世を忍ぶ仮の日記
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少年よ。 電車の中で 「ケツの穴から血が出てサー」 と大きな声で語るのはやめた方がよい。 どこでひっそり『晴子情歌』読みながら凶悪な笑顔浮かべているおねーさんがいるとも限らないのだから……。
美容院を予約しようと決意して電話をかけるも1時間話し中で怒りの余りふて寝、起きたのが夜中3時。ピロは眠る前。 起きて溜まる鬱屈。久しぶりに見る鏡の前の私。女として色々終わっている。 「キョワー! 髪の毛切りたい〜!」 ピロを起こしてからもんどり打っていると、ピロが同情の余り、 「近所のに行って来。あっし前行ったけど割と良かったよ」 と声をかけてからピロはレポート嫌さで発狂をはじめた。 さようなら(女に捨てられた30才)美容師サトシ。 他人の発狂っぷりを見ていると冷静になれる。 「ここにいてー。狂っててー」 ええい離せと手を振りほどかれて、ピロはレポートを書く旅に出かけて行った。 まあご存じの方も多いとは思うのだがピロは部屋が汚い。そんな人の机が綺麗な訳が無く、本人が勉強するスペースは無い程に散らかってしまった為、外に出て勉強をするのだ。曰く 「片付ける時間がもったいない」とのことだが、お洒落に気を遣うピロ、19才、化粧に1時間、彼氏の学校の近くの図書館まで1時間、その時間はもったいなく無いのだろうか。早く気がついてくれることを、私からは言わずに遠くから見守り続けよう。
やっとこさ久しぶりに家から出てみた。 たーまーりーに溜まった用事を少しずつこなそうとするも、2週間使い捨てコンタクトを1ヶ月使ったのを脱出しようと新しいコンタクトを買おうとしても在庫無し、郵便はゆうパックにするには小さすぎるから包み直せ、美容院は1時間半待ちでついてないことこの上ない。矢張り家はマメに出るべきだろうか、出るべきだろう。 待ち時間に散歩しようと久しぶりに本屋に行く。 私の街に活字倶楽部は無いと思っていたが、いつのまにか入っていた。 やっぱあれかな……宮澤賢治の名前って大きいのかな……文芸誌のコーナーに堂々と数冊鎮座ましましてた。何故かぱふが音楽雑誌のコーナーに放り込まれていたいい加減な本屋(近所にはいい加減な本屋しか無くて嘆いている)、それでも活字倶楽部が文芸誌か……。頑張ったなあ(私がじゃないが)。
さてドラッグストアなどで時間を潰しているとあっという間に時間は過ぎた。 嘘。 3時に起きてどうしようもなく、目を閉じて3秒で異界に跳べるその浮遊感を利用して時間の経過の感じ方を短くしてみた。 眠さマックス自分の住所と名前と電話番号すら分からなくなりながら椅子につく。 特にこうして欲しい髪型は無い。 終わった女を蘇らせて欲しい部分的で良いから一時的で良いから無理でも良いから。 まずはシャンプーからと言われてシャンプー台に座ったが。 最近、タオルじゃないものを顔に乗せることが多い美容院事情ですが、濡れたら皮膚に張り付く紙っていうのはどうかと思うんですよ。おでこにぴたと張り付いて口の方で揺れる紙を顔に乗せられてちょっとキョンシー(漢字で書くと虚亡子らしい)みたいな気分? ああもしくは又一に札貼られた悪役その3とか……。1と2は首に貼られて、最後の人はトドメの映像っぽく額なんだよね、確か……眠さでそんなことを考える。 美容院と言えば雑誌。 moreとかarとかan anとかばかり読んでいたら少し食傷状態だが、最後に装苑を食い入るように見ていたらそればかりたくさん持ってきてくれたので……またしてもちょっと食傷(笑)装苑は楽しいから良いんだけどね……いや、an anも単体でダラダラ読むくらいならそんなに嫌じゃない筈なんだが。 an anって企画考えてる人が絶対男だと思うんだが。 これ書く今日はもう終わっているから週刊誌、「めざせエロティックな女」って特集は、特集は大いに万歳なんですけど内容が男性ウケするだけのような気がして吐きそう(読み過ぎの所為もあるわね、眠かったところに大量の雑誌だし)。 少しはスキをみせなさいとか、それは男がスキを欲しているだけだろう、エロか? エロスか? 違う! 本当のエロスとはそんな、たかがスキで出来上がるものなのか!?(←興奮しすぎです) 室井佑月(漢字はこれで良いのだろうか?)の短編は……お、おおおお面白くない(発作)。それはエロか? 官能か? 性描写がありゃいいのか? それが本当のエロスか?
an anエロ特集をみて、逆に匂うような、薫るエロスに飢え。
ピアノならばピアノ弾き、太鼓ならば太鼓叩き、歌ならば歌歌い。オーボエならオーボエ吹き。 ハーモニカならハーモニカ吹き? 久しぶりに朝小一時間パソコンに向かっていて、ふとしばらくメールを返信していない友人に元メールマメとしてはメールを書いておかないと、と思い立ち、徒然なるままによしなしごとを書いて送り、その日を過ごした。 夕方速攻返信が来ていて、第一文が ‘面白いメールありがとう!’という、パソコンの前で爆笑しきりだったことが伝わってくるようなメールで、自分としては面白いことは何一つ書いていないので、思わず自分のを一瞬読み直して、それから彼女のと比較して、やっぱ私なんかよりあっちの方が余程おもろいっつーの、と画面に向けてツッコミの心を飛ばした。 そろそろ日本に帰ってくるっていうから、わーいフェロモン浴びられるぜー、て素直に書いただけなのに……。そうしたらフェロモン談義から話はすっ飛んで(よくある)惚れっぽいかどうかていう話になっていた。 惚れっぽすぎて自分でも嫌になるほど惚れっぽい彼女は昨日ハーモニカ吹きと恋に落ちたらしい。 日本じゃなかなかそういう出会いは無いね、ハーモニカ吹いている人と恋に落ちる瞬間。どんなんだろう。もし日本でハーモニカ吹きと恋に落ちる時が瞬間があるとしたらそれはどこなんだろうか、身近に想像してみてほしい。
昨今、自分が何を伝えたいのか分からなくなって途方に呉れる毎日を送っているので、それを正直に告白したのも笑われたっぽい。 悲劇を演じていて大爆笑された感じだ。 こっちは真剣な悩みだというのに。 自分という人間がどういう人間だったかすら分からなくなってきて自己喪失の危機に晒されているって、実感としてなかなか分かってもらえないものなんだろうか。そうなんだろうな。うん。
