月下美人
雨上がりの空を見上げた
頬を冷たい風がなでる
なびいた髪の香りを
長い睫毛の横顔を
憶えている
鈴のような声を
やわらかな唇を
忘れられない
あの日々は夢
INNOCENT
一片の雪が舞う交差点で
空を見上げて
遠くにいる君を想う
誰もが孤独を背負う時
しなやかな愛を想う
「永遠の終わりは何処にあるの?」
そう問うた僕に
「終わりではなく始まりが
あなたの心に存在するのよ」と微笑んだ君
いつでも君の心が僕を包む
健やかなる時も
病める時も
宵待ちの野に
淋しい酔いが
僕を包んで
笑顔を思い出せずにいる
あんなに眩しい笑顔を
COSMOS
幾千の夜を過ごしても
君を忘れられない