気持ちがやっと切り替えられそうになった頃に、いきなりイヤな相手からメールが届いた。 予測もしていなかった。 あたし的には、もうまったくつながりが消滅した相手だと思っていたのに。
小姑もどき
と言えばわかる人もいるだろう。 あたしにとっては、最大の裏切り者。 それでも、復讐なんかして更にドロ沼にはまっても、自分の中の傷が大きくなるだけだからと、放置してやることにしたのに。
どのツラ下げておめおめとあたしにメールして来たんだろう。
"悪いけど、しんごのメアドは教える気はないよ" と、心の中で思った。 それが最終目的じゃないかと思ったし。 もうそれくらい、彼女はあたしの信用を失ってる。
なかなか何の用事か言いださない彼女。 しんごに彼女の行動が真実かどうかを確認しに行った時に話してる様子をかいま見て、ヨリが戻ったと勘違いしていたようだ。 いいえ、あなたが入れたちょっかいで出来た溝は、あの時のままですよ。
答えながら、だんだんとイライラしてきた。
「で?」
って何の用事なのかを最短文字で送ってやった。
彼女曰く、「しばらく話しかけんなと言われたから黙ってました」っていうことらしい。 へー。 言われたから四ヶ月も黙ってハチ公みたいに待ってたんか。 そりゃーすげぇや。
なんてね。 まともに受け取るはずもない。 どうせ親しい友達が減って、寂しくなって連絡して来たんだろう。 あたしなら邪険にはしないだろうとでも思ったか。 しばらく元のネトゲには姿を見せていないから、余計気になったんだろう。
そのうちに「過去の暴言について謝りたい」と言いだした。 もっと他に謝るべきことがあるんじゃないんだろうか…。 というか、未だにおめでたくも彼女は自分の所業がばれていないと思っているのだ。
しんごが自分からそんなことを告げ口みたいにするはずがない、と思っているのだろう。それはもう、しんごが自分からあたしに言うのは恥以外の何ものでもないだろうから、 まぁ、確かにしんごは自分からは言わなかったよ。 もう知ってるんだから吐いてしまえと、言いだしやすいようには誘導したけど。
あたしはその事実を、しんごが相談していた友達から聞いて、それでやっとこの女のやっていたことを知ったわけで。 だから、何を知っている、とははっきり言わず
「たとえ本人が言わなくても、他人の口から耳に入ることもあるよ」
と暗に仄めかしてやっただけで、身に覚えのあるだろう彼女は、あたしが知ってしまったことをすぐに理解したようだ。
それでも。 言い訳がましい言葉が届く。
「信じてくれないかもしれないけど、私は二人がうまくいって欲しいと思ってた」
なんて。
「どう思っていようが、どう行動したかがすべてだろ」
と返してやった。 どこに、うまくいって欲しいカップルに色仕掛けしまくる女がいるってんだ。弱ってるところにつけこんで口説く女がいるってんだ。寝言は寝てても言うなと常日ごろ言ってたはずだよ、あたし。
「もうつき合えない」
そう答えた。 あたしが他人にここまではっきり言うなんて、本当に珍しいことだ。 それだけ、彼女の裏切りは許せないものだった。 あたしの相談に乗るフリをして、いろんなことを聞き出した。 応援してるよ、がんばってね、と言いながら影で裏切りまくってた。 そこまでコケにされて、まだニコニコと付きあえるとでも思っているのか。
そこまで言って、やっと彼女は引っ込んでくれた。 なにやらうじうじ言葉を残していたけど、まともに詠むのはやめて携帯を閉じた。
もう二度と連絡なんて来ないと思いたい。
その夜、Iさんにこの一件について愚痴ったけれど、どうしてもしんごには話す気になれなかった。 このことは黙っていようと思う。 小姑嬢の携帯はボーダフォンに変わっていたし、しんごも携帯を変えてる。 お互いのメアドはもう知らないわけだから、しんごの所に連絡が行くこともないだろうと思う。
