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「第六大陸」小川一水
2008年03月31日(月)
西暦2025年。砂漠や南極など、極限環境下での建設業での実績を誇る御鳥羽総合建設に、とんでもない依頼が舞い込んできた。
工期は10年、予算1500億円、そして建設地は、月。
その依頼は、巨大レジャー企業の会長・桃園寺の孫娘・妙からのものだった。
機動建設部の青峰は、妙と共に月面の中国基地へと現場視察に赴くのだが…。

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月面に基地を作るって…ものすごくSF的な話を漠然と思い浮かべつつ読み始めたのですが。2025年て、よく考えてみたらもうすぐ先のことじゃないですか。ほんとに近未来。この話の中でも、多少発展している部分はあっても、基本的には今の世界の延長。決して、気軽に宇宙旅行ができるような未来としては描かれてはいません。2人の人間が月へ行くことにも、数億というお金がかかる、そういう頃のお話。
そこから、たった10年で月に施設が建設されてしまうわけなんですが、ちょっとショートカットしている感はあっても、なんだかあり得そうな未来に思えてしまうのがすごいところです。
宇宙開発についてはさっぱりわかりませんが…、なんだかワクワクさせられました。裁判やスペースデブリ(宇宙のゴミ)の問題なども盛り込んであったり、入門キット的な感じです。
一方、その宇宙開発に絡めた、人間ドラマ(?)の方は、ちょっと作り物めいているかなと思いましたが。

こんな未来になったらいいな、と思います。(特にいいと思ったのが、太陽光発電パネルが一般的に普及していることですね)
★★★
「ソフィアの正餐 クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡
2008年03月26日(水)
全寮制の厳格な女子高で、生徒が失踪、発見された時は茫然自失の状態だった。しかも、彼女は妊娠していたというのである。抵抗の後はまったくないが、いったい彼女になにが起きたのか…?
ルウは、シェラと共に女子高へ、リィは隣の男子校へ編入して捜査を始めた。

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なんだそりゃ、って感じですが(笑)
悪役があまりに小物すぎて、まったく盛り上がらないです。
このシリーズ、どこかへ向かっているのか、それとも「番外編」が延々続いているだけなのか…。
「君に届け 6」椎名軽穂
2008年03月25日(火)
龍の兄・徹に片思い中の千鶴。いきなり帰ってきた徹に千鶴は驚くが、徹は女連れ…?

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今回の主役は千鶴。
微妙な気遣いなんかが描かれていて、いいですねー。普通、学園ものってもっとわざとらしいものだけど、これはいいな。ほのぼのです。
その後のクリスマスの話もかわいかった。
「ラディカル・ホスピタル 10〜14・キャラクターズファイル」ひらのあゆ
2008年03月23日(日)
外科病棟のほのぼのした日常を描いた4コマ漫画。
これはいいですよ! みんな個性的だけど、悪人はいない。ウィットが効いていて、暖かくて、地に足が着いていて、しみじみします。
それに、雑談しながらもみんなちゃんと仕事してるんですよ。芸が細かいです。

実は9巻までは私が買ったんですが、10巻以降は看護師をしている友だちが買ったのを借りました。とても気に入ったようです。
看護師やってたことあるのかな?と言ってました。それくらい、現場がよく描かれているらしい。
4コマなら一押し。病院ものでも一押し。
「東京マーブルチョコレート」「くらしのいずみ」谷川史子/「スケルトンインザクローゼット」岩本ナオ/「迷宮百年の睡魔」スズキユカ
2008年03月22日(土)
「東京マーブルチョコレート」谷川史子
「Side.C」
大学受験のためにおさななじみの和臣と一緒に上京したチヅル。チヅルは和臣に片思い中。和臣には東京に、ひとつ年上の彼女がいるのだ。

「Side.Y」
悠大は辻井(男)と比呂(女)と仲がいい。ほんとは比呂が好きなのだが、3人の関係を壊したくなくて黙っていた。
辻井は比呂に告白。2人は付き合い始めるのだが……。

