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言の葉
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2005年11月16日(水) 8日目-2


ドアを開けると
家の中もなにやら焦げ臭かった




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傍に落ちていたのはハンマー
何が起きたのかと思ったら
卵をハンマーで何個も割って
その上に新聞紙を置いて火をつけたらしい



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ボクの姿に気付いたキミは
チッ!と舌打ちをした

とても正気で話などしても意味がない
平静な錯乱状態のキミがいたんだ

ボクに見つかったキミは
イライラがどうしようもなくてやった
でも理性があったから
いろんな場所を汚さずに
ここだけですんだってにっこり笑う

それを理性と呼ぶには
あまりにも壊れすぎていないだろうか



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2005年11月14日(月) 8日目

翌日は早朝から会社にいかなくてはならなくて
その日の予定をずらしたいというボクの申し出に対して




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仕方がないので
会社での会議が終わって
そのままとって返して家に戻って
キミを乗せて車ででかけた

キミは自分の髪の毛について
「どう?」と聞く
そんな無惨にマダラに脱色された髪の毛の
どこをどう評価できるというんだろうか
ボクは不機嫌に黙り込む

ボクの不機嫌を感じ取ったキミは
どうしたら不機嫌じゃなくなるのか?って聞くけど
暴力の果てにそんな髪の毛見せられて
何も感じないのも無理な話というものだ
と思わずいってしまう

仕方ないって黙り込むキミ
なんとか用事を済ませて
昼飯も食べずに会社にとって返したボクは
その日も終業のチャイムとともに
会社を飛び出し家へと向かった

なんとなくイヤな予感はしていたんだ



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胸の内のカサカサは
より一層高まったんだ



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2005年11月13日(日) 7日目-2

もうダメなんじゃないか
そんな不安がボクの胸のウチをよぎる

段々と崩壊していく
キミの姿を見ていると
無理にでも勇気を振り絞らないと
そんな考えに押しつぶされそうになるんだ

なんとも不毛な会話をかわしつつ
家にたどりついたボクは
風邪の体調不良もピークに達し
早々にベッドへ横たわった
といっても0時過ぎの話

しばらくすると
階下から罵声と怒声
また何か起きたようだ
でも意地でも今日はかかわらない
そう誓ったボクは
時折聞こえるドスン、バタンという物音に
いちいち心臓の鼓動を乱しながら
じっとガマンしていた




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そして
その時何をしていたのかといえば



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そんな事では
何も変わらないというのに
こんな簡単なこともわからないキミに
思わず哀れみを感じてしまう

出口はドコ?

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2005年11月12日(土) 7日目

また
錯乱の大王が戻ってきた

動けるようになって
目の焦点もあうようになったキミは
さっそく口汚く周囲をののしり
暴力をふるい
荒唐無稽な要求をつきつけ
風邪で体調最悪のボクは夜のスーパーへ
車をださせられた
辛かった

その道すがら思わずまたボクはキレてしまった




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だったら今
オレが辛い思いをして
車を運転してるのは意味ないじゃない
ここ数日無理をして献身していたせいもあり
おおきな失望感がボクを包んだ

それをぶつけるとキミは
言われたら気付いた
(言われて気付くのは、気付くとはいわないけど)
でも
自分がツラクテ仕方ない現状で
オマエのツライは聞かせてほしくない
自分がもっとツラクなるから

結局深夜の公園でこういう会話を
することになってしまい
ボクの中では
だんだんある考えが急速に増殖していったんだ



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2005年11月05日(土) 一日目


翌朝7時過ぎに目を覚ましたキミは
自分のマクラと小さな毛布を手に
ボクのベッドに入り込んできた




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一瞬涙がジワリと浮かんできたけど
何事でもないフリをしながら
「全然」って答えた
そうしたらキミは安心したみたいで
スグに寝息を立て始めた



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という話だから
今起きたのは一瞬のことだろうって
察していたけど
案の定キミは時たま話し
また熟睡するって感じだった
血液検査をするために
起こそうとしたら
ベッドがメチャクチャになっていて
本人もお風呂にいれなくてはならないという事態になっていた

無理矢理起こして
シャワーで全身を洗って
病院へ向かったんだ

キミはあいかわらず焦点の定まらぬまま
すぐに横になる
病院の中で車いすで運ばれるキミをみていたら
えもいえぬ不安がボクを叩いたんだ

ちゃんと元気になってくれるよね
大丈夫だよね

自分にそういい聞かせないと
自分が壊れそう
そんな一日がやっと終わった




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2005年11月04日(金) 4のつく日


なんでだろう
4のつく日には
なにか魔が棲んでいるんだろうか

最初にクスリを大量に飲んだのが10月4日
その日は朝になってから見つけて
あわてて救急外来に担ぎ込んだっけ

でも
別にたいした治療もなく
夕方には二人で
その日あったことを
つらつらと話したんだ

そして一か月がたって
その間も何があったのかを
忘れてしまうほど
いろんな夜があったんだ

11月4日
ボクの心に
また新しい意味が付け足された
人を想うキモチが
こんなに深くなったことは
これまでなかったし
スキでも愛してるでもない
でも何よりも深い感情が存在するってことも
生まれて初めて感じたよ

酒を飲まないボクは
この一か月
本当に自分がヘンになってしまうんじゃないかって
密かに恐れながら
毎日涙を流していたような気がする




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自分という存在は
普段は意識していなくても
周りの全ての人によって
支えられているんだってことを
ことさらながらに痛感して

そして



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生きててくれただけで
本当に嬉しかった



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2005年11月01日(火) なんとも大変なひと月


ご無沙汰です
なーんも日記書かないまま
10月は過ぎさってしまいました

というのも
もうプライベートがはちゃめちゃで
命の危険に恐怖し
救急外来に人を運び込んだり
連日徹夜で話したり
毎週必ず会社を休むハメになり
言い訳考えつくしたり…




押すと言葉がかわる投票釦


実はボクもそう考えてました

死んだら楽になるっていうのを
以前は軽蔑したりしてましたけど
最近は甘い響きを感じてしまったりして
ちょっとゾクっとします

あー
どうなる




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