しんごにとっても、忘れてしまいたい相手だろうと思う。 気持ちを弄ばれたとも言っていたし、関わりたくないとも漏らしていた相手だ。
別にしんごのために黙っているわけではない。 単に、彼女の存在を忘れてしまいたいだけだ。 話題にするのもイヤ。
癒えかけていた心の中の傷を、またむしり返されて、とっても不快だった。
2004年03月30日(火) |
君が笑っているのなら |
最近日記さぼってんなー…って思ったら、もうこんな日数経ってたんだ!! びっくりしたなぁもぉ…。
新しいネットゲームに夢中になってる。 前のネトゲの友達も移動してるから、そこそこ知らない人と遊んだら、あとは友達同士でまったりしてる。 まぁ、楽しいこともあり、疲れることもあり。 書こうと思えば書けるかなとも思うんだけど、書くほどのことでもなし、とも思ったり。
新しいネトゲは、しんごと付きあってる時から二人で「絶対これはおもしろい」って目をつけて、情報出るたびにああでもないこうでもないと盛り上がっていたヤツだから、当然のように二人同時に発売日購入、同日ログイン。 春休みでヒマ人なヤツは、昼にはログインしておもしろいことはどんどんメールで連絡してきた。 それから、あたしたちはそのゲームに夢中になった。 最初のうちしんごは会いに来ることもなく、まったく知らない場所でお互い自由に遊んでいた。 この頃はよく会いに来る。 あたしの友達目当てな部分があるようにも感じるけれど(笑)
心境のゆるやかな変化がある。 嫉妬やひがみや、そんな気持ちがだんだんと薄まっていく。 しんごが今幸せで、あたしも笑っていられるなら、それはそれでいいやって思うようになった。だって今あたしはこんなにも楽しめていて、心の底から笑っていられるから。
そんな考えが、ぽっと出て来たのは本当に突然だった。 しんごからのメールが数日途絶えてて、こっちから出すことも出来ただろうけどそれはしないでいた時期。
夕方に犬の散歩をしていて、夕陽の中でふと考えた。 いつもしんごとメールやり取りしながら歩いてた散歩コース。 泣きたい気分の時もあったし、楽しくてゆるみっぱなしの顔の時もあった。 ケンカもしたなぁ。
しんご今何してるかなぁ 彼女と楽しくしてる? 今笑ってるのかな?
そう思ったら、しんごの笑ってる顔を思い出した。
目の前では柴犬のくるんと捲れたしっぽが、西陽の中で上機嫌そうにふるふる揺れてて、名前を呼んだらうれしそうな顔のまま振り返る。 本当に本当に、今こうしてるのが楽しいんだよって顔してた。
しんごの笑ってる顔とクロスした。 そしたら、なんだかもういいやって、急にそう思ったんだっけ。 そんな嬉しそうな顔、誰が責められる? そう思った。 しんご、今心の底から笑ってる? それならそれでいいよ。 幸せで、楽しく笑ってるなら、それでいいよ。 あたし以外の人のところに、君の幸せがあるならそれを大事にしてくれればいい。 少しでも君がたくさん笑っていられるなら、それでいい。 もう、しんごとの思い出を辿っても、悲しくならない。 ただあったかい気持ちだけが残ってる。
とことん馬鹿な女なのかもしれない。 まるっきり、姉か母親のようなそんな気分なのかもしれない。 それでも別に構わないと思った。 何が正しくても、何が間違いでも関係ない。 もう、「〜するべき」みたいな一般的な考えに縛られるのもいやだし。 今こうしていることで、誰かを傷つけているわけでもなんでもないのだから。 あたしはあたしの心の感じるままに、ただ気持ちのままにしていようと思った。
そんな気分でいた時に、またしんごから連絡が入る。 おもしろいなぁって思う。
甘やかしてしまうのは良くないかもしれないけど、結局あたしはしんごに甘い。 だけど自分が苦痛じゃなければ、別に構わないじゃない?