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アニメ「東京マーブルチョコレート」のキャラクターデザインを谷川さんがされているということで、アニメ本編で主役の2人の、それ以前の恋が描かれています。
非常に谷川さんらしいお話しでした。
女の子が啖呵切って走って逃げ出していく感じが(笑)



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「くらしのいずみ」谷川史子
オムニバス形式でさまざまな夫婦を描く作品集。
初めての青年誌からの単行本ということで、これまでの谷川作品とは一味違う一冊。
なかなかよかったです!
微妙につながってる部分が泣かせたりして…。



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「スケルトンインザクローゼット」岩本ナオ
公認会計士を目指して受験勉強をする貫一の部屋に、中学生の従妹、野花がたずねてくる。同じ頃、貫一の弟で新人漫画家の公二もやってきて、二人は貫一の部屋に入り浸るようになる。はっきり言って、勉強の邪魔なのだが……。

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最近、この人の名前をちらほら見かけるようになったので読んでみたかったんですよね。
絵は、はっきり言ってうまくないです(笑)
話も派手ではないし、そんなに珍しい設定でもない。
そんなにすごくおもしろいかと言われたらそうでもないんですが、好感は持てますね。コンプレックスだとか、割り切れない部分を、誠実に描いている印象。そういうのって、とても大切だと思うし、誰でもできることではないと思います。そういう部分のセンスがあるなと思いました。



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「迷宮百年の睡魔」スズキユカ(原作・森博嗣)
森博嗣の「迷宮百年の睡魔」を漫画化したもの。独特の雰囲気のある絵が、物語にあっている気がします。
でも原作の持つ浮遊感?はあまり感じなかったですかね。
「あねのねちゃん」梶尾真治/「ロシア幽霊軍艦事件」島田荘司
2008年03月21日(金)
「あねのねちゃん」梶尾真治
イマジナリー・コンパニオン。孤独な状況の続く幼児が作り上げた、周りの人間には見えない想像上の友人のこと。
玲香は人見知りな性格で、子どもの頃あねのねちゃんというイマジナリー・コンパニオンがいた。玲香に友だちができるにつれ、いつの間にかあねのねちゃんは姿を見せなくなっていたのだが…。
恋人にふられ、仕事で嫌な思いをしてボロボロになっていた玲香の前に、再びあねのねちゃんは姿を現した。

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あのねのねちゃんに非ず。

最後にB級SFちっくになるあたりが、この人らしいなあと思いました。
あねのねちゃんのちょっと残酷なところとかね。
そんな安易な…と思うところはいくつもありますが…まあ、そんな理屈で読むような本じゃないよね(笑) ちょっとほっとするようなおとぎばなし、といったお話しでした。


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「ロシア幽霊軍艦事件」島田荘司
レオナに届いた不思議な手紙。ある老人が、ヴァージニア州に住む女性に自分が謝っていたと伝えて欲しいと言って亡くなったというのだ。なぜ、その老人はレオナに伝えて欲しがったのか?
御手洗と石岡は、その手紙の中に書かれていた写真を見に、箱根のホテルへ向かう。その写真とは、湖にロシアの軍艦が寄航しているものだった。その軍艦はいったいどこから現れたというのか?

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未読の御手洗ものを読もうかなーと最近思ってまして。これはそのうちの一冊。
殺人事件は起きないですが、歴史のミステリーに挑む、という趣向のもの。あとがきに、本編を読んでからにしてねって書かれているので、きっとどういう内容なのかは書かない方がいいんですよね。実際の出来事と、作者の空想が混じった内容になってます。
私はあんまり歴史に興味がないのと詳しくないので、最初のうちは退屈でした。だんだん、ああそういう話なのか…というのがわかってきておもしろくなってきましたが。でもそれも創作あってこそ…。やっぱり私は歴史は苦手です。いやいや、ネタ(という書き方はどうかと思いますが)自体は興味深いと思いましたが。なんていうかね、うん…。
「借金取りの王子」垣根涼介
2008年03月20日(木)
リストラ面接の請負会社で、面接官として働く真介。かつての被面接者であり年上の彼女・陽子ともうまくいっている。
そして今日も真介は、リストラの面接に励む。今回はデパートの外商部で営業トップセールスを誇る女、保険会社で出世街道を棒に振った男、消費者金融で店長として働く男、ホテルの客室係として働く女たちだ…。

