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言の葉
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2002年10月26日(土) 行かないでください




なんどこの言葉を
頭の中で繰り返しただろう

画面の向こう側にいる
あなたの顔は見えない
文字からにじみ出る
血の痛みが

今日もボクを苦しめる


 


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2002年10月25日(金)

 

また出会ったね

下を向いて一心に夜道を歩いていると
話しかけられた気がして顔を上げた

そこにいたのは
あの黄み帯びた月
数ヶ月前に出会った彼女は
今日は微妙にかげって
素顔を隠す

今の自分を見透かされた

そんな驚きが胸をさす



 


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2002年10月23日(水) 気配



頭痛のタネが
酔い覚めのアタマに忍び込んで
もっと暴れたい!って主張する

酔いにまかせてみるのも一興
醒めてみるのもまた一興

いずれにしろ
その気配だけが
生きている証


 


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2002年10月22日(火) その理由



突然消えるのには
きっと理由がある

ボクはある時
自分の存在に疑問を感じてしまった
以来
その意味を追い求めていた

つまり
自分の存在しない世界を想像してしまったというわけ

そしてそこは
それまでと何の変哲もなく
ただ漫然と時が流れていただけ

誰にも必要とされず
誰にも愛されない理由を考えるよりは
ただそこから去るほうがずっと簡単だった

ということだと思う


 


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2002年10月21日(月) 揺れる波間に



空はどんよりとして
今にも雨がおちてきそうだけど

船の中は
大きなうねりと小さなうねりが
せめぎあって

混沌とした時間を紡ぐ

大勢の人の中でこそ感じる孤独

波に抱かれて
浅い眠りにつく夢を



 


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2002年10月20日(日) 秋雨



不意に雨音が飛び込んできた

ぽつ ぽつ ぽつ と
一雨ごとに肌寒さを運ぶ

その雨粒の冷たさに震えながらも
きっ と見上げる

そこには少しだけ意地になった空がうつろう


 




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2002年10月19日(土) 虫の音



ほんのりと
本当にほんのりと
漂うがごとく

かすかに聞こえる虫の音に

深まる秋と
空っぽの自分を見つける



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2002年10月18日(金) 恋しさ



なんとなく
他人との関係がわずらわしくなったり
また
妙に人恋しくなったり

そんな季節

時がそうさせるのか
はたまた
揺れる心のなせるわざか




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2002年10月17日(木) 抜ける


 
抜けるような青空が
秋の訪れを感じさせてくれる

そんな風に世間を眺めながらも
なんとなくこころ寒く感じる

あぁ
やっぱり秋だってことなんですね


気づく

 




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2002年10月15日(火) あぁ、雷が鳴ってる



なんともいえない喪失感を抱いたまま

満員電車の中で
空白だった休日から
仕事に追われる日常へと
じょじょに自分を変えていく作業

そんな風にすら考えなくてはならない生き方に
先はあるのだろうか?


全ては自分次第だけど




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2002年10月14日(月) 今日の気分は




何を考えても
悲しいとか
寂しいとかいってしまいそうな自分がいます

それは自業自得だとわかっていても
なんともやりきれない感情を持てあましてしまうことって
あります



 


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2002年10月13日(日) 別れた人たち


今年はいろいろあるなあと思っていた

昨年の6月に3年半つきあった彼女に突然さられ
そして今年の5月に約1年つきあった彼女に
また突然さられた

それが
この秋
突然
本当に突然連絡がきて
ほぼ同時期に二人とも

たまにあって食事する関係に戻った

なぜ?






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