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言の葉
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2003年04月30日(水) 紫煙


煙草を燻らすのは
まとまらない言葉を紡ぐため
それとも
言えない言葉を飲み込むため

思いをため込んだ自分へ手向ける
たったひとつの逃げ道
わずか数分で燃え尽きる道

揺れて揺れて消えゆく紫煙は
気まずい視線の先にたゆたう


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2003年04月28日(月) 道化


正直に伝える勇気
答えを率直に聞く勇気

その全てを怖がるが故に
道化を演じてしまう

自分の言葉を笑いで濁し
相手の言葉を笑いで流す

だませないのは自分ばかり



そんな風にしてしまう
その弱さすら愛せるっていうのかい?


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2003年04月27日(日) 無言


口をききたくないから無言なわけでもなく
口にすることで失うなにかを
そこはかとなく思い浮かべ
でもその先にあるやもしれない
予期せぬ喜びも夢想しつつ

そんな無言があってもいいじゃないか

こんな世の中にもさ



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2003年04月24日(木) 欲しいもの


もともとあまり欲望は強くないほうなんだけど
なぜかというか
どうしても惹かれてしまうのが
景品のたぐい

とはいっても
世のマニアな方々のように
セット箱ごと購入してなんていうことはしないけど
コンビニいったりすると
すぐに飲み物の景品に目を向けてしまうし
自分でも「ばか」だねーって思いながら
つい買ってしまう(笑)

○ぶにんぐってマンガ雑誌が
月刊から隔週刊になった記念に
あるネコキャラの景品をついているんだけど
やっちゃいました
読みもしないのに2冊目を買ってしまいました
(マンガ雑誌は一度読んだら捨ててしまうから
 2冊目なんて必要ない体質なんです)
別にこれといって素敵な景品でもないんだけど
昔、その作者に取材であったことがあって
著書にサインまでもらったくらい好きだったから
つい
ほんとうについって感じで買ってしまったんですよねー

欲しいのは
本当にこんなささいな幸せなんです


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2003年04月20日(日) 言葉の魔


こうして日記を書いていると
「文字」とか「言葉」の醸し出すものって
相当おもしろいことに気づく

名前の付け方(本名を書いてる人って少ないですよね)から
書くものの言葉の使いかた、そしてその内容
想像力が喚起されるのが
より一層おもしろさを倍加させる

「男性っぽくない感じ方」とか
「綺麗」なって評価をいただいたりしますけど
実は…







本当に男性です

自分で意識して書いているわけでもないけど
きっと残したい事柄が自分にとって大事な感情だから
自然にそんな表現をしてしまうのでしょうか(笑)
(たとえその内容が愚痴だったとしても?)

でも根本的には読んでもらった人と
いろんな言葉を交わし合いたいという
ささやかな希望はもってます

自分としては完全な独り言だったら
おそらくこのような形はとらないだろうし

その意味を理解するも
また誤解するも
ひとえに「言葉の魔」のなせる技

そういうことにしておこう


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2003年04月18日(金) その瞬間


「やっぱり、もうやっていけない
 なんで私がこんな状態をがまんしなくちゃいけないの?」
普段はあまり物事に動じない感じの
アナタから紡ぎ出された言葉がボクの頬を打つ

ボクにできることはアナタの言葉を聞くこと
ただ聞き続けること
何かを口にしたら全ていいわけになってしまうから

テーブルの上に並んだ銀器をつかんで
「今、ここでアナタを刺してやろうか」
その言葉の意味することより
そんな風に追いつめてしまった自分の無力さが
なんともいえないバカだなって考えていた