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「君たちに明日はない」の続編です。連作短編集。
リストラの面接という題材でありながら、気持ちのいい話ばかりです。どの人も、できる人ばかりなので。そんなやつさっさとやめさせちまえ!という展開にならないのがミソ。
いろいろな業界の話が描かれるわけですが、綿密に取材しているんだろうなあと思わされます。

うん…というわけで、おもしろいのだけど…。反面、みんな高給取りでうらやましい…とも思ってしまいます(笑) だって、みんな若いのに年収1千万とかの人たちばかりなんですよ。なんかもう、ああそうですか…いいじゃん、それじゃあすぐやめたって、と思っちゃいます(笑)
おもしろいけど、あまり身近な感じがしないんですよね。
そんなに現実を求めるものじゃないのかもしれないけど…。
「タカイ×タカイ」森博嗣
2008年03月14日(金)
有名マジシャンの女性の自宅敷地内で死体が発見された。高いポールの上に乗せられて。
死体は、なぜそんなところに置かれたのか?
Xシリーズの第三弾。

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どんどんおもしろくなくなるな、このシリーズ(笑)
あ、他のシリーズもそうか…。
でも読みやすいので今後も読みますよ。
「キラレ×キラレ」森博嗣
2008年03月13日(木)
満員電車で、30代女性の背中が切り付けられるという事件が続発。
犯人と間違われた男性からの依頼で鷹知は事件の調査を始める。そして、小川と真鍋にも調査の協力を依頼。
当初は通り魔的な犯行と思われた事件だったが、事件の被害者の意外な共通点が見つかる…。
Xシリーズの第二弾。

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うん、満員電車って怖いですよね。
思わせぶりだった人物とかは、みんなカムフラってことですか?いやいいんだけど…あまりに思わせぶりだったからなんかあるのかと。

えーと、他に感想はございません(笑)
軽い読み物として適しているかと。もう空気のようですね。
でも読みやすいので今後も読みますよ。
「オーラバスター・インテグラル」杜真琴(原作・若木未生)
2008年03月10日(月)
三島アカリこと斎加忍が登場する、オーラバスターシリーズの外伝を漫画化したもの。
なぜ今頃、こんな謎な小説を漫画化するのか謎です。
(でも買ってしまう私であった…)
「再婚生活」山本文緒
2008年03月09日(日)
再婚したばかりということで、タイトルに偽りはないのですが…正しくはうつ病日記ですね。
薬を飲みながら、時々入院したりしながらうつ病と闘う日々をつづった日記。
あまり疲れている時、気持ちが沈んでいるような時に読むような本ではないな、と読み始めてから思いました(笑)
ほんとに淡々と日常が書かれているので、そんなに影響受けたりするというわけでもないんですけどね。
あまりに淡々としていて、読み終わっても、なにも残らないです。
そのうち、彼女の小説が読めるのを楽しみに待ちたいと思います。
「寿町美女御殿 3」山下和美/「デアマンテ 天領華闘牌 1」碧也ぴんく
2008年03月08日(土)
「寿町美女御殿 3」山下和美
102歳のエリザベスが実権を握る早乙女家。
エリザベスが、莫大な財産を、いちばん素敵な恋をした者に譲ると言い出したことから、早乙女家に住む者たちは様々な行動をするのだった。

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あの、老人がたくさん出てくるのですけど、見ていてちょっと気持ち悪いです(苦笑)
心温まるシーン(?)も、あまり温まらず…。もう買うのやめようかなあ。



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「デアマンテ 天領華闘牌 1」碧也ぴんく
時は天明、異文化咲き乱れる長崎・丸山遊郭。
母を亡くしたかなは、父と弟と3人で暮らしていた。しかし、その父も贋札作りの疑惑をかけられ獄死する。
かなは弟を守るため、遊女・金剛太夫の禿になる。その金剛太夫には、なにか秘密があるようだが…。

