天皇なんて誰がなってもいいんじゃなーい？　とか、別にいきなり芸能人の誰それがなっても驚かない、なんていっている人がいて驚いたのだけれども。
　皇室が、日本人にとって、そんなにどうでもいいものになっていたとは思いませんでした。

　私的には、男子継承が理想。女性天皇やむなし。女系天皇は言語道断という感じです。

　少なくとも、普通は、まったく関係のない他人に自分の家の跡取りを勝手に決められたら納得がいかない。関係ない人が口を出すことではない、と相手にされない。

　もちろん、家といっても天皇家であるから、一般の家庭とは違うのはそうなんだけど、いまの論議は順序が違うような気がする。

　いくら男子継承が難しい情勢だとはいえ、それは他人がとやかく言わなくとも、天皇家がいちばん分かっているはず。だから、順序としては、このままでは本当に男子継承が難しい＝法律に沿えない、と分かれば、天皇家の方から、こうしたい、というような意向が示されるだろうから、そのときに初めて法律的なことは国会で話せばいいのだ。

　二千年も脈々と続いている天皇家を、単に法律の次元、問題として論議するものではないと思うのですけどね。ただ、いまのように順序が逆になってしまう可能性もあったわけで……。

　ご懐妊、というニュースがこの時期に流されたのには、天皇家の意志が感じられる。
　これまでは、妊娠３ヶ月程度で公表されていたのが、６週間でですよ。
　妊娠するかどうか、また男の子か女の子か、ということは神様のされることで、人間の領分ではありませんが、これで、もし男の子だったら、まさに下々がそのような論議をすることはオカシイ、と示されたのだと思うし、女の子なら、それはそれでそういうことなのだろうな、と思う。

　女系天皇になったとして、表面的には、天皇制は続くだろうし、天皇陛下として親しまれるかも知れないけれども、何千年もの歴史のある男系を破ってなったものを、これまでと全く同じに受け入れられるかというと、やはり少々、異なるように思える。
　つまり、女系天皇となると、どこかの田中さんか鈴木さんの娘さん、という感覚はどうしても出てくるからね。長い目で見た場合、もういいんじゃないの？　というので天皇制の廃止という論議に発展する可能性もありうる。

　女性天皇と女系天皇の違いもまだよく分からない人が多い中、拙速に、勝手に国会で決められようとしていること、また、考え方はいろいろあっていいと思うのだけれども、有識者会議で女性はまだしも女系を認めるという、一般的とは言えない（と思うのだ）報告を出すような座長を任命したのは誰なんだろう、ということも気になる。

　うがった見方をするなら、皇室制度の破壊が目的なのではないか。また、皇室制度の破壊による、日本の（精神性や秩序の）破壊――というのは大げさに聞こえるが、まったく影響がないといはいえない。それで誰が得をするんだろう、と考えると、裏が見えてくるような気がする。

　どうでもいいんじゃなーい、なんていうのは、まったく信じられないし、許し難いとすら感じられる。なぜ、そんなにいい加減な態度をとれるのだろう。

　うーむ、オレってウヨかな。

おおみち礼治 ｜MAIL

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