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グイン・サーガ81 魔界の刻印/栗本薫 2001年11月23日(金) グインの新刊を読んだ。新刊が出たらすぐに読まないと、すぐに次が出てたまっちゃうから。どんどん読むことにしてる。今巻は、パロとその周辺事情。イシュトヴァーンとグインがパロに集まってくる。さあて、どうなっていくんでしょうね。 私がグイン・サーガを読み始めたのは高校の時で、高校の図書室に置いてあったから。全100巻を目指してるっていうのは知っていて、その頃は30巻くらいまで出てたかな。ってことは、もう半分以上はリアルタイムで読んでるんだよね。 知っている人は知っている、知らない人はなんだそれってなもんでしょうが。ちょっとだけあらすじを書くと、ヒロイックファンタジーなのね。 栗本版異世界三国志というか。記憶を失っている豹頭の主人公(グイン)と、戦火から逃げ出した双子の王子王女、流れ者の傭兵…彼らの国盗り物語…かなあ。やっぱり、私は16巻までの彼ら4人の旅の部分がいちばん好き。ワクワクしたし、希望もあったし(笑) だいたい、普通の長編物語っていうのはここでENDマークがつくもんなんだけど、この人はそっから先を延々と描き続けてしまう人なのね(笑) 話が進むにつれ、なんとなく救いがなくなっていくんですが…。でも、私は読み続けると思う。 もう、100巻では終わらないらしいんだけど、何巻でも読むさー。 |
バガボンド 12/井上雄彦 2001年11月22日(木) 新刊が出てたので購入。今日の朝刊にも、全面広告が出てました。それ読んで、胤舜の話がオリジナルだったことを知って驚いた。 今度の巻は、権叔父の話がちょっとぐっときた。なんか…劇的ではないけど、かえってああいう方が、考えてしまう。 絵の面で、あっと思ったのが、子供が寝そべって頬杖ついてるとこ。ちゃんと口がむにっとなってるのね。それがかわいいなー芸が細かいなーうまいなーと思った。 |
春にして君を離れ/アガサ・クリスティー 2001年11月15日(木) 長いこと読み続けていた本が、ようやく読み終わりました。展開がなんの変哲もないんで、一気に読まなくても大丈夫だったのよね。これは、クリスティーの、ミステリではないお話。 バグダードに住む娘夫婦を見舞って、ロンドンに帰る途中、数日砂漠の宿泊所で足止めを食ってしまった女性。読む本もなくなり、彼女は過去のことを振り返り始める。しあわせだと思ってきたそれまでの人生、しかし…。 彼女は、「相手のためを思って」自分の考えを押し付ける。まわりの人間はそれで不幸になる。というお話。 でも、なんだよ気付かずにいられる人間が実はいちばんしあわせなんじゃないの?と言いたくなるような。こうはなりたくないと、みんな思うんだろうけど。 なんだかやるせないですね。 |
新聞のこと 2001年11月14日(水) 新聞で読んだ話。秋田の小学校で、自分たちで鶏を育て、それを殺して食べようという授業をしようとした先生がいたそうだ。実際は、食べる前に保護者から反対の声があがって育てるだけになったようだが。 この間ダ・ヴィンチで浅野忠信が、鶏を一羽自分で殺して料理してみるってことをしてみたい、と言っていたのを思い出した。 私たちは、目を背けて、耳を塞いで、口を噤んで生きている。多かれ少なかれ。 いろんなものを犠牲にして生きているし、いろんなものの犠牲になって生きている。 直視できて、それを受け止められるなら、それは強くあれるということなんだろうけど。 ---------- 生きていくことに明確な理由が必要ないように、死ぬことにだって、明確な理由や原因は必要なものだろうか? なにか原因があれば、世間はそれで八方丸く収まるんでしょう。 だいたい、生きることはスバラシイ、なんて誰が決めた。そんなの共同幻想だ。 …ただ、訳知り顔で人の心を解説しないで欲しいと思う。当事者にしか、わからないじゃない。ほんとのことなんて。ほんとの気持ちなんて。 壊れていくものを惜しむことができるのは、ほんとにそれを愛した人だけであって欲しい。 だから、私は語る言葉を持たないけれど。 |
君といたとき、いないとき/ジミー 2001年11月12日(月) 数日前に感想を書いた絵本の第二弾。ある日、地に落ちてきてしまった月。少年は月を拾って帰り、その出会いは互いのさみしかった心に優しい光をともした。 月のなくなった空に不安を感じた人々は、人工の小さな月をつくり街中を笑顔の月で埋めた。しかし、世界は次第に荒れ始め、月は昔のことを思い出す。月は少年の家に入ることができなくなる…。 なんだかせつない話。それでもたぶん、温かい話なんだろうと思う。 「ぼくには君が見えないけれど、ぬくもりを感じることができるから。」 |