あたしはしんごと出会って、そして別れたことで、確実に何かステップアップできたなと感じてる。 新しい自分を見つけられた気がする。
だから、しんごには今「好きになってくれてありがとう」って気持ちの方がたくさんあるよ。「楽しい時間をありがとう」って、心の底から言えそうな気がする。 もちろん、面と向かってそんなことを言う日なんて永遠にはこないだろうけど(笑)
そしてまた、ものすごく酔ってた。 いつものこと。 なんつうか、元気が出ない。 どうしたんだろうな…。
そんな夜、本当に誰かと何かしようって気になれなくて、それでもオンラインにつないで。
何人かと挨拶メール。 それだけ。 あとは黙々と一人で潜って、いいかげん時間が来たから眠ることにした。
体調悪いなぁ…。
寝ようと思ったら馬鹿友達だけ残っていたから、一応寝るということを連絡して…ふと、一つだけ簡単に話しておこう…とメールに付け加えた。
しんごに、あたしのオンラインでのごたごたを教えるの、やめといてね
って。 なんで? って当たり前のように質問。
「あたしのことはなんでも知ってるしわかってる」みたいな態度がムカツクから。
じゃあおやすみー
そう言ったところで「マテ!」と引き留められた。 なんだよ…って思ったら、「語るべ!」と言いだす。 まぁ別にいいけど…眠いんですが。
結局。 めんどくさくなってしんごとのことは全部話した。 中途半端に情報があって、変なとこで地雷踏まれるよかいいや、って程度の気持ち。 最初、幻滅…wなんて言われたけど、まったく気にもならなかった。 最低はお互いさま。 当たり前のように、まだ引きずってるのか、未練あるのか、とか色々聞かれた。
もう戻れるとも戻りたいとも思ってない
そうは言ったけど、やっぱり一緒にいる限りは簡単にはふっきれないねっても言った。 戻る戻らないより、馬鹿っぽい女に負けたってのが悔しい気がする…って笑い飛ばした。 まあそういうのがいいんならしょうがないやなーと。 それでもまだ、まとわりついてくるのが謎だけど…って笑った。
とっても口の軽いお友達にぽろぽろと現状漏らすから、全部あたしの耳に入ってくるのよねーとか。 ほんと迂闊で馬鹿だよね。
いきなり「潰してやろうか」とか物騒なことを言いだした。 やめろ、馬鹿たれ。 ってか、潰すってなんだよ。 ようはもうここに来れないくらいのダメージ与えるつもりってことか。
かばったことで呆れられた。 それでも、憎いとは思ってないし、馬鹿な子ほどかわいいって言うじゃん…なんて冗談かまして、ますます呆れられた(笑) やっぱりまだ引きずってんじゃん…と。
もう大丈夫だし。
そう言ったら鼻で笑われた。 なんだよ? と言ったら なんでもねぇよ と帰ってきた。 ふふん。
もうこれ以上揉めたり言いあいしたりするのは、疲れるしめんどくさいからいらない。
そう言ったら
そんな風に言ってるから、未だになんにも解決しないままなんじゃねぇの?
と突っ込まれた。 解決ってなんだろう? どういうのが解決? 自分が不快と思う相手を回りから排除するのが解決? よくわからないな。
そのあと、馬鹿友達は「このゲームの中だとさ、そんくらいの年のヤツって、みんな告ってんだよね」と言いだした。 そしてそれから、実は自分も2年くらい前に告って、10くらい年上の人と付きあってた…と話しだした。 リアルでも会って、つきあってた。 だけど、別れた。 どうして別れたのかとか、そういうことは聞かなかった。 本人が言わなかったから、聞かなかった。
あぁ、それで、あたしの話し方とか聞いて、年当てて来たんだな…とは思った。 当たらないけどね。 その人と同じような話し方だから、同じくらいの年って想像したのかな。
回りにも、そういうヤツラいっぱいいたよ。 そのくらいの年は多いんだよね、
…だから?
だから本気になんか取ったらダメだよって言いたかったのかな?
