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メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG


メロディの無い詩集        by  MeLONSWiNG
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SLOW 2006年06月18日(日)


ゆっくりでいいから
だからこっちに来て

ゆっくりでいいから
微笑みを

いつか僕らは
ほどけたように

自由になって
たがいの匂いの中で
生活をはじめる

SLOW

君のため息も
きこえないくらいゆっくりと


あめがふるのは 2006年06月17日(土)


あめがふるのは
そらがおこってる
あめがふるのは
きみがないてる
あめがふるのは
ぼくがゆううつで
あめがふるのは
だれかのいじわる

あめがふるのは
きせつのせいで
あめがふるのは
こころがけのせいで
あめがふるのは
タイミングわるく
あめがふるのは
きまぐれなけつまつ


そんなに遠くで 2006年06月16日(金)


そんなに遠くじゃない
そんなに近くじゃない
こころのもちようで
どんなふうにも
考えられる

そんなに遠くじゃない
そんなに近くじゃない
不自由な理由は
きっと別のところで
あるんだね

空の向こうを
君は今見ているかい
僕はいまさっき
家に着いたところ
手を伸ばす二人
逢えない時間でも


レイニーマーマレード 2006年06月15日(木)


マーマレードの瓶を
割った匂いがたちこめる
君がこんなに
積極的だったなんて

言葉の洪水に溺れ
温もりの海に沈んでく
どんなときだって
受け入れる果肉の滴り

外は雨だよ
僕らの声をかき消してくれる
外は雨だよ
僕らの声をとかしてくれる
今よりもっと
近くにきて感じて

DEAD ENDの抜け穴
露骨な音が向こうから
君がこんなに
大胆だったなんて

止まらない刹那は
齧りすぎた血の痕
どんなときだって
君は求めてる

外は雨だよ
僕らの明日を隠してくれる
外は雨だよ
足跡も流してくれる
今よりもっと
近くにきて歌って

外は雨だよ
僕らの声をかき消してくれる
外は雨だよ
僕らの声をとかしてくれる
今よりもっと
近くにきて感じて


eVeRy dAy 2006年06月14日(水)


そして僕達の毎日は
呆れるように密着して
子供の頃のように今
何かを見つけてしまった

そして僕達の毎日は
驚くほどのスピードで
苛立ちの日々も今
追い越してしまった

そして僕達の毎日は
嘘を壊すため前を見て
確かなものを胸に秘め
全てを変えようとしてる


うどんっこBABY 2006年06月13日(火)


BABY BABY BABY
蕎麦よりもうどんが好きなんて
BABY BABY BABY
太いうどんを呑み込む

強いコシ
それが好きなの君は
力強く
うねる弾力に夢中

細くて浅黒い
蕎麦の立場はないやいやい

BABY BABY BABY
蕎麦よりもうどんが好きなんて
BABY BABY BABY
太いうどんをすすりこむ

そんな目で見ないで
キャラメルパンケーキはこのままじゃ
うどんの余韻にあわないよ
上に乗せられたアイスが
とけて流れちゃうよ

カロリー計算しないで
あの夜はパスタだったじゃない

BABY BABY BABY
蕎麦よりもうどんが好きなんて
BABY BABY BABY
太いうどんをおいしそうに

BABY BABY BABY
蕎麦よりもうどんが好きなんて
BABY BABY BABY
太いうどんを食べきった



シャベッテトメ−ナ 2006年06月12日(月)


沈黙が気色悪いって
なんてご挨拶
沈黙がいやらしいって
なんて一方的

でもそんな時
君のテクニック
シャベッテトメ−ナ
シャベッテトメ−ナ
シャベッテトメ−ナ
二人の秘密もコナミジン


熔けるまで3つの奇跡 2006年06月11日(日)


強固な悲しみに閉じられたドア
それは誰が元凶なのか

快楽への不信感から閉ざされた部屋
それは何が要因なのか

浅すぎる時間の経過と距離
それは何故に縮んだのか

熔けた後で壊れた
熔けた後で壊れた
熔けた後で壊れた

闇に抱かれた真実
しがらみを越えて
リスクを振り切って
ひとつの理由のために


嵐の出撃 2006年06月10日(土)


出撃だー
出撃だー
嵐の中を
自転車に乗って
飛ばされそうな傘さして
出撃だー
出撃だー
負けないぜ
負けないぜ
負けないぜ
こんなゴタゴタくらいで!

