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2004年01月13日(火) |
レビューを書きました。 |
クラシック音楽のレビューです。とあるサイトに書いてまいりました。ばればれかな?(笑)実は私がたて琴を弾くのと関係のある時代の音楽に関する音楽CDのレビューです。
タイトルは「ワン・ヴォイス〜中世トルバドゥール・トルヴェールの愛の歌〜」(「宮廷の愛」を描いた吟遊詩人の洗練された歌をア・カペラで歌い上げた一枚)。キャサリン・ボットという人のCDで、中世トルヴェール(吟遊歌人)時代の音楽なのですが、とてもシンプルで美しいのです。ただ、耳をかたむけてみて下さい。ワン・ヴォイスの紡ぎだす宇宙(シンフォニー)に…。当時の吟遊歌人たちは、貴族階級または王族がそのほとんどを占めていました。 いわゆる旅をしながら即興で演奏し、歌う吟遊詩人はミンストレルという言葉で訳されますね。このミンストレルたちは即興で演奏することがほとんどだったため、楽譜が現代に残っていません。彼らの音楽を今日再現するのは、残念ながら不可能なのです。
この時代の音楽はほとんどが2拍子。旋律はいわゆるグレゴリオ聖歌によく似ています。はじめて聴くと、そのなんともいえない浮遊感にとまどうのですが、聴きこむうちに、虜になる人も多いジャンルの音楽です。
このCDの中の「愛された時、愛しませんでした」という曲が私の一番のお気に入りなのです。覚えやすいシンプルなメロディ。現代のフランス語とは発音も語彙も異なる当時のフランス語で唄われています。もちろん女声の声域なのですが、僕はこの声域ならば歌えてしまうので、歌詞を覚えて口ずさんでいます。それ位のお気に入り…。
もし興味がおありなら、おすすめデス。当時の吟遊歌人の世界に旅してみませんか?
ですが、トルバドゥールたちがプロヴァンス古語(ラングドック)を使っていたのに対して、トルヴェールたちは、今日のフランス語の祖先にあたるラングドイル(オイル語)で詩を書いています。その点だけはお断りしておきますね♪ ちょっと歌詞をご紹介しようかな?中世のリシャール・ド・フルニヴァル(1201〜1259?)という(悲劇の吟遊歌人の様です)人の曲なので当然著作権の問題にはひっかかりませんのですが…。
このフルニヴァルの資料を、私はもう何年も探しているのですが、なかなか見つからないのです。当時の吟遊歌人の中には、その名前を権力によって消されてしまったり、宗教裁判にかけられて悲劇の死を遂げた人も少なくありません。もしかしたら、フルニヴァルもそんな吟遊歌人の一人なのかもしれない…。(飽くまでも推測ですが)
もうこの際です。買いましょう!!ほとんど押し付け!(笑)
いかがですか?中世という時代…。僕も実際に聴いて歌いはじめるまでは、とても遠い次代のように感じていましたが、何度も口ずさんでいるうち、とても素朴でありながら、洗練された美しい旋律が病みつきになってしまいました。もしもこのエッセイを期に古楽に興味をお持ちになって、そして好きになっていただけたら、とても嬉しく思います。古楽は現代唱方と大きく異なり、「大きな声を張り上げない」「決まった形式にとらわれない」等々、で、歌い手の喉にも とてもやさしく、音量も大きくないので、どこででも演奏できる等、いい面が沢山あるのです。
最近また、古楽の復興が盛んになり、CDも再発売されたりしています。もし興味をお持ちになられたなら、ぜひお聴きになってみて下さい♪
(話題転換?)で、たて琴ですが…。私がはじめに購入したのは、ライアという種類のもので、30弦あります。 両手で演奏するタイプの楽器です。が、実は他にも数種類所有しています。 こちらは、いわゆるハープに属するもの。古代・中世からあるたて琴で、弦の本数は少ないのです。メロディ自体がシンプルな時代の楽器なので、大体…6本から12本。 とてもシンプルな楽器です。演奏のしやすさは、曲にもよりますが、ライアの方が演奏しやすい曲もあれば、ハープに属するたて琴の方が奏でやすい曲もあります。ですが、私が所有しているのはやはり「たて琴」なのです。厳密に言えばハープではないのです。古楽のハープといえば…MusiChameleonこんな感じ。でもたて琴という言葉を聞いて、どんなものを思い浮かべますか?もっと小さな、ひざの上に乗せて奏でる楽器、です。
実は…。私がはじめて音楽教室でお世話になった声楽の先生は、古楽を専門に歌っておられる先生なのです。中世ではなくもう少し新しいルネッサンス時代の音楽(ジャヌカンなど)なのですが…。
先生のレッスンで、頭声の発声を少し学びました。頭声って…分ります?いわゆるカウンターテナーです。それに対する胸声は普通のテノール、なのです。「あれ?○○くん、今頭声出てたよ。もしかして本かなんか読んで勉強した?」こんなこと言われたことがあるんですけど…。別に勉強してなかったです…。 なんとなく自然に出てたみたい…(^^ゝなので、「愛された時、愛しませんでした」も歌えてしまったりする…のデス。キャサリン・ボットって、一応ソプラノで、古楽を歌っているので有名な人なんですけど…。(^^;
古楽では波多野睦美さんも僕の大好きなおすすめアーティストです。(CDはなかなか入手しにくいですが)生演奏を聴いて、やはりその透明感のある魅力に吸い込まれてしまいました…。 先生に羨ましがられたですよ♪「私も聴きに行きたかったのに〜!どうだった?よかった?!」って。
あまり古楽とは言えないですが…リンク♪baroken。MIDIやmp3のサイトです。
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