TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

BACKINDEXNEXT

誰かさん

愚か者が
賢しらな口を
きいたところで
利口になど
見えはしまい


残像

嫌なことを思い出したり
辛かったことを考えたりするのは
もう やめよう

僕らは
前にしか進めないのだから


それでも

人生が
すばらしいなんて
思ったことは
一度もないけど

君に出逢えたことだけは
神様に感謝しているよ


単身赴任

人間てな
面倒な生き物だねぇ

こんな仕事は
さっさと終わらせて
家に帰りたいよ



INSOMNIA

夢を見るのが
怖いから
眠らずに過ごす

けれども
夢から逃げられない

睡眠薬に頼っても
脳が生きている限り
きっと
夢を見続けて

そして
僕は
壊される

そして
僕は
殺される

なぜなら
夢は
真実だから


NIGHTMARE

今でも
夢を見る

逃げられない
追いかけられる

はてしなく続く空間
走っても
走っても

つかまらないように
殺されないように

夢は怖い
現実も怖い

どこにも
居場所はない



ALL or NOTHING

近寄らないほうがいいよ

今夜は
君に優しくできない

こんな僕が
生きているなんて

そんな気分が襲うとき
人に優しくできない



author:蒼井冬星 HOME  
Copyright (C)2001-2020 Tousei Aoi All rights reserved.
TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT内の詩の著作権はすべて蒼井冬星にあります。
転載、引用の際はお知らせ下さい。