馬鹿友達は、もうこのゲームを三年以上やってる。 よく飽きないなと思うんだけど(笑) その間に色んなこと見て聞いて体験してきたから、だからわかるんだって言ってた。
大丈夫だよ。 もう本気になること、絶対ないから。
それでも、なんかいやなこととかあったら言ってよ、とご親切なお言葉をいただいた。 もめごとが好きなんだろー?って言ってやった。 そうなんだよねー…ってニヤニヤしてる。
もうなんにもないよ。 第一、今の言動でそんな風になる要素なんてまったくないでしょうが。 そう言ったら 「激しくおっさんだもんなー」 ってつくづく納得された。
ムカつくー…
オンラインに来ている人は、寂しがりが多いなと思う。 現実では、寂しいって口に出せない人たちなんだろうなと思う。 そういう人ほど、オンラインの中の仮面の下では、寂しい、寂しいとつぶやくんじゃないかと思う。
他人のことをなんだかんだ言いながらも、あたし自身特殊なのかもしれないと思う。 根拠もない常識を振りかざして(常識というものに根拠があった試しはないと思うが)、他人を批判してみるのもいいけれど、それを自分の行動と比較してみて、自己満足しちゃうのも痛い。 というか、最近はもうずっと、自己否定、他人否定ばっかりだな。
心から信じよう思った相手に裏切られると、こんな風になるんだなぁ…ってどこか他人事のように考えてる。
本当の引っ越し前夜だということでIさんがやって来てた。 あたしはもう何も考えるのがいやで、だからまた自分からは誰にも連絡しないで、一人で鍵部屋にこもる。そんなしてまで、どうしてオンラインにつなぐんだろう? 一種の依存症かもしれないな…ってぼんやり思う。
またどことなく、しんごとの雰囲気はぎくしゃくしだした。
さぐるようなメールがしんごから届く。 いつも通りな返事をする。 この時あたしは、しこたま酔ってた。 自棄になって、脳みそ麻痺させてただ笑ってた。 麻痺させなきゃ、憶測と抱く権利もない疑念の渦に飲まれてしまいそうだった。 聞く権利もないのに、聞き出そうとしてしまいそうだった。 聞いたら聞いたでどれだけ自分が傷つくかわかってるから、それだけはしない。 否定されても肯定されても、傷つくだろうと思う。
こもってるのに飽きてロピーに出たら、馬鹿友達Uがやってきて、実のない馬鹿話をしてゲラゲラ笑った。いいかげんになった頃にIさんと、あたしが苦手としているK嬢もやってきた(相変わらずIさんにひっついてる。でも別の好きな相手が来ればそっちにひっつくんだよね)。
そこにしんごもすぐに来て、もうぐちゃぐちゃのわけわかんない集団と化している。 そしてあたしはいつにもまして、おっさん化が激しかった。
とにかく、かってないくらいに指が走った。 苦手な人が同席してても、おかまいなし。 というより、その人がどんな態度取ろうが自分の言いたいこと…って言っても、ただのダジャレとか上げ足取りとか、そんなばっかだったんだけど、それを言いまくり。 誰の会話が続くのも許さないくらい、キーボードを叩きまくってた。 昨日が半壊なら、今日は全壊だ。
そんなしてる間に、P嬢からメールが入ったから、こっちへおいでーって声をかけた。 いつもなら、誘わない。 来たければ来るだろうってことで、他人にどうしろとは言わない。 おいでって言われれば、安心してやってくるのはわかっているけど、いつもは絶対言わない。 なんでだろうな…ってふと自分に疑問を感じてみたりして(笑) 歪んでるんだろうね。
あたしが別の友達と一緒にいたとして、それに一緒に溶け込む気持ちがあれば来ればいいんだって思った。P嬢なら大丈夫だろう。
彼女は、ただ単にあたしと携帯のメアドの交換をしたかったらしい。 ここに来ると、チャットにはまってしまってまた寝られなくなるから…と言っているのを強引に「いいからおいでっ」の連呼で呼び寄せた。
