぞれの重し抱えて
持ちきれなくなったら
スグ他人に預けちゃうんだ

時に相手の負担などかえりみず甘えきって……

けれども
そんな人が好き
泣くに泣けないでいるよりは
ずっと 素直

2003年09月25日(木)



 届けないエール

頑張るんだよ
きっと今
君は眠れず苦しんでる


でもね


そこから
きっと
未来に繋がる
優しさが生まれてるから


ひとつぶの涙に
百の想い出
ひとすじの涙に
百の光

2003年09月21日(日)



 あなたには秘密

切ない気持ちも
ドキドキした気持ちも通り越して
ただただ訪れる
この気持ちはなんだろう……

見えるもの全てが優しさにあふれた……

その正体に しばらくして気付いた
でも
貴方にだけは秘密

ずっと……

2003年09月19日(金)
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