鬱るんですなんてなんてベタなことを言うくらい鬱入っておりました。 抜け? た? かどうかははなはだ疑問ではありますが、こうして日記を書くというエネルギーを使う作業、かつ人に読まれるかもしれないというある意味積極的作業が出来るくらいにはなっている訳ですから、復活した、復活したという言い方も変ですね、鬱から脱出しているのかもしれません、ある程度。ええ、あくまでもある程度でしか無いように感じますが。ああもう前の日記で私がどういう人間であって、どういうことを書いて自分という人間を誤魔化そうとしていたのか忘れましたよ。私は誰っていうのも有名な歌い手さんの方々がたくさん歌い古された今となっては誰にでもある悩みで、私は誰だったっけなどと言ってみたところでなんの新鮮みも無いですが、一体私はどんな人間だったのかさっぱり。皆目見当もつきません。 ああ、そうですね。 いつもネタが無い時は、妹のことなぞ書いて自分を書かず、誤魔化してきたのでした。 て、この文体やめます、ピロを書く上で、向いてないと思うんで(笑)。
久しぶりに料理を作りたいということで、料理第一弾は必ず肉じゃがというベタなピロ。1ヶ月間、換気扇のところにある電気が切れていることに気がつきませんでした。1ヶ月間取り替えてない姉に問題有り。 じゃがいも2つめにしてピーラーで自分の手を向いてしまった、血が出たと絶叫。 「おねーちゃーん。料理やってー」 ちょっとあっけにとられながらもてきぱきと料理を済ませていきます。 「大丈夫よ、あっし、血が出たくらいじゃ、死ぬとか言わんよ、もう」 「もうって……?」 「前はねえ、38度の熱が出たら死ぬと思っとった、けっこう最近まで」 「……(理系だろう!)タンパク質が凝固する温度はもちょっと高いよ?」 「うん。そうなんじゃけどねえ。真剣に死ぬと思ったよ」 「ねえ。あんたさあ、半分小学生でしょ?」 「サ、サンタさんはおらんよ!」 ……レベル、低! その後も何かある度に 「サンタさんは信じてないもん!」 と力説するあたりが更なるレベルの低さを感じさせます。 「お化けは?」 「おるね。絶対」 「超能力は?」 「信じてないもん」 「その差は?」 「第六感は信じてないもん。五感までじゃもん。おばけは、見えるもん!」 ……しばし絶句。 「お、お化けは、見えないものが見えるんでしょ?」 「見える人と見えない人がおるん」 「それを第六感がある人と無い人っていうんじゃないの? 超能力との違いは?」 私は別に否定する訳でも肯定する訳でも無いですけどねえ。 「サ、サンタは信じてないもん!」 てまたしても絶叫する姿がおかしくて、つい追いつめちゃうんですよぅ。
朝方寝て夕方起きました。 吸血鬼生活。 ピロが本日必修単位のテストの為に徹夜をすると言ってテンションがあがっていて、それがどうやら姉にも伝染したよう。 踊り出したりバイトの言葉を口走ったり歌い出したり電話したりと忙しそうです。 「あっし、別れるかもしれ〜ん」 笑顔で彼氏と電話をする前に宣言しているあたりが末期だなあ精神が、と思わせてくれて、末期人間が好きな私はすっと気配を消して近寄ります。 「まあ、色々あって。落ち着いたら話すけ」 「どっちが別れたいわけ?」 「うーん……両方ってーか、あっしも微妙なんよねえ。好きな人出来たし」 「バイトの教育係でしょう?」 「なんでわかるん!?」 「それは私が占い師になれる素質の持ち主だから」 つーか君が分かりやすすぎだからピロ。
姉の日常としては、幻水1をベストエンディングで16時間で終わらせて再びさっさと幻水2をはじめていることでしょうか……廃人。
昨日からどうも左耳の調子がおかしいです。 正直、悪い。 左右で聞こえるバランスが崩れてきて、ある一定の音がキンキン響く。 耳、ですか。
そんでもって病院行こうとして早起きしたら病院が今日は休診って。
ふて寝したらケーブルテレビでやってた京極の百物語を寝観そびれてしまったって。
ちょっと気鬱ぎ。
2003年07月21日(月) |
侮ってはならない踊る大捜査線人気 |
背中兄さんが映画に誘ったので「踊る大捜査線!踊る大捜査線! お・ど・るー!」 どうしても踊る大捜査線が見たかったのですが、誘われないと映画に行かないが自ら誘うということに慣れないちょっとしたあっちゃん気質(あっちゃん程重症ではない)の私は、渡りに船とばかりに踊る大捜査線に誘ってみた。 この日が振り替え休日だと言う事もすっかり忘れておりまして、お台場とか行けば大丈夫かな☆って楽観視してしまいました。 実際行ってみましたところ、朝から晩までどの時間も、前売りの席だけで完売して、入る余地無しという凄まじい状況になっており、だからといってマトリックスリローテッドを見るテンションになっておらず、踊る一直線だった私は、踊る踊る騒ぎつつ、新宿に移動。 新宿も……駄目、でした……。 移動多すぎて、立ち見に堪えきれなさそうだし……。 しっかりしっかり堪能したいし。 真矢みきも実はすっごい見たいのだ、大階段を降りる姿。私も見えない筈の羽根が見たい! 踊る大捜査線が観られなくて余りにしょげかえって、「んなことならマルイワンに入ってやるぅ!」とマルイワンのバーゲンでさりげなく背中兄さんをいたぶって遊びました。 フッフッフ辛かろう辛かろう、男性にマルイワン6階のゴスロリコーナーは。 ま、ライブで慣れてる背中兄さんには、そこまで答えなかったつぽいですけどね(チッ)。 いじやけモード全開の私に、背中兄さんがゲーセンと沖縄料理に連れて行ってくれる。 少し機嫌を直す私。 ゲーセンに新しくハウスオブデット3が入っていたが、ストーリーがしょぼかった。でもうちまくってストレス発散爽快感☆ 沖縄料理ゴーヤチャンプルー美味〜。海ぶどう美味〜。泡盛(40度)美味〜。 っって、背中兄さん酔っちゃいました☆ 途中駅までしか無くて、ああ、佐藤さんの家の近くの薬屋さんが見えるなあとか思いながら連絡するの悪いかなあ(とっても一応←失礼)サラリーマンだし、と悶々している間に、豪速で歩きつつ、困ったちゃんな展開になってきたので、ひゃららら笑ってかわしました。 グッジョブ! 自分! 自分の駅に着いたところで「家まで行けない足疲れた〜カラオケ行くも〜ん」と家に行くのを避け、カラオケで脅し(←何を歌ったのでせう)「踊る大捜査線観たかったー」と根に持ち、酔いを醒まさせつつ(深夜に吼えるのやめれ)、家の前まで来たけど、追い返し。 「ファイト! 頑張って帰ってネ☆」 と笑顔で追い返しました。 あいにくうちはオートロックだからこじ開けられなくってヨーホホホ。 これからも、良いライブ友達で!
