矛盾スルニモ程ガアル
◇back◇ index ◇next◇

2015年02月06日(金) 眩暈がするほど愛してる。(not比喩。)

2つ応募していた試験のうち、1つが書類を通過して、試験を受けられることになった。


試験日は木曜日。彼に会えるか聞いたら、金曜日と土曜日の、それぞれ数時間なら大丈夫だという。

お泊りはできないの? と聞いたら「そんなに毎月毎月飲み会で宿泊(をしていることに)できないよ」と言われた。


たった数時間、ととるか。

忙しい彼が空けてくれた貴重な数時間、ととるか。



いつでも切羽詰まってる私は、ついつい前者の方に傾きがち、だけど。



それでも会いたくて、延泊して彼に会うことにした。




金曜日。15時には仕事が終わるはず、という彼をいつものネカフェで待っていた。



そろそろ時間、という頃合になって、本を選んでいたら、段々胸が苦しくなってきた。

……何だろう? なんか、本とか読める気がしないな……。


そう思って自分の個室に帰って、とりあえず床に座ってみた。


それでも苦しくて、座っていられなくてそのまま横に倒れこんだ。


動悸もしてきて、手も震えて、ひどい眩暈がしてぐるぐる天井が回った。リアルに起き上がれない。
飲んでる薬の副作用で立ちくらみとかは頻繁にあったけど、こんなにわけが分からなくなる眩暈は初めてで、そのまま気を失うんじゃないかと思った。


しばらくそのままでいたら、少しずつ良くなってきて、力を振り絞って彼に居場所をメールした。


本当にふっと気を失って、彼が電話をくれても応えられないことがあるかも知れない、と思って。

その後また休んで、ちょっとずつ回復してきたので、もう一度「大丈夫になってきたかも」とメール。


何だろう?


と自分でも分からなくて。自分の心を見つめてみたら、どーーーーーも、1ヶ月ぶりに会う彼に、嫌われたらどうしようと思ってパニックになったような気がした。


もしや……? とそれを疑っていたら、15時に間に合わなかった彼が17時過ぎに連絡をくれて、やっと会える時間が分かったとき、また同じ症状がおこった。

手も震えて、とってもみっともない。


だけどはっきりしてしまった。


好きすぎて嫌われるのが怖くて起こった現象だ、と。





やだ。








私、








重すぎ









勿論彼に原因は言えないまま、いつものコンビニで合流した。


彼は特に謝らない。だけど、いつも安全運転な彼が少しイラついて、荒い運転になっているのが分かって、それだけで愛されてるって分かって嬉しかった。



いつものラブホテルに着いて、少しお喋りをする。



一度も言われたことがなかったから、「愛してる?」って彼に聞いてみたら、「結婚してからね」って、柔らかい表情で言われた。


二重の意味で嬉しくて、抱き付いた。


私を愛してるって思ってくれてることも、私と本気で結婚したいって思ってくれてることも、伝わる台詞だったから。


愛してるって、一度も人に言ったことが無いって彼は言っていて。

そう感じたことが無い訳ではないのだろうけど、そのとっておきの愛してるを私にくれようとしてくれていることが、まるでこの世の最大の幸福を受け取れるような気がした。




抱き付いて、ああ、「今夜は帰したくない」とかいう男の気持ちが分かると思ってしまった私はやっぱり男前なんだと思う。
普通の不倫は、「帰って欲しくない」なんだろうから。


彼の瞳も変化していた。前回会ったときは「愛しくて仕方ない」みたいな宝物を見るような瞳だったけれど、今回は「こいつは俺のもの」みたいな瞳だった。

それを彼に言うと、「嫌なの?」って聞かれたから、「まさか。嬉しいんだよ」と答える。


どこが好き? って聞いたら「言ったじゃん」って言われたので、前回から増えたとことか、無いの? って聞いたら、「うーん。全部好きだから言いようが無いな」って。

それが、本当に彼の本心であることが何となく伝わって。


私を丸ごと、包むように愛してくれていることが、分かって。



全肯定の感動に打ち震えた。



いいところも悪いところも、全部ひっくるめて好きだって言われた気がした。



多分、私がずっと求めていた、「存在自体への肯定」に近いものなんだと思う。



どんな私でも、私でしょって愛してくれているような。



そんな気分になった。




それから彼に、何で「嫁バレ嫌なの?」って聞いてみた。

私は正直言って、ばれてもいいからさっさとケリを付けてほしいぐらいだったから。

すると彼は、

「何でって……。だってそれは、ぼむが浮気相手って人から見られるってことだよ? 再婚してもそれが付きまとうんだよ? 俺が浮気したって思われるのも嫌だし」


と。








いや全部事実だろ






と思わないでも無かったけれど、まあ彼がそう言うなら黙っていようと思った。

てっきり、嫁を傷付けたくないからだと思っていたから、彼の回答はちょっと意外だった。もちろん、それも考えてはいると思うけれど。


まあ人間の本心は最後に付け加えた言葉だっていうから、本音の本音は彼が人に後ろ指指されたくない、ってことだろうけど(冷静)。





そしてあんまりゆっくり喋ってもいられず、少し話したら早速愛の儀式に移る。




今回は、オルガスターというおもちゃを彼に買うように指示されていて、それを持ってきていたので、試した。


中を刺激する感覚が良くて、でも結局はクリでいったけど、正直おもちゃは自分でも出来るから彼のが欲しかった。


と思っていたけれど、おもちゃの動かし方やスイッチの強弱の付け方が彼の方が絶妙で、流石と心の中で喝采を叫んだ。


それから、欲しいと叫んで、今回はピルを飲んでいないのでゴムをつけて、ゆっくり上から入れた。


やっぱり気持ちいい。


上でも感じて、バックでも感じて、立ちバックもして、正常位になって。



どのくらいしていたんだろう。ずっと叫んでいて。


けれど最後は、「お口で」と言われてお口でした。



やっぱり、ゴムだといきにくいのかな……と思いつつ。


何とかごっくん。


お風呂にささっと入って、ホテルを出た。





彼がネカフェまで送ってくれて、「またね」と言って別れた。


 < 過去  INDEX  未来 >


ぼむ [MAIL]