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ぽやつよ。
ももら
MAIL
POYAP

2005年11月16日(水)
ふつかめ2


ん?カンコクには猫舌という言葉がナイ?
それで熱いコーヒーにストローなのか〜ナットク。

いやいやナットクしてませんけどストローのナゾは深まるばかりですけど
ねこじたという単語がチョナン予告で出てものすごいワタクシ個人的に
ちょっぴりタイムリー?とか思ってウレしかったりしている本日1/21に
なんの臆面もなく11月の出来事を更新しているワケですが
「ふつかめ」を1日に書ききれなかった時点でもう時系列は崩壊してるのでそのままススム。


ABとの待ち合わせ場所に向かうべくホームへ。
電車が来るまで時間があるのかホームにヒトはまばら。
ここぞとばかりに写真を撮る。

駅名の看板がすごく見やすいのは前回も書いたけど
ホームとは逆、開かないドア側の柱とかに貼られている看板は
日本でいう全面広告くらいにそれはもうデカくて
ハデな色遣いのポップでキュートな(古いのか?この言い回し)絵の中に
駅名がドーンと書かれていて十二分に見やすくてイイ。

キレイなおリボンがかかったプレゼントの箱が描かれていてそのド真ん中に駅名

っていうのが可愛らしかったので写真におさめた。
プレゼントの箱がこの駅と何か関わりがあるのかそれとも何もナイのかはなぞ。

それはさておき、デカ看板は日本の地下鉄でもやってほしいと思った。
あの小さい看板見づらいもの。
ちょっと立ち位置ズレたら見えなくなるし、ヘタに座ってたりしてたら余計。
迷子大王の目は節穴なんだぞこらー!←威張るところではない

電車到着。どこから来たのかわらわらとヒトが乗り込む。
行きは緊張していたため即座に駅名確認できるようガッチリ立っていたけど
帰りは少し余裕を見せて座ってみた。
平日のお昼近く。ほどほどの混み具合。みんなドコへ行くんだろう。

ふと、隣に座っているオンナノコ(学生?)のヘッドホンからナカシマミカが漏れ聞こえてきた。
日本の曲も聴くんだー。ちょっと話しかけてみようかな?と思ったけど止めた。
mp3をホテルに置いてきた事を後悔。すまっぷ大音量で聴けば何か話のキッカケになったかも。
いやなんかナンパしようと必死になってるヒトみたいだけど交流を望んでいるだけで。
そもそもお互いヘッドホンなんかしてたら聞こえないしーあははー
とか脳内会話をしていたらオンナノコは降りてしまった。あんにょん。


待ち合わせ駅到着。
まだ約束の15分ほど前で、私にしては上出来じゃん!とか思ってたらABが走ってきた。

「良かったブジでー心配したよー
ひとりに挫折してとっとと戻ってぽつんと待ってるんじゃないかと思って
2回くらいココに見に来たんだよ
ところで朝ご飯食べた?私たちはゴージャスにアワビのお粥だよ美味しかったー
あんたもひとりサミシクそんな駅行かないで一緒に食べたら良かったのにねー
あとスーパーとか化粧雑貨とか見まくりで面白かったよー
そうそうコレあんたの分もぷるこぎのタレ買ってきたよ重たいからまず自分の分はカバンに入れろ」

そんなこんなを一気にまくし立て、再会を喜ぶ。
はいはいご心配ありがとう。
ひとりでいるあのゆったりした時間を貰えたこと感謝しておりますよ。

こっちもねー楽しかったよありがとねー私はねー写真撮ってきたのー

と、ひとり旅のアレコレを語ろうとするも
「さ!とりあえず会えたから次行くよ!もたもたしてたら時間ないよっ」と思いっきり遮られ
余韻に浸る間もなくズンズン歩くABの後ろをひたすらついていく。
ま、一段とニギヤカなABに囲まれてるのもまた心地イイからイイんだけどさ。

3人で出掛けるんだーというと、オンナ3人って色々難しくない?とよく聞かれる。
一番年上のAはとにかくガンガン進む突進型で
Bは最年少だけど一番しっかりしており地図から書類から3人の共有財布も全て彼女が管理
そして真ん中のワタクシは時折ぽやーっと自分の世界に入ったりするウスラぼんやりというわけで
なんだか三者三様ウマイ具合にバランスがとれているらしい。
ま、Bが一番割に合わない感じだがそこはビシっと年功序列だ。


そんなことより、お昼ゴハン。☆びびん麺だ!