てゆか絶対踊る大捜査線リベンジを! と早速メールをエセさんに送る日々。 前売りを買うべきなのじゃろか……(ヨボヨボ)。
2003年07月20日(日) |
ペンギン店酒池肉林朱雀会 |
恒例の朱雀会。 早めに出て本を買ってから待ち合わせに、と思っていたのは案の定失敗し、遅刻寸前でした。 最近みんな集まるの早いよぅ。 到着するやいなや、団長に「今日の恰好はキューティハニーみたいじゃよ」という言葉を貰ったので「ハニーフラッシュ!」と言ってみた。 ところでキューティハニーってどんなんだっけ……?(うろ覚え)よく変身する人だよね。 でも、朱雀さんは慣れない新宿駅で迷子になりかけ。 エセさんは「はあ。これから行きます」というコメントでしばらく来ない様子なので、先に「ロッテンマイヤ」と「セバスチャン」というペンギンのいる居酒屋に。 大人数が入る個室となると、普通の居酒屋って何故かカラオケがあるのね(遠い目)。 入って直ぐに食事を持ってきてもらい、ガッツガッツ食べまくる私。私の近くのテーブルの食事が無くなるのはいつものことっていう(ごめんなさいごめんなさい)。 しかもデザート直前で「あああああまだお腹空いたお腹空いた!」とテーブル交霊法よろしくバシンバシンテーブルを叩いていたら、ちょっとお店の人に引かれた。 デザートの大根シャーベットは……腹の足しになりませんでした。味覚としても満足感、薄! 酒のつまみじゃああ! と騒ぎたて、揚げ物なぞを頼みつつ。 恒例のセクハラ大会&朱雀さんの足裏マッサージ大会。 団長、こないだの会社の健康診断で肝機能Cが出たとのことで、まんまと肝臓のツボが痛かったり、全員目が疲れているのが笑えました。私は足が汚いので、マッサージしてもらわず、エセさんと「お・ど・るー!」と騒いでおりました。 ほら、踊る大捜査線って、純粋に面白いし、ね、ね!(ピュアぶり) 居酒屋メニューを食べ尽くしつつ、「みきさんの言うとおり、本当に居酒屋だね……」と言っていた。「お部屋の延長どうしますか?」という電話と、カラオケ付き個室。 居酒屋だ……ペンギンは何の為にいるのだろう。
8時には部屋を追い出されたので、甘味処へ行く。 あんみつやら皆がデザートメニューに釘付けになっているところに、私一人、 「わー、蟹卵とじ弁当食べたい。辛肉味噌ラーメン!」と騒いでおりました。 なんだろうこの空腹感は。 そして、箱庭をいじくりつつ、こっそりこっそり話をしていると、目の前のアヤシイお姉さん二人が堂々と話しているのが聞こえてきた。 「カッカ、今目の前の人がコナンって」 4人に伝言。 凍る4人。 必死に話を普通モードにしようと頑張る。 「こ、この箱庭ってさ、癒されるのかな?」 「癒しの箱庭って売られてましたよ」 「は、箱庭療法ってありますしね!」 「あれってこじつけ多いよね」 「たまに当たってることもありますよ! 面白いですよ箱庭療法」 箱庭療法っていうのは、話す事の出来ないクライエントや、言葉がうまく使えない子供に使われることの多い両方なので、あまり見かけないです。あれも講習受けに外国行かなきゃいけないらしい(噂)し。 おたおたする私達に追い打ちの一言。 「最近十二国記見てる〜?」 凍り付く4人。 「い、今十二国記って!」 「ジャンルが分からないだけに怖い」 「どこに誰がいるか分からない世の中」 「こっちは迂闊に話せませんね。ところで踊る大捜査線」 残りの4人席の隣が空いたので、居心地が悪くて速攻移動しました。 そうして普通に盛り上がりかけたところで、ピロからメールで「晩ご飯どうするぅ?」というメールがあったので、「直ぐ新宿来い!」と呼び出した。 おたおたしている間に、そのお店のラストオーダーは終わってしまい、ピロは単に来るだけになってました。 迎えに行った道中で、ピロがすっごいモジモジしながら 「おねーちゃんどしたん。今日の恰好、ラムちゃんみたいよ」 「ラムちゃんはお腹が出てるし足も出てるでしょ!」 「ラムちゃんの普段着みたいな?」 「ラムちゃんはあのいつものが普段着です!」 姉妹の会話が変です。 ていうか団長と違ってすんごいモジモジしながら言うのが余計にむっつりスケベっぽかった我が妹ながら。 8人いるところにピロを放り込むと、ピロは非常に人見知りしていたらしい。 解散するやいなや、「おーべいべ!」と歌って踊りながら移動を開始しました。 うおおおお、人見知りを取っ払えるところまであやつを持っていきてえ。 そうして、姉妹でにんにく屋で御飯モノを食べました。 姉よ。 どうしてそこまで食べるのか。 自分の胃袋が怖い。
忙しくしている間に友人は帰ってしまい、残されたものを片付けたりと、まだ忙しいのかそれとも嵐の後かたづけなのか、気がつけば妹が家に居ないくらいに眠ってしまったあたり、土曜日に疲れを残して、まるで社会人のようである。 主語を無くしてしまったみたいだ。 私。
ここのところ妙ちきりんに忙しかったり天気が悪かったりで洗濯物がかさばっていたり、布団を干したりピロの部屋を(何故私が)片付けたりしていてふと、手を伸ばしてはいけないと自分の中で固く禁じていたものに手を出してしまった。 カチリカチリと作業するその手は案外慣れたもので、自分でも意外に思ったくらいだ。 最初に少し吸い込んだ時には、何も吸えていなかったかのようにふわりとした感触。 次に吸い込み、何度も吸入している間に、突然目の前がくらくらして手が痺れてきた。 しばらく酩酊を楽しむ。 ああ、これがダウナー系薬物の醍醐味なんだろうなあと痺れた頭で考えた。
Vogue(煙草)1mgでこんなに来るのか自分。1mgだよ? お子ちゃま? 酒と一緒に煙草呑むと気持ちいいなというのは知っていたが、素面の時のがキッツイ。 いくら微々たる生活っぷりでもなるべく反骨精神は持っていたい、けれどもそろそろお歳が気になる今日この頃のわたくし、税金はなるべく払わず保険は出来るだけ利用する方向で生きているので矢張り煙草はもらい煙草に限る。 出来れば魚住君シリーズのマリさんのように只酒生活を出来たらいいなと目論んでいる。
それは夜更けも夜更け、丑三つ時の真中で御座いました。 次の日何も無いとは言え、起きているにも潮時であろうと腹を括り、眠る準備を整えようと洗顔を済ませていた時の事で御座います。 ぬるま湯で何度も顔をゆすいでいた、無防備な腰を、強い力で引きずり込まれるように掴まれ、驚きながらも泡だらけ、悲鳴をあげながら慌てて洗い終えようとする背後で、厠の鍵を閉める音。犯人はどうやら、灯りもつかぬ厠へと行った様子。 顔を洗い終えて恐る恐る厠の方を見てみると、なんと閉まったと思っていた扉は開いておりました。 同居人は二人。 うち一人はうとうとと横になっていたようで、悲鳴を聞いて何事かと尋ねます。 もう一人は、別の部屋に居ます。 では、あの手は一体誰だったのか。 怖くて必死に残りの二人に問いつめますが、二人とも知らぬ存ぜぬを繰り返し、挙げ句、一緒になって朝まで眠れぬ騒ぎへ発展しました。
