ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
マダム・パフュームことカヲリンとディナー。 彼女が選んで予約してくれたのは、普段のアタクシなら選択肢にも引っ掛けないフレンチのブラッスリー。日本橋の洒落た店。 人と食事をする楽しみはそんなところにもある。 時間早めについてしまったので、白のグラスワインを飲みながらカヲリンを待つことにした。
********** 続く。 これから事務やのアルバイトだ ********** 上の日記は携帯から書いたんだけど、携帯って1日1回しか入力できないのね。 何年もここ使ってたけど知らなかった。 **********
ワインをグラス半分ぐらい飲んだところで、カヲリン登場。 彼女はやや遅れてきたことを詫び、アタクシは先に食前酒を飲んでいたことを詫び。 急ぎ、カヲリンがシャンパンを頼んで、乾杯。
会うのはそこそこに久しぶりなんだけど、電話で話したりしていたせいか、さほどのご無沙汰って感じもなく。 ただ今回会うまでに体調が悪かったり義理父が手術だったりで、 2度もキャンセルをしていたので、ようやく・・・という心境。
前菜に、スズキ(だったよな?)のカルパッチョとホワイトアスパラガスのサラダをシェアで頼み、 メインディッシュは、カヲリンが和牛のタルタルステーキ(っていうんだったよな?)で、 アタクシはうさぎのマスタードソースうんたら(とかいってたような)。 ホワイトアスパラガスは、生のものを食べたのは初めてだったんだけど、 歯ざわりといい味といい、グリーンアスパラガスとはまたちょっと感じが異なっているが美味。 缶詰も嫌いじゃないけど、生のほうが美味い! うさぎも初めて食した。 食用に飼育されているうさぎで、臭みがなくて鶏のようですよと云われた通り、 あっさりとした味にちょっとしつこい感じのソースがよくあって、これまた美味しかった。 店が店でなかったら骨までしゃぶりたかった・・・。 カヲリンがオーダーした和牛タルタルステーキ −−生肉のミンチを香味で和えたもので彼女はレモンだけで作ってもらった−− も一口食べさせてもらった。 これも美味しい!レモンの酸味が程よくて生臭くない。 デザートに、アタクシはバーボンのロック(デザートとは違うかもしれないけど)、 カヲリンはタルトトタタンに生クリームを添えてもらったのを頼んだ。 バーボンは、いつものフォアロゼなので云うこともないんだけど、 今度は二口貰ったタルトタタン、 パイ生地にカラメルの味が外側は焼けて香ばしく中はそれがじわっとしみ込んでいて、 噛むほどに美味しく口の中に広がっていくようで、これまた美味かった。
23時を過ぎて店を出た。ゆったりと喋って食べて、およそ4時間。 贅沢な気分のままで、おやすみのご挨拶。
たくさんのおしゃべりの中で、 カヲリンの夫の清太郎ちゃん、彼とも面識があるのだけど、 その清太郎ちゃんってフランスのうさぎだよね って、そんな話がタイトル。
今度はハトを食べたい。
2007年03月30日(金) |
夜桜の幹の下にいるものは |
鬼か物の怪人の念
日本人の脈々と受け継いでいる遺伝子のなせる業なのか、 昨日桜満開宣言を聞いて、居ても立ってもいられず、 我が朋友にして深酒の・某Cちゃんを誘って、隅田川へ夜桜見物に出掛けた。 もちろん、片手にビール、バッグにはつまみ。 同じ日の朝はまだ蕾の色が濃かったのに、5月を思わせるような暖かさで、 一日で満開となり、淡い桜色が両川岸にぼうぅっと広がっていた。 台東区側の吾妻橋を出発点とし、今戸の桜橋までの公園を歩く。 そこそこ眺めがいいところで留まり、ビールとつまみで小さい宴会。 辺りは雪洞提灯が飾られており、色々な人たちが宴を楽しんでいる。 隅田川には、いつも以上に屋形船も出張ってきており、湾に行かず停泊している。 中では楽しそうに歌ったり飲んだり。 桜橋を渡って、墨田区側の土手を歩く。 こちらも江戸時代からの桜の名所。この間美術館で見た浮世絵と同じように、桜を愛でて春を愛でた。 また元の吾妻橋に戻り、居酒屋に入った。 少し飲んで小腹を満たしているうちに終電間近になったので勘定を済まし、 迷子予防に駅まで送ってそこで別れた。
家に帰ったら、白黒が寝床から遅く帰ってきたのを咎める様に一鳴き。 君がネコであることが残念だ。
浅草に越してきた甲斐があったってもん。つくづく思った。