屋台とか露店とかがゴチャゴチャと立ち並ぶ一角に
食堂ばかり集まった路地があり
各店舗おばちゃん達が激しく呼び込みをする中を突っ切って
Aが前々回に入って感動したという店を目指す。
ようやく見つけて座ったそこは満員御礼。ガイド本にも載っているからか大繁盛していた。

お待ちかねの、びびん麺がくる。ぎょーざスープみたいのも頼む。

あ、カンコクのほとんどの店はとにかく盛りが多いし
「付け合わせ」がたくさん出てきて尚かつそれはオカワリ自由の時もあるので
各自が一人前ずつ頼むとえらいことになるから要注意。
何品か一つずつ頼んで分けて食べるのがイイ。

ひとくち目。
Aの顔が険しくなる。マズイらしい。

以前は松の実とか色んな具がふんだんに入っていてスープもイイ味だったのに〜
と嘆くA。店は以前来た所に間違いない。
店の方針が変わったのか、値段据え置きで材料費をおとしたのか。

それとも本などに載って有名になりすぎたからか。
それはどの国でも起こりうるし観光地ともなると尚更のことだろうけど
カナシイことにそれで味がおろそかになってしまう店もあるようだ。

前回行った、とあるお店もどのガイド本にも載っている有名どころで
しかも有名人が来るお店!とか宣伝しているけど味はサッパリだった。
これでは名前を挙げられた有名人が気の毒。
偶然1回立ち寄っただけーかもしれないのに。ブームはコワイ。

申し訳ないけど、ほとんど残して店を後にする。
こんなことは後にも先にもコレ一回きりだった。ザンネン。

気を取り直して化粧品を見に行く。
ネットで調べたクチコミ情報を元に基礎化粧品を購入。
この旅一番の高価なお買い物だ。

コスメも大好きなAの分析によると、カンコクの化粧品は即効性があるとのこと。
あっついソウルを持つカンコクの人達は目に見えるサクっとした効果がお好みらしい。
何事も飽きっぽくしかもたまに化粧も落とさず寝てしまうほどズボラな私も
それなら頑張って続けられそうだ。なんたって高かったし。大事に使おう。

次は激安洋品店。
ストッキングが安くてしかも丈夫なのでおみやげにイイらしい。
カンコクのお洋服はとにかく色の種類が豊富。

時間がないーと走っていたら思いっきりコケた。
買ったばかりの化粧品と、ぷるこぎのタレ。いずれも頑丈なビンらしく無傷。
かたや私は両手をスリむいて両膝をシコタマ打った。
が、後で見たら何故かスネだけ擦りむけてヒザは無傷だった。なぞ。
とにかく道は結構デコボコが多いので要注意。

あとはおきまりの海苔とかを買いに行く。ここもネットで調べたお店。
海苔のほか、チョコやら乾燥イチジクやらいろいろと試食させてもらった。
ウマイうまい。さっきガッカリしたオヒルのカタキをここでとったどー!みたいな。


次はカンコクの知人と待ち合わせをしている場所へ。
前回の旅の時に案内して下さった方の奥さん。
1年半くらい前に彼女が日本に遊びに来ている時に偶然お友達になった。
おねーさんと呼んでいる。

携帯を1つレンタルしていたので
それで連絡を取り合いブジおねーさんと合流。さっそく露店をウロつく。

おねーさんは実は結構年上。
なので私たちの組んだ強行日程に
果たして最後まで付き合ってくれるのだろうか?という不安があった。
だけど、そんなのは一瞬にして吹き飛んだ。

おねーさん歩くの速いはやい。
ごちゃごちゃと並ぶ露店と人混みの中をスイスイ泳ぐように歩く。
3人してついていくのに必死。とにかくパワフルだ。

そんでおねーさん値切るのがウマイ。
最近の観光地はなかなか安くしてくれない傾向にあるらしい。
それでも突進型のAはかなり値切り倒すけど
おねーさんが、もう一押しもふた押しもして更に値切ってくれる。