次の日、家を出ようとしたら、なんと鍵が家から消えているではありませんか。 あれは幽霊の仕業かそれとも盗人の仕業か。 未だに怖い毎日を送っております。
以上、ピロの経験。 犯人、私(鬼笑)。 鍵は故意に無くした訳では無く、怖がりすぎたピロがパニック起こして鍵を見つけられない人になっちゃっただけですが、みーちゃんが「朝7時まで眠れなかったよー超怖いー」と言うので、もうこりゃシラ切るしか無いなとこっちも腹を括って「いやーん鍵が無いって聞いた時にはもうどうしようかって思ったー、あたし人間が一番怖いもん」とかホザきました。 人間が一番怖い。 私という人間が。
頭が痛かったので昼まで眠りました。 いい加減みーちゃんはゲーム疲れを起こして、ニュースを見たりしました。 ピロを起こそうとする。 「シロが……」 もの凄い魘されようです。 シロとはちなみに幻水2の108星のキャラの中の犬です。 「シロがどした?」 「シロが、あっしを庇って死んだ……」 「誰に襲われよるん?」 「…………魔王」 魔王!? 魔王は幻水2には出てこないわ。 あいかわらずストーリーのある夢に魘されるなあ。 と思って面白いのでしばらくして「おーきーてー」と突いたら。 くわっと目を見開いて 「オアシス!」 と一言。 びびって逃げました。 勿論、起きたら何一つ覚えていませんでした。
今日は夕方から、友達のふーちゃんと4人で牛角に行きました。ていうか牛角行き過ぎっていう話。ふーちゃんに「牛角行きたいんだけどいい?」とみーちゃんがメールしたら「昨日も行ったけど良いよ〜」と帰ってくるあたりが、全員変。ていうか私以外全員細すぎ。各自体重は私と同じくらいで、身長はふーちゃんに至っては15センチくらい高いもんな……。うーんしぶいぜ。 みーちゃんは、最初は全員に乗せられて御飯を中にして頼んでいたが、食べたり無かったらしく「すいませーん御飯小でもう一つ」と頼んでは、「お、お腹一杯になった」と私に渡し、渡しが食べきれずに下げてもらおうとしたら「ご、御飯粒」とめざとく指摘をしようとして「てめーの御飯だっつ!」と叱った。 全くもう。プンプン。 「こんな私、駄目?」 「ええんよ! みーちゃんはみーちゃんじゃけええんよ!」 ピロが参戦。 「いや、私は慣れてるから。あんたいっつもお腹空いたと大騒ぎしては店に入って注文した品が来て2口食べたら「なんか気分じゃ無かった」とか言って食べるの止めて、毎回私が食べてたから何を今更」 私の友人は、どこまでいっても可愛い人やら美人やらばかりなので。 ピロってばふーちゃんに出会った第一声が 「綺麗な人じゃねえ」 だったらしい。 いい加減姉として恥ずかしいんですぅ。 いつの間に姉の病気が遷ったんだろうって。 もしや遺伝子なんだろうか。
今日が夏休み前最後の画廊のアルバイトでした(早っ)。 初日ということもあって、お遣いに出たりする用事が多い。 「これ、コンビニまでコピーしに行ってくれるかしら?」 「ハーイ!」 絵の先生は、やっぱ美術の人だから、コピーするのにもこだわりがあるから「あ、僕行きます。あの、これコピーする時はB5で、真ん中よりでお願いしたいんですけど」と指定が細かくて「オッケー任せて音楽もコピー機との闘いよ☆」という気分になりました。 真ん中じゃないと気持ち悪いんですもの☆ そうして自分があっさりコピーし終えていると、隣でおじさんが、コピー機と格闘して失敗して泣いていました。 いそいそお手伝いしてあげるわ・た・し。 銀座よ、ここは私のオアシスか? ちょっと良い気分になって画廊に帰廊。 コピーもオッケー。 さりげなく時間の合間に女性週刊誌で丸ビルのD&Dが叩かれているのを目を皿にして読み、若の姿が無いことを確認。 もう週刊誌は無くなったのだろうか。 とりあえず「広報担当者」という人が誰なんだろうか気になるところだ朱雀さーん。
今週の画家さんは、前に会った事がさりげなくある人でした。 その道で出来る人オーラが5年前から出てたけど、更に出てるなあと思ったら芸大の院展で満点取ってたらしい……。スゲー。私の見る目もダテじゃないわね(キラーン)。 とか言いつつ本日も面倒が手伝って受付カウンタの下の方に沈み込んでおりました。 オーナーが昼過ぎにやってきて、「前に会った事があったんちゃう?」と話を振られてやっとこカウンタから浮かんでくる始末。 「ああ、その時後に(妙な)仏画がありました……」 変な記憶だけ残像として残している私でありました。変な仏画。ピンク色。
初日だから軽いパーティが始まりまして、築地の市場で買ってきた新鮮な寿司なぞを横目で眺めつつ、 「いいえ私は今日家に帰ればみーちゃんの餃子が待っているのですもの」とグッと我慢。 でも流石に定時で帰してもらいました。 これ以上美味しそうなモノを目の前に我慢ならん、ぎゃああ。
そうして急いで帰宅して、みーちゃんの手作り餃子を目にする。 「見て見て! 餃子50個。丁度皮が50個あって、具がぴったりおさまったの〜」 「おおスゲー。てゆかそれでおさまらなかったら、具が余ったりしたらキレて大変な事になってたでしょ……」 「うん!」 見える。見えるようだよ……。 きっと君には料理の神様が降りていたに違いない。 具がオリジナリティのある中身で、豚肉とエビと、一番ヒットだったのは干し椎茸(みじん切り)。良い味を出しておりました。 ピロがダッシュで帰ってきたので、50個はあっという間に無くなりました。 「パリパリのカリカリにしたいのに、湯が飛ばない〜あーバチバチいってるー! ギャー! ……あ、カリカリだぁ〜」 「えー最初にお湯入れるん? 逆じゃと思って、最後にお湯入れよった」 「ピロよ、それでカリカリになる訳が無かろう。てゆか入れない方がマシ? 誰か止めてくれなかったの?」 「うん。みんなそんなもんじゃと思ったみたい」 日本に於ける料理の出来ない女の子率の高さにおののく。 ひったすら餃子を食べながら。 「みーちゃんお嫁に来て〜」 「ならお前が稼げよ」 ツッコミ入れるのは私です。 食後にバイオハをやる。 ピロの余りに男気の無い主人公(男)に罵りあげる。 「なんだよ! なんでいちいちゾンビが出る度に2歩下がるんだよ格好悪いっつーか気持ち悪いんだよ前進めよバカ!」 「ふえええん」 「みーちゃんみたいに男気溢れるプレイをしろ!」 「みーちゃ〜ん。彼氏になってぇ〜」 「意味不明だから君」 ツッコミはみーちゃん。 「あたしね、なるべくやらないようにしてるんだけど、言い訳も得意だけど揚げ足取りも超得意なの〜」 やめれ。
