おおみち礼治のてくてく日記
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2004年11月10日(水) ■上下左右

■上下左右
 当然ながら、世の中には、素晴らしい人もいれば、下らない奴もいる。いろんな人が、同じ地球――お互いに関連しあった繋がった世界に住んでいる。
 体と同じですね。たとえば右手の人差し指が傷ついたときに、それは右手の問題だから左手は関係ないとはいえない。繋がっているということが分かるだけで、争って自己の利益を拡大しようなどという発想はなくなる。自分は他人であり、他人は自分であると分かるからだ。

 上下どちらに偏っても暗くなる。上ばかり見ていたらいつも自分が最下位なのだから、へこむし、下ばかり見ていたら、なんてこの世は下らない奴ばかりなんだろう、ということになって、やっぱり暗くなる。自分の足元と己の方向性を確認するための上下左右なのであって、それ以上の意味はないんだろうと思う。

 自分のことを放っておいて、相手のことをとやかく言い続けるなんて馬鹿げている。
下らない奴、分かってない奴は確かにいるが、それだけのことだ。いろんな人がいる、と分かって、そうしていたらどうなるのか、しなかったどうなるのか、自分はどうか、そうしたいのかどうかが分かるだけでいい。
 そうでないと、国保の支払いはどうなっているんだ! とすごい剣幕で声を荒げていた人自身が、いや、実は……なんて格好の悪いことになってしまう。
 他人は鏡に過ぎないと理解して、常に、では自分はどうなのか、というところに目を向けないと、自分が困ったことになるだから、あまり他人のことを言わない方がいいですね。


おおみち礼治 |MAIL

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