そんな感じで楽しくお得にお買い物。

さて次は晩ゴハン。
今日は特に決めていなかったので、おねーさんに任せることに。
すると、せっかくだから私達が泊まっている町まで行ってみたいとのこと。
また、そういう所の方が安くてウマイ庶民のお店があるらしい。

ガイドさんがしつこく言っていた「イケマセン」が一瞬脳裏をよぎったけど
そこはホラ、私たちには地元のヒトがついているから心配ない!ってんで電車で移動。

部屋に荷物を置いて、いざ出発!
おねーさんはホテル入り口に居た、ちょっとコワイ感じのヒトに
「この辺で美味しい食堂はない?」って聞いている。頼れるお方だ。
で、教わったとおりホテルのすぐウラに行くと
焼き肉屋さんがあったのでそこに入る。

靴を脱いで、やれやれドッコイショと席につく。
まずはビールで乾杯!そんでカルビを注文。
他にチヂミとか頼む?とか相談していたら
それは全部「付け合わせ」で出ますから。とお店の方。

豪快にカルビを焼いているそばから、チヂミやらスープやらが運ばれて
あっという間にテーブルの上がゴチソウでいっぱい♪
ビバ!付け合わせ!しかもオカワリ無限大!うれしくて涙でますよホント。

で、ちょっと驚いたのが
青い生のトウガラシが、まんま一本で出てきたこと。それも結構デカイ。
これに辛いミソをつけてポリポリ食べるそうだ。
いわゆるモロキュー的食べ方。

おねーさんに、辛いよね?って聞いたら
辛いけど辛くないのもたまにあるから大丈夫。とのお返事。
うーん。なかなかにアバウトでスリリングだ。おそるおそる食べてみる。
確かに辛いけどウマイ!!!このヒリヒリ感が結構やみつきになりそう。

で、メインのカルビ。
葉っぱ(サンチュと言うんだったっけ?)の上に、
更にゴマの葉(シソみたいな、でも味は違うけど香りの良い葉っぱ。イケます。)
細切り野菜やキムチとかを乗せて、お肉ドーン。
そこに辛いミソもつけて巻いて頬張る。思いっきり頬張る。

ウマイよー!!!

やっぱり、ちゃみするも頼んだりなんかして飲んで食べて幸せで腹一杯♪
さて、そろそろお会計をと言ったら2万8千ウォン。とのこと。

へ?12万の聞き間違い?
と思ったら、ほんとに2万8千ウォンだった。
単純に計算して日本円で約2800円。(正確にはもう少し高いけど)
4人で飲んで食べて一人アタマ700円也。

安い。安すぎるっ!

ちなみに昨日のなっちは、飲んで食べて3人で4万7千ウォンだった。
それでも安いね〜と言っていたのに2万8千って。
ビンボーな私達にはこれほど幸せなことはない。
こんなに安いのはやっぱり観光地から離れているからなのだろうか。

そんなこんなで半ば有頂天で店を出る。
おねーさんを地下鉄の駅まで送り、またコンビニへ。
いまさっき、あれほど食べたばかりなのに
安かった!だけでテンション上がった私達は部屋に戻って二次会に突入なのだ。

ビール、そしてまたオニギリを購入。
昨日のはホントに辛かった言う事聞かなくてすんませんと、おにーさんに謝りながら
コレはどうかなー?と触るやいなや「それも辛いです!」と忠告が飛ぶ。
もう自分たちで選ぶのは諦めて、おにーさんに見繕ってもらい、部屋へ戻る。

二次会には他にオタノシミがあった。
食べたい物リストに入っている「具ナシ海苔巻きを揚げたもの」と「ホットク」
昼間、屋台で買ってきていたものだ。

またビールで乾杯。
そして初めてホットクを食べる。
中に甘い蜜のようなものが入ったシンプルな甘さの
ペッタンコな焼き饅頭みたいな。

う、ウマイぞー!!!

