カラジ風味

2004年03月30日(火) 風評

一本のクバの木が北側の庭の隅にある
いつからそこにあるかは定かでないが
幾度かの北風に耐えたように南に傾いた姿で踏ん張っている
背丈は三メートルはあるだろうか
幹周りは私が両腕で抱えるにはムリがある
葉は一メートルはあろうか扇を数枚広げた様に上部にある
十メートル越える者があることから彼女は若いといえる

今年になって数個の房を付けていた
やがて黄金色の花になり鈴なりの実をつけた
初めてのことに驚きこれからの事を思うと不安でいっぱいになる
いつしか子供達は彼女の下を離れ旅に出た
彼女はヤシの仲間らしく子供達に言っていた
雨が降り体が浮くと水と共に川に行き海を越えなさい
狭い庭の出来事である
子供達はいつまでも眼下に留まっている

如何なる場所でも子供達はたくましく生きていくだろう
日の光を欲しがる彼等を見てどんな思いになるだろう
大きな葉を思い切り広げる事ができるだろうか

私は勝手に彼等を集め南側の広い庭に解き放った



2004年03月25日(木) 美しさの意味

大好きだった伯父が死んだ
僕に対してはただただ優しい人だったが実際の
彼はそうではなかった 彼を語る多くの話がそうだ

人生において師を選んでいるとすれば
僕にとって彼はやさしい先生といえる
安らかな冥福を祈ります

命と魂の関係をあらわす式があるとすれば
それは美しい形をしているだろう
命は光り輝き 魂は静かなたたずまいに充ちている
多くの生はひとつの死と等しく繋がり合っているのだろう



2004年03月01日(月) 親子の絆

久しぶりに書いてみようと思い席に着く
思い知った数ヶ月
余りに近い関係は多くを見あやませる
彼の為に何が出きるだろう
僕には力があるだろうか

悩みのひとつ 気兼ねのひとつ
静かに聞けたらどんなにいいだろう


 < 過去  INDEX  未来 >


カラジ [MAIL]

My追加
-->