Pさんとメアド交換するためにしばし沈黙。 それから少しだけ落ちついた。 Pさんはそれで用事が済んだから…と回線落ち。
そこらへんでやっと落ちついたけど、どこかハイになったまま。
今いる面子の中で、顔知らないのはK嬢だけだなー…
と話を振ってみた。 ちょっと顔を見てみたい気がしなくもなかったんだけど。 でも、メアド交換しようなんて気はさらっさらない。 単にネタとして振っただけだ。 そこに馬鹿友達Uが乗ってきたから、そのままそっちにまかせた。
そうして二人がシャメ交換している間に、うちらはまた駄洒落とこき下ろしあいの海へとダイブ。 K嬢が後から、あとはあなたのメアドだけ…とか言ってたのを、さりげなーくわざとらしく無視して、ゲラゲラ笑ってた。話振っといてなんだが、興味まったくないし。自分の顔を見せようとも思わない。 だって別に知りあいたいとは思わないもの。 いつか合うチャンスがあったら、裸足で逃げたいタイプだ。
2、3回スルーしたら、言わなくなった。 すっごく意地悪だっただろうか。
K嬢が落ちてから、馬鹿友達Uは、しんごの顔も見たい…と言いだした。 コレクターだよなぁ。 しんごは、自分は信用できる人にしか送らない…とすまして頑なに拒否してる。 それでも馬鹿友達Uはしつこく粘っていたけど、ついに今夜はゲットできなかったみたいだ。
それからメールの話や、リアルのことに触れる話になった。 というか、馬鹿友達がパンを自分で焼いて、それを焼き立てですぐ食べたら胃壁にはりついたらしく、ずっと腹が痛い…ってことから、ついに液状のナニを漏らしてしまった…って話でおおいに盛り上がり(こんなんだから、色気もそっけもないっつうんだよな)、あんまり苛められるせいで、馬鹿友達Uが八つ当たり気味に「そんなんだから男に騙されるんだ!!」と言い放ったのが皮切りだったかもしれない。
馬鹿友達は、あたしとしんごのことは知らない。 ただ、半端にあたしに何かあったってことを耳にしているだけだから、二股かけた当本人が目の前にいるとはわかっていないのだ。…やぱい、と思った。そこですぐに話をM君のネタへとすり替えたのだ。 しんごの知らない間の話。 あたしがもっとも荒れてた時の話。 でも何があったのかは、けっしてしっかりとは話さないで誤魔化しながら馬鹿友達には言葉でキックを入れてやった。
そこから今度はメールの話になった。 なんでメールの話になったんだかわからないけど。 突然、しんごは、まるで朝から晩まであたしがしんごにずっとメールしてるみたいなことを言う。 それは昔のことで、今はまったくしない日の方が多いのに…。 でもそれを言うと、きっとムキになるだろうと思ったから、黙ってた。 黙ってたら、あたしの過去のこととか、自分だけが全部知っているんだとポロポロ漏らしだした。 ちらちらと漏らしながら、圧力かけてくるヤツがいるから黙っておこう…なんて言いだす。
…あたし別に圧力もなんにもかけてないけど? 何がしたいわけ? それが自慢になるんだろうか? しんごは知らないだろうけど、Iさんはしんごとあたしがどういう経緯で付きあって別れたか、知ってる。知ってて知らないふりをしてくれてる。そういう部分が大人な人。 だからそういう意味でしんごはとっても子供だなと思った。 自己顕示欲? 他人が知らないことを知っている自分に優越感持ってるのかな。 でもね、その情報を得た経緯と状況を思いだしたら、普通ならとても言えないんじゃないの?って思った。
しんごが告ってきて、それから返事はしたけどやっぱり自分では受け入れ難くて、それで「自分はこういう過去かある人間だけど、それでも好きでいられるの?」って確認の意味もこめての過去の暴露だったんだけど…。 その時自分がなんて言ったか、それすらももう遠い過去のことだろうね。 「信じてほしい」 「今までの愛情が足りなかった分全部、埋めてあげるから」 そんな風に、過去の傷をえぐりだしてしまうのは、あたしが自虐的だから?