これは感動するウマさだ。
あんぱんとかモチモチしたもの好きな私はもちろん、甘い物をあまり食べないAも絶賛!
3人とも明日も絶対買おうと言うくらい気に入った。
かたや海苔巻きは、、、フツーのノーマルな海苔巻きの方がウマイやね。


そんなこんなで、また3人ともすげー酔っぱらって
「いやー、ひとり700円だよ!ななひゃくえんギャハハー」
って話だけで何度もなんども盛り上がって、
そしてドンドコぼんぼんを子守歌にスヤスヤと眠りについたのでありました。



つづく。


みっかめは「漢方の町で、これまたえらいこと熱いお茶に出会ったー」の巻。
かみんぐすーん?!



2005年11月15日(火)
ふつかめ1


いちにちめは酔っぱメガネで見ていたらしく
住めば都
とか言ってたこのホテル。

とんでもないです。完全ナメてました。

まず、水圧が異常なほど低い。
トイレに入って一度流すと次の分が貯まるまで15分待ち。

通常、カンコクのお手洗いは
食堂、喫茶店、デパートなどほとんどのところが
紙を流してはイケナイことになっております。
水圧が低いので流れないのです。

なのでたいてい横にバケツが用意してありまして
事を終えた紙は全てそこに捨てます。
そこんところは前回行った時に学習しておりました。

でもまさかホテルでそうだとは。

確かに真横にゴミ箱はありました。
でもこれはいくらなんだって
「洗面所の」ゴミ箱だろうと。そうだと言ってくれと。

とにかく紙を放置したくないので
一回のチャンスに掛けて全てを流す。
音消し流し絶対厳禁。そこはもうキニシナイ。
あとに入るヒトはひたすら15分ガマンする。そう決めました。

そんなだからオフロも大変です。
ちょろちょろシャワーを根気強く浴びる。
朝ブロは寒くて一気に目が覚めます。

そんなこんなは気合いでなんとかクリアしましたが
もっとヒドイのは騒音。

フロントから下、4階からはカラオケ、ゲーセン、キャバい所と
それはもう賑やかなお店てんこ盛りでそこからの音が全て上に筒抜け。
どんどんボンボンいう低音がベッドに響きわたってすごいのなんのって。

まぁ、これは酔っぱらってしまえばナンノソノ。
後に子守歌みたいな感じにすらなってきちゃって
ニンゲンとは逞しいものだとしみじみ思ったわけで。


そんなことより一人旅です。

本日も予定みっちりなので、早々にホテルを出て地下鉄の駅へ。

券売機もありますが、ここはアレでしょ
事前に入手した情報通り、つよちのマネして窓口で駅名を言って切符購入。
なんかカッコイイじゃんウヘヘ。

切符は黄色地に南か東かワカランけど門の絵が描かれており
ウラには磁気テープが貼られています。あと金額も記載されてます。
切符を差し込み、改札バーは自動で開かないので自分で押しながら入ります。

目的地に向かう電車は幸いなことに日本で言う山手線みたいな環状線で
これなら乗り換えで迷うこともないし
とりあえず乗ってさえいれば間違いなく着くだろうと
後で合流する駅もこの路線上に決定。

そもそも地下鉄は各路線全ての駅に順番に番号が付いており
駅名看板は番号の他、ハングル、英語、漢字の3種類で
でっかく見やすく表記されているのでとても判りやすいし
100円もあればだいたいの場所に行けるので超お得オススメ。

もちろんタクシーもすごく安いし何せ便利なんですが
イヤな目に遭うヒトも若干いるらしいです。
(私たちは何事も無く快適に利用しました)

ま、色んなモノを活用するのも旅の醍醐味を増すと。
ただ、路線バスはちょっと手強いようです。上級者向け。


そんなこんなでABとは逆路線なのでここからしばしお別れ。
二人は私の大胆不敵な迷子っぷり
(たぶんコッチだ!というナンの根拠もない確信の元に堂々と潔く反対方向に進んでいく様)
をよく知っているのでかなり心配していたそうですが
窓口で切符を買った時から既に私のアタマはオレはやるぜ☆モード。
何をやるって、まー、ただ駅に行ってみるだけなんですけど、とにかく晴れ晴れと出発。