僕の上空に
稲妻が光っても
目の前でトラックが
風にさらわれていても
警官が静止しても
宇宙人がやってきても
飛ばすんだ
飛ばすんだ
飛ばすんだ

言い訳なんかなんでもいい
我儘いって吹き飛ばせ
やるこたやったんだ
きっちり片付けたんだ
行って何が悪い
行って何が悪い
行って何が悪い

嵐の中だ
リスクはこっちだぜ

環八逆走
キャッホーーーーーーと叫べ
環八逆走
キャッホーーーーーーと叫べ
しがみつけ
この二輪車は
運命を乗せて走るぜ!!

後悔するなら
この手を緩めたときさ
後悔するなら
やらなったときさ

出撃だー
出撃だー
嵐の中を
自転車に乗って
飛ばされそうな傘さして
出撃だー
出撃だー
負けないぜ
負けないぜ
負けないぜ
こんなゴタゴタくらいで!


未来への手紙/未来からの手紙 2006年06月09日(金)


何かに縋るように
何かを願いながら
未来への手紙を
君は綴った

何かに引き寄せられて
何かに抱きしめられて
未来からの手紙を
僕は受け取った

この世界の
表と裏で
出会うはずの無い
遠い世界で

運命に弄ばれながら
磁力に逆らいながら
ふたりは風の中
目を凝らして探してる
目を凝らして見つめてる


悲しい現実から
抜け出すために
指先に力をこめて
明日への抜け穴を掘った
血が出る程に
爪がはがれるほどに


この世界の
表と裏で
交わるはずの無い
遠い世界で

運命に呼び出されたまま
渦に巻き込まれたまま
ふたりは闇の中
目を凝らして見つけてしまった
真実を知ってしまった


SLEEP 2006年06月08日(木)


気が遠くなるほどの
甘い時間を過ごしたら
SLEEP
SLEEP
SLEEP
SLEEP
真っ白に
やわらかに
そして ふたり
涙の海で
漂流者は出遭った

罪と罰の果てで
誰かのことを守ったら
SLEEP
SLEEP
SLEEP
SLEEP
温もりに
守られて
そして ふたり
孤独の果てに
居場所を見つけた

不安を感じない
ただ安らげる
それだけのことが
どれほど遠かった

今日は雨が降る
今日は星が見える
今日は空が青い
その空の向こうに
心抱きしめる
今 こんなにも愛しい

言葉にならない
ありがとうの沈黙を

驚くほどの深さの
呆れるほどの物語
SLEEP
SLEEP
SLEEP
SLEEP
戯れて
絡み合って
そして ふたり
涙の海で
心は結ばれた


STEPPIN' INTO ANOTHER WORLD 2006年06月07日(水)


そう
そこは別世界
非現実の国

常識で考えて?
どんな常識で?
答えはただひとつ
ここに心が眠る

ひややかな嘘をついて
鮮やかな嘘をついて
苦しめられている
それは誰のせい?

気にしないで
それは優しさ
気にしないで
それは気高さ

言葉をさえぎる
大きく罵る
それよりも大切な
沈黙の微熱

STEPPIN’ INTO ANOTHER WORLD
最後には守る
STEPPIN’ INTO ANOTHER WORLD
最後には笑う
STEPPIN’ INTO ANOTHER WORLD
最後には届く
STEPPIN’ INTO ANOTHER WORLD
今はただ信じる


18 to 22 2006年06月06日(火)


