カラジ風味

2004年05月16日(日) 雲まぶしすぎ

太陽の勢いが強すぎて雲が役に立たない
端のほうから中心まで白くひかっている
うわー と思い陰に目をやる
ビックリするほど何も見えない
真っ暗なのだ 

あーやっと意識が戻った
窓から松がみえる
映える緑が目にやさしい
いつもより風に揺れている。

戸を開けるとスージーがいた
高い床下からウサギを咥えて僕の前で座った
ウサギに傷は無くかすかに温かく柔らかだった
誉めてやる事が出来ず頭を撫でる事も出来なかった
取り上げようとするがなかなか渡してくれない
鼻をつまみ少し怒る
一声鳴いて僕に渡した
クワディーサーの木の下に埋めてやる
ウサギもイヌも何事も無かったような目で僕を見ている
小屋の囲いを高くし強固にする。

・・・・・・・・・・
昼寝タイム。

バレーテレビ観戦
みんな頑張れ!
大山頑張れ!。
ロシア強いなあ!。











2004年05月15日(土) 釣り師

嵐の後は大物が釣れる
猛威を振るった風を背に期待はふくらむ
餌は多く持とう 余る事はない。

成功体験というのだろうか
嵐の後はじっとしていられなかった
荒磯で海を見るのが楽しみだった。

ツリシつながりで期待はずれがあったようだ。
「ワクチン」が余ったようなのだ
魚の餌と違い処理には困らないようだ
無くて大変困った そんなヒトが多く無くてよかった
何より嵐が早くおさまって善かったのだろう。
海の向こうではメガヒットがあったようだ。
自然の摂理というものだろうか
ツリアゲルのは嵐の後が狙い目ということだ。


魚心あれば水心 
なかなかの境地だ
いまだ解せず




2004年05月11日(火) トカゲの尻尾

なんと言う存在感。

おれはここだ!
大きく弧を描き二転三転。

後のことは俺に任せろ
心配するな 早く行け。

無駄にはしない
静かにうなずく。

今時の人間様は頭も尻尾もあったもんじゃない。



2004年05月06日(木) パラダイス

昨日今日と雨 細かい雨が降ってます
スズメが砂浴びをしている
オイおまえ!
そこは竜之介(番犬)の小屋の中
お世辞にも衛生的といえるところではない
砂の具合はパウダーサンド
ウーンたまらん羽をくねらせバサバサバサ
少し進んでバサバサバサ
一羽また一羽 混浴状態
回りを啄ばみ砂の中
あまりに気持ちよさそうなので呆れてみてたら
やっと気づいた
あらいやだ 一羽また一羽飛び去った
竜之介といえば 舐めている
彼らが残した白い小さな糞
ウツロナ目をしてなめている
いやはやまいった お好きなように!。



2004年05月04日(火) 脱皮

始まった
息をひそめ静かに
古い衣は大きく割れた

彼の野望は世界を凌駕する
摩天楼は静かに揺れている
ちからの補填が望みか
あちこちで火の手が上がる
炎は固まり地のはてに消える

静かに待つのだ
暗闇の中 青い光 
青い炎が現れるのを
ただ静かに待つのだ



2004年05月01日(土) 一冊のカタログ

ゴールデンウィーク
例年これといって予定がない
今年は 日記の旅 と洒落てみる

平成九年以前はどうだったかというと釣三昧でした
二泊三日釣りの旅
情報誌片手に釣り場を総なめ
星空の中ゆっくり釣り糸を垂れる至福の時
釣り価はそんなに大事ではありません(苦)
情報誌もそこにお魚さんがいたらしい(ホンとかな)程度
仕掛けは大雑把餌も大きいほどいいといった腕前です
幸せがみてとれる世界がありました

九年のゴールデンウィークは
とある自動車ディラー展示場にいました
ひと気はなくガードマンのオジサンに会釈をしてカタログの前
車の周りだけ明るく蛍光灯の半分は消してありました
一冊だけ箱入りの立派な扉のカタログ それは群を抜いていました
脇に抱えてその場を立ち去る
別に悪い事をしているわけではないと思うのですが
一冊しかなかったので気が引けました
誰もいなかったのがさいわいでした

父の退院が間じかでした
彼は二度の脳梗塞今回は心筋梗塞のダブルパンチでした
あの時はマジ思っていました
彼を乗せるに相応しい車は そんな思いでいました
持ち帰ったのは「センチュリー」でした
三十年ぶりのモデルチェンジでそれはもう立派な車でした
カタログの事を友に話したら散々笑ってくれました
よくもって帰れた えらい!
これを買うヒトは販売店なんかに行かないしカタログなんて見ないさ
乗るときは運転席からでも降りるのは後部座席だ 
そんなわけのわからない事をいい二人で泣き笑いをしました

寝たきりになると思われた父はリハビリに専念し持ち前の頑張りは
歩行が出きるまでに彼を回復させたのでした
半年が過ぎる頃彼には右半身、言葉に障害が残りました

彼に乗れる車はないか
初回のリハビリは歩く事から始め自転車バイク車といった順に上手くいき
ました 二回目はなかなか改善しません ダメージの大きさが違うので
しよう 僕はリハビリの道具として車がいいのではないかと考えたのです
先生は彼は車に乗れるようにはならないでしょう あきらめて下さい
僕はその年発売された ラウム に決めました
部屋、空間の意味で居住性、実用性重視の車です
介護、障害者仕様がありハンドルが軽く乗り降りがとても楽というものでした
乗れない理由 車は下半身に障害を持つヒトの為の物でした
右足はまったく動かない 右手は他人の手といわれ彼の意思に反して
勝手に動くようです 不思議な話ですし危険な事なのです

彼を見ていて僕は思ったのです
運転席に座り今までのように自然にとても自然に手と足が動いて
くれるのではないか
一度だけ彼はそこに座ってくれました 
満足げに笑ってくれました
勝手な自己満足が救われる思いがしました

父は元気です
近くをドライブにでも行こうかと思います
ラウムは手離しました ほんとうに必要とするヒトに使ってもらっていると
思います 衝突安全試験でいい成績だったとニュースで聞きました
立派なカタログ たまには 今日あたり開いてみたいと思います



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