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2003年総括 2003年12月31日(水) 今年は、90冊ちょっと読んだようです。漫画は70冊くらい。今年、私がおもしろかったのは、伊坂幸太郎。この先も楽しみな作家です。このミスでも、作家別得票1位ですね。 個人的に好きなのは、「陽気なギャングが地球を回す」(感想9/15)、「重力ピエロ」(10/11)、「アヒルと鴨のコインロッカー」(11/29)です。好き嫌いはあると思いますが、好きな人はとてもはまるんじゃないでしょうか。 あと、「三谷幸喜のありふれた生活」が好き。軽めのエッセイで、楽しめます。 漫画で今年おもしろかったのは、 「ハチミツとクローバー(連載中)」羽海野チカ(1/21、2/19、8/21) 「蛍火の杜へ(短編集)」緑川ゆき(7/15) 「ガートルードのレシピ(完結)」草川為 「ロケット☆マイスター(読み切り)」山口美由紀(11/20) です。どれも、ほのぼのとした少女漫画。 今年後半から、ネットで本の感想を書かれてる方の日記をよく拝見するようになりました。それを参考に読んでみたりもしてます。読んでみたい本も何冊もたまってるので、図書館に行くのが毎回楽しみです。 来年も…書いてるのは実はもう1/4なので、今年もですね…たくさん読んで、もりもり感想を書いていきたいと思ってますので、よろしくお願いします。 どうも、他の人の日記を読んでいると、私はあまりおもしろい本を読んでる数が少ない気がするんですが…今年はもっとおもしろい本に巡り会いたいなあ。あれこれ読んでみたいと思ってます。 ------------ 暇だったので、今更ながら2002年の総括もしてみました。 読んだ本は60冊くらい。漫画は70冊くらい。 おもしろかった本は 「ターン」北村薫(1/8) 「この闇と光」服部まゆみ(3/10) 「お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き」吉野朔実(10/20) 「オンリー・ミー 私だけを」三谷幸喜(10/12) 漫画では 「MONSTER」浦沢直樹 「西洋骨董洋菓子店」よしながふみ(10/4) 「マチビト 鬼外カルテ其ノ八」碧也ぴんく 「アツイヒビ」緑川ゆき でした。 |
「天上の愛 地上の恋 全11巻+特別編」加藤知子 2003年12月28日(日) 友達が「異国館ダンディ」の時大好きだったんですよね。こういう歴史物はあまり読まない方なんですが、その縁で読んでみました。私が1〜4までを買って読まずにおいておいたら、友達が続きを買ってくれたので無事最後まで読めました(笑)舞台は19世紀のヨーロッパ。オーストリアのハプスブルク家の皇太子ルドルフと、孤児のアルフレートの二人が主人公。 シリアスですね。すごくシリアスなのでちょっとびっくりしました(笑) 離れられない二人の愛憎というか確執というか…。離れたくないのに離れてしまうとか、そこらへんのぐちゃぐちゃしたところが読みどころだと思います。 ★★★☆☆ |
「20世紀少年 15」浦沢直樹 2003年12月27日(土) 合間に入るちょっとした挿話も絶妙だし、山場における緊迫感もすごい。とてもスリリングで、先が気になります。 ★★★★☆ |
職業のこと 2003年12月26日(金) ちょっと前に新聞で、「13歳のハローワーク」(村上龍)という本の広告を見て気になっていました。「こういうことが好きな子にはこういう職業がありますよ」というのを紹介している本らしく、その「こういうことが好き」の例がいくつか書かれてました。 たとえば、音楽やスポーツ、人の役に立つことが好きとかいう人に適した職業は、誰だって簡単に思いつくわけでありまして。(実際見てみたところ、多少マイナーな職業というのも紹介されてましたけど) しかし、その中に「寝るのが好きな子」という例が書いてあったわけですよ。これはいったいどんな職業を紹介してくれるのか?ということが、気になるじゃないですか。なぜかといえば、私は寝るのが好きなので(笑) その後、何度か本屋で探してみたのですが見つからず、この間ようやくあったのです。さて、寝るのが好きな子はどんな職業だ?とページをめくってみると。(もちろん立ち読み) 寝るのが好きな子は、多いそうです。ふたつのタイプがあって、すごい大物かそうでないか、だそうです。すごい大物は、放っておいてもいい。じゃあそうじゃない子は…。活力が足りてないから、もういいってくらい寝てみて、もう一度自分の好きなことを考えてみて欲しいって。…ああ、そうですか(笑) 全体をぱらぱらと立ち読みして、なるほど「13歳の」とついてるはずだよなあと納得。この年で指南してもらおう(というつもりでもなかったんですが)ということが図々しいのかもしれません(笑) |
