TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

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空高く

さよなら
わたしの青い鳥

蒼い空高く
遠くへ羽ばたいて

遠く遠く
もっと遠くまで


END OF THE WORLD

世界は
涙の海に溺れてしまう

光を失った世界
心を失った世界

人々の目は覆われて
何も見えずにいる


Nobody knows

潤む瞳が見つめる先には
どこへもいけないあなたの分身

心の中から出られずに
見つけてほしいと
囁く声は波に消されて

誰も
あなたを知らない


冬の鴎

そうか

君もまた
闇の中の孤独に
見つめられているのだな

俺は
ここから動けない

闇が
俺を見つめているかぎりは
ずっとこのまま
囚われの身だ

逃げることも儘ならない





この空の下に
君はいるのかな?

本当に?

思い出すんだ
君の瞳を
君の声を

もう恋はしないと決めたのに


存在という非存在の矛盾

愛や夢など
目には見えないものは信じないと
あなたは言う

ならば
あなたも存在しないのだろう

あなたの心も
目に見えるものではないのだから


翳る瞳

恋をしたのかもしれないし
恋をしたのではないかもしれない

ただ
君の言葉がほしい
君の存在を感じていたい

けれども
君へと進むことができない僕は

どうしようもなく
臆病なやつなのだろう


黄昏

この身を引き裂く孤独に
耐えきれずにあえぐ

いつか 君は
黄昏の中で
僕を見つけるだろう

君からの呼びかけにも答えられず
佇む僕を


RAIN

降り止まぬ雨は
あなたの髪を濡らして

サヨナラのくちづけは
涙の味

まだ
辿り着けない約束の場所

僕は
彷徨いつづける




夜に降る星は
君の夢

変わらぬ孤独を抱いて
眠ろう

帰らぬ夢に咽び泣く
心つながらぬ二人は

やがて
刹那へと向かうだろう



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