車内は至ってフツー。日本と変わりなし。
地下鉄だけど、すぐ地上に出たので周りの景色を楽しむ。
お天気もよく最高の一人旅日和。

ほんとにスカっと快晴。山も川も壮大な眺め。きもちいい。
考えてみたら私たちの旅は毎回食べ飲み歩きと買い物に終始して
こんな風にのんびり景色を眺めることもなかったなと。
空港〜ホテル間とか結構な時間車には乗ったけど
とにかくみんな超高速でドッカンガッタン揺れがすごいので
景色を見るより酔い止め飲むのに必死みたいな。

運動場とか大学とかが眼下に見えて
もしかしてここでロケやったかもー?チガウかなー?どうだろー?
と、妄想するのもいと楽し。
事前に調べとけば良かったのにって感じですが、ま、万事こういう性格。

そんな感じでぼーっと外を眺めていたら
どこから乗ってきたのか、おじさんが通路の真ん中で
イキナリ大声であんにょんはせよーと言い出した。
驚いて見たら、そのおじさん
やおら自分の服にワタゴミをくっつけて、それを洋服ブラシの様なモノで取り始め
なんとこのブラシが3つで千ウォン!(推定)みたいなことを大声で言っている。
どうやらゲリラ的車内実演販売の様だ。

へー面白いー買ってみたいなー(物好き)でも勇気いるなーはんぐるワカランしー
だいたい3つもイランしーABもイランって言うだろなー
とか思っていたらオバサンが1セット買っていた。

ふーん。買う人もやっぱりいるんだー
なんかコレってイイ商売だよなー場所がイランしー
とか思っていたらオジサンはデカイ荷物を持ってさっさと降りてしまった。
所要時間1駅区間。

で、帰りにも物売りオジサンに遭遇。このヒトは軍手を売っていた。
あったかくてゴムのイボイボまで付いて使いやすくて5セット千ウォン!
みたいなことを言っていた(あくまで推定)。

あとでカンコクの知人に聞いたところ
あの売り方は違法らしく見付かるとマズイのでそれでサッサと降りてしまうそうだ。
また、ほとんど買う人がいないからあまり実入りのイイものではないらしい。
買おうかと思ったよーと言ったら無駄遣いをするなと笑われた。

さて、ようやく目的の駅に到着。

駅を拠点にあてもなくウロつく予定なんだけど何せ時間が早すぎる。
構内にあるどの店もまだ開いてない。
アイス屋さんがあったので、そこでコーヒーを頼む。寒いし。
カンコクのヒトはアイス好きなんだろうか?なぞ。
こぴー、はな、じゅせよ。
カタコトでもなんとか通じるフフ。
フタ付き紙コップで出てきたコーヒー。いわゆるスタバみたいな。
唯一チガウのは、その飲み口にストローがささっているということ。
それがとてもなぞ。
しばし考えたすえ、そのストローでひとくち飲んでみた。

熱っ!!!
はいワタクシおばかです。

ちっちゃいころ猫舌でそれでも親が飲んでる熱いコーヒーが飲んでみたくて
ストローならそこを通る間に熱さが緩和されると思って
こっそり試したことのあるヒトは少なからずともいるハズだっ!!!
はいワタクシ試しました。

あれからウン十年。
まさか言葉も通じないこの国に来てひとりぽつんとにのてつをふむとは。

やはり一人旅で動揺しているのか。
それはタブン砂糖とかミルクとか入れた時の為のかき混ぜ棒なんだろう。
甘いコーヒーが主流らしいカンコクで
混ぜ棒を最初から入れてあるのはいかにも合理的。ちょい邪魔だけど。
ちょっと考えたらわかるだろうに。

でも普段からブラック派な私には無縁のものだしー。そもそもなんでストローさ?
とか色んな言い訳をココロの中で繰り返し
気を落ち着けるためにもこれからの行動を練るべく地図を広げる。

ガイドブックによると
ここら辺沿線はいわゆるろっぽんぎひるずのような
ちょっとせれぶでオサレなカンコクでも最近人気上昇中の街らしい。

アイス屋さんを後にして、ともかく駅構内から出る。
迷うとキケンなのでゆるやかな坂道をひたすら真っ直ぐ歩いてみる。
うーん。みごとにどの店も閉まっている。
ま、ここに電車で来ることが大目的なわけで
そこら辺の道をもしかしてつよちも歩いたのかなーと思うだけだからイイんだけどさ。

