TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

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四葉のクローバー

花は散りゆく運命
されど
営みは永遠

あなたを包む空気が
愛ならば

僕は何も望まない

ただ
あなたの幸せだけを願う



朝靄に心沈んで

風にそよぐ黒い髪と
心くすぐる花の香り

長い睫は涙に濡れて
潤む瞳は僕を見つめる

惑う心は
とうに捨てたはずなのに




曇り空の下で

抱きしめても
すりぬけていくの

風のように
はやく

氷のように
冷たく

途方にくれる僕をおいて


あなたの涙に心惑う

何が
そんなに哀しいの

酷な問いね
分かっているくせに

そうだね
でも行かなくちゃ

何処へ?

何処へ向かうのだろうね
僕は此処にもいられない
だけど何処へも行けない

愛しているのよ
あなたを

ああ 僕もだ
僕もあなたを愛している
だからこそ
あなたの涙に心が揺れてしまうんだ



針は時を刻む

その温もりが
哀しいの

あなたは
深紅の薔薇を胸に
佇んで

僕を見つめる

その瞳に映るものが
愛ならいいのに


太陽

きっと
あなたは
疲れてしまったの

すべてを見続けることに

世界には
涙の笑顔が多いから




author:蒼井冬星 HOME  
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