前日まで忘れた振りして誤魔化していたんですが本日レッスンだったので御座いますよぅ。
学校行く途中で電話がやたら鳴っているなあと思ったらみーちゃんから「プレステ2の電源が付かない」という電話だった。ジャンキーめ。 学校に着いて速攻何か良いコンサートとか無いかなあとパンフレット置き場を見ていたら、エセさん大好きなナカリャコフコンサートが安売りしていた。でも多分席悪いんだろうが、一応メールを打ってからレッスン室へ移動。 今日も再びリストのソナタを弾きました。 横で先生が揺れたり跳ねたりしていたのでたまにビックゥしてたら間違えたりしたけど、決してそれを言い訳には出来ないわあ生徒ですもん。 しかも30分も弾かれたら私もやるだろうけど、先生が忙しいことは分かってるんだけど、弾きはじめて直ぐに爪を切りはじめた時には正直「ぱちん、ぱちん」と心の中でも思ってしまったわあ。 でも、レッスンの終わり際に「この曲は、全然関係ない事考えながら弾くくらいの曲だから」とか言われた。ギリシャの彫刻でも考えてろって言われたんだけど、何故にレリーフなの。 仕返しに「これを機会に先生もリストのソナタやりましょーね」と言っておいた。イヒヒ。
帰り際に必ず寄るK文堂に寄ったら、ハチクロ自腹ーズに引き続き、今度はのだめ自腹ーズを作って、SオケTシャツを作っていたK文堂。 私がのだめの新刊を買おうとして傘を落としたら、拾いに来てくれました……南無三。 しかし、音大の近くでラフマニのコンチェルトを流すとたまに吐き気を催す人とか居ないのだろうか。大丈夫だろうか。難しいところだ音大と音大漫画。 このままK文堂の暴走を見守りたいところで御座います。
帰宅してごろんごろんしていたら、ハチクロの残りの巻をピロ魔窟から発見。 バイオハでアイテム発見するより難しいですわ、光って無いし。 4巻まで読み終えて、初の真山ファン。真山の次に竹本が好きという人を作りました。 ローマイヤ先輩に行くかなあと思ったんだけど、意外だ。 森田好きのピロは「あれえ? あれえ?」と首を傾げていました。 カッカはみんな好きだあああああああ! やっぱ花本先生もヒットだったらしい(笑)。 「なんか、はぐちゃんの魅力が段々分かってきた」 うんうん。そうだよねそうだよね。 「前回ここに来た時、読まなかった自分にバカバカって感じ。買うかも」 うんうん。そうだよね。そうだよね。
今日はみーちゃんバイオハのやりすぎで手が痺れているってサ☆
趣味:贅沢。 というみーちゃん。 次の日には男気溢れるプレイでバイオハ2をAランク4時間でクリアして「よっしゃ次は裏面」と気合い満々です。
3姉妹のように過ごす日々。 「私、趣味贅沢、特技言い訳だもん」 再びの名言を飛び出すみーちゃん。 確かに、学校の単位を奪う時の言い訳の数々は凄まじいものがあった。 「でもね、最近はちゃんと謝るっていうことを覚えたの」 遅いよ。
私はというと、例年の夏のダウンをとうとう本日起こしまして、夕方出かけようとした時に、体の左半分が攣りはじめ。 最初は肩が痛くなり、次にそのまま首から上で頭痛で寝込んでいたら、なんとまあ胃も攣ってきました。 「おおお胃が攣ってる、胃の折り返し地点から十二指腸にかけて」 「わけわかんないから」 二人に突っ込まれる。 「えー十二指腸だってばーってゆかいてー! 痛すぎるあはははは」 有り得無さに笑っていたら、「笑ったら更に攣るから笑うな」と注意を受けた。 流石に辛かったので、ライブの約束をキャンセルさせてもらって、ピロ達が御飯食べに行っている間に眠ったら少し楽になった。 そうするとみーちゃんが胃に優しくて美味しい鳥うどんを作ってくれて、家庭の暖かみを感じつつ食べる。 「みーちゃんお嫁さんにしたーい!」 ピロ。 「嫁にするってことは養えよ」 「オーノー!」
みーちゃん、今回はハチクロを読みだして、まんまとハマってくれてますわーいわーい。 しかしピロの魔窟の何処かに2巻と4巻が隠れている……。 何処だ……。
最近の私にしては珍しく昼まで眠ってしまったので、昼から行動を開始して、3人でブランチを摂りに出かける。 デザートを食べている最中に、友人みーちゃんは 「あたしね、趣味贅沢なのー」 と楽しげに凄い事を言う。 庶民ピロは「名言じゃー!」と感動しつつバイトに向けて消えて行きました。 最近やっとまかない飯がまずいと気がついたピロちゃん。 みーちゃんが夜に肉じゃがを作ってくれるというので大はしゃぎで出かけていきました。
趣味が贅沢なみーちゃんですが、案外必要最小限しかモノを買わなかったので吃驚。 「あたし、伯林で少し、押さえるっていうことを学んだよ」 「伯林でね、知り合いの人にあなたは贅沢は似合わないって言われたの」 「前世占いマリー・アントワネットorティラノザウルス」 そんなみーちゃんからお土産をたくさん貰うので私のコスメはいつも潤っております、特にフレグランス。 「なんか私無類の香水好きみたいね……(並びを見つつ)」 「? 並べなよ。あ、これ日本未発売ね」 最近、微妙にシャネルが増えているのが怖い。
夜半、美味い肉じゃがを食しつつ、みーちゃんがガッシガッシ進めたバイオハ談義をしていました。 「待ってークラブの鍵ークラブの鍵を見つけたら寝る」 とみーちゃんは言っていましたが、いつ眠れたんでしょうか。
案外私と違って早かったりしてねぇ……。
天気予報で曇りと出ても空が晴れててモッサリと暑い。 けれども一度バイトの場所まで入ってしまえば涼しいのがニッポン。 今年は電力が不足だとか言っていたがいつのまにか回避されたらしいとのピロ情報だけれど一体どこまで本当なのだろうか。多少不足気味くらいの方が寒くなくて良いのですけど。けっこうこれみんなの悩みだと思うのですけど。
画廊の受付中、ずっと西尾維新の新刊を読んでいて、ブハッとたまに吹き出しつつ、なかなか読み終わらないなと思ったらそういえば分厚い本に属するということに後から気がついた。 絵に向かって「ここはもっと丁寧にした方がいいね」とか「ここに白を入れたら」とか「この青はもっと工夫して欲しい」とか言ってる爺さんに、腹の中で 「ならお前が描けや」とツッコミ入れたら日展の審査員の先生でした☆ なーんてお茶目な評論家嫌いもやらかしつつ、あいかわらず眠っておりました。 出口に首を向けて眠り、足音で、笑顔で起きてそのまま挨拶。 なんでやろ。授業中でさえ比較的眠らないタイプの子やったのに。
今日から伯林の友達が1週間遊びに来てます。 ピロが、友人が来てから掃除をはじめました。 なんと上京してはじめて、雑巾がけをしております(現在大学2年生)。 夜中2時まで「ぎょわ、なんじゃこりゃ」「きょえー!」「ひゃー!」「どわっ」という音が響いている我が家。 私達は、怖いので敢えて手伝おうとは致しません。 「なんじゃこりゃ。動物のへその緒?」 この科白聞いて、手伝ってあげよっかなって思うかフツー。 色々な言葉を飲み込んで、友人に 「もっとしばしば遊びにきてね☆」 と言っておきました。 「あっしの部屋の埃の量って何キロじゃろー」 キロ単位らしいです。
