春の嵐がひとつずつ過ぎる度に 僕は大人になっていくのだろう 春が過ぎる毎に僕は磨かれるのだろう 春が過ぎる毎に僕は草臥れるのだろう
幾つもの春に磨かれてきたのだけど あの頃はだなんて振り返らないで この先だけを見て生きていきたいな
大丈夫、言っているだけで ちゃんとわかっているから…
昔の仕事仲間の姉は結婚して 大好きなライブにも全く行けなくなって みるみるうちに老けていったそうです
でもその有様を見て ちょっと旦那の理解ができて ライブに行けるようになったら みるみるうちに若返っていったそうです
何も楽しい事がない なんてさみしいことだろう 何も嬉しい事がない なんてつらいことだろう
何だかその時の彼女のそれと同じように 僕には楽しみが何も無くなってしまい どんどん老けこんでいる
気分転換に伸ばした髪でも切ろうかな 気分転換に髪でも切れば 少しは明るくなれるだろうか
また… あなたが困った笑顔してる
僕はどうしたらいいんだろう
よくよく考えるとあの言葉には もっと違う意味が含まれていたのかもしれないと 言葉の本当の意味を探ることがよくある
そして 自分の応答はあれで良かったのかとも考える
散々あれこれ考えて 結果後で本当の言葉の意味が解ることが結構ある
そして 自分はもっと違った応答をすべきだったと 後悔することも結構ある
人は心とは違う心を 言葉や態度で表すことができる生物だから 恐ろしい
なんだかやっぱり 最近人が怖い
いつも無言無表情な僕でも 来客が訪れたり話し掛けられれば 言葉を発するし笑顔もつくる
言葉を発したり笑顔をつくると やっぱり表情筋によって逆睫が眼に刺さる
だから僕の眼はいつも涙目 泣いている訳ではないのです
誤解されている気がするこの涙目 もっと人に言った方がいいのだろう
僕はそんなに弱いこじゃないよ
ただ逆睫なだけなんだよ
風の匂いが変わる度 色んな思い出を振り返る 色んな自分を思い出す
でもあの風の匂いを またかぎたいかと言われれば 答えは微妙
懐かしいあの頃の風は 今では素直に吸収できない
あんなこともできたと 昔を懐かしむには十分だけど
心に残るのは ただ後悔だけ
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