TALK TO MYSELF IN MIDNIGHT 

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邪なる者

すべてのものごとが
神の御名において
行なわれているが
真実の神は
唯一無二の存在である

したがって
あなたがたの
独自に解釈する神など
どこにも存在しない

それでも
神を見たというのなら
神を感じたというのなら

それは
悪魔という
偽りの神である

変幻自在に姿をかえ
あなたがたを
地獄へと導く
非存在という存在

それは
悪魔という
偽りの神である


NO MORE

争いたい人がいるってことは
由々しきことだね
 
想像力の欠如だ

そんなに戦争がしたいのなら
今すぐ その現場に行って
体験してくれば

痛みや苦しみ
すさまじさ、悲惨さ
全て体験してきて
それでもやりたいのなら
戦争すれば

できるんならね

他の人にやらせるんじゃなくて
自分で銃を持って
軍服着て
傷を負って
片脚を失っても
片腕を失っても
生きていく覚悟があるのなら
やってみなよ

その覚悟があるのなら
僕は もう何も言わないからさ


WALK

振り返らずに
遠ざかっていく背中
見えなくなるまで見送って
浅いため息をひとつ
それから
家路をたどる

出逢いは


海岸沿いの道で
佇むあなたの横顔に
心ひかれて
声をかけた

運命なんてあるのかな
疑いもしなかった
あの頃

戻りたいとは言わないけれど
たった一言で壊れてしまう
こんな二人にはなりたくなかった


MOON

月が
あまりに美しいから
ベランダに出て
季節はずれのお月見を

こんな夜には
君に会いたい


対価

義務を守らない人に
権利なんてないね

責任を負わなければ
自由は手に入らないということさ

それぐらい
ちょっと考えれば分かるだろ?


宴のあとに

季節はずれの
燃え尽きた花火
ブーツの踵で踏みつけ
煙草に火をつけた

暗闇にともる
ひとつの点
たたずむ僕は 

何を思えばいいのだろう
この夜に


生けるすべてのものへ

我は
善き者のために
祈る

我は
清き者のために
祈る


Looking for

君の涙
見ないふりをした

言ったろう?

僕は
冷たいんだ


I'm a lonely

君は
ロンリー

僕も
ロンリー

みんな
ロンリー

そう思っているのは
自分だけなのに


ロングコート

彷徨うは
旅人

旅人は
孤独

孤独は
あなた

あなたは
わたし


陽のさす窓辺にて

あなたのうつむく横顔に
そっと短いキスをして

私の心は揺れていく


tokyo tower

ここは
あのひとのまち

とても
きらびやかな

むねが
くるしくて

いきが
できないくらい

あのひとは
もういない

なにを
おいかけているのか

なにに
おいかけられているのか


ここは
あのひとのいないまち

あてもなく
ひとりさまよう

なみだのでない
こころをだいて

あのひとのこえ
もうきこえない

なにを
みているのか

なにに
みられているのか

ここは
あのひとのまち



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