こんなやりとりをした二人が
今もたまに気の置けない時間を過ごして
なんの気兼ねもなくお互いの今の状況とか
心境を笑いながら語り合う

その瞬間が自分にとっては至宝
この一点だけはいい生き方したなって思えるから不思議



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2003年04月16日(水) 眠れぬ夜


もとめてはいけない
期待してはいけないって
自分に言い聞かせながらも
やっぱりどこかで待ってしまうのが
人の性

なにげなくふと記されたあなたの痕跡に
心の底から感謝してしまう

「好き」って気持ちは
なんともやるせなくうらめしい

もう二度とこんな思いはしたくないって
あの瞬間は胸をかきむしっても
いつの間にか巣くう情動が

また今夜も眠れぬ夜を導く


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2003年04月14日(月) ただ一人


自分をわかってくれる人が一人だけいてくれればいい
いや
わかってくれなくても
わかろうと思ってくれるだけでいい
そんな風に考えてから幾年たっただろうか

わかろうとしていないのは
案外自分なのかもしれないって気づいた瞬間

その先にある闇におびえた



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2003年04月12日(土) 孤独


それはたった一人という意味でもなく
かといって
他人といる時にだって
突然襲ってくるもので
自分の胸にぽっかりと口をあけた
意識の空洞にからめとられた

そんな状態

そして常に心のありさま
自分のありかた

生も死も



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2003年04月11日(金) 抱擁





   その意味は、無上の安心




   その価値は、至上の黄金



   そして



   その理由は、無上の孤独







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2003年04月10日(木) 立つ風


櫻にとって
別れを告げる涙雨がしたたったかと思うと
今度は闇を裂かんばかりの風が巻いている
まるで最後の一滴まで飲み干すように

さあ
春への儀式はこれで終わりました

どっぷりはまってしまったその先には
何が待っているのでしょうか?

新緑が恥ずかしい



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2003年04月08日(火) 春、一番好きな光景


陽が少し傾きかけた時刻

会社の前の櫻並木にさしかかると
はらはらと櫻の花びらが舞っていた
まるで軽やかな雪のように

季節はずれの
そしてほんの少しもの悲しい雪

中学校の入学式に時に
学校の隣を流れる川の堤防に並んでいた
櫻たちの舞台でも見るかのような花の散り際を思い出す

少しだけ大人に近づいた恥ずかしさと
もう子どもではないのにというもどかしさが
共存したあの頃

その散りゆく櫻を眺めながら
自分の行く末に意味もない高揚感を抱え歩いた朝

心に掛けられた風景は
幾つになっても色あせることもない


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2003年04月06日(日) 魂の伴侶


なにげなく時間つぶしに眺めていた
テレビ画面の向こうで聞いたのが
「魂の伴侶」という言葉だった
その言葉が耳に響いた瞬間
自分を言い当てられたような気がして
妙に恥ずかしくなってしまった


あの日
初めて夜をともにした彼女はいった
「私たち、いつまで続くのかな?」
まるで別れを前提としたかのような
そのセリフの裏側に潜む不安が手にとるようにわかった
二人のおかれた状況を考えるのなら
それもまたわからないでも無かった

「死が二人を分かつまで」
そう答えた
決してウソでもなんでもなく
そうありたいという自分の気持ちを
正直に言葉にしたまで
なせるなら死ぬまでつきあっていきたい
本気でそう考えていた

別れは望むと望まざるとに関わらず
二人を突然飲み込む


欲しいのはいつも
魂の伴侶
それ以外はいらない


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2003年04月05日(土) 櫻精

 
卯月の声を聞くと
櫻精たちは早足で駆け抜ける
その後姿を一目みんと
木下に集う人々の交歓の宴

宵から暖かい風と冷たい風が交互に交わり
誘い込んだ雲は
やがて散る櫻精たちへの惜別の涙

ちらほらと
さりげない彼らの落涙は
やがて充満する芽吹きの季節への道しるべ



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2003年04月03日(木) ぼた雪


満開になった家の近くの櫻並木

あぁ
また春が訪れてしまったんだなって
独り夜櫻を眺めながら歩く

どこかで見た櫻は
枝にちらほらとほどよく咲いていたんだけど

今日気づくと
花が咲くそれぞれの場所に密集して
まるで白い大きなぼた雪が枝にからんだよう

いずれすっと散りゆくものとはわかっていても
なんとはなしに目を奪われてしまう

そんな季節が
恨めしくも
また
はにかむ


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