大魔人にとっとと追い帰され、今日より通常勤務体制。 山椒はそばには不必要。全ての小言をスルーしやがった。 でもまた再来週に行くけどさ。
昔っからジジババには可愛がられる体質、というより性質、というより嗜好性。 無論、この嗜好性もモガババ(大魔人の実母)の教育の賜物だけにいたし方あるまい。
かん様の実母のウメさん(over80)が、 やはり初対面からアタクシのことを気に入ってくれているらしく、 行けば「出戻り娘お帰り」と挨拶を交わす。 書けばひどい台詞と思われるかもしれないが、これはアタクシとウメさんの間の軽いジャブ程度の挨拶なのだ。
体の調子を崩して以来、M邸にお邪魔するのを控えていたのだが、 それをウメさんが気にしていて、先ほど陣中見舞いと称して、りんごジュースを差し入れてくれた。 しばし雑談。体のことや着物のことなど。 近日中にご飯を食べに行くと約束して別れた。
ほとんどほんとに祖母。ありがたやありがたや。
大魔人に続き、たけぞ氏のお父さん(所謂 舅!)も入院し、 なんだかせわしないここ数日。 お父さんは白内障だったので、さほど心配もなく順調に手術も終え、回復中。 ただ、両目共施術したので、退院してもしばらくは不自由かもしれない。 手術後のお見舞いに行ったとき、前に届けた川崎大師のお守りが、 ベッドのところにちゃんと吊り下がっていたのを見て嬉しかった。 そういう心遣いが素敵なお父さんである。
大魔人は、大方の予想通りの病気。 面白いことに、身内よりも友人知人のほうがショックが大きいらしく、 落ち込んでいるらしい。 身内でもややパニくってるのが一人いなくはないけど。 彼女の生真面目さが災いしてるのか、話してもかみ合わないもどかしさでイライラした。 物事を針小棒大に話すので、わざわざ確認するのにみちえさんに電話してみたり。 まだみちえさんとの方が話が出来る。
週末、FAXの設定と洗濯機と水道蛇口の交換と排水パンの調整と他諸々の雑用と、 大魔人への見舞いとで、帰省することにした。 来週の半ばぐらいまで滞在するかもしれない。
2007年03月16日(金) |
似たもの親子の見舞い方法 |
自他共に認める似た者同士なので、今更自分の行動にとやかく言い訳するつもりもないのだ。
現在、検査のために入院中で、しかも絶食中(点滴にて栄養摂取)とのこと。 病院食に満足するとは思わないけど、それでも人一倍食べることに拘るので、 この絶食という行為はかなり我慢をしていると推察。
励ましというか気晴らしになればと思い、先日出版した大魔人著の本の感想をネットで探した。 というのも、先日いつもの本屋に行ったら、友人の店長君が某大手新聞に大魔人の本の書評が載っていたと教えてくれたから。 それは、たまたま実家で取っている新聞だったので、大魔人の手元にあるのだけど、それならばもしや・・・と思い立ったから。 そうしたら、個人のブログやメルマガなどに予想以上に好意的な感想が書かれたページがヒットし、それらをプリントアウトした。 そのうちのページ数が少なくて素人さんが書いていたものをみちえさんにファックスし、持って行ってくれるように頼んだ。 他のものは見舞いに行くときに持参すると言い伝えた。
なんかそんなことをしてるうちにふと、アタクシが出生から幼少の頃の病弱期に、 後にみちえさんから聞いた大魔人がしてくれた一連の行動と似通っていると思い出して苦笑いをした。 きっと切った電話の向こうでみちえさんもそう思って笑ってるかもしれない。
ということで、図々しくもお願い。 ここをご覧になっている方々で、大魔人著の本にご興味を持たれたら、検索してみてください。
著書は「図説 ングランド海 の歴史」原書房より発売中
一部文字を抜いたのは、すまないこって。
何回も書いているけど、土木建設業では工事に入るにあたって、所定の書類を作成し提出することになっている。記入捺印して着工前に下請分も取りまとめて提出するのが基本なので、それの仕込を先週していたのだけど、言渡しが悪かったのか、相手先の頭の中が春なのか悉く裏目裏目で。 朝からがっくり。 まず、最初の会社は、あっちの総務と気が合わないらしい。 お互いにこの業界のこの業種ではそれがメイン業務の一部なのに、いちいち事細かに説明しお願いしないとダメなのか。 工事安全書類の原本を送らないで済んだ公共工事があるかって、直接に尋ねてみたい。 これが部下だったり後輩だったりしたら、別室で説教したい気分。 多分、向こうでは逆に文句言ってるんだろうけど。
もう一箇所は音信不通。大丈夫なのか?