もっさい ピロ語。湿気が多く、温度がそれほど高くない状態を言う。温度が高くなると「むっさい」になる。身振り手振り付き。
もっさいので、行動力が半減しました。 化粧水が切れそうだよー。 食料ゼロだよー。 部屋が散らかりっぱだよー。 洗濯物が乾かないよー。 幻水1はジラジラだよー。
世事に疎くなっている間に、スポーツ紙1面や電車の中での事で、長崎の事件を知ったので、ワイドショーを見ようと思ったのに昼寝しばきました。 頭痛くってサー。 携帯電話のメールで、レッスンの時間割を決めたいというメールがありましたが、先輩として最悪な対応を取りました。 「すいません。14日レッスン、入ってらっしゃいますよね」 「はあ。多分入ってたような……(マズイ)入ってまぁす。なんか2〜5時までで適当にって言われたんですけど、部屋取ってませんごめんなさい」 「あ、私、明日学校行くんで、部屋取りますよ」 「わあ有り難う御座います」 扱き使うのは妹だけにしておきましょう……。
もうちょっと情報がきちんと纏まってから長崎の事件の事をテレビで見ようかな。 頑張ってテレビつけたら防犯カメラの素晴らしさについて特集組んでて凹んだぞマスコミュニケーション。
柚さんに会って来ました。 幻水の1と3を完全攻略本付きで貸してくれると言うので、よろこび勇んで……遅刻しました(申し訳次第も御座いません)。 空腹だったので食事を摂りながら、幻水のお話にお花を咲かせる。 完全攻略本が大層重たく。 「ピロリンピロリン、今すぐ家を出てきなさい。(えーあっし準備に1時間かかるよ?)いまっすぐっ、幻水のお話しましょう(分かったぁ〜行くぅ〜)」 そしてピロが来るまでは、有明における幻水2の×はどことどこになるのか、ということなどを教えて頂く。 「私の中ではルカジョはあり得ないんです!」 力説をする柚さん。 「えー、私の中ではガンガン有りだよ、だって最後の告白でルカに惹かれてたってジョウイ本人が名言したもん。それにルカ面食いなのか部下美形ばかしだし。有りだね、床で地位を獲得したんだね、ジョウイは。可哀想なジョウイ……(←頭の中で妄想中)ウヒッ」 妄想繰り広げつつ食べるメシはうまい。 「シュウいいよね」 「シュウいいですよねえ、シュウ主っていうのがあって。私実は持っているんですけど」 ピュアぶりぶいぶいが売りの柚さん。C大の二人は揃って清らか力説をするが必ず裏があるようにとれる。なにゆえに有明の自費出版本を購入しているのであろうか。 「主人公が腹黒っていう設定の本で、すっごい面白くって。あ、あとムササビ本とかもありますよ、あれは魔性(がも子、カモコッキーなどと呼ばれることもある)が持っているのかな?」 魔性はそういや私が売り子をした夏は幻水漁りに行っていたっけなあ(遠い目)。 ピロリンが登場するまで、携帯電話の写真のピロ集を見せる。 目下私のブームは自転車漕ぐピロである。 「なんでこんな写真取れるんですかあ?」 「これは本人が非常に乗り気で、5連写でうまくおさまるように頑張ってくれたの。ほら見てこの楽しそーな顔!」 とか言っているとピロ登場。 「はじめましてーこんにちはー」 ピロピロオーラ炸裂させつつ座る。 「やー。お噂はかねがね」 いやホント振りまいちゃってねえ、姉が、妹の恥を。 「へ? 何? 何きいてるんですか?」 「写真見せたの」 「やーめーてーやーもー。あ、あっし御飯いらん。入ってくるときにケーキ見えたけケーキ食べたい…………すいませーん。アイスティ1つ」 あいかわらず言動と行動が一致を見せないピロである。 「この子ね、幻水2で好きな男性キャラが居ないの」 「キニスンは好きよ」 「それはシロの主人だからでしょ」 「もーシロかわいくて。だって忠犬なんだよ!」 忠犬に弱いピロは、執事とか下僕とかに弱いのかどうか試してみたいのだがいかんせん読書ペースが遅すぎて薦められない。 アヒル話やムササビ話に花を咲かせた。 ピロは、アルバイト先の勉強をこそりとしながら会話に参戦していたのだが。 「ねえ、熱燗ってなあに?」 とこれまた粕汁に次ぐステキ質問を、今度は柚さんの前で披露。 手元にあった電子辞書を渡してあげたら、真剣に調べていた。 「嘘! ホントにわざわざ辞書で引かないといけないレベルなの!?」 ホンモノのピロを目の前にしてびっくりする柚さん。 「熱燗。熱いお酒かー。ならそう言えっちゅーの」 「いや、普通分かるし」 そして粕汁の読み仮名を手で隠して見せたら大層知りたがっていたが、電子辞書はもともとピロのものなのに、しおり機能を忘れているのかいまだに「なんとかじる」のままになっている粕汁。 「わかった。すましじる?」 「澄まし汁って飲んだ事あるよね?」 「あーそっかー。みそ汁!」 「……はあ?」 「もーしらん。なんとか汁でいいもん」 私の日記を、もしかして作られた話だと思っていた柚さん。 「ねえピロロン。ジラジラ亭って本当の話だよね?」 「ああ、叙々苑。そうなん。なんでかしらんけどジラジラ亭じゃと思ったん」 「というわけで本当なんです柚さん」 嘘のような話なんですけど本当なんです皆さん信じてください。 確かにあり得ないような話ではあるんですけれどもそれがピロなんです。 時間になったので、全員で電車に乗る。 こないだの週末にみきさんのところに遊びに行ったという柚さんは、みきさんの前でも 「いやあ、柚さんは清らかだと思っていたけれども、経験値高いねえ」とちゃんと本性を明かしてきたようで満足至極である。 「あれ? みきねえさんとも知り合いなん?」 ピロが素朴に疑問する。 確かに長い繋がりではある。 「みきねえさんがファックス喜んでたって。また送ってあげんさい」 「わあい。喜んでくれたん? 嬉しいっ! 送るぅ〜」 あーでも電話番号無くしちゃったなー。 「あ、今度ペンギンの居る店にしたんですよ」 という柚さんの話に、 「ペンギン? ペンギン?」 と動物好きが反応する。 しかもそこで柚さんは電車を降りてしまった。 「ペンギンがほんまにおるん? ホンモノのペンギン? 見たーい!」 「来る?」 「い、行きたいかもー。でも予定があるかもー。でも誰が来るん? あっしが行ってもいいん?」 「みんな大喜びだよ(生暖かい目)」 「親切な人じゃったね。幻水一杯貸してくれたしね。外伝も貸すって言ってくれたしね」 それはね、赤ずきんちゃん。 悪の道にずぶずぶと引き入れる悪魔の使いなんだよ。
