エアーポケット
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2005年09月12日(月) 一人の休日。男の休日。

 代休を利用して普段出来ないことをする。部屋の掃除を午前中に済ませ午後からは病院へ行った。もうほとんど完治してると思ってるけどやっぱり医者の太鼓判が欲しくなって行ってみた。案の定先生は、「なんで来た?またぶり返したか?」と質問され、「いや、太鼓判が欲しくてきたんですけど、もう大丈夫ですかね?」と答えた。「うん、もう心配ない。」としっかり太鼓判をもらって病院をあとにし銀行をまわった。カードの支払いの口座へ額を入金し、今月自分が自由に使えるお金の計算をして、小額を貯蓄に回した。
 週末に友人の結婚式へ行くので御祝儀袋を買いに大型文具店へ入る。駐車場でとなりの赤いヴィッツが気になったが無視して入店、予想通り高校時代の後輩を発見。いつもなら明るい感じで話しかけるところだが、気も乗らず目的のコーナーへ向かって一番品数の減っている、するところの一番人気のあるであろう御祝儀袋を買って、素直に店を出た。

 今週末の行事の多さに少し滅入りながら車を走らせ、明日からまた仕事だと思うとまった更に滅入るから余計なことを考えずに夜は自分を充電。
 最近入浴剤にハマッている。ローズマリーの香りのする湯船につかり疲れを取るというよりもリラックスをすることに重きを置いて浴室を暗くして匂いの効果を際立たせ、目を閉じて30分全てを忘れたふりをする。

 鳴らない電話、まぁそれもまた良い。彼女から美容液マスクなるものをもらったのを思い出して風呂上りにつけてみる。レモンの香りが少し鼻につくが結構気持ちいい。やっぱ女は得だよなって思いながら、でも女って金かかるなって考える。

 とりあえず、眠くないけど、寝る努力でもしようかなとヘッドフォンを耳につけいつもの音楽に耳を傾ける。深く、深く、音が染み渡る。


2005年09月11日(日) コーヒーショップの男性とコーヒー

 今日コーヒーショップで目にした人は少し異様だった。田村正和もとぎの襟足を自慢げに揺らしているその男性は黒ずくめのスーツに身を包みアイスコーヒーをトレーに乗せて僕の横の席に近づいた。テーブルにトレーを置いて、少し周りを気にしながら、ポケットから煙草と黒い数珠をテーブルに置いた。スーツではなく喪服だということに気付いて「あぁ葬式だったんだな。」と僕は思った。それにしてもなぜ数珠をわざわざテーブルに置いたのか。真意は解からぬまま、僕はチラリとまた男性を観察した。日曜日のコーヒーショップ、混雑した店内にその人は明らかに目立っていた。その男性のそのまた隣の女性も気になったらしく男性をチラリと見つめていた。観察者同士の目が一瞬重なった。少し気まずかったが僕もその女性も観察をやめられなかった。
 男性は神妙に席に着き、テーブルに置いた数珠を左手の人差し指と親指の間に数珠を挟み、口元を少し動かしながらコーヒーにミルクを落とした。その後ミルクをかき混ぜることなく男性は席を立った。ミルクはかき混ぜられることなくコーヒーの中で混沌としている。
 男性が灰皿を持って戻ってきた。口元を動かしながらコーヒーを見つめている。そしてほぼスローモーションに近い動作でストローでグラスをかき混ぜる。混沌が終わり、コーヒーとミルクが同化した。そして口元の動きをやめ数珠を握り締めたまま男性はコーヒーを飲んだ。
 
 「お経だ!!」僕が気付いたのが遅かったのか、同じ観察者だったはずのその女性はすでにすべてを察し観察をやめ自分の雑誌に目を落としている。

 何か思い出があっただろう。その男性に潜む物語を知る術はないけれど、おそらくコーヒーに縁があったのか、この場所に縁があったのか、男性はコーヒーを深く味わうように飲んでいた。

 そして僕は逆隣の男性がこの混雑の中、4人分のテーブルを一人で占拠しているのに気付いて、少し腹立たしくなった。ケイタイをこぞこぞといじってみたけど別にメールも無く、意味の無い行為に少し寂しくなった。
 昼下がり気ままな午後に、僕は男性とその相手のエピソードを浮かべてみた。


2005年09月10日(土) Night Rain

 
 踏み出した一歩 留まった一歩

 踏み出した先に見えた景色と留まったことで見えてきた景色

 ある人は踏み出したことで見えた景色

 ある人には留まったゆえに見えた景色

 同じ景色なら、どっちがいいんだろう?

 そこに佇んだ選択をどう選べばいいんだろう

 その三択に込められた 情景は あまりに安易で 滑稽で

 フライングしたのを気付かずに走り続けるランナーのような

 そんな勘違いをこれから僕はどれだけ続けるのか

 それを修正するのにどれだけ時間を使うのだろう

 
 そして僕が今持っている真実はこれからどれだけ成長するんだろう

 汚れたら履き替える靴ほど安易には手放せないそれはズシリと重く

 僕の動きを鈍くしてるんじゃないかと錯覚してしまうその真実達

 やっぱり大切だよなって納得させた 夜雨に僕は感謝します


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