ぐるっと引き返す形で今度は表通りを歩いてみる。
なるほどオサレっぽい服屋や喫茶店がいっぱい並んでいる。もちろん閉まっている。
ほんとはCDショップに行ってみたかったけど、なぜかそこには辿りつけずムネン。
一本道のはずなのに。大胆不敵な迷子大王本領発揮か。

寒いのでまた構内に戻る。
ちらほら店も開きだしたので散策。こちらは外と違って庶民的な感じがした。
マフラーを探していたので物色。気に入ったものがあったけど、色で迷う。
店員さんにジェスチャーでどっちがイイ?と聞いてみる。
満面の笑みで薦められた方を購入。

なにかしらの買い物は絶対するので、
これはいくら?に始まり、様々なシーンで使うであろう言葉は
事前に単語ノートにまとめて常に携帯していた。
だけどやっぱり咄嗟には出てこないモンなんですよ。

さっきのアイス屋さんでも思ったけど、
一人だからこそ、もっとぶっちゃけて色々と交流できるチャンスなのに
勉強不足だしなんか恥ずかしいが先にたって尻込みしている自分が情けないなと。
ちょっと後悔。

ウロウロしてたらイイ時間になってきたので、切符売り場に戻る。
ふと、日本でもお馴染みな証明写真のハコを発見。一人旅の記念に入ってみた。
キチンとした証明写真の他に、背景付きのプリクラみたいのも撮れる仕様。
早速撮ってみるべと思ったらオツリなしできっちり3千ウォン必要なのに
細かい紙幣は千ウォンしかない。
そんでまた、その1枚きりの千ウォン札を入れてしまってから
返却ボタンが見つけられないというアホタレっぷりを発揮。
機械はハングルで「早く残りのお金を入れんかね(たぶん)」とまくしたてる。絶体絶命。

そこでハッと思いつき、
すぐ隣にある窓口に駆け込んで1万ウォン札で切符を買うことに。
待ち合わせの駅はとても発音しづらい名前だったので
事前にノートにハングルを書いておき、それを見せて
はんじゃん(一枚)じゅせよ。と言った。
切符とともに千ウォン札が4枚と5千が1枚。やったね☆

それを掴んでまた写真箱にとって返す。
真向かいにあるお店のヒトは何やってんの?って顔で見ていた。
そんなことは旅の恥のかきすて。残りの2千を入れて撮影開始。
表記は全てハングルなので適当にボタンを押す。なんとかなるもんだ。
背景入りのお遊び撮影を選んだせいなのか、
機械もテンション高めなハングルで指示を出す。声は男の人。
「これかい?それともこっち?よーく選んでボタンを押せよ〜」みたいな。

よーく選んだけど、たくさんある背景から好きな物に辿りつけず。
なんとかなるさにも限界はあるさ。
選択時間切れで背景は不本意ながら雑誌の表紙のようなものに決定。ま、いいか。

機械がさらにノリノリで喋りだす。
「4回撮るからねーまず1回目行くよー。はなーとるーせっ!」ぱしゃ☆
「はい次2回目だよー準備はいいかーい?はなーとるーせっ!」ぱしゃ☆
全て推定だがたぶんこんな感じ。
私もノリノリで「うんわかったー」とか返事しながら、ちょなんポーズとか決める。

「さーいよいよ最後、いくよー」ぱしゃ☆てな感じで楽しい撮影会は終了。
すぐ出来るから待っててね!あんにょーん!って感じで最後までノリノリでおわかれ。

短くもほんとにすげー楽しいひとときだった。
ひとり息巻いて乗り込んできたものの、店はまだ開いてないし上手く交流できないし
この駅を見ただけで満足。なんてほんとはちょっと強がっていた私を楽しませてくれた
写真の機械よ、かむさはむにだ。なんか性格暗いとか思っても言わないように。
ちょっとした暖かさが身に染みる。ひとり旅なんてそんなもんさ。

そんなんでようやく私のテンションが絶好調になってきた頃、もうこの駅を出る時間に。
もう少し居たかったけど、やっぱりひとりはサミシイのでホームへ。
出来上がった写真の私は絶好調に楽しそうでした。
それはもう後で見返すのもコッ恥ずかしいくらいに。
しつこいようですが旅の恥は思いっきりかきすてなのだ。