「朽ちる散る落ちる」森博嗣 2003年12月23日(火) 前巻と舞台が同じ。研究所の地下で見つかった謎の死体をめぐってのお話。このシリーズは順番通りに読んだ方がいいですね〜。まさか短編まで重要になってこようとは…。 シリーズ、あと1冊で読み終わるんだったのに、図書館になくて読み終われなくて残念でした。 ★★☆☆☆ |
「愛すべき娘たち」よしながふみ 2003年12月22日(月) 連作短編集といった感じでしょうか。いろんな「娘」…娘と母の関係であるとか、生き方であるとかが描かれてます。私は、お見合いを繰り返す女性の話がよかったです。 美人で誰にでも優しく非の打ち所がないのにまだ独身の彼女は、何度かお見合いをします。最後のお見合いで出会った男性に惹かれていく様子が、わずかなやりとりでもよくわかって、「苦しい」というモノローグが効いてます。 そして、その後の彼女のたどり着く結論に、驚かされました。そういう角度から、こういう気持ち(こんな書き方でごめんなさい)を描くことができるということが、すごいと思いました。共感させるだけが描き方ではないということですね。 最後の母娘の話もおもしろかった。コンプレックスは簡単には消えないですね。「わかることと許すことと愛することは全部違う」というセリフがうまい。 とてもおもしろかったです。 ★★★★☆ |
「六人の超音波科学者」森博嗣 2003年12月20日(土) 今回は山奥の研究所が舞台。ちょっと冒険(?)が入ってたのが、おもしろかったかな…。 なので、★ひとつおまけ。 ★★★☆☆ |
「恋恋蓮歩の演習」森博嗣 2003年12月14日(日) 今回は豪華客船が舞台。読み始めた時から、そうなるだろうと期待(?)していたとおりだったので、ほっとしました(笑) 「わかっちゃったらつまんない」じゃなくて、こうなって欲しいと思ったストーリーになってくれたから、割りとおもしろかったです。 なんていうか、保呂草さんは暗躍してる方が素敵ですね!(笑) 私は、Vシリーズでは「捩れ屋敷」を一番最初に読んだんですが…。微妙につながってる部分があったんですね。やっぱりシリーズは順番どおりに読むのがいちばんいいと、あらためて思いました。 最初だったから、保呂草さんがこういう人だってことも知らなかったしねえ…。知ってて読んだらもうちょっと違ったかも? いや、やっぱりつまんないって思ったかな(笑) ★★★☆☆(いっこおまけ) |
「夢・出逢い・魔性」「魔剣天翔」森博嗣 2003年12月13日(土) 「夢・出逢い・魔性」クイズのテレビ番組に出ることになり、上京した4人組。(勝手に組にするな?) そこで殺人事件が起こります。 テレビ局にいくというシチュエーションがなんとも、アイドルを起用したサスペンスじみてますね(笑) 名前とか性別のくだりは、まあおもしろかったかな。キャラクタ小説的な「秘密兵器」ですねぇ。しかし、この手の名前のトリック(?)は、もうやりすぎでは? 「魔剣天翔」 アクロバット演技中の機内で射殺されたパイロット。しかも、二人乗りの機内の後部座席に乗り、後ろから撃たれて。空中の密室のトリックとは?という謎。 保呂草さんがだんだんハードボイルドになってきましたね(笑) そこらへんがこの巻の魅力でしょうか。最後の練無のシーンもちょっと好き。画家の方の話も好きでした。 それにしても、このシリーズ…というかこの作家共通かもしれませんが、これだけ「犯人」が脚光を浴びないというのも珍しくないですか? 犯人なら、「裏の主役」であり得るのにね。 どっちも★★☆☆☆ |
「動物園のエンジン」「バンク」「レトリーバー」伊坂幸太郎 2003年12月07日(日) 伊坂幸太郎氏の、雑誌に掲載された短編たちです。図書館からバックナンバー借りてきて読みました。「動物園のエンジン」(小説新潮2001年3月号) 夜の動物園に入り込み散歩をする男たち。消えたシンリンオオカミと、その檻の前で寝泊まりする、動物園を辞めた飼育係。 ちょっと不思議で暖かい、都会のおとぎばなしといった雰囲気のお話。 あの人のお父さんが出てきます。 「バンク」(小説現代2002年4月号) どの長編にも「強盗」が登場する伊坂さんですが、これはタイトルからもわかるとおり、銀行強盗の話。 「チルドレン」に出てくる陣内さんが人質になってます。この人も「いい性格」してる。 痛快です。 「レトリーバー」(小説現代2003年9月号) 小説現代で書いてるのは陣内さんが登場するシリーズなんですね。「バンク」でも出てきた少年がこちらでも探偵役。 告白してフラれた陣内さんのために、「世界が止まってしまった」という発想がおもしろい。そういうところの展開というか見せ方が、うまいなあと思うのです。楽しく読みました。 「このミス」によると、小説現代に掲載されていた短編がまとめて出版されるらしいですね。もう3作も読んでしまったんですけど…。それ以外にも収録されてないかなーと期待。 そうだ、★をつけるのを忘れていた(笑) ★★★☆☆で。 |
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