帰宅してから幻水の1をやってみたら、本当にゲームの中でも手塗りのイラストで、ジラジラした絵がたまりませんでした。 くおークリアしてからも1度幻水2をプレイ……(本当に悪の道に……)。
画廊の受付の仕事が入ったので行ってきました。 本当は日曜日デビューだったのが、オーナー風邪の為閉廊。 今日は、行ったら「ごっめーん。車混んでて遅刻するから鍵開けてもらうわ」つーことで、はじめての私がぽつねんとしばらく存在してました。 パーティーつーのもオーナーのちょっとした勘違いで、この曜日が初日になるからパーティの事が多いのです。 というわけで、受付にいるとパーティ嵐の人が来ている事を教えてもらえます。 絵を見ているのか見ていないのか分からないけれど、とりあえず入って観て去る、それは嵐の如く。 オーナーは既にパーティ嵐さん達の食べ物の好みまでをきちんと押さえてるってあたりが、 「ああ常連さんなのねえ」と思わせます。 初日はパーティが多いのか……(私も潜るつもりなのか?)。 小雨がふってきたりと人が余り入らない日だったので、新聞の取材の声がよく聞こえてきました。 画材が何だとかこれは何がモチーフだとか。 視覚イメージが弱い私は観たつもりでも何も見てなかったなあとしみじみしていたら。 「すいません写真撮りたいんで」 はあシャッター押せと? と立ち上がると、 「観ている人が欲しいんで」 ……いや、私写真苦手なんですけど。 まあでもこれも仕事だし顔は写るまい。 でもこの日私ナネッテレポールの白に青のドットのワンピを着ていたのですよね、仕事終わったらパパとフレンチ食べる予定だったから。 絵を見てる人っていう風情じゃないんですけど……。 黒い大きな絵(4畳くらいあるかなあ)の前に立ってたら。 「うーん。絵のイメージに合わないから、そっちの白い方に立ってください」 私としては、この人の売りの絵はこの大きな黒い絵だと思うんですけど、綺麗だし。 と思いつつ白い絵の具見てました。 またしても私が知らないところに私の映像が取られるんだなあ、ぎょえ。 美術の世界は全く分からなくてごめんなさいねえって感じの受付です。 でも美術雑誌を読んで、雰囲気を出してみました←違うだろう。 女体の美について語っていて、大層エロかったです美術。 そうだそうだ、やっぱ透けそうで透けない布感のところにエロはあるのよね。私の力説は間違っていなかった、と受付ボックスの下でガッツを決めておりました。 裸体スケッチをする時に、ほぼ全員が、「恥じらいを見せるところに美を感じる。堂々と脱がれたら……」て書いてあって、うわーエロイこと考えながら裸体スケッチしてんのね、ていうのは失礼かしら? その現場はとても一瞬空気がなんともエロティックだろうなと想像したりして遊ぶのは妄想癖かしらそれとも本当かしら。
仕事の後にさりげなくバーゲンに潜り、それから晩ご飯にパパを呼びだしてピロと3人でフレンチを食べました。 ワインの上級なのが飲みたくってサー。 ここんとこ焼酎ばかりで、焼酎は好きなんだけど、たまに気取らないと、身も心も貧乏になっちゃうのよ、身は既に貧乏だけど(ンガー!)。
帰りの電車が混んでいたので、姉妹でジャレってたんだけど、周囲からはどう見えたんだろうか、押される度に「ちゅっ」とか言ってる姉……。
「なんとかしてこの魔球、まきゅう、まきゅう? じゃなくて魔窟」 ピロが自分の部屋に向けて絶叫しています。 コーラを手から取り落としたらしい。 取り落とした先がたこ足コンセントプラグの直ぐ近くで、誰に向かってか「ごめんなさいうわああん」と泣きながら弾けたコーラをふき取ってました。 「このこぼれたコーラを飲みたいくらいにコーラが飲みたい気分なのにぃ。ずず〜って。ずず〜って!」 「でも床が汚くて出来ない」 「うはあ」 肯定の「うはあ」を漏らすピロ。 ここのところ実験→レポート、実験→レポートの繰り返しで日本語崩壊しまくっていますが、そんなことでレポートは書けるものなのでしょうか。
そういや昨日本当は仕事する予定だったのですがオーナーが体調不良により無くなったっつー話で、やっぱ私が働く場合はそういうとこじゃないと厭だなあとか思いつつ明日はパーティらしい。
「おねーちゃん、おとーさんがねー、明日御飯一緒に食べに行こうって、叙々苑?」 おお、叙々苑つーたらペニシリンのハクエイが漫画で散々行きたいって言っていたあの有名な焼き肉屋さんですな。
五分後。 「はー、焼き肉楽しみ〜。何亭じゃったっけ? ふうふう亭? あーなんか違う……ねえ何亭?」 「(亭じゃない)……絶対教えない」 この時既に私にはこれからピロが何かおかしな発言をすることが分かっていた。 「うーん。分かった! ジラジラ亭じゃ!」 「……!(腑が痛い)……ジロジロ亭じゃなくて?」 妙な妥協点を探ってみる姉。 「違う。絶対ジラジラ亭」
それを父に話したら鼻からピザ出しかけてました。 結局ピザ食べたんですが。 私は本当はフレンチ食べたかったんですが気がついたらシチリア……。 ジラジラ亭の父だから仕方ないか。
厭な夢を見ました。 毎年恒例の 「うわああ試験前なのに! 何もやってないのにいつの間に試験なの(真っ青)」 ていう夢。 「この曲やってないよ、今から慌ててやる、待って後2週間」 て毎回期間は2週間か4日なのです。
ここ数年試験受けて無いのに何故魘されるんだろう。 これ死ぬまで続くのかなあ。
昨今電車に乗る機会が多く、都会の電車の中吊り広告はやたら週刊雑誌の中吊り広告ばかりで、それも胸糞が悪くなるようなものばかりである。 そもそもマスメディアも嫌いなので見ない振りしようと思っていたのですが。 公人が2人もレイプ擁護発言をしたというのが広告の煽り文句として使われている現状に黙って耐えろっていうんですか。 よく子供の頃にお父さんお母さん学校の先生から言われませんでしたか公人さん達。それとも金持ちん家金持ち学校では言われないのか。 「相手の立場に立って物事を考えなさい」て。 某○田官房長官とか可愛らしい顔した爺さんだから×ツ○☆コに※ィルド突っ込んで録画して全国放映されても「誘惑されちゃった可愛いんだもん官房長官ってばっ」て言われて許すんだな? O田議員はタイプじゃないんで、グリセリンじゃなくて牛乳、ゴム付きじゃない洗濯ばさみ、面倒なので三角木馬で放置ー、で公人だから公人たるもの晒してナンボでも、元気元気と笑いなさい。
くらいは誰もが思ってる事だろう。
話は変わって幻想水滸伝2。 昨日疲れただーぐだぐだしながらルカ・ブライトを倒しました。 幻想水滸伝2を全くしらない人には申し訳無いんですが、話しちゃいます。起き抜けにシチュー食べさせながらピロにも話したし。ピロも「そりゃーええわ」としみじみシチュー食べてたし。 ラストメンバーに騎士二人を入れていたら、カミューが死んじゃった。カミューが死んだ途端怒りに変わったマイクロトフ怒りの一撃(単なるこうげき)が最後の一撃だったの! ああ。ジョウイラブの私ですらよろめいてしまったわ、騎士。 ジョウイって月魚の真志喜タイプだなあ。だよねえ? ねえ? ねえ笑って(byたんぽぽ)←錯乱した。