酒が入っててよかったと思う。 ものすごく感覚が麻痺してて、自分のことだけど自分のことじゃないみたい。 痛みに対して、麻酔が効いてる。
あまりにしんごが色々と言うから 「口の軽い男は一人だけじゃないんだよね」 って、ポロッと言ってみた。 しんごは「自分は口は軽くないよ。話すなと言われたことはけして言わない」って取り繕ってる。 あんたのことじゃないよ。 他にも口の軽い人がいて、あたしも色々聞いてるってこと。 そう暗に言ってみた。
友達Zから、色々聞いてるんだよ、あたし。 でもそれは言わない。 黙ってる。 それはあたしが大人だから。
なんだかバカバカしくなった。
昨日の分の日記を見ていると、いやぁ、やっぱ感情突っ走ってるなぁと苦笑い。 何日か置いてからupするようにしたんだけど、やっぱダメダメ。 その瞬間の感情はずっと持続したまま。
今まで存在しなかった社会人の知り合い = ………やっぱり
の図式を勝手に作り上げてしまっているかもしれないけど、それが思い込みだろうがなんだろうが関係ない。事実なんて確認したくもない。 経験薄い相手に向かって、風俗行って来いって言ったオンナだろ、と勝手に思っただけだ。
朝起きてもなんだかムカムカした気分が取れなかった。 心の姉はこれから寝るんだけど…って言いながらメールを続けてる(笑)。 今日は強烈な電波が行くかもよって脅しておいた。 それだけムカムカして仕方なかったんだけど、だからと言って携帯でぽちぽちと長い経緯を説明する気力もなく。
まぁ電波だけは覚悟しとけと話した(笑)。 しんごには文句の一つも言いたい気分だったけど、どうせ一緒に寝てるだろうとメールはしなかった。
考えてみたら、最近にあたしからメールしてることなんてほとんどない。 出さない理由は二つ。 変な時間に出して、返信が来ないと落ち込むからってのと、出したからどうなるってんだ…って気持ちがすぐに起きてきて、出しかけたメールを削除してしまうから。
それでもなんだかムカムカが収まらず、それはやっぱりしんごのせいだから八つ当たりされてもしょうがないよなって気分でメールしといた。 どうせすぐには出やしないだろう。 昨日の人も、多分まだいるだろうと思いつつ、昼にメール。 けっこう遅くに返信が来た。
昨日しんごの偽物が出たよ、と知らんふりして言う。 こないだの人かなって聞いたら、うんって言うから、覚えてないくせにって思った…ってわざと探りを入れてしまった。 適当に話合わせるタイプの人みたいだとか言う。 でも、違う人だよとは言わないんだな…って半目。 だから、「こっちもこの間とは違う人だなってわかったけど、わざとそう言ってやった」って話した。 それに関するコメントは正しくは貰えなかった。たた驚いたような顔文字だけ返って来たし。
違う人だとも、同じ人だとも言わない。 あえて言わないことにしたんだろうと思う。 気づかいかもしれないけど、あたしははっきりわかってしまったし。
それ以上うだうださぐり続けるのがイヤになって、馬鹿友達Uの話に切り替えた。 ネチネチ言っても余計不快だし空しいから、馬鹿友達Uが昨日ちょっとナーバスだったことだけ教えた。 どうして?って理由を聞かれたけど、わざとはっきりは教えなかった。
まぁちょっとね。Uは時々そうなるの
ってそう言ったら、それきり返事はこなかった(笑) しんごはこういうライン引きに敏感だ。 自分がつまはじきにされた雰囲気を、即座に察知する。 そしてそう感じるだろうことを予測して、あたしはそう言った。 あたしや馬鹿友達Uにも、しんごの知らないところで色々ある。 暗にそう匂わせておいた。
前に馬鹿友達Uが、しんごたちのいる場所でふざけてP嬢に迫って、辛辣にはねのけられて(P嬢はいつも辛口だ) 「うちのことはおっさん(私をそう呼ぶ)だけが、わかってくれてればいいんだ!!」 とかカマシテくれたから、効果覿面だ。 実際にはあたしは馬鹿友達Uのことなんて、何一つ理解してないんだけどね。 あたしって意地悪の仕方もひねくれてるよな…。
最近は、オンラインでもなんでか色んな人に甘えられる。 ママ色のオーラでも出してるんだろうか?