僕達に出来る
せめてものこと
この細い橋から
落ちないように

渡りきる手前
手探りで何度も
引き寄せ合って
気を失いかけた

音の無い世界
沈黙の世界
その愛しさに
街を彷徨いながら
『現在(いま)』に口吻けた


僕達の後ろ
眩しい騒音と
通り過ぎる普遍
闇を取り残す

奇跡と必然
描かれた童話
誰かを傷つけずに
終わらぬ夢を見る

声の無い叫び
切なさの嗚咽
その苦しさに
身体軋ませて
触れ合い続けた

音の無い世界
沈黙の世界
その愛しさに
街を彷徨いながら
『現在(いま)』に口吻けた



BRAND-NEW LIFE 2006年06月05日(月)


君の笑顔を待ってる
そんな人たちがいる
君の声を待ってる
そんな人たちがいる

だから僕は手を伸ばす
朝の光の中へ
誰も気づかなかった時も
見てたこと知ってるよね

BRAND NEW LIFE
君にはその笑顔が似合う
BRAND NEW LIFE
君しか出来ないことだから
BRAND NEW LIFE
その思いのままのすべて
止めることは無い
シカトして行っちまえばいい
ALL RIGHT ALL TIGHT


誰かのSTOPに傷ついて
落ち込む時 あっても
誰かが判ってくれなくて
傷つく時 あっても

いつも僕は手を伸ばす
夜の帳の中から
嬉しいときも悲しいときも
これしか出来ないけれど

BRAND NEW LIFE
時には涙も必要でしょう
BRAND NEW LIFE
心がインフルエンザなら
BRAND NEW LIFE
みんな放り投げるように
今日は思い切り暴れて
みんなひっかき回せばいい
ALL RIGHT ALL TIGHT

BRAND NEW LIFE
君にはその笑顔が似合う
BRAND NEW LIFE
君しか出来ないことだから
BRAND NEW LIFE
その思いのままのすべて
止めることは無い
シカトして行っちまえばいい
ALL RIGHT ALL TIGHT



HAND TO HEART 2006年06月04日(日)


もうひとつの
真実の証は
切ない記憶と
現実のふたり

この手は
君の心に招かれて
奥深く
痛みの場所へ
受け入れられ

夜を越える前に
引き戻された

この想いは
こんなに深いのに
この想いは
こんなに遠い


WELCOME HOME 2006年06月03日(土)


素顔のままで
黄昏を脱ぎ捨て
足早に逃げ去った
生活の街

汗ばむ心
掌に伝うまま
手を握った時
やっと終わった

WELCOME HOME
I'M YOUR HOME
理由も言葉も
もう何もいらないから
WELCOME HOME
I'M YOUR HOME
目を閉じたまま
そっと想いだせばいい

こぼれた言葉
端からすべて集めて
自分の中にまた
しまおうとするけど

悲しみがまた
一人歩きしないように
押し込めてるのも
すぐにわかるよ

WELCOME HOME
I'M YOUR HOME
バカだねここにいるのに
どうして横を向く

WELCOME HOME
I'M YOUR HOME
僕は大丈夫
君を守っていれば


このまま眠ってしまえば
暖かい時は続くのに
風の止まる夜は
二人を残酷に照らす
もうすこしだけ
触れていたい
君が僕を引き戻した

WELCOME HOME
I'M YOUR HOME
気が遠くなる感触
身体に残して

WELCOME HOME
I'M YOUR HOME
ふたり海をわたろう
つないだ手は離さない



時計を止めて 2006年06月02日(金)


魔法の時計があったら
時を止めて
渋滞の交差点を横切る
そして人ごみの中を駆け抜ける

魔法の時計があったら
時を止めて
滝のように流れる
君の心の涙捨てに行く

魔法の時計があったら
時を止めて
待ち合わせの場所に駆けて来る
君をずっと眺めてる


LOVE-LUSH 2006年06月01日(木)


溶け合う事も出来ない距離で
受話器越しに耳を噛む
加速度のエクスタシー
破壊されそうなSELF CONTROL

さあ これから
骨の髄まで愛し合おう
胸いっぱいのままで
踏絵をする異教徒たち

さあ これから
甘い酒の海に浸されて
壊れかけた理性は
君が許してくれたから


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