胃が痛いのは、今日の授業で眠らないようにとエクセルシオールでラージサイズの飲み物を2個頼んで、挙げ句サワヤカになりたくて炭酸レモン系飲料を飲んだからです。 徴兵検査される前の少年みたいな技だ。 命がけで起きても授業中痛いだけやっちゅーねん。
あ、下品な日記ですいませんでした。まる。
2003年07月03日(木) |
大きなエメンタールチーズ |
目覚まし無しの生活を続けております。 ふと目を覚まして、適当に学校に行く準備をしました。 朝起きたら大鍋一杯のクリームシチューがあって、多分この先しばらく暑かろうと寒かろうとクリームシチューがノルマなんだろうなあとしんみりしたのは一瞬だけです。
心に余裕が無い割に「ああなんで私買ったミラ新刊読んで無いんだろう」と食事しながら読もうとしてるあたりがちょっと錯乱気味かもしれない。レッスンの日の朝は大抵「ああ今日もまた……」の「……」部分に色んな葛藤が入っている。寝過ぎてるのかなあとか絶対弾けないってーとかちょっとペシミスムな事考えてみたり、自己を鼓舞してみたり、しすぎて躁状態になりそうになったり、振り子振り切れんばかりの心千々乱れつつ学校へ行く。 ぶっちゃけ30分のうち1分か2分の時間の箇所しか練習していなかったのだ。 そこに命削って練習したのだ。 でも失敗しちゃったのだ、あああああああああああああああ。 そこで転けた瞬間にピアノひっくりかえしたくなったもんね、なんでだよーって絶叫しようかと思った。「こ、ここ練習した筈なのに」と叫んでみようと思ったけど全部やめてとりゃーず最後まで弾いたよもー(号泣)。最後の方なんてテンション下がりすぎて「あれえ?」とか口からポロリと出ていたもの。 子供の頃に「あなたってばエメンタールチーズね、埋めても埋めても、新しい穴が開いているの」と言われたが、現在大きなチーズを作ろうとしている身としては、穴も大きく、そして穴がたくさんありすぎて、とてもじゃないが全部埋められない。埋められない間に新しい穴が開いて行く。チーズがダメになる。エメンタール! 熟成ストップ! フレッシュチーズになりたい今日この頃。
眠い眠い病に罹ったのか、それとも先日実は多量に服薬したにも関わらず本格的に1日眠れずに過ごしたのが効果覿面(てきめんってこんな(覿面)漢字でいいの?)だったのか、やたら規則正しい時間に突如眠っているみたいです。 毎日「昨日私は何時に寝たの?」と尋ねなければならないのが酷ですが。 2プレイ目に突入した妹の幻水の音をBGMにするとよく眠れるみたい。
昼過ぎから声楽のレッスンで、その前に起きたピロと何を食べたいかなど綿密な打ち合わせをしてから「3時に学校近く待ち合わせ」として私は先に歌の合わせへと旅立つ。 声楽のレッスンは、この週末カラオケで喉潰したからとっても良い感じに歌えた。腹筋の問題なんだろうか、あと肺活量とか。風邪の間に肺活量と喉の筋肉衰えてるから、これからはマメに喉を使わなければいけないね、ふむうむ。でも今週で終わり。来週はもう夏休みなうちの学校。次に会うのは10月。寂しい。 しかも先生の機嫌が良かったのか、明らかに歌詞噛み噛み、音程ズレズレでも「全体的にそんな感じでオッケー!」と言われてみたりして、2曲の宿題が両方とも終わった。 「約束」という歌で「もっと官能的に!」と叱られたので「誘い」という歌でちょっと色気を出したら「色気出し過ぎ! 官能的過ぎる」と怒られた。どっちやねーん。何をどう出しすぎたんだ私、と思わず吹き出してしまって曲中断しちゃったよ。 終わって次の課題を考えてらっしゃる時に 「いやあ、アリアでなんか簡単なの無いですかねぇ」 つーたら危うく叩かれるところでした。エヘー。 「アリアは全部難しいんだよ!」 この間「ラ・ボエーム」のミミ(役)の歌からしがみついて離れなかったイメージがあるようです。宿題として出したのは先生なのに。単にちょっと高音ギャーって叫ぶのが好きなだけなのにぃ。最後のイタリア語呪文のところで「どうだ言えたアロホモ〜ラッ!」という顔をしていたのがまずかったのだろうか。 はたこうとした割には、先生はアリアを2曲もくれました。 ワハーイ☆
終わってから、ピロと待ち合わせていつも行くパスタ屋に行く。 お店のおばちゃんがピロの事を覚えていてくれたのが、ピロ的に相当嬉しかったらしく、 「覚えてくれとら〜。嬉しい〜。また来よぅ〜」 とルラルラしてました。 最近、細いピロリンは「太る計画」というひねりの無い題名の計画を立てている為、食費がかさんで仕方ないらしい。 けれども食事中から「ハッ! サーティーワンアイスが食べたい!」と騒ぎだし、消化中で動けない姉を引きずってサーティーワンに行ったは良いが、何故だか定休日。 スタバに行ってもらいました。 姉はその間に本屋で買い物を済ませて、スタバで落ち合う。 天気の良いスタバ、あそこは無線でインターネットが出来るのかノートパソコンを持って入る人が多い。 だから、画面に向けてもの凄い眉間にしかめ面でコーヒーどころじゃない人が多数出ている。 そんな人達の観察をしてみたり、適当に学校近くで遊び、それから家に帰る前に買い物をしようかと言っていた筈なのに、ピロが「図書館に行くのを忘れてた!」という間に姉が眠気を催し、ピロが帰って来て、スイカを冷やして、「晩ご飯はどおするぅ? あたし、クリームシチュー作るんじゃあ」と自慢げに話しかけてきたあたりで、「この暑いのに何故クリームシチュー」とツッコミ入れる気力も無くなり、フェイドアウト。 スイカが晩ご飯になってしまう。
頭が痛くて眠たいようなそうでないような不思議な気分に囚われたまま、最初こそはやらなければならないことをこなし、集中力が切れてくるにしたがって適当におもむくがままの事をしていたら段々眠れなくなってしまい。 気がついたら次の日の夕方でやんの。 妹が帰ってきて、よもやまさか一睡もしていない人とは知らずに接してくるが、流石にメシ食ったら眠いべや。 昼に鼻血が出たので余計眠れず、 「うどん食べたい」 て夜呟いたら 「ああうどんくらいしか食べる気がしなぁ〜いぃ〜、の?」 と歌つきで尋ねられたエキセントリック少年ボーイ。君はきっとエキセントリック少女ガール。
起きたらパソコンの電源の接触悪くて、にっちもさっちもあきませぬ。 現在電池だけでなんとか動かしてますが。 何故だ、色んな意味で。
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