でも、しんごには甘えさせない。 よっぽどなことがあって持ちかけられたなら、友達として協力とかなぐさめはするかもしれないけど。 しんごは愚痴はよく言ってくるけど、相談でもなんでもないし、あたしもジョークで笑い飛ばすことにしてる。 優しいいたわりの言葉なんて、もう出せないんじゃないかな。
馬鹿友達Uもめったには甘えないけど、自分で自分がおかしくなってる時は自覚があって「こんなん俺じゃねぇぇぇぇぇぇぇっ」って叫んで何か発散させてるみたいだ。 でもだからと言ってあたしに何か要求するわけでもない。 優しい言葉を欲しがるような素振りはいっさいしないし、そういう態度は絶対取らないっていう信念みたいなものがあるんじゃないかとも思う。 甘えに対してアレルギーがあるけれど、自分も本当は甘えたいんだっていう自覚もあって、だけどそんな自分が許せない。 そういう精神状態によくなるようだ。
そういう時、あたしが馬鹿友達Uにとって何か役に立つかというと、実際なんの役にも立たない。 何も余計なこと話さないで、ただ横にいるだけでいいらしい。 他の人たちだったら、だらだらと愚痴と泣き言を漏らしてる。 でも馬鹿友達Uはそれはしない。 今のところ…なだけかもしれないけど、しない。 したことがない。
なぐさめや否定の言葉を欲しがってる人は、すぐわかるよね。 でもヤツはそれはしない。 そういう物を欲しがるのを恥じているみたいだ。 ちょっとジョークに混ぜて、本音を言うけど、すぐにそれを自分で打ち消す。 めちゃくちゃ甘えてぇ!!! って叫び風に言って、そんなはずはない!!って自分で混乱してる。 こんな自分はかっこわりぃとか笑い飛ばして、その後にちょっとしょんぼりしてみたり、そんな自分をまた笑い飛ばして、それからしばらく無口になる。
あたしにできることは、ない。 ただお互いに見栄張って強く生きような…ってそう思う。
ちなみにこの馬鹿友達Uは、中卒である。 そのために色々と仕事の幅に制限がかかるのだろうか。 けれど彼はそれを隠そうとはしない。 自分は中学を出て、すぐに働いていた。 そのことを、誇りに思っている部分がある。 誇りに思わなければやっていられない…という部分もありそうだ。
あたしは、それを気の毒とも思わないし、えらいとも言わない。 ただ、時々高校の制服とか、そういう物に対する憧れを漏らす時がある。
でもあたしは、笑い飛ばす。
人それぞれ。 どんな人生もアリだ。
そしてあたしは、ここのところ毎晩のように酒をかっくらって酔いまくっている。 荒れてるなぁ…って思うけれど、脳みそを麻痺させないと、いくらでも余計なことを考えてしまうから。 昨日のことでストレスが溜まったみたいで、お腹が苦しいのに、それでも何か食べ物を詰め込んでる。 いくら食べてももう満足という気がしない。
まずいな…って頭の片隅で思うけれど…
2004年03月01日(月) |
多分、遭遇したんだと思う… |
寝不足で熟睡してしまった。 気がついたら午前三時で。 なのにオンラインにつないでしまった。 病気だね。
検索したら、馬鹿友達がいた。 そっちにメールしつつ、検索をかけたらしんごがひっかかった。
一応メール。 変な返事が来る。 おかしいなと思いつつ、何度かやり取りして、やっと別人がプレイしてるということを言われた。
またか…と思いつつ、お別れを言って(と言ってもメールのみだが)馬鹿友達のところへいってだらだらとしてた。 馬鹿友達は深い場所にたった一人きりで座ってた。 こういう所を見ると、時々せつなくなる。 なんつうか、同類の匂いがしてしまうのだ。 どこがどう同類なんだかは、説明がむずかしいんだけど…。 寂しがりなんだけど孤独を選ばずにはいられない…みたいな?
ちょっとナーバスになってる馬鹿友達と、無言のままただオンラインにつないだんだけど、どうも馬鹿友達が寝ついたみたいだなーと思った頃に、しんごの偽物さんが、突然姿を現した。 びっくりした。 まったく知らない人だろうに、なんでわざわざ来たんだろう?