春は天気や肌が荒れるだけではないぞよ。
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さっき、書類の確認電話があったのだけど、どうしていちいち 「そんなものまで出すの?」風な言い方をするのか、あそこの専務。 いつもそんなものまで出してますよ。ついでに言うと、そちらからも頼まれてますよ。
なのだよなのよだ。
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お土産に、お酒たっぷり大人味のザッハトルテとバームクーヘンを頂いて食べた。 機嫌は治った。
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みちえから電話があった。 大魔人が入院したとのコトで、 「何で?」と聞くと、事細かに入院するまでの顛末を話そうとするので、 「(そんなことは)いいから、病名は?結果は?長引くの?」と、やや冷たく言い放つと 「痰管の病気で、検査入院だから今は何とも言えない」と答えた。 「本人元気なんでしょ?」 「そう。本が沢山読めるって喜んでる」 「病気治してもらうついでに、性格の悪いのも治してもらえばって云っておいて」 「自分で云わないの?」 「云うと角が立つでしょ。ま、それぐらい予想してるだろうけど。兎に角、看病は病院に任せて無理しないように適当にしててよね。大魔人が倒れるのは自業自得だし世間の平和の為だけど、おかんが倒れたら目も当てられない。毎日病院に行かなくてもいいんだからね!何かあったら連絡頂戴。」 と、話して早々に切った。 みちえの立場に同情して優しい言葉を掛けるのはアタクシの役目ではない。 酷いかもしれないけど、そうなのだ。
今朝、橋の上でメガネをかけ忘れたことに気がついた。 自動改札機を通ってホームに着いたときに、手にしているカードが定期券ではなくパスネットであることに気がついた。 朝から携帯はバッテリーがなくなってるし、モニターの文字が見えずらいのに、データ入力の仕事がたんまりとあり、工事用の書類を出せとせっつかれても、作成するに当たっての必要事項を相変わらず言わないと教えてくれず、しかもこの時点でまだ決めていないって何さ。超能力者じゃないから、先読み深読みはしませんぜ、旦那。
今日を無事に過ごせるかどうか、10時前にしてこの不安。 既に機嫌は斜め下向き低気圧。
まずはお茶でもゆっくり飲んで、昨日あたりに出す予定だった書類をだだだと作ろうか。
週末、たまには・・・と思い立ち、女性だけでうちでひな祭り。 メニューは、ジンギスカン、ちらし寿司、鯛のサラダ、白菜の甘酢漬け、 エシャロットの酢味噌和え、ハマグリの酒蒸し、 某Cちゃんが作ってきてくれた卵とマカロニのサラダ。 当日の午前中、ジンギスカン鍋を買いに合羽橋へ出掛けた。 思ったとおりのものがゲットできて、ついでに寿司桶と親子手火鉢を買った。 親子火鉢は、冷酒やワインを冷やすのに前々から考えていたもの。 時間がなかったので、二合徳利やら調味料、銘々皿は諦めた。 荷物が重く嵩張っていたので、電車で帰ろうと思い歩いているうちに面倒臭くなって、うちまで歩いてしまった。 荷を解き、ぴろと待ち合わせて食材の買出しに出掛ける。 ランチは、ちょいとコ洒落たレストラン。そこそこ満足の味とサービス。 思ったより時間のんびりに食べてしまい、さくさくっと買い物を済ます。 だらだらと料理を作っている最中にほぼ全員が到着。 あとはいつもの通りの宴会風景。 白黒はMちゃんの声から連想されるものに怯えたのか、ずーっと隠れたままだった。 早い時間から始めたので、早い時間にお開き。