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碧也ぴんくお得意の時代物の新シリーズ。
悪事を暴くべく暗躍する隠密のお話ですね。

でも、個人的にはあまり惹きつけられる部分がなく…。
あまり敵討ちを前面に押し出す感じもないですしね。
なにを楽しみに読むべきか…。
「大峡谷のパピヨン―クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡/「HUNTER×HUNTER 25」冨樫義博
2008年03月07日(金)
「大峡谷のパピヨン―クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡

辺境の星ブラケリマに降り立ったジャスミンとケリー。何者かに、ジャスミンの愛機クインビーを盗まれてしまう。
ジャスミンは、クインビーを取り戻すため、この星で大人気の峡谷競争にチャレンジを始めるのだが…。

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今回はほぼジャスミンのみのお話。
この人、普通に人間なんでしたよね…(笑)

後半は普通だったけど、前半がいつもの如くイライラさせられました。どうして、こんなに一般人を馬鹿にした態度なんでしょう、この人たち。自分たちが一般規格ではないこと、わかってるんですよね。なんで、人があたふたするのを黙って見てるんですか。理解される努力をしないんですか。なに、その上から目線。
滑稽に描こうとしているんでしょうけど、私はこういうのダメです。
こういうのナシで書けないものかなあ…。



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「HUNTER×HUNTER 25」冨樫義博

キメラ=アントの王のいる宮殿に、ついに突入するゴンたち。
その瞬間に上空に現れた2匹の光龍とは…!?

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なんだかよくわからなくなってきました。
どうしてこんなに読みにくくなってしまったのか。
「夏目友人帳 5」緑川ゆき
2008年03月06日(木)
地面に陣を描いている同級生の少女・多軌と出会った夏目。陣の中に妖が入ると、その姿が彼女にも見えるようになるのだ。
多軌に名前を呼ばれた夏目の身体に、「夏目 壱」という数字が浮かび上がるようになる。多軌に姿を見られた妖が、彼女が名前を呼んだ人間十三人を食う、という呪いをかけたのだった。

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新しく多軌という少女が登場。なごみますね。数字が身体に現れるというのも不気味でいいです。
初登場の藤原の父と、レイコさんの話も興味深く、おもしろかった。

さてさて、アニメ化だそうですね!
絵もちょっとだけ載ってますが、割と綺麗な仕上がりになっていて、動いたらどんな風になるのか興味津々です。最近めっきりアニメなんて見なくなりましたが、これはちょっとでも見てみたいかなぁ…。
「十二秘色のパレット 5」草川為
2008年03月05日(水)
前巻で、グエル先生の態度にとまどいを憶えたセロは、先生への自分の気持ちがなんなのかを考え始める…。

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前巻に引き続き、グエル先生がかわいすぎてどうしよう!
そして、そんな2人の関係におろおろする鳥たちもかわいすぎてどうしよう!
甘々です。淡白だけど甘々です。そんなこの漫画が大好きです。

現在、私の中で好きなキャラクター第一位の座に輝いているグエル先生。
このまま乙女でかわいい先生でいてください。
「不思議な少年 6」山下和美
2008年03月01日(土)
NX-521236号
惑星開発のために、宇宙の彼方の星に飛ばされたロボットの話。
ロボットものには弱い私です。泣かせる…。

良ちゃん
夕暮れ時の不思議なお話。
メアリー・ポピンズにもこんな話があったっけ。この巻ではこの話がいちばん好きかも。

THE MAN
「人類が手にした最も偉大なものはなにか?」
それが生まれた瞬間を見ようと、少年が旅する話。
その問いの、答えはいいと思うけど、生まれた瞬間がそれっていうのはイマイチ納得いかず。

ムメキクと周平(前編・後編)
田舎の村に住む、ムメキクと周平。子ども時代の彼ら二人の前に現れた不思議な少年。少年は、2人に告げる。二人はこの村でずっと暮らし、二人で幸せになるのだと。しかし、周平は上京し、少年の思わぬ未来へ転がり始める…。
うーん。周平はほんとにそれでいいのか?という疑問が…。


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