挨拶されて、挨拶を返す。 なんで来たの?って聞いたら、もう寝ようと思って…って返事。 意味わかりませーん。 一応好意的に取って「あぁ、わざわざおやすみの挨拶しに来てくれたんだ?」と言ってみた。もう寝るからといいつつ、その人はなんだか立ち去りがたい雰囲気で。
仕方ないから、適当に質問して話題を振ってみた。 よせばいいのに、いらない気づかいしてしまうあたしは、とことん小心者なのかもしれない。
この人は、前に来た人とは違う感じがした。 どうも違うなと思いつつも、「前に来た人?」って聞いたら「うん」という。 でも話しててやっぱり違うとわかった。 だってその人は社会人で居酒屋系勤務だとか言うし、口調も違う(前の子は発言がめちゃくちゃだった)。 前の子は夕方に寝てしまって帰りそこなうんだとか言い訳してたし。 居酒屋系勤務で夕方寝られるわけないじゃん…。 完ぺきにいいかげんな返事してるって思った。 なんかいやな感じ。
今までしんごとの会話で、社会人で泊まりに来るような友達なんて聞いたこともない。 なんとなくピーンと来るものがあった。 (あぁ、そういうこと) って思ったけど、知らんふり。
昼に、卒業式が終った後にしんごとはしばらくメールしてたけど(帰り道の間と思う)、その後しんごは夜更かしのせいできついからって三時半に眠って、九時半に起きたぞって連絡くれてる。 あたしは、その時爆睡していたんだけど。 …って、こんな細かに何してるかいちいち連絡くれるしんごもしんごだと思うけどさ。 ママ、おやすみなさいってイチイチ言ってるようなもの?(爆)
その人の使ってるキャラクターのレベルを見たら47だった。 そこそこ使っているキャラクターってことだ。 今までまったく見たことのないキャラだったし、しんごの好みそうなタイプのキャラクターでもないから、しんごの持ちキャラじゃないことは確かだなと思った。昨日遅くまでゲームしてたってのは、この人のキャラクターをオフラインで一緒に育てていたのかもねぇ…と思った。
社会人なら仕事はいいのかと聞いたら、あと6時間は眠れるからと笑っている。 それくらいの時間過ぎまで、自分はしんごの家に居続けるから、と言っているような気がした。そして昨日の晩もずっと居たんだって言ってる気がした。
その人は普通に目の前にいる。 しんごのIDで、そこにいる。 いつまで居るつもりなのかは知らないけど、ただあたしは不快で仕方なくなった。 不快に感じる自分を、さすがに否定する気にはなれなかった。 ただ、不快なのにニコニコと愛想よく会話してしまう自分がアホだなとは思ったけど。
別に関係ないや。 知らないわ。 あたしには関係ない。
自分にそう言い聞かせる。
線を引くんだ。 しんごとあたしの間に、でっかく線を引く。 ジャンプしても超えられないくらいの、幅3メートルくらいのぶっとい白線。
しんごの裏の方へは踏み込まない。 あたしも、しんごには踏み込ませない。 それでいいね。 それでいい。
もうこれ以上不快な気分はまっぴらごめん。 うっかりでも、あたしと接触させるような真似だけはやめて欲しいと思う。 もちろん確認したわけではないけどね。 妙につけつけとしてでかい態度の相手にも、当たり障りなくニコニコと会話を続けたけど、実際とっても不快だった。 普通に考えても知らない人なわけだしね。
何度も不快な気分にさせられるくらいなら、あたしの方から切り捨てるからね…って心の中で思うだけ。 これを知ったら、また馬鹿だとか考えすぎとか色々言われそうだけど、どうしたってあたしが不快に感じたのは確かだし、面倒な応対させられたのも事実。 そうなったのは、しんごがその人を野放しにしていたからで、そのせいであたしは不快になったと。 そういうことだ。
どんな相手か知らないけど、あたしには相手をする義務はない。 もう次は知らない。
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