まだまだつづく。
更新日はいつかまたきっとそのうちに。





2005年11月14日(月)
いちにちめ


こちゅじゃんラブなA&Bと、ちょなんラブなワタクシ3人が
またまた行ってきましたカンコクへ。

前回はえらいこと寒かったから今度行くなら春か秋がいいやねぇ♪

てな事がワタクシ達の合い言葉になってはいましたが
それは来年の話♪なんて思っていたのはワタクシただ一人だったようで

「アンタの引越が済んだら速攻」

というAの号令のもと、とっとと話は進んで行き

熱意はアルがカネはナイ。という3人が選んだ超格安ツアーは
ホテルを選ぶ権利などヒトカケラもなく旅行会社の言うなりで
そのホテルも早くて出発1週間前じゃないと判明しないなんていう
デンジャラスなオプション付きで

今思えばここからもう既にこの旅の伝説化は始まっていたワケですが

AB怒濤のイキオイでネットから集めてくれたクチコミ情報をもとに
あきらかに食べきれん数の「でもコレは絶対食べるぞリスト」とか
どう考えてもムリだろって感じの「でもココ絶対行きたいリスト」とか
3人がそれぞれにバンバン出し合いトントン折り合い付けて計画を練り

前回とは一味もふた味もチガうんだもんねワタシタチ☆

と、ハナイキ荒く出発したのでありまする。



〜1日目〜

今回は、こりあんえあー(だいかん航空)で行ったのだけど
実は3人が3人とも実際機体を目にするまで
「こりあんえあーってナニ?ドコの会社?」
とか思ってたウスラトンカチだったりなんかして

まぁ、それはさておき
お楽しみの機内食は
「カレーのようなシチューのようなモノがかけられたゴハン」

これがそのなんちゅーか味は良かったけれど
一緒に頼んだコーヒーもろとも「3年前から温めておきました!」
ってくらい熱意のこもった保温加減で思いっきり舌ヤケドで

そうだそうだそうだった。
カンコクはマチもヒトもとにかくパワフルであっつい国なんだ!

って思ったらなんかテンション上がってきて
仮眠するのも忘れてむやみにトイレに行ったりしてるうちに
定刻通りブジ到着。


ヒトビトはあっつい国だけど、体感温度はやっぱり寒い。
こちらの12月くらいの気温だろうか。
ワタシタチ含め3組がマイクロバスに乗り込み
えらいこと渋滞している中をビュンビュン走って
ドッカンドッカン揺られながらそれぞれのホテルへ。


直前まで不明だったホテルは
いわゆる観光地からちょっと離れた場所にあった。

でもホテルのHPがあって、それで事前に調べたところ
建物の中にはバーや日本料理屋などがあって施設が充実しているらしいし
また駅近なので移動は地下鉄がイイらしい。
ま、不便っちゃー不便だけど、それもまた旅の醍醐味☆
一回くらいはオサレしてホテルのバーで飲むのもイイかもね♪

などと考えていたワタシタチが甘かった。

まず外観が雑居ビル。
ホテルと思って探していたら気づかずにうっかり通り過ぎてしまいそう。

中へ入る。フロントは5階だ。
エレベーターを待つ間、ふと地下への階段を見つけ
「あ!ここがバーになってるのかな♪」
と浮かれ気分のワタシタチが言い終わらないうちに
「ココは絶対に行ってはイケマセン!」と添乗員さんにクギをさされた。
どうやらキャバい場所らしい。それはうちらは行けませんわな。

ちょっと不安になる3人に添乗員さんがたたみかける。
「夜はホテルから一歩も出てはイケマセン!」

観光街から離れると日本語も通じにくくなるし色んなヒトもいる。
万が一にも危ない目にあってはいかんので
ホテル近辺を観光地のノリでフラフラ出歩かない方が良いとのこと。

イケマセン!を連発されてそこはかとなく不穏な空気が漂うけれど
とにかく荷物を置いてすぐさま出かける。
ワタシタチには食べたい行きたいがてんこ盛りでションボリしているヒマはないのだ。


☆なっちぽっく

記念すべき1日目の晩餐はワタシタチ食べたい物リスト上位のなっちぽっく。
直訳するとタコの炒め物?これがもうえらいこと辛くて旨いらしい。

寒風吹きすさぶなか意気揚々とその店を目指す。
もうすっかり夜だけど街は明るい。銀杏並木がほんとうにキレイだ。

ガイドブックには載ってないけどネットでの下調べはバッチリ。
だいたい15分も歩けば着くだろう。
着くだろうに。
もう着いてもイイんじゃない?