翌日は、三味線の稽古。 ぴろはその為に泊まり、朝出掛ける前にお浚いをした。 ぴろの三味線にあわせて、白黒が唄を歌っているように長く鳴いた。 アタクシのときは鳴いたりなんかしないのになぁ。 稽古の後、たけぞ氏と落ち合い東京江戸博物館へ。 江戸城展最終日は、とてつもなく混んでいて、じっくりと見ることが出来なかったけど、 その分常設展は空いていて、今度ロードショーされる『あかね空』にまつわる展示品も見ることが出来た。 ここで、あかね「雲」ではなくあかね「空」であることを知る。
両国でぴろと別れ、家に帰る。 今度は白黒をキャリーバッグに入れて、徒歩で10分ぐらいの動物病院へ。 背中に出来たハゲは、今後の経過しだいと診断される。 ついでに肥満気味と判定され、食事指導を受ける。 話しやすいお医者さんだったので、多分何もない限りここに通うんだろう。 たけぞ氏は6.8kgのネコを運ぶのはずいぶん疲れたようで、家にたどり着いてしばらく寝ていた。 白黒は久しぶりの外出に気分を害したらしく、家に帰ってからは超甘えモード。 もちろん、たけぞ氏に。 白黒の部屋の掃除をし、たけぞ氏の散髪をして、映画を見ながらあっさりめの食事。 食べ終わるころには眠たくなり、そのまま就寝。
なかなか盛りだくさんの週末だった。
社会人になってから、これほど春を待ち遠しく思ったことは多分ないぐらいに、今年はとてもその訪れをひたすら楽しみに待っている。
原因は、隅田川。
毎日渡る橋からは、隅田川の両河岸に植わっている今は裸の桜の木が見える。 これが、あと数週間すると花が咲き色がつき、朝でも夕刻でもそれはそれは素晴らしい情景を見せてくれるはずだと。 想像しただけで頬が緩む。 小学生のときに習ったあの歌をきっと歌いながら橋を渡るに違いなく。
くふふ。
臥せっていたせいもあって、2月はずいぶんと本を読んだ。
最近気に入って購入しいる作家は、北森鴻。多分しばらくはハマりそう。 古美術や古道具にまつわる短編ミステリーから手を付け始めたのだけど、程よい薀蓄も好み。
手元に新規購入の本がない時などに鬼平犯科帳も再読し始めた。 最初に読んだ東京や江戸の地理も知らない17歳の頃に比べ、ずいぶんと地の利が判っていて話が一層面白い。なんせ、舞台になっているところに住んでたり、毎日通ってたりするんだから。
布団の中ではもっぱらハードカバーを読んでいたので、以前にまとめて頂いた山本一力の作品集を読んだ。そのうちの一冊にあった「あかね雲」は近日映画化されるそう、じんわりじんわりと伝わってきた情がどんな形で映像になるのか楽しみ。ってっても多分テレビで見るんだろうけど。
京極夏彦の手を付けてなかった京極堂シリーズも読み始めた。分厚いほうで。あれ、厚い割にはさくさくいくと思ったら、会話が多いからか?嫌いじゃないけど、やっぱり巷説百物語シリーズのほうが好き。
海外ミステリーは、ピーター・キングのグルメ探偵がシリーズ2冊目。最近どの出版社もあまり海外ミステリーを出していないので、この手のシリーズはとても貴重。それにしても、グルメ&ミステリーというコンビは、イギリス人のものが多い。そろそろパンプルムースも新刊が出ていいんだけどな。
で、肝心の大魔人の本は手付かず。どうも興味が沸かない。
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