青いくもと白いそら
想い出 † きのう † あした
さようなら
わたしの想い
あなたへの想い
さようなら
この世の中の
私の好きな全てのものたち
天に届かんとするこの塔が私の棺
還るのは大地で
最期まで見つめるのはきっと満天の星
足元は吸い込まれそうなほど暗く
強く吹く風はきっと私を後押ししてくれる
身体が宙に浮いて
春風に煽られたら
私は世界を感じて
始まりへと廻る
もし 私が今日死んで 明朝に発見されるとしたならば
誰が嘲-わら-って いったい 誰が泣くいてくれるのかしら
お葬式は急には出来ないでしょうから きっと3日は後で
その間に親戚や友達が 代わる代わる私の死顔を覗きにきて
母は 「まるで眠っているみたいでしょう?」って お決まりの台詞を皆に言うんだ
式はきっと近所の葬儀場で 焼き場はきっと隣町
私の好きな真っ白な華で埋もれた躯-からだ-は 少し窮屈にもみえる棺に入って いまはもう開かない扉の向こうで 私を想う他人を見定める
誰が泣いて 誰が嘲うか
犯した罪で穢れた私の肉体は 一筋の煙となって空に消えた
それでお終い? 私の人生
私には
『私を支えてくれる誰か』
なんて必要ない
そう信じることで
そう思いつづけることで
ただそれだけで
その想いだけで
強くなれる気がした
いいえ
強く在れる気がした
そう願っていた
弱いこころ
認めることができなかった現実-わたし自身-
好きなのに
好きだけど
この想いが届くことは
けしてないんだ
だから
忘れるよう努力した
ずっとずっと胸に秘めてたこの想い
昼下がりのテラスで
帰宅者でごったがえすロビーで
後姿を探すことは諦めた
時が全てを解決してくれるって思ってた
いつかは忘れることが出来るって信じてた
なのに
ひどいよ
ここまで神さまに嫌われてるなんて
わたし、思ってもみなかった
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