気づいたら1時間以上街を彷徨っている。寒いし腹ペコまっくすだ。
もうなっちは諦めて目の前にある店にフラフラと行きそうになる。
もしマックとかあったら速攻入ってた。
でも幸か不幸かこの近辺はなぜか「はーげんだっつ」が幅をきかせていて
この寒いなか、しかも晩ご飯にアイスはナイだろうと思いとどまる。

こりゃ1日目から遭難してしまうと添乗員さんのケータイに助けを求めるが
自分たちの今居る場所をうまく説明できない。
「周りを歩いているヒトに聞いてみてください」
いきなりサジ投げられて途方にくれる。

そこへ若いOLさんらしきヒトが天使のごとく現れた。

ちょぎよ!

そこから先は「道を教えてください」とハングルで書かれた本と
店の地図を指さしココに行きたいと必死に説明。
でも全編無言のジェスチャーみたいな。
少しは事前にハングル覚えなくちゃという気持ちはあれどなかなかねコレがね。

するとOLさんスタスタと先導してお店まで連れて行ってくださった。
そこはワタシタチが探し回っていたところから結構離れた場所だった。
てか、すげー大きい道を隔てて真逆のところ。
それなのにOLさんワタシタチを店の前に送り届けるとにこやかに爽やかに
スッとまた反対に帰っていかれた。寒いのにスミマセン。もうホントありがとう。


やっとこゴハンだ!

注文すると店員さんは「ほんとに辛いけど大丈夫?」と心配そう。
けんちゃなよ!
すっかり元気まっくすなワタシタチ。

ちゃみする!に始まり
まずはフツーの辛さのタコとか野菜の辛味噌炒め物から頂く。
そこに「まんどぅー」というデカくてモチモチしたギョウザを入れる。
うまいうまい♪
めくちゅ!ビールも飲んじゃう。

お待ちかねのなっちぽっくは、
タコに絡めたタレが赤を通り越してレンガ色のようで見るからに辛そう。
一口目。火を噴く。でもウマイ。
からいウマイ!熱い!ハナでた!
店員さんとはんぐるにほんごゴチャ混ぜ単語でムリクリ会話する。
ニコニコと相づち打ってくれる。
美味しくて暖かくてほんと幸せだー。諦めなくてほんと良かったー。

お店にタクシーを呼んで頂いてホテルに戻る。
しあわせ酔っぱなワタシタチはテンション高く近所にあるコンビニで夜食調達。
おにぎりを手に取ると、店のおにーさんが日本語で
「それはボクでも辛いから、やめた方がいいです」と話しかけてきた。
「いやワタシタチいますっごい辛いの食べてきたから大丈夫大丈夫♪」と
おにーさんの心配をヨソに酔っぱテンションのまま買って帰る。

残念ながらあの懐かしのアンパンは無かったので
かすてらロールみたいなのも買う。もちろんビールも忘れずに。


ホテルに戻り宴会再び。
その前に改めて部屋を見回す。広いしベッドもちゃんと3つあるしセンヌキもある。
まぁ場所はアレでホテルとは名ばかりの雑居ビルでバーも無いけど住めば都だぁ。
1日目からいろいろあったけどブジに楽しく終了お疲れカンパーイ!

2日目もわくわくの予定がいっぱいだ。
出発直前に、つよちがカンコクのとある駅でロケやったらしいという情報を入手。
どうしてもその駅に行きたかったので一人で地下鉄に乗って散策することにした。
心配だから単独行動は午前中だけと2人から言い渡されたけど。

そんなこんな話しながら、おにぎりを頂く。
辛っ!!!!!くちびるがビリビリするくらい辛い。
なっちぽっくをバクバク食べていたAですら
一口でギブアップの辛さ。
忠告は素直に聞かねば。



つづく。

っていうか、まだまだつづいてしまいます。