螺子-ねじ-/由貴香織里 2001年11月11日(日) 死んだ後に冷凍睡眠にかけられ、40年後に生き返った主人公。彼は超能力を持っていたために暗殺者として研究所で拘束されていた…。というのがひとつめのお話。みっつお話が入ってるけど、最初からはかなり長い時を経て描かれたようで、絵も話も別物。私はみっつめがいちばん好き。アメコミ風な絵や、アンドロイドという題材、展開もわかりやいし、おもしろかった。 タイトルの話のつづき。 好きなタイトルをもっと思い出したので(笑) 「陸が海に消えるまで」。これは、話の内容も相まって。最後にあの文章が出てきたときには、やられた。彼女の最高傑作のひとつだと思う。(これを書き忘れたことに気付いたので、つけたしを書くことにした) 「上弦の月を食べる獅子」。これは、タイトルに惹かれて読んでしまったという…。あんまり好みな話じゃなかったけど(笑) 「紅色魔術探偵団」。わくわくするなあ、こういうの(笑) それから、どこがいいのか説明できないけど、「ダンガン×ヒーロー」。何故か大好きだった。話が好きだったというのもあるけど。 |
好きなタイトルの話 2001年11月09日(金) 私はめもらいずでも日記を書いていて、めもらいずにはテーマ日記というのがあるのですよ。そのテーマの中に「読書好きに50の質問」というのがあったので、私もやってみた。あちらのテーマ日記なのであちらに書いてあるから、よかったらそっちにもどーぞ。→Cry for the moon。で、その中にすごいと思ったタイトルっていう質問があったのね。 そこで、ここでは私の好きなタイトルをいろいろあげてみたいと思う。 「小説のタイトルは難しい。一説には、小説が六割、タイトルが四割で小説全体を決定するとも言われている。」 これは、「三月は深き紅の淵を」(恩田陸)の中の一文。タイトルというのはけっこう重要なのよね。 あと、小説と漫画と歌は、それぞれまた違う傾向と趣があるよね。ここでは、小説と漫画のタイトルにしぼって。 ちょっと長めのタイトルというのはかなり好き。 「三月は深き紅の淵を」はすごい好き。長めのタイトルというのは、意味がよくわかる文章よりも、ちょっと不思議な方が興味をかき立てられると思うんだよね。 「七宝綺譚」シリーズのタイトルも好き。「眠れる神の長き不在」とか。 「春にして君を離れ」もすごい好きなタイトル。すごくせつなげでいいタイトルだと思う。これ、今は読みかけなんだけど、詩の一節らしい。 「飛ぶ夢をしばらく見ない」も、ちょっと不思議な雰囲気を醸し出してる。 「アンドロイドは電器羊の夢を見るか?」というのも、なかなかすごいタイトルだ。 「月は無邪気な夜の女王」っていうのも遊び心があって好きだった。 漢字でどーんと来る(なんだそれ)タイトルも好き。四文字熟語的な(笑) ○○物語とか○○綺譚みたいなの、オーソドックスだけどけっこう好きだったりする。「十日物語」っていうタイトル、中味と相まってなかなか好きだった。 「二分割幽霊綺譚」とか。 あ、「夜嬢帝国」って実はすごく好きなタイトルだった。なんかすごいと思って…。十夜とお嬢の話なんだよね。お嬢っていうのも、今考えるとすごいんだけど(笑) ○○と○○っていうのも好きなパターン。 「薔薇とダイナマイト」とか「月とサンダル」とか、「KISSと海賊」なんてのもあったな。これは組み合わせが絶妙。一見、かけ離れて見えるものを、"と"でつなげてるあたりが。 「死と彼女とぼく」もすごいと思うわ。 すごいどうでもいい話だけど、昔「天使と冒険」というタイトルを見て、その"と"はandの意味なのかwithの意味なのか…とすごく悩んだことがある(笑) 森博嗣のタイトルはいつも上手いなーと感心させられる。「すべてがFになる」もすばらしいし、「封印再度」とかびっくりしたし、おもしろい。タイトルだけでも楽しませてくれる。 反対に、タイトルをもうちょっと…と思わせられるのが小野不○美。これは彼女の本を買っている人ならわかると思うけど…タイトル憶えられない(苦笑) 特に悪霊シリーズね。なんであんなかなあ。あ、「東亰異聞」は好きだった。 今思いつくのはこんなもんでしょうか。もう眠いので寝ます(笑) |
超獣伝説ゲシュタルト/高河ゆん 2001年11月08日(木) ようやく、遂に、ゲシュタルト読み終わった〜。5巻までは読んでたんだけど6巻読んでなかったんだよ。ようやく終わりました、8巻まで。つまり最終巻まで。おもしろかった。なんというか、彼女の話はストーリー展開は説得力ないんだけど(笑)、セリフとか雰囲気とかちょっとした時の表情とか、まさに漫画ならではの部分が、すごく魅力的なのね。"好き"ってパワーがあふれてんのよね。 はああ…がんばろ。がんばろっと思った。 個人的には、男王理がもっと見たかったー。私はボインちゃん(死語)が苦手なので(笑) |
目が痛くてもやめられない 2001年11月04日(日) 昨日買ってきた漫画を読む。「HUNTER×HUNTER」(冨樫義博)13巻。 9月10日は私の誕生日ですが…って、それはどうでもいいですが(笑) 弾丸に記憶と想いを全て込める、っていうのがよかった。展開が先を読めなくて、駆け引きが一筋縄では行かなくて、ほんとおもしろい。 一時期、Jはトーナメントで勝負をさせる展開ばかりが流行っていたけど、そればかりじゃやっぱりワンパターンだし行き詰まるよねえ。 今度は、ゲームの中での話になるらしい。アイテムを集めると帰ってこれるというゲームらしくて、コレクターの私としてはこのゲームかなりやってみたい!(笑) 「20世紀少年」(浦沢直樹)7巻。 「信念があるから死なない」かあ…。信念…信念…私の信念は…? |
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