Story of love
目次前回


2004年04月22日(木) ソ・ラ・マ・メ 8

こうして部屋にこもる日が始まった。

カーテンは1日中ひいたまま。

太陽は必要ない。

おなかがすいたら適当に冷蔵庫や戸棚をあさって持ち込んで、

好きなときに食べて飲む。



部屋に入ると、むあっとした臭気に包まれる。

それももうどうでもいい。

時に、自分の体臭を感じて吐き気を覚える。

でも、風呂に入るのはもっとめんどくさい。

そのへんにあったはさみで、髪をじょきじょきと切ってしまった。

脂のせいか、さらさらしていないので、

散らばることもなく、なかなかうまくいった。


自分のものであっても、髪が落ちているのは気持ち悪かったので、

まとめて燃やしてみた。

ものすごく変なにおいがしたので、さすがに閉口して、

途中でやめて台所のゴミ箱につっこんでおいた。


それを見つけた誰かが、ドアの前で大騒ぎをしているようだったが、

う る さ い。

あんたらのすることは、わたしにはまったく関係なし。




星はともだち。

夜になると気分が良くなってくる。

窓を開け、月の光をあびる。

嫌な思い出や不安が、呪文のように浮かび上がってくる。

もっともっと・・・心の闇を広げてその中にすっぽりと入り込む。


そうして夜明けとともに浅い眠りにつく。

見るのは悪夢ばかり。

目が何度もさめてしまう。



清潔?健康?おしゃれ?

そんなものになんの意味がある?



naive |MAIL